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実体のない辛麺屋、セブンに出現。幻の烈火系「辛だるま」が手掛けた “辛いまぜそば„ 限定復刻!

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年8月26日(火)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「明星 辛だるま 旨辛豚骨まぜそば(二代目)」(268円+税)の実食レビューです。

博多の銘店が手掛けた “現在は存在しない„ 伝説の旨辛麺専門店「麺屋 辛だるま」店主創作のカップ麺限定メニューが進化して再登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛だるま 旨辛豚骨まぜそば 2025

麺屋 辛だるま(めんや からだるま)とは、福岡・博多の銘店「博多だるま」が手掛け、小麦香る細カタ麺と旨辛スープで人気を博した “伝説の旨辛麺専門店„ で、現在は閉業している幻の店舗。その味わいを再現したカップラーメン「明星 辛だるま 旨辛玉子とじ麺」(2022年3月14日発売品)は “発売わずか1ヶ月で完売„ するほどの爆発的な売り上げを叩き出し、以降は毎年恒例のスポット商品として人気を博しています。

辛だるま店主創作の “カップ麺限定メニュー„

そんな「麺屋 辛だるま」店主創作の “カップ麺限定メニュー„ として開発された本商品は、昨年8月26日にリリースされた「明星 辛だるま 旨辛豚骨まぜそば」のリニューアル版で、今年は従来品比 “魚介豚骨の旨みと辛味噌のコクアップ„ を掲げて再登場。先に触れたように「麺屋 辛だるま」の店舗は現存しないため、そこに至るまでの経緯を解説しておきます。

「麺屋 辛だるま」を手掛けることになった「博多だるま」の歴史は、現在を遡ること半世紀以上、1961年(昭和36年)初代・河原登(のぼる)氏とその妻・房子(ふさこ)氏が福岡市早良区西新の修猷館付近に創業した「扇屋」を起源とし、わずか半年で扇屋は閉店するも3年後、1963年(昭和38年)に「だるま」の屋号を掲げ、博多区吉塚にラーメン店を開業。

その後、吉塚から東区の箱崎に移転し、2000年(平成12年)区画整理のため閉店を余儀なくされたのですが、同年12月に創業者の実子である二代目・河原秀登(ひでと)氏が中央区の渡辺通に現「博多だるま 総本店」をオープン。先代が築いた “箱崎だるま„ の伝統は守りながら、めん・スープ・トッピングそれぞれの素材から一新し、時代の変化や流れを汲み「博多だるま」のブランドエクイティを高めました。

出典:食べログ

「博多だるま」創業以降、国内外を含め様々なプロデュースに携わっている河原秀登氏ですが、件の「麺屋 辛だるま」は “だるま初となる魚介系×豚骨系の辛ラーメン„ をコンセプトに誕生した店舗で、2012年(平成24年)6月22日「キャナルシティ博多(CANAL CITY HAKATA)」のラーメンスタジアム特区に “夏季限定の辛麺専門店„ としてオープン。

パッケージ裏面の画像は西中洲の店舗外観

当初の予定通り夏季の営業を以って撤退したのかと思いきや、2013年(平成25年)2月11日に卒業するまでの営業記録が残ってるため、よほどの反響があったのでしょう。その後、2017年(平成29年)9月1日に天神南の「初代だるま 西中洲店」をリニューアルする形で復活を果たしますが、わずか1ヶ月後となる同年10月に閉店。それ以降は国内に店舗を持たず、名実共に “幻の店„ となりました。

しかし、毎年恒例となっている先述のカップラーメンや今回の二代目「旨辛豚骨まぜそば」ほか、直近だと年間400杯以上・累計5,000杯以上の記録を更新し続けている激辛ラーメン女子・西谷美希(にしたにみき)さんがプロデュースした『激辛ラーメン大作戦4』(ラーメン通販サイト『menjoy』にて2025年3月23日まで開催)にも名を連ねるなど、店舗は持たずとも「麺屋 辛だるま」の活動は続いています。

パッケージで訴求されているリニューアルポイント

昨年にレビューした「明星 辛だるま 旨辛豚骨まぜそば」は、このブログで★4.5/10と評価しているため、順当な進化を遂げているのか、だとすれば “魚介豚骨の旨みと辛味噌のコクアップ„ のトレードオフに伴い、従来品で魅力的に感じた要素が省かれていないかなど、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

小袋の数は従来品と同じ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」2袋に、後入れ「液体ソース」の組み合わせで、この構成は従来の「旨辛豚骨まぜそば」から変わっていません。ただ、かやく(キクラゲが入っている側)の小袋が橙色から赤色に変わっているため、内容物にも手が加えられている可能性大。逆にメインのリニューアルポイントとされているソースの小袋は従来品と完全に同じっていう‥‥これ何気にレアなパターン。

麺は変わってなさそう

麺は丸刃で切り出された中太麺で、湯戻し時間はサイズのわりに長めの5分。カップラーメンには熱湯60秒で戻るノンフライの極細麺を使用していたのに対し、まぜそばでは従来品と同じく油揚げ麺を採用しているため、昨年のレビューで触れた “追伸„ は開発チームに届かなかったようですが、件のノンフライ麺を大盛り仕様のカップまぜそばに搭載するのは技術的な課題やライン的な問題でハードルが高いのかもしれません。

ちなみにカップラーメンの「旨辛玉子とじ麺」は、コンビニのセブン-イレブンを中心に、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイ系列のGMS(General Merchandise Store=ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)にも流通していたのですが、湯切りタイプの「旨辛豚骨まぜそば」は “セブン-イレブン店舗にしか売ってない„ ので、ご購入の際は注意してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 辛だるま 旨辛豚骨まぜそば
製造者:明星食品株式会社
製造所:+R 東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:163g(めん130g)
商品コード:4902881484206(JAN)
発売日:2025年8月26日(月)
実食日:2025年9月05日(金)
発売地域:全国(セブン-イレブン店舗限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:268円(税別)
購入価格:289円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(液体ソース・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ソース)、ソース(油脂加工品、香味調味料、糖類、植物油脂、甜麺醤、みそ、コチュジャン、香辛料(ガーリック、赤唐辛子、ペッパー)、ポークエキス、しょうゆ、オイスターソース、豆板醤、豚脂、さばぶしエキス、たん白加水分解物、香味油)、かやく(卵、キャベツ、キクラゲ、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、カロチノイド色素、香料、ソルビット、カラメル色素、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、酸味料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本商品製造工場では、えび・かに・くるみを含む商品を製造しています。

実食開始

たまごの形状が違う‥‥

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、従来品と同じ水色の小袋にはタマゴとニラを、片や橙色から赤色に変わった小袋にはタマゴとキクラゲが充填されているのですが、注目すべきはタマゴの形。従来品ではニラ側にフレーク状のタマゴ(かきたま系)を、キクラゲ側には線状のタマゴ(錦糸卵系)を合わせていたので、厳密な重量はさておき2種のタマゴが1種(フレーク状)になったのは大きな変更点。

あいかわらず個性的な佇まいではある

ひとまず調理方法は変わっていないため、2つの「かやく」を入れてから熱湯を注ぎ、フタの上で「液体ソース」を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切りして「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。線状のタマゴが省かれたのは個性の欠如になりますが、この時点で漂ってくる動物系のムワッとしたニオイは従来品からの踏襲で、この香りに慣れていない方は驚いてしまうかもしれません。

ちなみに辛さレベルの表記はないけれど、パッケージには “小さなお子様や辛味が苦手な方は注意してお召し上がりください„ との警告文が記載されているため、辛味の強さにも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(163g)あたり
カロリー:708kcal
たん白質:12.0g
脂  質:28.4g
炭水化物:102.7g
(糖  質:99.3g)
(食物繊維:3.4g)
食塩相当量:6.2g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:196mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ほんとに独特

4.0

まぜそばのイメージから連想される粘りと弾力は備わっていないため、モチモチとした多加水麺に期待していた場合、なんか違う感は否めないでしょう。かといってザクザクと噛み切れる低加水麺でもなければ、博多とんこつラーメンらしいパツンとした歯切れが目立っているわけでもない、ほかに例えようがない食感。

唯一無二

わかりやすく二層に分かれているわけではないけれど、表面はソフトなアプローチで入り、そこから中心部にかけてカタめの芯を残している、これほどまでに個性的な油揚げ麺は他社の製品にありません。実食前にも触れたように、カップラーメンの極細麺に匹敵するノンフライ麺でも食べてみたい——という気持ちが捨てきれない筆者なんですけれども、後述するストロングな液体ソースとのバランスはバッチリ。

もしかすると微調整されている可能性もありますが、体感的な特徴はもちろん、原材料名の並びも従来品と完全に一致するため、油揚げ麺に関する大きな変更点はないようです。それにしても面白い食感だな——。

ソース

豚骨と魚介の旨みに辛味噌を合わせたクセになる旨辛スープが特長です。

出典:https://7premium.jp/product/search/detail?id=11355

従来品よりも重心が低い

5.0

ダイレクトに攻めてくるのは甜麺醤とコチュジャンで、それを引き締める豆板醤の辛味とガーリックのインパクト。加えて乾物の旨みやオイスターソースのコク、そして「大砲ラーメン」監修シリーズにも通じるムワッとしたニオイなど、従来品で印象的だった特徴はそのままに、なるほど豚骨が丸みを帯びたと同時に辛味噌の力強さも増した印象。糖類のジャンクさも従来品以上に目立ちますが、けっして蛇足的な甘さではありません。

体感的な辛さレベルを5段階で表すと3強〜4弱くらいなので、セブンプレミアムが誇る「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」ほど強烈な辛さではないけれど、同店監修の「辛旨味噌」が厳しい方にとっては警戒レベル。さばぶしエキスの強化については言われてみれば‥‥程度に思えたのですが、余韻に残る卵黄油の風味が消えていたので、そちらのほうが大きな変化に思えました。

かやく

ふわっふわ

4.5

線状のタマゴが取り除かれ、フレーク状のタマゴに統一されたことは明白なリニューアルポイントになりますが、たっぷりのタマゴは流石の一言。FDニラの風味も強く、特に軸の部分が飛び込んできたときの存在感たるや。さらにキクラゲの小気味よい食感など、いずれの具材もソースとのマッチングに問題はありません。ただ、体感的にタマゴの総量が減ったようにも感じます。形状の関係かな?

総評

4.5

油揚げ麺は従来品と同じ仕様を守りつつ、ソースについては豚骨感と辛味噌の力強さが増し、甘さも強化した上で卵黄油の余韻はカット。さらにタマゴの種類も一つに変わるなど “魚介豚骨の旨みと辛味噌のコクアップ„ に伴うトレードオフも生じていたのですが、中毒性の高さは衰えを見せず。

またセブン-イレブンでの販売価格も大盛りサイズの相場を下回る268円(税込289.44円)となっているため、コスパについても悪くありません。ただし、大盛りじゃなくてもいいから熱湯60秒のノンフライ極細麺あるいは熱湯3分のバリこし麺(「銘店紀行 博多だるま」のノンフライ麺)を合わせてほしい気持ちが強く残ったので、えっと‥‥開発の皆様方、何卒よろしくお願いします。【author・taka :a(大石敬之)】

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