「辛辛魚らーめん」対「辛辛豚らーめん」どっちが辛い? 激辛バトル “辛辛魚” 対決!!

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、寿がきや食品の激辛カップ麺、「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」と「スパイシー辛辛豚らーめん」の比較・実食レビューです。

豚骨×魚介×激辛「辛辛魚らーめん」vs.辛辛魚×濃厚とんこつ「辛辛豚らーめん」激辛カップラーメン徹底比較!!

どっちが辛いのか、どっちが美味しいのか、いつまで販売しているのか——さらに別添 “辛魚粉を入れ替えた結果” など、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、辛さレベルや特徴・違いを詳しく解説します。よろしければ最後までお付き合いください。

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激辛らーめん対決 辛辛魚vs.辛辛豚

「麺処井の庄(めんどころ いのしょう)監修 辛辛魚(からからうお)らーめん」とは、東京都練馬区石神井(しゃくじい)町に本店を構える「麺処井の庄」が監修した辛いカップラーメンで、初めて発売されたのは2009年1月26日。その第1弾が発売されて以来、毎年 “冬の風物詩” として登場する人気商品です。

2019年の発売日は2月18日と例年よりも遅めの発売となったのですが、「さらなる “辛旨” を追求!」とパッケージにも書いてあるように、ファンの期待を裏切らない傑作に進化していました。いま賞味期限やばいんじゃないの? と思われました皆様、ご安心ください(※あとで詳しく理由を解説します)。



その「辛辛魚らーめん」から派生した姉妹品「スパイシー辛辛豚(からからぶた)らーめん」とは、ファミリーマート専用商品として販売されているコンビニ限定の辛いカップラーメンで、師弟関係にある「麺処井の庄」の店主・中村泰介氏と「麺処一笑(いっしょう)」の店主・金子哲也氏による師弟コラボのW監修商品という面白いコンセプト。

冬の風物詩である「辛辛魚らーめん」に対し、「辛辛豚らーめん」の発売日は夏。初めてカップ麺になったのは2018年8月28日、今年の発売日は2019年8月6日(今週)と少し早めのリリースで、唐辛子の量を前年比1.8倍に増やして再販。まだ2回目のカップめん化ではあるものの、こちらは “夏の風物詩” になりそうなポテンシャルを秘めています。

ただ、昨年は濃厚な豚骨の旨味に8種類のスパイス(クミン、コリアンダー、カルダモン、クローブ、コショウ、シナモン、唐辛子、花椒)を加え、唐辛子だけでは出せない辛さと痺れと複雑なスパイス感が実に面白かったのに対し、今年は辛さを増やしたことで豚骨感が大幅に減退したように感じました。

その件について「麺処一笑」の店主・金子哲也氏に話を聞いた結果、 “なんと豚骨スープ自体はほぼ変えてないのですが、唐辛子が大幅に増えた事、麺の風味がガラリと変わった事で、昨年とは完全に別物のバランスとなりました” とのこと。たしかに麺は全粒粉入りに進化していたし、辛さも強くなっていたけれど、まさか豚骨自体は大きく変わっていなかったとは‥‥



しかし、記事を読んでくださった方から、たしかに豚骨が弱くなったと思う、豚骨度は昨年の4割くらいに感じたなど、同じような意見も頂きました(※ちなみに辛さをアップした理由は、辛辛魚ファンからの「もっと辛くしてほしい」という要望に応え、今年は辛さの中毒性に特色を置く方針に調整したからだそうです)。

2019年の「辛辛魚らーめん」も以前より辛味のある唐辛子粉末を採用し、なおかつ魚粉と豚骨を見直していたのですが、このブログでは “豚骨感が強くなった” と評価しています。もちろん辛さの感じ方には違いがありますし、今年は「辛辛豚らーめん」も辛さ1.8倍になったので、どっちが辛いのかリアルタイムに食べ比べて検証することにしました。

開封

「辛辛魚らーめん」(写真左)に別添されている小袋は、「液体スープ」「かやく入スープ」「後入れ粉末スープ」の合計3袋。「辛辛豚らーめん」(写真右)に別添されている小袋は「液体スープ」「粉末スープ」「後入れかやく入スープ」の合計3袋。小袋の構成は同じですが、それぞれ中身は別物です。



麺は両方ともノンフライ麺で、写真の向かって左が「辛辛魚」、右が「辛辛豚」の調理前を比較したもの。一見すると大差ないように見えますけど、まず「辛辛魚」は熱湯4分、「辛辛豚」は熱湯5分と調理時間に差があって、「辛辛魚」は比較的 “厚みが控えめで幅がある” のに対し、「辛辛豚」は比較的 “幅が狭くて厚みがある” という違いが見られました。

今年から「辛辛豚」にも全粒粉が練り込まれましたが、やや「辛辛魚」のほうが濃いめの色合い(※小麦全粒粉の含有率は小麦粉に占める割合のうち5%)。ちなみに寿がきや食品の工場にはノンフライ麺を製造する設備が整っていないため、どちらの商品もテーブルマークのグループ企業「加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場」に委託製造を依頼しています。

賞味期限や販売期間・2020年の発売日など

「辛辛豚らーめん」は発売されたばかりなので、賞味期限は2020年1月19日と余裕綽々。そして「辛辛魚らーめん」の賞味期限も “2019年12月18日” と4ヶ月以上も先なので、2019年8月10日現在、なんと4ヶ月以上も余裕があります。カップ麺の製造日は賞味期限の6ヶ月前、つまり手元にある「辛辛魚」は2019年6月18日に製造されたもの——

実は今年の「辛辛魚らーめん」まだ “絶賛製造中” で、8月上旬のラインをもって最終生産となっているらしいのですが、すでに来年の「辛辛魚」は “2020年2月発売予定” と決まっています。現在もっとも新しい商品の賞味期限は2020年2月、つまり “辛辛魚が1年中食べられるように”(最終生産分の賞味期限内に再販できるように)製造期間を延長したことが取材の結果わかりました。

「辛辛魚らーめん」は寿がきや食品の公式オンラインストアで入手可能ですが、「辛辛豚らーめん」は沖縄を除く全国のファミリーマート限定(再販予定日未定)で、おそらく両商品とも “沖縄では売ってない” と思います。今年は7年23日に初の汁なしカップ麺「辛辛魚まぜそば」も発売されましたが、そちらも沖縄地域のローソンでは取り扱いがなく、「辛辛豚らーめん」の販売地域も沖縄は販売エリア外となっています。



どうしても手に入れたい場合は “正規店以外のネット通販サイト” で購入することも可能ですが、2019年8月10日現在の販売価格は1ケース12個入りで5,480円、1商品あたり457円と驚きの値段(メーカー希望小売価格は辛辛魚=税別260円、辛辛豚=税別258円)。でも在庫は残り1点だったので、やはり需要があるのでしょう(※「辛辛豚」の販売期間は2、3ヶ月程度が目安です)。

実食開始

「辛辛魚」に別添されている先入れの小袋は「かやく入スープの素」で、中にはネギを同梱。一方で「辛辛豚」に別添されている先入れの小袋「粉末スープ」に乾燥具材は仕込まれていませんが、「辛辛魚」の粉末スープは赤く、香りも唐辛子を中心とした芳ばしさが優勢。対する「辛辛豚」の粉末スープは豚骨一直線、かなり期待度を煽ってくれる濃厚な香りです。

どちらも後入れの液体スープは量が多いので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めること。それから「辛辛魚らーめん」の先入れ粉末スープには「辛辛豚」以上に強めの “とろみ成分が含まれている” ので、しっかり粉末スープを溶かしてから液体スープを入れる、というのも重要なポイントですね。

それでは、辛さレベルや味の違いに注目しつつ、「めん」「スープ」そして「『辛辛魚粉』を交換してみた結果」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。この記事は “比較することを目的としている” ため、より詳しい製品情報や感想・評価につきましては、関連記事「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(2019)」と「スパイシー辛辛豚らーめん(2019)」をご参考ください。

めん

調理後の違いは歴然

調理前の状態でも真横に並べてみたら麺の幅や厚みに違いが見られた今回、調理後は特に分かりやすく、幅については1mm以上の差が生じています。実際に食べてみると両者ともに粘り気が弱く、小麦特有の風味はヤンチャなスープに押されていますが、けっこう硬めの歯ごたえで自己アピールするスタイル。

「辛辛魚」のスープはドロドロ、「辛辛豚」のスープは比較的にサラッとしているので、それも大きな違いになるのですが、スープのリフト性能は「辛辛魚」の幅広麺が上。それと比較して「辛辛豚」の麺(直上の写真)は幅が狭く、けれども厚みのある形状から麺単体の存在感を強めに感じました。発売期間が夏なので、食べやすいようにスープとの一体感よりも麺の存在感を強めているのかもしれません。



「辛辛魚」の麺は前年と同じだったのに対し、「辛辛豚」の麺は丸刃でカットされた縮れ麺(全粒粉なし)から角刃でカットした平打ち麺(全粒粉入り)に進化。その恩恵は実際それほど目立っていないけれど、確実に麺の風味も食感も前回から変わっているため、スープの感じ方にも大きな差が生じている——あらためて奥深さを実感しました。

スープ

ぶっちぎりで「辛辛魚」が辛い

まず辛辛魚粉を入れる前の辛さですが、明らかに “辛辛「魚」のほうが辛い” です(※分割写真の左が「辛辛魚」で、右が「辛辛豚」)。まったく「辛辛豚」も辛くないわけではないんですけど、比率としては圧倒的に豚骨の占める割合が多く、一方で「辛辛魚」の豚骨も濃厚ではあるものの、魚介と唐辛子の芳ばしさに加えて醤油の主張も強いため、だいぶ攻撃的。

それを前にした「辛辛豚」のスープは穏やかで、辛辛魚粉を攪拌する前は魚介の主張も弱く、しかしながら豚骨優勢のミルキーなテイストが魅力。また、「辛辛魚」のスープは “とろみが強い” のに対し、ずいぶんと「辛辛豚」のスープは “とろみが控えめ” で、これも夏に合わせて食べやすいように調節しているのかもしれません。

辛辛魚粉を馴染ませた後のスープも “圧倒的に辛辛魚のほうが辛い” 状態で、もちろん食べ比べの際は味や辛さが移らないように別々の箸で実食しているのですが、交互に食べると「辛辛豚」の “花椒” が口の中に残って「辛辛魚」の辛さも増幅w それでも “辛辛豚は涙腺が緩まない” 程度だったので、「辛辛魚」の辛さレベルが “10” なら「辛辛豚」の辛さは “7.5” くらいに感じました。

「辛辛魚粉」を交換してみた結果‥‥

意外なほど問題なく美味しいw

まず “辛辛魚に辛辛豚の辛魚粉(後入れかやく入スープ)” をトッピングしてみたところ、なんというか‥‥あんた誰だよ感がスゴいですねw 実食前にも触れたように「8種類のスパイス」にはクミン、コリアンダー、カルダモン、クローブ、コショウ、シナモン、唐辛子、花椒が入っていて、さらにフライドオニオン、フライドガーリック、ローストネギ、パセリも参戦。

そのフライドガーリックやネギの体積を合わせても辛魚粉の量は半分くらいなので、完全体の「辛辛魚」よりも辛さは下がりますが、デフォで存在しない花椒の痺れが入ることで結果的には文句なしの激辛レベル。さらに複雑なスパイス感やクローブとシナモンの甘い香り、そしてパセリによる洋風のアクセントから、なんともエキゾチックなスープに変貌しました。

さらにベースのスープが豚骨醤油ベースなので、「辛辛豚」とは大幅に異なりますし、そのエキゾチックな雰囲気のせいか “甘さを強めに感じる” など、想像以上に大きな変化。純粋な辛辛魚マニアからは賛否両論ありそうですけど、いやいや想像していたよりも美味しくてビックリです。

次に “辛辛豚に辛辛魚の辛魚粉(後入れ粉末スープ)” をトッピングしてみた結果、先入れの粉末スープにはネギも何も入っていないので、こちらは完全に具材が無くなりますw けれども魚粉の量が倍以上に違うため、完全体の「辛辛魚」を辛さレベル10とした場合、ほぼ「9」のラインまで迫る勢い。

そして、なにより面白かったのが “豚骨らーめんバージョンの辛辛魚が楽しめる” こと。通常、豚骨醤油ベースの「辛辛魚」ですが、こちら「辛辛豚」は醤油を使っていないため、コクはあるけどマイルドな豚骨スープで暑い夏にもサラッと食べられる、しかもスパイス感が減退した分だけ “鼻を抜ける豚骨の芳ばしい風味も強くなる” など、これまた特別な中毒性を覚えました。これ、試す価値ありですよ。

まとめ

まず「どっちが辛いか」については一目瞭然で、圧倒的に「辛辛魚らーめん」のほうが辛いです。辛味が複雑なのは様々なスパイスと花椒の痺れを備え、なおかつスープも比較的にクリアな「辛辛豚らーめん」ですが、間違いなく「辛辛魚」のほうが辛さは上。では “どっちがおいしいのか” と聞かれた場合、これはもう完全に主観で答えますけど、私は “辛辛魚のほうが好き” でした。

でも魚粉の主張が控えめな「辛辛豚」のほうが好きという意見も聞きますし、両方とも個性的で素晴らしいカップ麺です。ちなみに寿がきや食品への取材中『来月、ファンの方にお喜びいただける商品を発売できる予定でございます。どうか楽しみにしていてくださると幸いです』との告知があったので、「辛辛豚まぜそば」もしくは「セブンイレブン限定の辛辛魚」発売か‥‥詳細は明かされませんでしたが、2019年9月にも “辛辛魚系統の新作” が出るかもしれません。

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