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伝説の辛麺専門店「麺屋 辛だるま」ここに復活!? 幻の烈火系「旨辛玉子とじ麺」セブン限定のカップ麺に!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年3月14日(月)新発売、セブン&アイ限定のカップ麺「明星 辛だるま 旨辛玉子とじ麺」の実食レビューです。

小麦香る細カタ麺と旨辛スープで人気を博した伝説の辛麺店「麺屋 辛だるま」の味わいをセブン&アイ限定のカップラーメンで再現!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛だるま 旨辛玉子とじ麺

麺屋 辛だるま(めんや からだるま)とは、1963年(昭和38年)に初代・河原登その人が開業した「箱崎だるまラーメン」を前身とし、現在は創業者の実子である河原秀登(ひでと)氏が二代目を務める「博多だるま」が手掛けた “伝説の旨辛麺専門店” で、2012年(平成24年)年6月22日、キャナルシティ博多のラーメンスタジアム特区に夏季限定の店舗としてオープン。

今は営業していない伝説の辛麺店

キャナルシティ博多で人気を博した後、2017年(平成29年)9月1日に天神南の「初代だるま 西中洲店」をリニューアルする形で復活した「麺屋 辛だるま」ですが、まさかの同年10月に閉店してしまい、伝説の辛麺店となってしまった辛だるま——。そんな “幻の味わいが今ここに復活” ということで、セブン&アイ限定のPBカップ麺として蘇り、当時の味が再現されました。

キャナルシティ博多時代では、老舗「博多だるま」が誇る博多とんこつラーメン「白だるま」を軸に、50年以上続く “王道の味×特製味噌” を組み合わせた「白だるま旨辛麺(豚骨系辛ラーメン)」や “旨辛自家製辛味噌と黒酢の酸味” を特徴とする魚介系の「辛サンラータン麺(辛酸辣湯麺)」など、パンチを効かせた劣化系のメニューを展開。

なかでも店舗でオススメされていたのが「旨辛玉子とじ麺」で、それを再現した今回のカップ麺「明星 辛だるま 旨辛玉子とじ麺」の情報を知ったとき、現在の即席カップめん業界でもトレンドになっている宮崎の辛麺(からめん)にインスパイアされた “博多だるま流の辛麺” だと思い込んでいたのですが、そうではありません。

豚骨ラーメンにも辛麺にも基本的には使われない原材料が‥‥

原材料名の中に魚介系の表示(さばぶし粉末、さばぶしエキス)があるように、店舗で人気を博した「旨辛玉子とじ麺」は “博多だるま初の魚介系旨辛ラーメン” で、宮崎を発祥とする辛麺とは別物。キャナルシティ博多では、夏季限定店舗としてスタートしたにもかかわらず、2013年(平成25年)2月11日まで営業していた記録が残ってるため、よほど反響があったことが窺えます。

しかし、前述の2017年9月1日に復活した天神の「麺屋 辛だるま」は、オープンから1ヶ月で閉店。実は翌2018年4月11日、ベトナムのホーチミン1区にある日本人街の路地裏(レタントン通り)にて、ひっそりと「辛だるま(KARADARUMA)」がソフトオープンしていた事実を確認。日本での閉店理由は公になっていませんが、もしかすると海外進出を理由に退店したのかもしれません。

ただ、ホーチミンでの「辛だるま(KARADARUMA)」も現在は存在せず‥‥当初はレタントン通りでソフトオープンした後、同年5月31日にベトナムのラーメン激戦区として知られるタイバンルンに移転し、そこでも人気を博していたようですが、2019年6月頃に敢えなく閉店。この時点で「麺屋 辛だるま」の遺伝子は完全に途絶えてしまったので、まさしく伝説の店になってしましました。

イメージ写真は天神南に復活した「麺屋 辛だるま」の外観

そもそもの口コミが少ないため、再現するに当たり、不明瞭な点も多かったことが推測できますが、製造者である明星食品と「博多だるま」の関係は深く、2007年(平成19年)7月24日に発売されたセブンイレブン限定のカップ麺「地域の名店シリーズ 博多だるま」からの付き合い。地域の名店シリーズ廃盤後も「銘店紀行 博多だるま*」を通年販売しているため、カップ麺については長年の実績があります。

*リンク先は2021年7月5日にリニューアルした「銘店紀行 博多だるま(四代目)」のレビュー

開封

小袋を取るとメッセージが

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「液体スープ」が1袋。それを取り外した先の天面には、明星食品の「麺神(めがみ)」よろしく “辛味噌のコクと刺激。豚骨・魚介の重なる旨み。豚脂・魚介の重なる旨み。豚脂のこってりした風味。奇跡的な出会いをお楽しみください。” というメッセージが隠されています。ただ、天面は小袋を取る際に高確率で剥げますけどねw

かやくのラインナップも個性的

かやく(加薬)はキャベツ、卵、ごま、もやし、ニラ、キクラゲの計6種で、なるほど宮崎の辛麺とは異なるラインナップ。この時点で鰹が明確に香り、味噌やニンニクの香りも強く、博多とんこつラーメンにも宮崎の辛麺にも通じない個性的な雰囲気。

販売店はコンビニのセブンイレブンを筆頭に、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイグループのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)も対象で、イトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも取り扱いを確認。また販売価格も198円(税込213円)ということで、2022年3月現在の縦型ビッグにおける相場を下回ります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 辛だるま 旨辛玉子とじ麺
販売者:明星食品株式会社
製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:97g(めん65g)
商品コード:4902881484961(JAN)
発売日:2022年03月14日(月)
実食日:2022年03月19日(土)
発売地域:全国
取得店舗:オムニ7
購入価格:213円(税込)
本体価格:198円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯60秒
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、香味調味料、卵粉)、スープ(糖類、みそ、デキストリン、食塩、ポークエキス、香味油、香辛料、しょうゆ、植物油脂、たん白加水分解物、香味調味料、甜麺醤、酵母エキス、さばぶし粉末、豚脂、発酵調味料、オイスターソース、コチュジャン、ローストオニオン粉末、酵母粉末、豆板醤、さばぶしエキス)、かやく(キャベツ、卵、ごま、もやし、ニラ、キクラゲ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、乳化剤、かんすい、ソルビット、リン酸塩(Na)、酸味料、グリセリン、香料、カロチノイド色素、酒精、増粘剤(キサンタンガム)、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

既視感のあるノンフライ麺を採用

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯60秒(1分)のバリカタ仕様。ちなみに既存の「銘店紀行 博多だるま」に搭載されている熱湯60秒のノンフライ麺は、2021年7月5日のリニューアル以降 “銘店級のバリこし麺” に変わっているため、共通の麺かどうかも注目したいポイント。

思いのほか具材の量が多かった件

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと60秒。時間になったら液体スープを加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。銘店紀行の「博多だるま」にも通じる豚臭さを受け継ぎながら、味噌や豆板醤、魚介の香りが重なって、かなり独特な香りを漂わせている調理直後。

ちなみに実店舗での辛さレベルは普通・激辛・烈火・豪火の4段階を基本とし、豪火を達成した猛者のみが挑戦できる “辛LEGEND” という裏メニューも存在したようですが、今回のカップ麺に辛さレベルの表示はありません。ただ、小さなお子様や辛みが苦手な方は注意して-・という定番の警告文は記載しているため、辛味の強さにも注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:389kcal
たん白質:12.3g
脂  質:9.7g
炭水化物:63.1g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.55mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:179mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:389kcal(めん・かやく:311kcal)(スープ:78kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「博多バリカタ」シリーズと共通の麺を採用

6.0

前述した “銘店級のバリこし麺” の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵粉、香辛料」となっているのに対し、今回の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、香味調味料、卵粉」ということで、銘店紀行のノンフライ麺を使い回しているわけではありません。縦型ビッグなのに65gと若干ながら控えめな量ではあるものの、品質としては一級品。

ちょっと縮れは強いけど

今回の原材料名は2022年1月24日発売の「博多バリカタ ネギ豚骨」と完全に一致する内容で、このブログでは “現行の「銘店紀行 博多だるま」よりも本格的” と評価しているノンフライ麺。さすがに大判どんぶり型のスーパーノンフライ製法には引けを取りますが、縦型カップのカテゴリーでは業界最高峰の低加水麺といっても過言ではありません。

お湯を注いでから60秒きちんと待ち、粉末スープを完全に溶かしてから液体スープを加え‥‥などと調理している間にプラスで30秒から1分ほど経過すると思いますが、まさに食べごろ。博多とんこつラーメンらしい、ちょっと芯の残る歯応えで、特有の粉っぽさと歯切れのよさが楽しめます。後述するスープは純とんこつ味ではないけれど、まったく違和感はありませんでした。

スープ

これまでのカップ麺にはない斬新な味

6.0

まずは別添の液体スープを入れる前に味を確認してみたところ、味付けは日本の伝統調味料である味噌を中心に、やや糖類の甘さとニンニクが強く、だるまを象徴する豚骨は下支え。それよりも鰹(かつお)のパンチが強いので、事前情報なしで食べた場合、ギャップを感じるかもしれません。それだけに面白く、ありそうでなかった組み合わせだったので、新鮮味を感じました。

続けて加える液体スープには「銘店紀行」の流れを汲む豚臭いニオイが添加されているのですが、もうひとつ印象的だったのが干し貝柱や干し海老を彷彿とさせる乾物の旨み。これはローソン名店シリーズのカップ麺「明星 東京タンメン トナリ監修 辛激(しんげき)タンメン」に別添されている “辛激ペースト” にも見られる特徴で、途端に味が深まります。

乾物の旨みに注目

さらに豆板醤(トウバンジャン)やコチュジャン、オイスターソースなどを配合しているため、情報量が多い味に仕上がっているのですが、それぞれの個性を尊重しつつ、全体の統一感がないわけではありません。液体スープ投入後の辛さレベルは中辛以上〜ふつうに辛口(大辛未満)だったので、辛い食べ物が得意なら余裕だと思いますし、苦手な方は少し身構えておいたほうがいい辛さ。

しかし、その辛味と対比を描く甜麺醤(テンメンジャン)の甘さとコクが絶妙で、つい次の一口が欲しくなる中毒性の高いテイスト。他に類を見ない組み合わせだったので、ちょっと味を理解するのに時間を要する場合もあるかと思いますが、慣れてしまえばクセになるタイプです。

※顆粒スープの量が多いので、調理の際は念入りに混ぜ合わせることを忘れないでください。

具材

具材たっぷりで高コスパ

6.0

肉具材は入っていませんが、多めのキャベツを筆頭に、もやしも乾燥具材にしては太く、細切りのキクラゲはコリコリとした歯応えが楽しめる具材。商品名が「旨辛玉子とじ麺」となっているように、たまごの優しい口当たりと風味も印象的で、ごまの芳ばしさも前述のスープを引き立ててくれるバイプレイヤーと隙のないフレームワーク。

全体のスタミナ感を底上げしてくれるニラも風味の強い軸の部分が多く、それぞれ思っていたよりも入っていたので、かなり食べ応えがありました。198円(税込213円)という本体価格も踏まえると、費用対効果についても高く評価できる内容です。

総評

6.0

「博多だるま」の豚骨感に期待していた場合、おそらく高確率で物足りなさを感じることになる内容で、宮崎発祥の「辛麺」とも完全に別物。どちらのイメージに寄っていたとしても中華調味料と鰹の存在がイレギュラーなので、事前にイメージを調整しておく必要はありますが、群雄割拠の即席カップめん業界でも新しく、個性的で記憶に残る一杯でした。

辛さよりも甘みと鰹の強さが人を選びそうなスープだったので、そこだけは好みと相談し、大丈夫そうなら一度は食べるべき価値のある商品だと思います。この流れで「麺屋 辛だるま」の「辛サンラータン麺」や「旨辛麺」などが復活する希望も見えてきましたが、ひとまず今回の「旨辛玉子とじ麺」は数量限定なので、気になっている方は早めに確保しておいてください【author・taka :a(大石敬之)】

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