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高コスパ!!昭和二十九年創業【幸楽苑】監修「味噌野菜たんめん」ローソン×明星 “あの味” をカップ麺で再現

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明星食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月24日(火)新発売のカップ麺、明星食品「ローソン×幸楽苑 味噌野菜たんめん」の実食レビューです。

昭和二十九年創業の老舗「幸楽苑」が誇る主力商品 “味噌野菜たんめん” をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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幸楽苑 味噌野菜たんめん

幸楽苑(こうらくえん)とは、福島県郡山市に本部を置くラーメンチェーン経営企業・株式会社幸楽苑ホールディングスが運営しているラーメン店で、創業は1954年(昭和29年)と半世紀以上前の話。東北配管(現「東北電力」)に勤め “電力の生き字引” と呼ばれた創業者・新井田司(にいだ つかさ)氏が定年退職後、会津若松に開業した6坪(間口3間・奥行き2間)の「味よし食堂」が前身で、そこから「幸楽苑」の歴史が始まります。

幸楽苑という名前の由来は、創業者の息子であり現会長の新井田傳(にいだ つたえ)が若かりし頃、味よし食堂を “福島一の食堂にする” ため、昼夜の別なく修行を積んだ中華料理店「幸楽飯店」から贈られた “幸楽” に因み、デフレ時代の代表選手といっても過言ではない看板メニューの「中華そば」(税抜290円)は多くの人に衝撃を与え、2003年(平成15年)にはラーメン業界初となる東証一部上場を成し遂げました。

今回のカップ麺「幸楽苑 味噌野菜たんめん」は、株式会社幸楽苑ホールディングスと明星食品株式会社の共同開発商品で、幸楽苑監修のもと「味噌野菜たんめん」の味わいをカップラーメンにアレンジ。2020年11月3日から順次、全国のローソン(1万3,666店舗)を対象に実施されているローソン×幸楽苑コラボの一環で、その中では唯一のカップラーメンとして企画されたもの。

2020年10月20日〜12月14日までの期間中、有名店が監修したローソンのレンジ麺「RAMEN YOKOCHO(ラーメン横丁)」シリーズより、福島県内のローソンを対象とした限定商品「幸楽苑監修 味噌野菜たんめん」を発売しているのですが、それとは別に全国のローソンを対象として、幸楽苑が監修した “7つのオリジナル商品” を展開している2020年11月27日現在。

カップ麺はローソン×幸楽苑コラボの第6弾

此度のローソン×幸楽苑コラボで最初にリリースされたのは、2020年11月3日発売の「からあげクン 幸楽苑監修 中華そば味(醤油らーめん)」「幸楽苑監修 塩野菜たんめん1/2日分の野菜」「幸楽苑監修 肉あんかけ炒飯」「幸楽苑監修 こんにゃく麺サラダ(中華風ドレッシング)」の4品に加え、まちかど厨房(店内調理)導入店舗では同時に「幸楽苑監修 チャーシュー丼」を販売開始。

それに続く6品目のコラボ商品が明星食品の即席カップ麺「幸楽苑 味噌野菜たんめん」で、2020年12月15にはカルビー株式会社と共同開発した「ポテトチップス 幸楽苑中華そば味」を発売する予定となっており、幸楽苑の実店舗でもコラボ記念のスペシャルメニュー「肉あんかけチャーハン」を提供。さらに実店舗で「塩野菜たんめん」を注文すると、プラス40円(税込)で野菜を約120g増量できるキャンペーンも実施しています。

ときに幸楽苑といえば、2015年5月26日に看板商品だった「中華そば」290円(税抜)の提供をやめ、代わりに高単価の新商品「醤油らーめん司」520円(税抜)を導入し、大幅に客足が減少した結果、ネット上でも話題になったのは記憶に新しいところ。それを受けた幸楽苑は “味の改革” として、看板商品のブラッシュアップを図り、2018年4月24日に発売した「新・極上中華そば」の大ヒットを機にV字回復しました。

そして現在は約400店舗を展開しているが‥‥

しかしながら2020年4〜6月期の連結業績は大幅に減収し、残念ながら営業損益は10億200万円の赤字(純損益は7億4,100万円の赤字)を記録。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、外出自粛が徹底された結果、これまで以上に来店客数が落ち込んでしまったようなので、今回の “自宅で幸楽苑の味が楽しめる” ローソン×幸楽苑のコラボが実現したのでしょう。

開封

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「調味油」が1袋。幸楽苑監修のカップ麺といえば、これまでに何度かサンヨー食品(サッポロ一番)が商品化してしているため、今回が初の取り組みではないのですが、明星食品と幸楽苑のタイアップは前例を見ない組み合わせであり、おそらく同店の “味噌野菜たんめん” をカップ麺にアレンジされたのも今回が初めて。

具沢山で香りもヤバい

もやし、にら、にんじん、キャベツなど、たっぷりの野菜を特徴とするオリジナルの「味噌野菜たんめん」に倣い、カップ麺にも7種類の具材(キャベツ、もやし、豚・鶏味付肉、ごま、人参、キクラゲ、ニラ)をトッピングしているのですが、想像以上に量が多く、開封した瞬間に漂ってくる胡麻油の芳ばしい香りが職を刺激。すでに麺が見えないほどのボリュームなので、早くも具材については文句の付け所が見当たりません。

ローソン標準価格は220円(税込238円)に定められ、コンビニの中ではローソンでしか買えない限定商品となっているのですが、幸楽苑の全店舗でも販売中とのこと。一部の地域では売ってない場合もあるかと思いますが、既存のコラボ商品に対する力の入れようから察するに、取り扱っているローソンは多いかと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:幸楽苑 味噌野菜たんめん
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(R)
内容量:109g(めん80g)
商品コード:4902881476775(JAN)
発売日:2020年11月24日(火)
実食日:2020年11月27日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:238円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、酵母エキス)、スープ(みそ、豚脂、デキストリン、ポークエキス、糖類、食塩、香味調味料、香辛料、酵母粉末、香味油)、かやく(キャベツ、もやし、豚・鶏味付肉、ごま、人参、キクラゲ、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

麺は熱湯5分の油揚げ麺を採用

明星食品は “スチームノンフライ製法” という独自技術を保持しているため、簡便性に優れた縦型容器でも意欲的にノンフライ麺を使ってくれるのですが、今回の「幸楽苑 味噌野菜たんめん」には油揚げ麺を使用。しかしながら調理前の麺重量は80gと食べ応えに重点を置き、なおかつ7種類の具材を大量に搭載しているため、コストの高いノンフライ麺ではないことが功を奏した結果を招いてくれるかもしれません。

めっちゃ具沢山

あとは熱湯を注いで5分間、別添の小袋(調味油)は後入れなので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で小袋を温めた後、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。開封直後の状態から麺が見えないほど具沢山だったように、大量の野菜を積み上げられるほど。しかも調味油に含まれていた炒め野菜と動物油脂に由来する芳ばしい香りから、この時点で勝ち確の勢い。

ちなみに幸楽苑の公式ウェブサイトに掲載されている「味噌野菜たんめん(本物)」の栄養成分表示は “熱量:958kcal、たんぱく質:38.5g、脂質:37.1g、炭水化物:109.6g、食塩相当量:9.2g” となっていたので、思いのほかストロングな一杯でした。それでは、コストパフォーマンスの高さにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(109g)あたり
カロリー:493kcal
たん白質:9.8g
脂  質:19.1g
炭水化物:70.5g
食塩相当量:4.4g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:2.4g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:150mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:493kcal(めん・かやく:422kcal)(スープ:71kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

やや旧世代だけど趣があって悪くない

5.0

実店舗の「味噌野菜たんめん」に使われている多加水熟成麺は、日東富士製粉株式会社が誇る最高品質の小麦粉・天檀(てんだん)のセモリナ(デュラム小麦を粗挽きして麬を除去した顆粒状のミドリング粉)をローラーミルで粉砕し、門外不出の製法で仕上げているらしく、しなやかでモチモチとした粘りの強い食感。ちなみに天壇はギョーザの皮にも使用しているため、幸楽苑にとって必要不可欠な存在です。

ちょっと昔の本気盛(マルちゃん)に似てる

対する今回のカップ麺に使われている麺は、角刃で切り出された平打ちの中太ちぢれ麺で、ふかふかとした油揚げ麺ならではの弾力を感じるのですが、ちょっとクセになるような食感。近年は油揚げ麺らしからぬ質感の洗練された油揚げ麺も多くなってきたので、その水準を思うと旧世代チックな麺ではあるものの、スープとの相性は悪くありません。

油揚げ麺の風味も平行するのですが、スープを蹴散らすほど無骨な主張ではなく、ほんのり奥から上がってくる独特な甘さが優しくて、程よいジャンク感を表現。ノンフライ麺を使用した本気モードとは違う、カップラーメンにフルスロットルな仕上がりですが、けっして嫌味な存在感ではない、むしろカップ麺ならではの魅力が素直に楽しめる組み合わせでした。

スープ

調味油の再現度は高い

5.0

実店舗の「味噌野菜たんめん」に使われているスープは、鶏肉・豚肉・牛肉・野菜(玉ねぎ・長ねぎ・ニンジン・ニンニク・しょうが・セロリ・トマトなど)に、前処理した鶏ガラや豚骨をセントラルキッチンのクッキングミキサーにかけ、大型の調理釜でブイヨンを抽出。味噌は信州のハナマルキ株式会社が誇る発酵熟成した信州味噌を使っているため、その素朴さも幅広い層から支持されている理由の一つといえるでしょう。

対して今回のカップ麺に使われているスープには、信州味噌をイメージした白味噌を軸に、生姜やニンニクなどの香味野菜を強めに効かせているのですが、攻撃性は皆無。食塩相当量の数値も4.4g(めん・かやく:2.0g / スープ:2.4g)と縦型ビッグにしては控えめで、実際のテイストも優しい方向性にあり、しかしながら味噌の芳醇なコクとスープに溶け出した野菜の旨みから、味気ない印象は与えません。

その優しい粉末スープもさることながら、調味油に含まれる炒め野菜の風味が芳ばしく、それと平行して動物系の香りがプラスされ、いっきに臨場感が加速。特に調味油の香りは「味噌野菜たんめん」の雰囲気を再現するうえで効果的な存在だったので、その風味を埋没させないために、調味油を加える前に粉末スープを完全に溶かしたあと、調味油を入れてからは軽く表面を箸で馴染ませるくらいがベストかもしれません。

具材

文句なし!!

6.5

実店舗の「味噌野菜たんめん」に使われている具材は、キャベツ、もやし、人参、キクラゲ、ニラ、玉ねぎ、挽き肉の7種類で、最後に擂り胡麻(すりごま)をトッピング。それを模したカップ麺の具材に玉ねぎは使われていませんが、オニオンの旨みがスープに仕込んであり、とにかく野菜たっぷりの構成から、ボリューム感も申し分ありません。

味付肉も多め

豚・鶏味付肉はジャンクな味付けなので、リアルな具材ではないけれど、穏やかな粉末スープに対してスパイシーな味付けがパンチを演出。野菜もキャベツの膨張率に頼り切った構成ではなく、もやし、細切りのキクラゲ、そこそこ人参の量も多めに入り、ニラも風味の強い軸の部分が多くて好印象。さらに煎り胡麻の芳ばしいアクセントが優しいスープに映えている、文句なしの内容でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

麺はカップラーメンらしい油揚げ麺で、スープの味噌感も実店舗のスープより穏やかなのではないかと思いますが、調味油の風味には臨場感があり、とにかく大量の野菜も見どころ。ローソンで購入した場合、税込価格は238円になりますが、コストパフォーマンスに優れた良品だと思います。

ちなみに明星食品は “大手メーカー初の糖質オフ系カップ麺” を実現させたパイオニアであり、幸楽苑は2020年10月8日から “糖質60%オフの革新的なロカボ麺と減塩ラーメン” を導入しているため、もしかすると明星食品が誇る低糖質麺シリーズ(Smart on/off)の流れを汲んだロカボ系のコラボ商品や減塩カップ麺が企画されるかもしれません(author・taka :a)

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