どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年6月22日(月)新発売のカップ麺、日清食品「濃くてうまい TANMEN」及び「濃くてうまい MISO」の実食レビューです。
セブン&アイグループが “旨み練り込み麺” を搭載した新ブランド「日清 濃くてうまい」2アイテムを投下!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
濃くてうまい TANMEN・MISO
「日清 濃くてうまい」とは、株式会社セブン&アイ・ホールディングスと日清食品株式会社の共同開発商品で、カップラーメンの新たな美味しさと価値を目指し、麺とスープの濃厚さに着目。2020年6月22日より、全国のセブン&アイグループ各店にて、シリーズ第1弾の2フレーバー「TANMEN(ガーリックが際立つやみつきタンメン)」と「MISO(ジンジャーが広がる濃厚味噌ラーメン)」が一斉に発売されました。
販売対象店はコンビニのセブンイレブンをはじめ、通称・IYグループと呼ばれているGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)のイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなど、全国のセブン&アイグループ各社約21,500店舗(2020年5月末時点)にて展開。さらにイトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも取り扱いがあるため、グループ総出の体制です。
「日清 濃くてうまい TANMEN」は、新開発の “旨み練り込み麺” を特徴とした新作で、麺にガーリックを練り込むだけでなく、野菜とチキンの旨みあふれる塩味のスープにガーリックチップを使用とのこと。日清食品×セブン&アイグループ×ニンニクといえば、2019年10月8日発売の二郎系どん兵衛「マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」を皮切りに強烈なニンニク感を打ち出しているため、思わず期待が高まるところ。
片や「日清 濃くてうまい MISO」も新開発の “旨み練り込み麺” を特徴とした新作で、こちらの麺にはジンジャー(しょうが)を練り込み、赤味噌と白味噌をブレンドした味噌スープにジンジャーチップを加えることで濃厚な味わいを実現したそうです。さらに各商品のパッケージにもユニークなこだわりがあって——
たとえば “TANMEN” のパッケージには「濃いに恋して」「琴線に触れるスープ」「お前に喰わせるタンメンがここにある」「絶対に負けられないタンメン」とキャッチーな名言(迷言?)をはじめ「突き抜けるガーリック」「ガーリック砲」「目が覚めるペッパー&ガーリック味」「ハードガーリック」「ガーリックウェポン」など、ユニークなフレーズでガーリックのインパクトをアピール。
さらに「強ゴシ縮れ麺」や「わしわしとした噛み応え」など、まるで二郎系・インスパイア系と呼ばれるジャンルの麺を想起させるような特徴も記載。私が住む関西にはタンメンの文化が根付いていないので、ちょっとオーソドックスなタンメンのイメージが完全に把握できていないのですが、一般的にワシワシ食べる感じの麺が標準ではないですよね?
対する “MISO” のパッケージにも「茶色は正義」「絶対に負けられない味噌」「胸がざわつく、ざらつく味噌」「愛されるより愛したい味噌で」などの名言(迷言?)をはじめ「味噌好きの為の、味噌好きによる、味噌好きの味噌味」「ゆく味噌、くる味噌」「紅白味噌合戦」「食べてミソ」など、ユニークなフレーズで味噌の濃さをアピール。
さらに「ジンジャーの刺激が鮮烈な記憶を呼び起こす」「生姜キレッキレ」「眠れない夜、空腹を直撃する一杯」「濃厚芳潤刺激的味噌」と “TANMEN” のガーリックに負けず劣らずの勢いで刺激の強さも強調しているため、かなり攻めの姿勢にあるのかもしれません。あと両方のパッケージに書いてある「七愛限定」は “セブン&アイ限定” ですかね? いいデザインですw
開封
さて、今回の「日清 濃くてうまい」に小袋は別添されておらず、TANMENの具材はキャベツ、味付豚肉、にんじん、きくらげで合計4種類。調理前の麺は細めなので、あまりワシワシと食べられそうなイメージではないのですが、レギュラーサイズの縦型カップ麺にしては多めの具材。あと、調理前は肉まんの中身? 焼売? みたいな匂いが印象的でした。いやほんとにw
対するMISOの具材はキャベツ、味付豚肉、にんじん、コーン、ねぎ、しょうがとなっていて、おそらく味付豚肉とキャベツ、にんじんは共通の具材。調理前の香りは先ほどのTANMENよりも強く、ちょっと同社の「カップヌードル 味噌」に通じるところもあるのですが、それより味噌と生姜のエッジが効いています。上記の画像には写っていませんが、TANMENとMISOで麺のサイズを変えるなど、調節が見られました。
メーカー希望小売価格は「TANMEN」「MISO」どちらも税別148円で、コンビニのセブンイレブンで買っても税込価格は159円と安めの値段。同じくセブンプレミアムから展開されている縦型レギュラーサイズのカップ麺は、だいたい税込127円〜138円が平均なので、それよりも高めの設定ではあるものの、コンビニで税込159円ならコストパフォーマンスの高さに期待できそうな値段。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清 濃くてうまい TANMEN / MISO 製造者:日清食品株式会社 関東工場 製造所:茨城県取手市清水667-1(A) 内容量:77g(めん60g) 商品コード:4902105263112 / 4902105263105(JAN) 商品サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm |
発売日:2020年06月22日(月) 実食日:2020年06月28日(日) 発売地域:全国(セブン&アイグループ各店) 取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7) 商品購入価格:159円(税込) 希望小売価格:148円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【濃くてうまい TANMEN】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、大豆食物繊維、ポーク調味料、サイリウム種皮、香辛料(ガーリック)、チキンエキス、チキン調味料)、スープ(香味調味料、糖類、香辛料(ガーリック、オニオン、ペパー)、食塩、豚脂、チキン調味料、酵母エキス)、かやく(キャベツ、味付豚肉、にんじん、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、かんすい、香辛料抽出物、グリセリン、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【濃くてうまい MISO】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ポーク調味料、大豆食物繊維、サイリウム種皮、チキンエキス、チキン調味料、香辛料(ジンジャー))、スープ(粉末みそ、糖類、ごま、豚脂、酵母エキス、香味調味料、ポーク調味料、食塩、香辛料)、かやく(キャベツ、味付豚肉、にんじん、コーン、ねぎ、しょうが)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、香辛料抽出物、pH調整剤、グリセリン、香料、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
どちらのフレーバーにも小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけの簡単調理。緑の “TANMEN” は膨張率の高いキャベツを筆頭に麺が見えないほど具材が多く、これで税込159円なら上等の調理直後。さらに「どん兵衛 マシマシ篇」を彷彿とさせる粒状のニンニクも多めに入っていて、思わず期待が高まります。
対するオレンジ(茶)の “MISO” も具材が多く、こちらは千切りになった刻み生姜がポイント。TANMENも具沢山に仕上がりましたが、単純に具材の量だけでいえばMISOのほうが多いように感じました。加えて湯気にのってくるエッジの効いた味噌の香りも力強く、レギュラーサイズの縦型カップ麺でも頼りない印象を与えません。
今回はイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)から取り寄せましたが、取り扱っているセブンイレブン店舗も多かったので、引き続きコンビニで買っても税込159円というコストパフォーマンスの高さにも注目しつつ、それぞれ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(77g / 77g)あたり |
カロリー:324kcal / 337kcal たん白質:7.8g / 8.2g 脂 質:9.6g / 11.5g 炭水化物:51.7g / 50.1g 食塩相当量:5.4g / 4.9g (めん・かやく:2.1g / 2.1g) (スープ:3.3g / 2.8g) ビタミンB1:0.29mg / 0.28mg ビタミンB2:0.37mg / 0.36mg カルシウム:152mg / 155mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:324kcal / 337kcal(めん・かやく:302kcal / 302kcal)(スープ:22kcal / 35kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。※TANMEN / MISO |
めん
どちらも加水率が低め
TANMENに使われている麺は、鋭利な角刃でカットされた角刃の油揚げ麺で、輪郭のある口当たり。比較的にサイズは細く、適度に縮れがあり、一見すると頼りないヌードル系に思えますが、なんのこれしきゴワゴワとした加水率の低いワイルドな歯応え。これがタンメンらしいかはさておき、スープとの一体感は高く、しっかりとした味付けから麺量以上の食べ応えが得られます。
対するMISOに使われている麺は、TANMENよりも1mmほど幅の広い平打ち麺で、エッジの効いた味噌スープに負けないように調節。味噌ラーメンにしては珍しく加水率は低めの設定で、ゴワゴワとした食感はTANMEN以上。麺からビシバシと生姜が主張してくるわけではないものの、かなりスープとの一体感は高く、味噌ラーメンなのに低加水麺という部分にも新鮮味を覚えました。
どちらも麺の量は同じ60gで、原材料に「サイリウム種皮」を使用しているのが共通のポイント。サイリウム種皮(サイリウムハスク)とは、オオバコ科の植物 “プランタゴ・オバタ” の種を包んでいる種皮で、お腹の調子を整えたりコレステロール値を下げたりする働きが認められています。今回は機能系カップ麺ではないので、強ゴシ縮れ麺を表現することに寄与していたのかもしれません。
スープ
レギュラーサイズでも力強い味わい
今回のTANMENスープにおける動物系はチキンをメインにしているのですが、それよりもオニオンとガーリックの旨味が強く、しっかりとした味付け。調理感を演出するために使われることが多い炒め野菜の風味を閉じ込めたオイルなどは入っていないため、それっぽい臨場感は得られないものの、レギュラーサイズにしては濃い目の味付けで物足りなさを感じさせません。
ガーリックは具材の粒にんにくとガーリックパウダーがメインなので、生おろしニンニクのようなエッジこそ得られないものの、けっこう容赦無く全開。少なくとも仕事中の休憩時間には食べないほうが安全なレベルだったので、そういう気分の時には満足できること請け合いです。
MISOのスープは “赤味噌と白味噌をブレンドした” とセブン&アイグループのニュースリリースで紹介されており、その比率としては赤味噌が優勢で、すりごまのコクを筆頭に同社の「カップヌードル 味噌」と共通するポイントを感じたのですが、それをベースに味噌と生姜に特化させているようなイメージ。
生姜については後述するジンジャーチップの影響力も含め、なるほど乾燥しょうが特有のエッジがビシッと効いていたのですが、同時に甘みも深く、そのコントラストに中毒性を覚えました。カップヌードルの味噌が好きな方は、けっこう違和感なくハマれる味かと思います。
具材
ガーリックとジンジャーの存在感にも注目
TANMENの具材は多めのキャベツを筆頭にコリコリとした大きめのキクラゲが嬉しく、ニンジンは見た目にも寄与しており、チップ状のチャーシューも拾って食べてみれば悪くありません。そして、前述の「どん兵衛 マシマシ篇」ほどではないものの、粒にんにくのシャキッとした歯触りとシャープな風味はインパクト抜群。ええ、たいがい仕事中には食べられません。
MISOのキャベツ、チャーシューチップ、ニンジンは共通の具材でしたが、エッジの効いた味噌スープと対比を描くコーンの甘みが心地よく、こちらの特筆すべき素材は細長くカットされた生姜の香味。こちらは口臭を気にする必要はないものの、シャキシャキとした食感に独特の風味が遠慮なく主張してくるため、なるほどパッケージの推し方は誇張じゃありませんでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
新開発の “旨み練り込み麺” を特徴とした新しいブランド「日清 濃くてうまい」第1弾のTANMEN(タンメン)とMISO(ミソ)を食べてみた結果、どちらもレギュラーサイズのカップ麺でありながらインパクトのあるテイストで、かなり幸先のいいスタートを切ったように感じました。パッケージも思わず手に取ってしまうようなデザインですし、その中身も伴っていたので、これならカップ麺のヘビーユーザーにも納得していただけるはず。
逆に薄味派の方やニンニクNGの時にはオススメできない商品になりますが、ブランド名が “濃くてうまい” となっているように、そこへ特化したのは正解だったと思います。コンビニのセブンイレブンで購入しても税込159円と手頃な値段でコストパフォーマンスも高く、続編にも素直に期待したくなる仕上がりだったので、気になっている方はセブン&アイグループの系列店をチェックしてみてください。