どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年3月16日(火)新発売、ローソンの二郎系レンジ麺「ジャンクガレッジ監修 まぜそば」の実食レビューです。
まぜそばというジャンルを築いた第一人者「ジャンクガレッジ / JUNK GARAGE」監修の二郎インスパイア系 “汁なしホット麺” が「ラーメン横丁(RAMEN YOKOCHO)」に降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ジャンクガレッジ監修 まぜそば
ジャンクガレッジ(RAMEN MAZESOBA JUNK GARAGE)とは、濃厚つけ麺ブームの立役者「六厘舎(ろくりんしゃ)」に、野菜たっぷりタンメン専門店「東京タンメン トナリ」などを運営する株式会社松富士食品のブランドで、野菜・にんにく・あぶらマシマシ無料(二郎インスパイア系)の「ラーメン」と、それを汁なしラーメンに落とし込んだB級グルメの極地「まぜそば」の二枚看板で全国に名を馳せる有名店。
このページでレビューする「ジャンクガレッジ監修 まぜそば」は、ローソンとジャンクガレッジの共同開発商品で、ジャンクガレッジが誇る「元祖まぜそば」をレンジ麺(電子レンジで温めるタイプのホット麺)で再現した新商品。以前にも何度か「ジャンクガレッジ」監修の「まぜそば」を発売しているローソンですが、ラーメン横丁(RAMEN YOKOCHO)にカテゴライズされたのは今回が初めて。
ラーメン横丁(RAMEN YOKOCHO)とは、人気ラーメン店とコラボしたローソン限定のレンジ麺シリーズで、2020年10月6日(火)日本三大ラーメンをテーマに「麺屋彩未監修 札幌味噌らーめん」「坂内食堂監修 喜多方ラーメン」「博多一幸舎監修 博多豚骨ラーメン」を市場に投下。以降、全国各地の有名ご当地ラーメン店とタイアップしたレンジ麺を展開し、ネット上でも度々注目を集めています。
そんな “RAMEN YOKOCHO” に突如として現れた「ジャンクガレッジ」の「まぜそば」とは、多彩なトッピングを混ぜ合わせながらカスタマイズできる、既存の常識にとらわれないコンセプトの麺料理で、東京都国立市の居酒屋「三幸(さんこう)」もしくは東京都武蔵野市の専門店「珍々亭(ちんちんてい)」がルーツとされる「油そば」とは一線を画す存在。
「油そば」と「まぜそば」の違いは諸説あるものの、一般的に「油そば」はクラシカル(伝統的)な印象が強く、トッピングもチャーシュー、メンマ、ナルト、ねぎ、刻み海苔など、きわめてシンプルかつ王道の中華そばを彷彿とさせる組み合わせ。対する「まぜそば」は “多彩なトッピングを無料で増やせる” のが特徴で、ジャンクガレッジでは “ニンニク・チーズ・アブラ・エビマヨ・辛味・ベビースター” の6種類が全増し無料。
また「油そば」は丼の底にあるタレとアブラを客が自分で混ぜなが食べるのに対し、トッピングのバリエーションが豊富な「まぜそば」は “麺にタレ・アブラ・スープが最初から絡めてある” のもポイントで、ジャンクガレッジではゲンコツ・背ガラ・香味野菜を8時間じっくり炊き込んだスープを使用。そのゼラチン質が豊富なスープに背脂を合わせ、いちど食べたら忘れらないインパクトを打ち出し、熱狂的なファンを量産しました。
そんな「ジャンクガレッジ」監修のレンジ麺が “ローソンに復活” ということで、TwitterなどのSNSを中心にネット民の間でもバズっている現在。実は2015年3月発売の「ジャンクガレッジ監修 元祖まぜそば」から続いているタイアップで、2017年8月にもローソン限定で再販しているのですが、2018年〜2020年の間は鳴りを潜めており、ようやくファン待望の復活を遂げた2021年3月——。
ローソンのラーメン横丁(RAMEN YOKOCHO)に「ジャンクガレッジ」が参加するのは初めてと書きましたが、そもそも汁なし系のラインナップを加えてきたこと自体が初の試み。ローソンの公式ウェブサイトには “もっちり食感のまぜそば専用麺” とあるため、麺の仕上がりやトッピングのラインナップに注目しながらレビューします。
開封
今回のレンジ麺に別添されている小袋は、S&B(エスビー食品株式会社)の「あらびきコショー」が1袋。ジャンクガレッジのロゴマークが印刷されている帯状の外装フィルムとフタの間にありますが、電子レンジで加熱する前に取り出さなければいけないなど、そういった注意書きはありません。そもそも “電子レンジで加熱する前にフタを開けたらダメ” なので、そのまま電子レンジに入れて加熱するのが正しい調理方法。
麺は極太サイズの “まぜそば専用麺” で、トッピングは左手前の「小松菜」から時計回りに「フライドガーリック」「フライドオニオン」「えび風味マヨネーズ」「もやし」「キャベツ」「にんにく背脂」「一味唐辛子」「ベビースター」「チャーシュー」からの中央に「卵黄風ソース」と賑やかなラインナップ。えび風味マヨネーズは野菜の下にあり、これこそ加熱して大丈夫か? などと思いつつ、仕上がりが楽しみな調理前。
ローソン標準価格は554円(税込598円)と高めの設定で、ラーメン横丁(RAMEN YOKOCHO)の中でもトップクラスの値段になりますが、すでに売り切れ続出のローソン店舗も多数あるらしく、売ってない!との悲痛な叫びが聞こえる現在——。もちろんローソン店舗限定なので、通販サイトから購入することもできないのですが、あらかじめ店員さんに頼んでおけば(だいたいの店舗で)取り置きしてくれと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ジャンクガレッジ監修 まぜそば 販売者:ローソン株式会社 製造者:株式会社オイシス 製造所:加古川工場(兵庫県加古郡稲美町六分一1362番62) 内容量:-(記載なし) |
発売日:2021年03月16日(火) 実食日:2021年03月21日(日) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:598円(税込) ローソン標準価格:554円(税別) |
麺の種類:茹で中華麺 スタイル:レンジ麺 容器材質:プラ(PS) 保存方法:要冷蔵(10℃以下) 加熱目安:1500W 1分40秒 / 500W 5分00秒 小袋構成:1袋(あらびきコショー) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】茹中華麺、醤油たれゼラチン、茹もやし、海老風味マヨネーズソース、背脂入にんにく炒め、茹キャベツ、卵加工品、茹小松菜、焼豚、味付揚げ麺、フライドオニオン、フライドガーリック、胡椒、一味唐辛子 / 増粘剤(加工澱粉)、かんすい、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、酢酸Ca、香辛料、カロチノイド色素、カラメル色素、香料、酵素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)(本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産しています) |
実食開始
加熱方法は電子レンジ専用で、ローソンの店内にある業務用の電子レンジ(1500W)で1分40秒、家庭用の電子レンジ(500W)なら5分00秒と若干ながら長めの時間。搬入された日と時間帯にもよりますが、消費期限の短いデイリー食品(消費期限の目安は搬入から40時間前後)なので、商品の製造は地域ごとに違う工場(メーカー)が担当しています。
筆者の購入店舗(北近畿のローソン)で販売中のデイリー食品は、株式会社オイシスの加古川工場で製造しているため、地域によっては麺の仕上がりなどに差が生じることもありますが、基本のレシピは全国共通。中央の卵黄風ソースは溶けてしまったものの、フタを開けた瞬間もとい加熱している段階から漂ってくるニンニクの香りが頼もしく、それが強烈に食欲を刺激してくる実食前。
ちなみに2017年8月発売の「ジャンクガレッジ監修 まぜそば」のカロリーは719kcalだったのに対し、今回(2021年3月発売品)のカロリーは “913kcal” なので、これについては大幅にパワーアップしていました。というわけで、引き続き麺の仕上がりやジャンクガレッジ監修ならではの背徳感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、レンジ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1包装当り |
カロリー:913kcal たん白質:34.8g 脂 質:38.9g 炭水化物:108.5g (糖 質:103.3g) (食物繊維:5.2g) 食塩相当量:7.31g(推定値) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
雰囲気のある太めの低加水麺
「ジャンクガレッジ」の実店舗で提供している「まぜそば」の麺は、太さの異なる3種類の麺を混ぜ合わせた特注麺(三種混合麺)で、小麦粉は二郎インスパイア御用達のオーション(日清製粉が販売する灰分0.52±0.04%の2等粉)のみを使用。それを同時に茹でることで生じる歯触り・のどごし・食感の違いもさることながら、スープの持ち上げや染み込むスピードも変わってくる、多彩な表情とオーションならではの力強さが魅力的。
それを再現した茹で中華麺のサイズは単一なので、三種混合麺のように変則的な魅力は感じられないものの、ごわごわ・わしわしとした質感が二郎インスパイア系らしく、2020年11月3日に刷新したローソンのジェネリック二郎「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」に通じる仕上がり。とはいえ「麺屋一燈」監修の茹で中華麺はレベルが高すぎるので、それと並べたら見劣りするものの、雰囲気としては悪くありません。
後述する濃いめのスープと賑やかなトッピングに対し、最後まで麺の存在感が埋没することはなく、しっかり食べ応えもあって好印象でした。前述のように地域で製造所が変わる、つまり製麺機などの設備も違うため、特に麺の仕上がりは地域差が激しい項目になりますが、その違いもレンジ麺の魅力だと思います。
スープ
再現度はともかくトッピングとの親和性は高い
麺の下に仕込まれたスープは「まぜそば」らしく少量で、残念ながらゲンコツ・背ガラ・香味野菜を丹念に炊き込んだ旨味は再現できておらず、背脂の粒も入っていませんが、濃口しょうゆベースで味は濃いめ。味については一般ウケするラインに落とし込んであるものの、一味唐辛子やニンニクの辛味とは違う、化学調味料由来のピリピリとした刺激も強めにあり、刻みニンニクと一緒になっていたラードが雪崩れ込んで背徳感を加速。
ここだけ見ると特別な魅力は感じられないのですが、スープ単体でもニンニクの風味は強く、あえて奇を衒わないシンプルな味付けだからこそ、後述する豊富な具材の個性が映えるフレームワークは好印象。実際に卵黄風ソースや海老風味マヨネーズなどのトッピングとスープの親和性は高く、それありきと思えば納得の味付けでした。
具材
とりあえず追いベビースター推奨
チャーシューは四角いカットの豚バラ肉で、たとえばスーパーのデリカテッセンにある焼豚みたいな食感と風味になりますが、ビールとかハイボールのアテにサイコーなタイプ。ジャンクガレッジのベビースターを再現している味付揚げ麺は、電子レンジで加熱すると “ふにゃふにゃになってしまった” のでw 残念ながらサクサクとした食感は皆無。対して横にある刻みニンニクは強烈で、一味唐辛子の芳ばしい風味もアクセントに効果的。
ヤサイのキャベツはクタクタですが、もやしは適度にシャキシャキで、フライドオニオン&フライドガーリックのホロ苦さが味に奥行きを生み、小松菜で彩りもよく、卵黄のコクを再現した中央のソースを麺に絡めると、もれなく言葉を失う旨さ——。
さらにヤサイの下に仕込まれている海老風味マヨネーズが曲者で、全体のジャンクさが大幅にブースト。マヨネーズの酸味は控えめで、マヨネーズというよりも “海老マヨのソース” に近く、それこそコンビニおにぎりのエビマヨネーズ的な。予想していたよりも量が多かったので、これも全体のカロリーアップに大きく寄与していると感じました。
ちなみに粗挽きブラックペッパーは見やすいようにヤサイの上にトッピングしましたが、卵黄風ソースに絡めるとカルボナーラっぽさが楽しめるので、好きなゾーンに好きなタイミングで使用してください。
総評
たとえば “ふにゃふにゃのベビースター” を筆頭に、麺のサイズやスープの味など、元祖まぜそば発祥の店「ジャンクガレッジ」の目玉商品と比較して大きな違いが生じていた反面、ひとつのレンジ麺としてのレベルは高く、これで税込598円なら悪くありません。コンビニで買えるレンジ麺も選択肢が豊富になってきましたが、こんなに味が賑やかな商品も珍しいですし、きちんと記憶に残る良品でした。
「まぜそば」らしく最初からガッツリ混ぜて食べるもよし、もあえて全体を大きく混ぜないで部分的な味の変化を楽しむもよし。さらに本文中でも触れた追いベビースターはもちろん、追いニンニクやチーズ、ニラ、魚粉、刻み海苔、温泉卵など、ちょい足しアレンジで好きなようにカスタマイズできるのもレンジ麺の魅力。ジャンクな食べ物で腹を満たしてやりたい気分のときは、積極的に試してみてください(author・taka :a)