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ローソンの二郎系レンジ麺「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」が五代目に!!歴代ジェネリック二郎の変遷も紹介

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ローソン

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年4月21日(火)リニューアル新発売の二郎系レンジ麺、ローソン「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン(五代目)」の実食レビューです。

ローソンのジェネリック二郎「豚醤油ラーメン」が五代目で原点回帰!?

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、二郎系レンジ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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豚醤油ラーメン 五代目

ジェネリック二郎とは、コンビニで販売されている二郎系ラーメンの総称で、ラーメン二郎及び二郎インスパイア系と呼ばれるジャンルを意識して開発されたもの。2020年5月現在、コンビニ大手3社「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」から、それぞれ電子レンジ加熱専用・要冷蔵の二郎系ラーメンが販売されています。

ローソンは “にんにくが決め手”

先日、読者の方から “ジェネリック二郎の年表を作ってほしい” との要望をいただいたのと、何度もリニューアルを繰り返していて実際ややこしいので、ジェネリック二郎ブームの火付け役・セブンイレブン「中華蕎麦とみ田監修豚醤油らーめん(豚骨醤油)」の発売から現在までの歴史をタイムライン形式でまとめてみました(タイトルがリンクになっている商品は、このブログ内でレビューした関連ページに繋がっています)。

ジェネリック二郎の変遷
  • 2019.01.22
    S:中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(初代)

    「中華蕎麦とみ田」が本店を構える千葉県一部のセブン-イレブンにて先行販売開始、2019年1月29日から対象店舗を全国のセブン-イレブンに広げ、Twitterなどを中心に “やばいラーメンが出た” と話題になる。

  • 2019.01.29
    F:野菜マシにんにく醤油ラーメン

    実はファミリーマートもセブン-イレブンと同時期に二郎系のレンジ麺を発売していたが、世間の注目は「中華蕎麦とみ田監修豚醤油らーめん」に集中していたので、特にバズることもなくシレッと終売。

  • 2019.06.12

    主な変更点は麺の改良で、同時に「中華蕎麦とみ田」店主との年間契約も締結。セブン-イレブンのレンジ麺で唯一の通年商品に格上げされたが、以前より指摘されていた極太麺の “うどんっぽさ” は改善ならず。

  • 2019.10.09
    S:とみ田監修冷し豚中華

    「とみ田監修豚シリーズ」の新作で、じっくり煮込んだ豚骨の旨味とニンニクを効かせた二郎系の冷やし中華。もれなく話題になったのは言うまでもないが、千葉県のセブン-イレブン限定で入手困難のまま終売。

  • 2019.10.15

    この日までジェネリック二郎の市場はセブン-イレブンの独擅場だったが、満を持してローソンが参戦。しかし、スープと豚はセブン-イレブンの「豚ラーメン」に及ばず、初代は決め手のニンニクも弱かった。

  • 2019.10.22

    ローソンの「豚醤油ラーメン」から1週間後、ついにファミリーマートも新作のジェネリック二郎を投下。前回の面影はなく、三社の中で最重量の太麺300gと卵黄ソースが特徴だったが、卵黄ソースは初代のみ。

  • 2019.12.10

    ローソンの「豚醤油ラーメン」第2弾は、初代の構成を踏襲しつつ、新たに “背脂” を追加。さらに決め手のニンニクは弱くなってしまったものの、結果的に悪くないテコ入れで、全体の熱量は100kcalアップ。

  • 2019.12.17

    またもやローソンの「豚醤油ラーメン」から1週間後、示し合わせたかのようにファミリーマートの二郎系もリニューアル。特徴的だった卵黄ソースを廃止して、チャーシュー2枚入の「満腹」バージョンに進化。

  • 2020.01.21

    ようやくニンニクが弱いことに気づいたか、とうとう “2種のにんにく” になった第3弾。残念ながら背脂はカットされてしまったが、既存の刻みニンニクにフライドガーリックと一味唐辛子が追加される。

  • 2020.02.19

    しばらく動きを見せなかったセブン-イレブン×とみ田の「豚ラーメン」ですが、ついに念願の “脱うどん” を果たしただけでなく、野菜マシ×豚マシ×アブラニンニク玉入りと大きな進化を遂げた(暫定最強)。

  • 2020.02.25

    ある意味もっともスタイルを変えているのはファミマの二郎系レンジ麺で、三代目は “ねぎラー油和え” をトッピングすることで差別化。さらに⅓日分の野菜をアピールするなど、他社との差別化を図る。

  • 2020.03.17

    ややフライドガーリックが減ったものの、引き続き “2種のニンニク” を踏襲し、二代目の “背脂ニンニク” を復活させた「豚醤油ラーメン」四代目。初代から麺のコシが強く、茹で置き感がないのもポイント。

  • 2020.04.21
    L:にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン(五代目)

    「背脂」や「2種の」といった表記はなく、初代と同じシンプルな商品名に戻った五代目。先代まで続いていたフライドガーリックや一味唐辛子は使用していないため、原点回帰したような印象を受ける。

  • 2020.04.28
    F:大盛にんにく醤油ラーメン(四代目)

    初代:卵黄ペースト、二代目:チャーシュー2枚、三代目:ねぎラー油和えと個性的な展開をみせていたが、いずれも四代目には使用されておらず、なぜか発売地域に北海道は含まれていない。

    最終更新日:2020年5月2日
    S=セブン-イレブン, L=ローソン, F=ファミリーマート

2020年5月現在のジェネリック二郎は、セブンイレブン「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」三代目、ローソン「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」五代目、ファミリーマート「大盛にんにく醤油ラーメン」四代目。セブンイレブンの二郎系レンジ麺は千葉・松戸の名店とコラボしていますが、ローソンとファミリーマートは初代から一貫して自社のオリジナル商品を展開。

現在の販売地域は、セブンイレブン:北海道一部・沖縄除く全国、ローソン:全国、ファミリーマート:北海道除く全国で、いつもローソンとファミリーマートは示し合わせているかのようなタイミングでリニューアルを繰り返しています。なお、このページでレビューするローソンの「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン(五代目)」は、中部地域のみ2020年4月28日(火)発売となっていました。

開封

理由がなければ開封せずに加熱

さて、まずは加熱前に構成をチェック。前回の四代目には、三代目から受け継いだフライドガーリックと一味唐辛子だけでなく、二代目の背脂ニンニクも入っていたと年表に書きましたが、いずれも今回の五代目には入っていません。歴代の「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」と比較して、もっとも近い構成は間違いなく “初代” の豚醤油ラーメンです。

製造者は老舗の企業

なお、コンビニのレンジ麺は通称・日配食品(にっぱいしょくひん)と呼ばれている “消費期限” の短い食べ物なので、地域ごとに工場が変わります。今回は流通の関係で手に入らなかったので、いま手元にある商品は大阪府の友人に送ってもらったのですが、製造所は兵庫県宝塚市にある株式会社今里食品(いまざとしょくひん)の本社工場となっていました。

今里食品は、1947年(昭和22年)1月に創業した老舗中食企業で、創業当時から製麺工場としてスタート。主要取引先は、ローソンやダイエー、山陽まるなか、マックスバリュ西日本、イオンリテールなど。他にも大手食品会社のOEM(相手先ブランド製品)や飲食店向けの商品も手掛けており、主要取引先リストの中には日清食品も登録されています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン
内容量:-(記載なし)
製造者:株式会社今里食品 本社工場
製造所:兵庫県宝塚市高司5丁目1-52
発売日:2020年04月21日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:550円(税込)
希望小売価格:509円(税別)
麺の種類:茹で中華麺
スタイル:二郎系レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
加熱時間:電子レンジ1500W 1分40秒 / 500W 5分00秒
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】にんにく入り醤油豚骨スープゼラチン、茹中華麺、もやしキャベツ炒め、焼豚、ラード、にんにく炒め、寒天加工品 / かんすい、加工澱粉、調味料(アミノ酸等)、酸味料、pH調整剤、グリシン、酢酸塩(Ca、Na)、酸化防止剤(V.E)、糊料(加工澱粉、増粘多糖類)、クチナシ色素、酵素、(一部に卵・小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)(本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産しています)

実食開始

基本スペックは初代と同じ

調理方法は電子レンジ専用で、加熱時間の目安はローソンの業務用レンジ(1500W)で1分40秒、家庭用の電子レンジ(500W)で5分00秒とのこと。値段は初代から一貫して税込550円ですが、前回の四代目「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン(にんにく増し)」は1500Wで1分50秒、500Wで5分30秒だったので、すこし加熱時間の目安が短くなっています。

まさに原点回帰の調理直後

調理後の見た目も初代に瓜二つの今回、背脂がカットされたので、カロリーも648kcalから611kcalまで下がりました。なお、家や職場にある電子レンジのワット数が違う場合は、600W=4分10秒、700W=3分35秒、800W=3分10秒、900W=2分45秒、1000W=2分30秒が加熱時間の目安になります。上記の時間でも冷たい時は、10秒ずつ様子を見ながら追加熱してください。

さて、やはりフライドガーリックが入っていない分、調理直後に漂うニンニクの香りはセブンイレブンやファミリーマートのジェネリック二郎と比較して弱く、しかしながら “もやしの香り” は鮮明なローソンの豚醤油ラーメン。引き続きリニューアル前との違いにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、二郎系レンジ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当り
カロリー:611kcal
たん白質:31.3g
脂  質:15.9g
炭水化物:87.7g
(糖  質:83.7g)
(食物繊維:4.0g)
食塩相当量:7.87g(推定値)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

二郎っぽくないけどハイレベル

5.0

ラーメン二郎の直系店舗や硬派なインスパイア系ラーメンを提供している専門店では、日清製粉の強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)を使っていることが多く、加水率は低めの設定。もちろん店によって特徴は変わってくるのですが、基本的に “ごわごわ・わしわし” とした食感の縮れた極太低加水麺が王道です。

コシの強さはトップクラス

対する今回の「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン(五代目)」に使用されている今里食品の茹で中華麺は、サイズこそ太めに切り出されてはいるものの、形状は厚みがあってストレートに近い平打ち麺。加水率は比較的に高めの設定から粘り気のある弾力、表面は滑らかで摩擦抵抗の少ない口当たりで、二郎系・インスパイア系の雰囲気ではありません。

しかし、歴代の「豚醤油ラーメン」と同じくコシの強さは一級品。状況としては茹で置きの中華麺を再加熱して茹で直すことになるので、生麺を茹で上げて直後の臨場感は楽しめないものの、まったくネガティブではありません。これまでの経験上、同じ商品でも工場によって違いが生じているケースは否めませんが、おそらく初代から麺は大幅に変更していないと思います。

スープ

しょうゆ感を強化

4.5

セブンイレブンの「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」は “非乳化系” の醤油とんこつスープが基本のスタイルで、ファミリーマートの「大盛にんにくラーメン」は豚骨の旨味を重視した “乳化系” の豚骨しょうゆスープが軸。ローソンも基本は豚骨寄りの乳化系スープを基盤にしているのですが、五代目のスープは前回よりも醤油感を強める方向にテコ入れしています。

基本的な味の組み方は大幅に変わっていませんが、全体の食塩相当量(推定値)は前回の7.20gから7.82gにアップ。このくらいであれば再計測による誤差の範囲内ですし、残念ながら目視できるサイズの背脂は完全に無くなってしまったものの、濃口醤油だれの体感的なコクとキレは増していて、以前よりも輪郭のある味わいになりました。

ちょっと風味は飛ぶけど伊達じゃない

五代目のニンニクは、初代から入っている “にんにく炒め” のみ使用。インパクト抜群のフライドガーリックは未使用かつ個性的だった一味唐辛子も使っていないため、フライドガーリックのホロ苦いアクセントや赤唐辛子のピリッとした辛味と芳ばしい風味は楽しめなくなってしまったのですが、初代のスープを練り直したような仕上がりは悪くなかったです。

具材

トッピングも初代に回帰

4.5

二郎系・インスパイア系のラーメン店では “茹でた野菜” をトッピングしているのに対し、ローソンのジェネリック二郎は “もやしキャベツ炒め” を使用しているため、まったく調理法方法が異なるのですが、くたくたキャベツとシャキシャキもやしはイメージにピッタリ。もやしは電子レンジで規定通りに加熱しても、しっかりシャキシャキなのが嬉しいところ。

豚(ぶた)は大手3社の中で暫定2位

メインのチャーシューは甘さが強く、醤油は控えめの穏やかな味わいで、とろっとした脂身の部分が多い豚バラ肉を使用。きちんと焼き目がついているのもポイントで、たとえばスーパーマーケットのデリカテッセン(惣菜コーナー)にある出来合いの焼豚にありそうなイメージ。サイズはセブンのジェネリック二郎に及ばないけれど、ふつうに単体で売ってほしいくらい高品質な焼豚です。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)

前回の四代目「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン(にんにく)」と比較して、麺や豚に目立った変化はなく、スープの方向性も初代から引き継がれていましたが、フライドガーリックと一味唐辛子の廃止が大きな変更点。初代と比較してスープは改良傾向にありますが、今回のリニューアルにはコスト調整のテコ入れを感じました。

とはいえ五代目も麺のクオリティは高く、以前からローソンのジェネリック二郎が好きな方の期待を裏切るような仕上がりではありません。はたして二郎系・インスパイア系なのかと聞かれた場合、もっとも近いのはセブンイレブンのジェネリック二郎になりますが、麺のクオリティを純粋に評価するとローソンもレベルは高いので、気になった方は最寄りの販売店をチェックしてみてください。

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