記事内に広告が含まれています

セブン限定【極麺処】第4の味「新潟背脂煮干し醤油」と “凄麺の新潟” を比較してみた結果

スポンサーリンク
ヤマダイ

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月7日(火)セブン-イレブン限定発売、ヤマダイのカップ麺「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」と「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」の実食・比較レビューです。

ご当地の旨さを、ちょっと贅沢なカップラーメンに。ニュータッチ×セブンイレブンの専用ご当地シリーズ “第4の味” は新潟県の燕背脂ラーメン(燕三条系)を再現!!

コスパ抜群「凄麺ご当地シリーズ」の “新潟” と何が違うのか比較してみた結果——。実際に食べ比べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

極麺処 新潟 背脂煮干し醤油

極麺処(きわみめんどころ)とは、全国のセブン-イレブン店舗を対象に、突如として現れた “ご当地の旨さ” がコンセプトの即席カップめんシリーズで、製造者は「凄麺(すごめん)」や「手緒里庵(ておりあん)」「手緒里めん」「VEGAN NOODLES(ヴィーガンヌードル)」「Soup de Pasta(スープ デ パスタ)」などのブランドを展開している “ニュータッチ” のヤマダイ。

「極麺処」第4の味は “新潟”

今回の新商品「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」は、2022年10月31日発売の「札幌 濃厚味噌」及び「横浜 家系豚骨醤油」並びに2023年5月16日発売の「熊本 マー油とんこつ」と続いた「極麺処」第4のフレーバーで、このシリーズとしては初となる新潟の燕背脂ラーメンを再現しているのですが、製造者であるヤマダイの新潟といえば「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」との違いが気になるところ——。

燕背脂(つばめせあぶら)ラーメンとは、世界レベルの鍛治技術を誇る金属加工の町・新潟県燕市で生まれた “ご当地ラーメン” で、発祥の地である新潟県燕市及び隣接する三条市を中心に広まったことから燕三条系(つばめさんじょうけい)とも呼ばれており、直近のニュースでは2022年(令和4年)3月に文化庁が発表した『未来の100年フード部門 〜目指せ、100年!〜』に認定されたところ。

元祖・発祥の店は、1932年(昭和7年)に仙台で創業した屋台「福来亭」(2007年閉店)にルーツを持ち、1977年(昭和52年)から新潟県燕市で営業している「杭州飯店(こうしゅうはんてん)」とされ、その創業者である故・徐昌星(じょしょうせい)氏が “燕三条系” の基盤を固めた人物。当初は煮干を使った醤油味のスープに、細麺を合わせた “あっさり系” のラーメンを提供していたようですが‥‥

画像は「杭州飯店」の中華そば

金属加工の町として栄えていた燕の工場で働く職人たちに、すこしでも食べ応えのあるラーメンを——と、そんな初代の想いから生まれたのが “燕三条系” の原型で、発端は肉屋さんで廃棄用に取り除かれていた背脂の山。試しにラーメンのトッピングとして活用してみたところ、かつてないボリュームを出すことに成功し、結果として出前のときにもスープが冷めにくくなる効果が生まれました。

さらに食べ応えが出るように、すこしずつ麺も太くなっていくのですが、うどんと見紛うような現在の極太麺を確立したのは創業者の実子で、後に旭日単光章(きょくじつたんこうしょう)を授与されることとなる二代目・徐勝二(かつじ)その人。実父である初代と反発しながらも創意工夫を凝らし、学生時代に得意だった化学の知識に基づきながら極太麺を完成させ、それが現在の主流となります。

また “燕三条系” といえば、トッピングに使われる刻み玉ねぎも象徴的なアイテムで、これは長ネギの値段が高騰していた頃、代用に使ってみたら違和感なくハマッた、というのが採用の理由。かくして燕背脂ラーメンの定義が固まり、それを本格的な志向で再現したのがヤマダイの「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」で、2023年11月現在の希望小売価格は255円(税別)っていう‥‥ちょっと安すぎますよね。

凄麺 新潟背脂醤油ラーメン(2023年8月7日発売品)

片やセブン-イレブン限定「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」の販売価格は、凄麺ご当地シリーズよりも圧倒的に高い358円(税込386.64円)なので、この差を見逃すわけにはいきません。はたして値段相応の高級感が打ち出せているのかどうか、同じメーカーが作る “新潟” の違いに注目しながらレビューします。

開封

「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」の別添

ヤマダイが通年販売している「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」の別添は、先入れの「かやく」2袋に、後入れ「液体スープ」の計3パック構成で、スープ・かやくの両方に背脂を、さらに新潟県産の醤油をスープに使用しているのもポイント。ちなみに初代の発売日は “2010年(平成22年)2月15日” なので、13年以上の歴史を誇っている人気商品です。

「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」の別添

続きまして「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」の別添も3パック構成となっているもですが、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「レトルト調理品」の組み合わせで、かやくの小袋には背脂加工品と玉ねぎが充填されています。パッケージにチャーシューのイメージ写真が印刷されているため、それはレトルト調理品の中に入っている様子。

前述のように価格差は税別で100円以上も開いているのですが、凄麺ご当地シリーズはコンビニ以外も販売店の対象となっているNB(ナショナルブランド)商品。なにかしらの理由で値下げが実施されない限り、セブン-イレブン限定の「極麺処」は確実に税込386.64円の高級品。片や「凄麺」は販売店によりますけど、最寄りのスーパーでは基本的に税込250円以下なので、ちょっと心配になってきます‥‥w

製品詳細情報・購入価格等

製品名:極麺処 新潟背脂煮干し醤油
製造者:ヤマダイ株式会社
製造所:本社工場(茨城県結城郡八千代町平塚4828)
内容量:125g(めん65g)
商品コード:4903088016832(JAN)
発売日:2023年11月07日(火)
実食日:2023年11月17日(金)
発売地域:全国(セブン-イレブン限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:358円(税別)
購入価格:386.64円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・レトルト調理品・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維)、スープ(動物油脂、しょうゆ、食塩、たん白加水分解物、煮干エキス、糖類、煮干粉末、ポークエキス)、かやく(豚脂、味付豚肉、背脂加工品、タマネギ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、トレハロース、酒精、乳化剤、増粘剤(キサンタン)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、(一部に小麦・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

栄養成分表示[1食(124g)あたり]カロリー 443kcal、たんぱく質 8.9g、脂質 19.4g、炭水化物 58.1g、食塩相当量 6.1g(めん・かやく 1.2g / スープ 4.9g)
凄麺 新潟背脂醤油ラーメン(2023年8月7日発売品)

さて、まずは「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」の調理直後。穏やかながらもハッキリと個性を感じる煮干しの香りに、湯気から伝わってくるフレッシュな醤油感、なおかつ動物系も芳醇で、表面に浮かぶ背脂も印象的。麺はヤマダイ独自製法のノンフライ極太麺なので、もうちょっと隙を見せてほしい今日この頃。

栄養成分表示[1食(125g)あたり]カロリー 434kcal、たんぱく質 10.1g、脂質 17.3g、炭水化物 59.4g、食塩相当量 6.2g(めん・かやく 1.4g / スープ 4.8g)
極麺処 新潟背脂煮干し醤油(セブン-イレブン限定)

片や「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」にもノンフライ極太麺を搭載し、燕三条系といえばの玉ねぎもトッピングているのですが、チャーシューのタイプがレトルトだったり、ネギは入っていなかったり、この時点で明白な差を感じる調理直後。さらに背脂加工品も入っていたので、そこに「極麺処」ならではのステータスを感じたのですが、ちょっと気になったのが栄養成分表示の値。

どちらも湯戻し前の麺重量は65gなのですが、気になるカロリーは「凄麺」よりも「極麺処」のほうが控えめで、脂質についても2g以上の差が開くなど、数値だけ比較すると “極麺処のほうがライトに見える” 興味深い展開。はたして値段相応のインパクトは備わっているのかどうか、引き続き通常品との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」の感想に基づきます。

めん

原材料名:めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)
凄麺 新潟背脂醤油ラーメン(2023年8月7日発売品)

おそらく通常品と同じノンフライ極太麺

5.0

もちろん提供店による差はありますけど、実際の「燕背脂ラーメン」に使われている極太麺は幅が広いのに対し「凄麺」のノンフライ極太麺は本物の半分くらいに見えるサイズ感。しかし、食べ始めのコシは凄まじく、けっこうゴリゴリの食感で、ややゴムっぽいタイプになりますが、きちんと熱湯5分でほぐれるのがポイント。また後述するスープが強いので、存在感の強さが仇となることもありません。

原材料名:めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維)
極麺処 新潟背脂煮干し醤油(セブン-イレブン限定)

おそらく「極麺処」に使われているノンフライ極太麺も「凄麺」と共通で、熱湯5分きちんと待っても食べ始めはゴリゴリとした食感が目立ち気味だったんですけど、ちょっと気になったのがナチュラルな食感になるまでのスピード。後述するスープの保温性は「極麺処」のほうが高かったので、その関係だとは思いますが、こちらのほうが比較的に早い段階でゴムっぽさが消えました。

ちなみに「凄麺」の原材料名を見ると、小麦粉の後ろに “国内製造” の記載はないのですが、加工食品の原材料名には “生鮮原材料の場合は産地を、加工原材料の場合は加工地を、その商品に最も多く使用した原材料に表示しなければいけない” という法律上のルールがありまして、そういった事情かなと思います。

スープ

原材料名:スープ(動物油脂、しょうゆ、食塩、たん白加水分解物、糖類、ポークエキス、煮干エキス、魚介粉末、チキンエキス)(国内製造)
凄麺 新潟背脂醤油ラーメン(2023年8月7日発売品)

煮干しの勢いが想像以上に増していた件

5.0

「凄麺」に別添されている液体スープは、とにかく動物系が芳醇で、背脂の粒こそ小さめですが、充填されている油脂の量は多く、チャート的には “こってり” サイド。それでいて濃口しょうゆ特有のフレッシュなコク、そして適度なキレが功を奏し、くどさを感じるほどの重厚感ではありません。

むしろ、その中にあるキメ細かい旨みのほうが印象的で、発祥の地は “金属加工の町” と前述しましたが、どちらかといえば機織の景趣や反物を彷彿とさせる雰囲気。煮干しの旨みはサポート的なので、まったく派手さはないけれど、じんわりと余韻に苦味を残し、次の一口を誘います。おかげでハマればハマるほど抜け出せなくなるというか、気が付いた頃には手遅れというか、ヤバいなコレ。

原材料名:スープ(動物油脂、しょうゆ、食塩、たん白加水分解物、煮干エキス、糖類、煮干粉末、ポークエキス)
極麺処 新潟背脂煮干し醤油(セブン-イレブン限定)

対して「極麺処」に別添されている液体スープは、これ単体で見ると「凄麺」よりも動物油脂の量が少なめで、塩気の強さは同等ですが、醤油のコクだったり、フレッシュ感だったり、それらについても「凄麺」に劣る印象が否めません。しかし、動物油脂の問題については後述するとして、ちょっとビックリしたのが煮干しの強さ。

「凄麺」ではサポート的で、余韻に魔性の本領を発揮するタイプだったのに、どういった心境の変化か「極麺処」では主役級の存在感。嘘だろ、あいつ中学の頃あんなに物静かなタイプだったのに‥‥みたいな(※イメージです)。調理直後の香りはもちろん、口に含んでも真っ先に飛び込んでくるのは煮干しのインパクトで、余韻も煮干し。セメント系ほど強烈ではないけれど、もはや津軽級の衝撃でした。

かやく

原材料名:かやく(味付豚肉、背脂加工品、ねぎ、タマネギ)
凄麺 新潟背脂醤油ラーメン(2023年8月7日発売品)

背脂加工品とレトルト調理品の豚脂にも注目

5.0

「凄麺」の味付豚肉は、いかにも乾燥のチャーシューっぽい質感で、まったく高級感はないけれど、特有のクセは弱く、甘辛い味付けで小さいながらに存在感あり。ネギは熱風乾燥ならではのジャキジャキとした歯触りなので、凍結乾燥の玉ねぎが薄れてしまっていたけれど、スープとの相性は悪くありません。背脂加工品は多めの動物油脂と手を取り合い、コクをサポートしてくれていましたが‥‥

原材料名:かやく(豚脂、味付豚肉、背脂加工品、タマネギ)
極麺処 新潟背脂煮干し醤油(セブン-イレブン限定)

「極麺処」に搭載されている背脂加工品の量は5倍? 10倍? なんせ「凄麺」の比ではなく、エースコックのレトルト背脂よろしくリアルなタイプではないけれど、これだけ入っていたらインパクトを感じざるを得ません。玉ねぎの量は「凄麺」と同じくらいで、ネギは入っていませんが、もともと玉ねぎは長ネギの代用品として採用されたアイテムですし、それよりも注目すべきはレトルト調理品の効果。

レトルトのチャーシューは缶詰っぽいというか、ちょっと私は苦手なんですけど、それはさておきレトルト調理品の小袋に充填されている豚脂が油膜になり、スープの温度をキープ。さらに、チャーシューと同梱されていたことが要因か、そもそも使っている豚脂が違うのか、なんせ「凄麺」よりも圧倒的に豚脂の芳ばしさが強く、結果的に背脂や豚脂の存在感は「極麺処」に軍配でした。

総評

5.0

通年販売されている「凄麺 新潟背脂醤油ラーメン」と、セブン-イレブン限定の「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」を食べ比べてみた結果、醤油の個性については「凄麺」に軍配で、煮干しの効き目については「極麺処」のほうが比べ物にならないほど強く、そのため後者のベースからは “津軽ラーメン” に近い雰囲気を感じたのですが、多めの背脂加工品と豚脂の芳ばしさは “燕三条系” に通じる魅力。

かなり煮干しの味が残るので、そこが人を選ぶ要因になりますが、よく見るとパッケージに “コシのある極太麺と煮干しがガツンと効いた-・” とありますし、それが通常品との明確な区別化に繋がっていました。背脂のインパクトも結果的に「凄麺」を上回っていたので、気になっている方は早めに最寄りのセブン-イレブンをチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました