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【実食】フグを使用したカップ麺「こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば」レビュー

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エースコック
焼ふぐパウダーを使用したカップラーメンを開発

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月15日(月)新発売、エースコックのカップ麺「こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば」(271円+税)の実食レビューです。

グルメの王様を、この一杯に。ちょっとした贅沢が味わえる、焼ふぐパウダーを使用した “こだわる大人に向けたカップめん„ 新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば

こだわる大人の王様スープとは、ちょっとした贅沢が手軽に味わえる、こだわる大人に向けた即席カップめんの新シリーズ‥‥なのかどうか、正直なところ現段階では断言できない状態。というのも製造者のエースコックは、積極的に新ブランドを立ち上げては自然消滅、立ち上げては自然消滅を繰り返しているメーカーなので、もしかすると一発屋に終わってしまうパターンも否定できないのですが——

焼ふぐパウダーを使用したカップラーメンを開発

今回の新商品「こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば」は “贅沢な美味しさが詰め込まれたスープだから、憧れの味を心ゆくまで愉しめる。一度は食べてみたい「高級食材」を手軽に手頃に味わえる即席カップめん„ をコンセプトに開発された一杯で、スープの原材料に「焼ふぐパウダー」を使用した意欲作。

フグとは、3亜目9科101属から成り、357種が所属しているフグ目(Tetraodontiformes)の中でもフグ科(Tetraodontidae)に属する魚の総称で、メジャーな漢字表記は「河豚」ですが、他にも「鰒」「鮐」「魨」「鯸」「鯺」「吹吐魚」「鯸䱌」などの表記を持つユニークなヤツ。広く一般的に、調理するためには専門の資格・免許が必要で、内臓に毒を持ったヤバいヤツとして認識されているアイツです。

ちなみに水族館の人気者として知られるマンボウ(翻車魚、sunfish)や、生粋のギャンブラーから敬遠されているカワハギ(皮剥、Filefish)などもフグ目に所属しているため、いうなれば遠い親戚に位置しているのですが、今回の「こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば」に使用されている焼ふぐパウダーは “高級食材として知られる例のフグ„ という認識で問題ありません。

こんな商品もありました

実際にフグを使用した即席カップめんといえば、2018年(平成30年)12月10日に発売された「日清麺職人 ふぐだし」(ふぐエキス使用)が記憶に新しく‥‥とはいっても5年以上前の話になりますけど、さらに遡ると2015年(平成27年)10月19日にマルちゃんの東洋水産が「旨みふぐだしうどん」(シロサバフグ、クロサバフグエキス使用)を発売しているため、エースコックは後発組。

すなわち即席カップめん業界初の食材ではないけれど、私が把握している限り、焼ふぐパウダーを使用したエースコックのカップラーメンは過去に思い当たる節がありません。またネット上にも前述の「日清麺職人 ふぐだし」以降、原材料にフグを使用したカップラーメン・カップうどん・カップそば・焼きそば・油そば等のリリース情報は残っていないため、話題性の高さは申し分ないでしょう。

全国的に見てマイナーなローカスルーパー専用の留型(とめがた)として試験的に発売していた-・みたいな事例が存在していたら、それ以降の話になりますけど、大手が全国区で販売するNB(ナショナルブランド)の新商品としては5年以上ぶりの話。ちなみに容器側面、エースコックのロゴ左に小さな字で——

ふぐパウダーを製品中に0.09%使用

“ふぐパウダーを製品中に0.09%使用„ と記載されているように、0.09%の使用率が業界的に高いのか低いのかは分かりませんけど、スープの○○中に0.09%使用ではなく “製品中に„ ってことは、1食あたり89g(めん70g)×0.09/100(0.0009)=ふぐパウダーの使用量は0.0801g‥‥ってコト? めっちゃ少なくね? よく分からんけど、なんせフグの個性に注目しながらレビューします。←

開封

小袋は最初から容器の中に

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体スープ」1パックのみで、例によって例の如く最初から容器の中に放り込まれている状態。おかげで小袋の表面に粉末スープが付着し、絶賛粉まみれになっているかと思いますが、そういう仕様です。気になる方は、小袋を取り出した後、表面を洗い流しておきましょう。

エースコックにしては充実した構成(失礼)

かやくは、程良く味付けした鶏だんご、ふんわりと食感の良い麸、色調の良いネギ、たまごの組み合わせで、ラーメンに麩のトッピングといえば青森の中華そば、あるいは函館の塩ラーメンを彷彿とさせるポイント。どちらも海に面しているため、そのあたりの地域から着想を得たのかもしれません。

メーカー希望小売価格は271円(税別)に設定されているため、2024年4月現在の縦型ビッグ製品における事実上の標準ど真ん中。コンビニで購入した場合の税込価格は確定で “1食あたり292.68円„ なので、それなりの値段になりますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外も販売店の対象に含まれているNB商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:89g(めん70g)
商品コード:4901071404437(JAN)
発売日:2024年04月15日(月)
実食日:2024年04月18日(木)
発売地域:全国
取得店舗:ミニストップ
小売価格:271円(税別)
購入価格:292.68円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ、卵白粉)、スープ(糖類、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、魚介エキス、しょうゆ、デキストリン、でん粉、香味調味料、ポークエキス、野菜エキス、野菜調味料、香辛料、ふぐパウダー、酵母エキス、チキンパウダー、ポーク調味料)、かやく(味付鶏だんご、麸、ねぎ、卵)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、香辛料抽出物、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・さけ・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

この選択が吉と出るか凶と出るか‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。このブログでは毎度のように言及していますけど、エースコックのフライ麺は揚げ油に由来する特有のニオイを伴うため、こだわる大人に向けた “焼ふぐだしの淡麗塩„ スープに干渉し過ぎないかどうか、ここが最大といっても過言ではない懸念部分。

なになにメッチャ芳ばしい

実際、お湯を注ぐ前から揚げ油に由来するニオイを放ち、それは給湯直後から勢いを増すため、この荒波にフグが飲まれるのでは無いか‥‥などと。テンションちょっと下がり気味だったのですが、別添の「液体スープ」を加えた途端、例のニオイに抗うが如く、焼ふぐパウダー使用の恩恵か、芳ばしい魚介の香りが強めに攻めてくる、なかなかどうしてファーストインプレッションは悪くありません。

ちなみに液体スープは “フタの上にのせよく温め、お召しあがりの直前に入れてください„ とのことなので、そのように調理してください。それでは、引き続きフグの存在感に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(89g)あたり
カロリー:387kcal
たん白質:9.3g
脂  質:17.3g
炭水化物:48.5g
食塩相当量:5.5g
(めん・かやく:1.3g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.43mg
カルシウム:250mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:387kcal(めん・かやく:324kcal)(スープ:63kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

スープの雰囲気を壊さないチョイス

5.0

試しに別添の「液体スープ」を入れずに食べてみたところ、揚げ油に由来する風味が強く、それはスープにも影響していたのですが、もちろん公式が想定している食べ方ではないので、大切なのは「液体スープ」を投入した後の状態。結論から言うと、思っていた以上にネガティブではありません。

とても啜り心地がよい

熱風で乾燥させたノンフライ麺ではないので、揚げ油に由来する風味が完全に消えることはないけれど、後述する液体スープ(オイル)の芳ばしさが表面を覆い、ネガティブな芳ばしさを部分的に相殺してくれているような感覚。また縮れも弱く、エースコックが保有している油揚げ麺の中でも繊細なタイプで、するすると入ってくる口当たりの心地好さが全体の上品さを底上げすることに寄与。

加水率は低めに設定されているため、粘りやコシの強さに特化したタイプではなく、同社の “真空仕立て麺„ ほどの本格さではないけれど、スープの個性を際立たせるために一歩引いているような慎ましさが印象的。欲を言えばノンフライ麺を合わせてほしかった気持ちもありますが、現状を踏まえると最も最適なチョイスだったのではないかと思います。

スープ

想像以上に個性的

5.5

「液体スープ」を入れる前の状態は、めんの項目でも触れたように揚げ油の風味が強く、ここに焼ふぐパウダーを使用していたとしても、なんのこっちゃサッパリ。しかしながら「液体スープ」を投入した途端、もしかすると焼ふぐパウダーは使用していないかもしれないけれど‥‥

焼いた感じの風味と強めの塩気をプラス

上品で淡白な身の旨みを彷彿とさせるタイプではなく、じっくりとヒレを炙ったような芳ばしさが最初に鼻腔を通り抜けるため、それが焼ふぐパウダー使用の “焼„ を分かりやすく演出しているのですが、きちんと味蕾に訴えかけてくる芳ばしさも備わっているのがポイント。それはカツオやサバ、煮干し、トビウオ、鯛などの芳ばしさとも違う、カップラーメンにおいて一般的ではない風味がジワジワと。

ひとくち含んだ途端に「間違いなくトラフグだ!!」くらいのインパクトは備わっていないので、なるほど言われてみれば‥‥というか、むしろ “事前に聞かされていたから„ みたいなところはありますけどw 意識せずとも魚介の密度は高く、その中でも骨やヒレを炙ったような風味が個性を表現。香り付けに醤油を使用しているため、純粋な「塩そば」ではないけれど、それも旨みの増幅に一役買っていました。

かやく

充分でしょう

5.0

エースコックのカップ麺に “程良く味付けした肉そぼろ„ が入っていた場合、スポンジみたいなカスカス食感のハズレに当たることが多いので、このブログでもチクチク刺しているのですが、今回の鶏だんごはアタリ。ふわふわした食感で、臭みは‥‥ちょっと気になったけど、こだわる大人向けのカップ麺に例の粗悪なスポンジそぼろを放り込んでいないところは実に喜ばしいポイント。

ネギはジャキジャキとした繊維質を強めに残す、エアドライ(熱風乾燥)の青ネギだったので、これがフリーズドライ(凍結乾燥)だと嬉しかったんですけど、個性的なスープを取り込んだ麩(ふ)と優しい食感のタマゴは全体の雰囲気にマッチしていました。漠然と和っぽい感じ、イイですね。

総評

5.0

正直、実際に食べる前は期待していなかったんですけど、想像以上にスープの芳ばしさが強く、ひとくち目から持っていかれる感覚に。さらに深掘りすると、揚げ油に由来する風味だったり、鶏だんごの臭みだったり、そういったところが気になってくるかもしれませんが、液体スープの臨場感は一見の価値あり。

はたして次回もスープに特化した「こだわる大人の王様スープ」第2弾にバトンが渡されるのか、それとも「こだわる大人の王様具材」のように “こだわり„ の視点を変えてくるのか、あるいは自然消滅してしまうのか——。1年後にシリーズ第2弾登場!! みたいなパターンも珍しくないので、現段階では何ともいえませんけど、ぜひ続編に繋げてもらいたい、そのように思えた良品です【author・taka :a(大石敬之)】

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