「辛辛魚らーめん 辛辛MAXⅢ シビレVer.」通販限定 “辛辛魚” 花椒で下克上なるか!?

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、打倒カップ麺をコンセプトに開発された通販限定・数量限定の激辛袋麺、寿がきや食品「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん 辛辛MAXⅢ シビレVer.」の実食レビューです。

最強のアイツが2年ぶりに進化!? “豚骨×魚介×激辛×シビレ” の四重奏「辛辛MAXバージョン3」で今度こそ下克上なるか——

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛辛魚らーめん 辛辛MAX3 シビレVer.

「辛辛魚(からからうお)」とは、2006年1月20日に東京都練馬区石神井町で創業した「麺処 井の庄(めんどころ いのしょう)」で提供されている激辛らーめん及び激辛つけめんの名称で、どちらのメニューも “辛魚粉(からぎょふん)” と呼ばれる辛い魚粉を山盛りにした、インパクト抜群の見た目が特徴です。そのビジュアルもさることながら、実際の辛さも眉唾物ではありません。

「麺処井の庄」の店主・中村泰介氏は、東池袋大勝軒の系譜にある東京・津田沼の「必勝軒」と “辛うまラーメン日本一” でお馴染み「蒙古タンメン中本 池袋店」出身という経歴を持ち、彼が考案した「辛辛魚」は強烈な辛さと魚粉のインパクトに負けない濃厚な豚骨スープも魅力の一つ。本店で提供される商品はもちろん、寿がきや食品と共同開発したカップ麺も大人気商品になりました。



初めてカップラーメン版「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」が発売されたのは、2009年1月26日。以来、ずっと冬の風物詩として多くのファンが毎年の販売を待ち望んでいる、寿がきや食品きっての売れ筋商品に成長したのですが、熱狂的ファンの多いカップ麺に対抗すべく、2016年8月29日に発売されたのが通販限定の袋麺「辛辛MAXバーション」で、コンセプトは “打倒カップめん” 。

カップ麺よりも唐辛子の割合を増やした「辛辛MAXバーション」でしたが、残念ながら辛いだけでは絶妙な辛旨のバランスを誇るカップ麺に勝つことができず——しかしながら諦めの悪い「辛辛MAX」、今度は辛味の強い天鷹種の粗挽き唐辛子をプラス、さらに激辛唐辛子の “ハバネロ” をブレンドした「辛辛MAXバージョン2」を発売。

「辛辛MAXバージョン2」最大のポイントは「ハバネロ」の追加で、使用している唐辛子のうち9%をハバネロに置換。なるほど辛さレベルはカップラーメン(2019年2月発売品)よりも辛い——のかと思いきや、「唐辛子の味」と「辛さのタイプ」が微妙に異なるだけで、実際そこまで極端に辛さが増したわけではありません。

カップ麺のスープと比較して豚骨の濃度は低く、ハバネロ特有のコクと遅効性の辛さがジワジワと追い上げてはくるものの、パッケージに書かれている “辛さ極限” かと聞かれたら、2013年2月に発売された「辛さリミット開放!! 限界突破 辛辛魚らーめん」のほうが衝撃的。「バージョン2」は煽ってくるわりに不完全燃焼な仕上がりで、正直まだ打倒カップ麺は難しいと感じました。



そして2019年9月下旬に発売された今回の「辛辛MAXバージョン3」は何が違うのかというと、これまでの「辛魚粉」には含まれていなかった花椒(かしょう、ホワジャオ)の「シビレ」をブレンドし、唐辛子の辣味と花椒の麻味が織り成すトレンド味覚「麻辣(マーラー)味」をネット通販限定の特別仕様としてアピール。

ただし、値段は税込価格3,024円(送料無料、支払手数料別)なので、辛さよりも “1箱10食入でのケース販売のみ対応・バラ売り不可” という販売条件が最大のハードル。よほどのファンでもない限り気軽に買える商品ではないため、それだけの価値があるのかどうか、今回のレビュー記事を購入可否の判断材料としてご参考いただければと思います。

開封

さて、内容物は「めん」「辛辛MAX液体スープ」「粉末スープ」「後入れ粉末スープ」の合計4袋、小袋の構成自体は前回の辛辛MAX2から変わっていません。それから通販限定商品ということで一般の小売はしていないのですが、 “数量限定で売り切れ状態になるのは一時的な現象” なので、前回と同じく「辛辛MAX3」も “通年販売のレギュラー商品” です。



今回の「MAXⅢ」発売に伴い、前身の「MAXⅡ」は廃盤になりましたが、引き続き販売者は寿がきや食品会社、麺は「五十嵐製麺株式会社 第三工場」(福島県喜多方市押切南2丁目106)が担当しています。五十嵐製麺(いがらしせいめん)とは、昭和6年(1931年)創業の製麺業者で、昭和24年(1949年)から製麺業を営んでいる老舗。

大手メーカーと違い、五十嵐製麺が1回に製造できる麺の生産量が決まっているので、製造が追いつかない場合は一時的に品切れ状態になるのですが、販売態勢が整い次第再販されます。ちなみに上の写真左は前回の「辛辛MAX2」、右が今回の「辛辛MAX3」それぞれ調理前の麺で、見た目は同じなんですけど、麺の茹で時間が “5分30秒から5分に短縮” されました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:辛辛魚らーめん 辛辛MAXバージョンⅢシビレVer.
販売者:寿がきや食品株式会社
製造所:株式会社五十嵐製麺 第三工場
内容量:134g(めん80g)
商品コード:4901677072743(JANコード)
個装サイズ:210×145×45(mm)

実食日:2019年10月02日(水)
発売地域:全国(通販限定)
取得店舗:寿がきや食品 公式通販サイト
商品購入価格:3,348円(小計3,024円+代引手数料324円)
希望小売価格:2800円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:即席中華めん(袋)
湯量目安:250ml(スープ)
茹で時間:5分
小袋構成:4袋(めん・辛辛MAX液体スープ・粉末スープ・後入れ粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、動物油脂、唐辛子、糖類、香味油、粉末かつお節、たん白加水分解物、チキンエキス、花椒、しょうゆ調味料、ポーク調味油、デキストリン、食塩、ポークパウダー、ローストしょうゆ調味液、ガーリックペースト)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、着色料(カラメル、パプリカ色素、クチナシ)、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(V.E、V.C)、香料、(一部に卵・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造工場では、そばを含む製品を生産しております。

実食開始

【作り方】あらかじめ「液体スープ」を袋のまま熱湯につけて温めなければいけないので、液体スープを温めるのと同時に使用する丼を温めてます。そして麺を茹でる際は、2〜3リットルの熱湯を用意して、差し水せずに約5分、たっぷりのお湯で茹でてください(※自然に麺が踊りながらほぐれるので、無理やり箸でほぐす必要はありません)。



そして麺が茹で上がる前に「液体スープ」と「粉末スープ」(どちらも銀色の小袋)を温めておいた丼の中に入れ、250mlの熱湯で溶かせば準備完了。あとは茹で上がった麺を湯切りしてから投入し、後入れ粉末スープという名の「辛魚粉」をトッピングして、お好みの具材(寿がきや食品のオススメはチャーシュー、メンマ、ねぎ)を入れたら出来上がり。

自前のトッピングを用意しなかった場合、ネギすら入っていませんが、とりあえず素ラーメン(具材なし)の状態ではどんな味なのか「めん」と「スープ」の特徴を解説し、それからオススメのトッピングを紹介します。リニューアル前の詳細情報やカップ麺との違いにつきましては、「辛辛魚らーめん 辛辛MAXバージョンII」の記事をご参考ください。

栄養成分表示:1食(134g)当たり

カロリー:493kcal
たん白質:16.5g
脂  質:16.8g
炭水化物:69.1g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:3.0g)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん辛辛MAX2から変わってない

寿がきや食品の公式ウェブサイト内にある「辛辛魚ブランド特設ページ」(「辛辛魚らーめん 辛辛MAXバージョンⅢシビレVer.」商品特徴の項)には、 “生めんを48時間かけてゆっくりと低温で熟成乾燥させたしっかりしたコシともっちり感のある太めんです” との説明書きがあり、これは前回の「辛辛MAX2」と一言一句まったく同じ説明です。

カップ麺の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(2019)」には全粒粉入り(「加ト吉水産株式会社フーズ部 群馬工場」製造、小麦全粒粉含有率5%)のノンフライ麺を採用していますが、袋麺に全粒粉は含まれず、しかも原材料は「小麦粉」と「食塩」のみというシンプルな構成で、やはり前回同様ぬめりが気になるところ——なんですけど、茹で時間が短くなったことで若干ながら滑りはマシになりました。



形状は丸刃でカットされた縮れのある平打ち麺で、「しょうゆ」「とんこつ」「みそ」「しお」に分けると味噌ラーメンに合いそうなタイプ。表面はモチモチとしているのですが、粘り気のある多加水麺ではなく、どちらかというと中心部は歯切れがよくて弾力は控えめ。やはり滑りが気になるので、ザルにあげてから冷水で滑りを取り、軽く茹で直すのがベストかもしれません。

スープ

辛辛MAX3になって総合力アップ!

まず後入れ粉末スープ(辛魚粉)を攪拌する前のスープなんですけど、見た目ほど「辛くない」です。表面に動物油脂(おそらく豚脂)主体の辛そうなオイルが浮いていますが、実際の辛さレベルは “中辛〜ギリギリ辛口” 程度。先入れの粉末スープに花椒は入っていないため、まだシビレは目立ちませんし、魚粉のインパクトも感じられません。

あくまで液体スープと先入れ粉末スープは足場を固める役割で、魚粉・激辛(唐辛子)・シビレ(花椒)は後入れの「辛魚粉」ありきなんですけど、前回の辛辛MAX2では頼りないと感じた豚骨の純度がアップしていたのは嬉しい誤算。豚骨臭や獣臭などは抑えている洗練された豚骨感ですが、きちんと乳化させながら適度に “骨っぽさ” が感じられる丁寧な豚骨感には好感が抱けました。

そして特製辛魚粉を攪拌させると様子は一変‥‥荒削りの鰹節粉末による魚粉のパンチもさることながら、唐辛子の辛さにも瞬発力があり、それを焚き付ける花椒のシビレも効果的。それも「シビレVer.」というタイトルからゴリゴリに花椒をぶち込んできたのかと思いきや、バランスとしては圧倒的に魚粉と唐辛子が優勢で、なんとも分を弁えた引き立て役の花椒はパイプレイヤー的存在。

さらに前回は比較的にサラサラとしていたスープですが、辛辛MAX3のスープはカップ麺に匹敵するレベルで “どろどろ” の高粘度スープになるのも魅力的なポイント。唐辛子の味もハバネロ系の甘味やジョロキア系の柑橘っぽい癖は目立たないオーソドックスな風味で、全体的にスープの完成度はアップしました(※辛さレベルは “自然に涙が出るくらい” の激辛ですけど、引き際はいいです)。

オススメのトッピング

マストアイテムは白葱と海苔

パッケージのイメージ写真を意識して、チャーシュー(自家製)、輪切りにした白ネギ、メンマ(スーパーで買ったヤツ)、軽く炙った板のり(4切・2枚)をトッピングしましたが、特に相性がよかったのは「白ネギ」と「海苔」。チャーシューやメンマも間違いなかったけど、白葱と海苔は必須です。

辛いラーメンや味の濃いラーメンと白ネギって異様に相性がいいというか、今回も濃いめの魚粉と唐辛子の間に白ねぎ特有のシャープなアクセントが映えていて、麺と一緒に絡めて食べたら最高(※写真の4倍は入れてもいい)。そして鰹の旨味が濃厚な辛魚粉入りのスープ、海苔との相性もよかったので、とりあえず白葱と海苔は用意してください。

総評

「辛辛MAXバージョン2」ではハバネロを使用して辛さに特化した分、どうしても豚骨が弱いと感じてしまったのですが、「辛辛MAXバージョン3」では体感的な豚骨の純度がアップし、花椒を “バランスよく” 効かせることで総合力がアップしました。強烈な花椒の痺れに期待しているとコケるかもしれませんが、なんとも適切かつ絶妙な配分だと思います。

さて、3,000円以上(1食あたり300円以上)出してまで買う価値があるのかどうかというと、結論 “やっぱりカップラーメンのほうが美味しい” ので、そっちに花椒ちょい足しアレンジしたほうがいい——というのが正直な感想です。ただ、辛辛魚のカップ麺が販売されない沖縄地域でも送料無料ですし、カップ麺が手に入らない時の代打としてはアリだと感じました。

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