どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年11月15日(火)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「人類みな麺類RED めっちゃうまから!旨だしトマトらーめん」の実食レビューです。
人類みな麺類Red(レッド)で提供されていた幻のメニューをカップラーメンで再現!? 他に類を見ない “イタリアントマトの担担麺 らーめんmacro” 限定復活!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
人類みな麺類RED めっちゃうまから!旨だしトマトらーめん
人類みな麺類(じんるいみなめんるい – Human beings everybody noodles)とは、2012年(平成24年)4月12日の創業以来、大阪府大阪市淀川区西中島に本店を置き、関西屈指の行列店として名を馳せた醤油らーめん専門店で、運営母体は「人類みな麺類」の創業者・松村貴大(まつむら たかひろ)その人が率いるUNCHI株式会社。
「人類みな麺類」開業後は破竹の勢いで勢力を広げ、現在は “ラーメンの力で世界をかえる” をモットーに「くそオヤジ最後のひとふり」や「大阪学院大学×人類みな飯類」「世界一暇なラーメン屋」「ラーメン大戦争(THE RAMEN WAR)」「Cafe&Ramen じんめん(JINMEN)」「TAKAHIRO RAMEN × Far Yeast Osaka」など、多数の店舗を展開し、革新的でユニークなラーメンを提供しています。
今回の新商品「人類みな麺類RED(レッド)めっちゃうまから!旨だしトマトらーめん」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、PB(プライベートブランド)のカップラーメンで、製造者は即席カップめん業界最大手の日清食品。
人類みな麺類×日清食品といえば、2021年3月30日発売の “らーめんmacro” を再現したカップラーメン「人類みな麺類 めちゃうま貝だし醤油らーめん」を皮切りに、直近だと2022年6月13日にも「めちゃうま貝だし醤油らーめん(二代目)」を発売しているのですが、人類みな麺類「Red」とのコラボレーションは前例がありません。
前述のように「人類みな麺類」は大阪発祥のラーメン店なのですが、2020年(令和2年)7月20日に東京都渋谷区恵比寿西でオープンした「人類みな麺類 東京本店」に続き、2021年(令和3年)4月までに東京5店舗出店計画を達成すべく、2020年10月25日に赤坂でオープンしたのが「人類みな麺類 Red」で、コンセプトは「人類みな麺類」の担担麺ver.
「人類みな麺類」の極厚チャーシューに、本枯れ節を使用した魚介100%のスープ、そこに自家製のラー油と黒ゴマ練り込み麺を合わせたオリジナルの担担麺を引っ提げ、なおかつ “ジャングル” をテーマにした内装だったり、隠れ家的な店の奥にはバーテンダーまで常駐していたり、天才肌として知られる松村社長ならではの発想を色濃く反映していたのですが、1年も経たずして敢えなく撤退。
その後、2021年(令和3年)8月1日〜8月31日の1ヶ月間、関西発の二郎インスパイア店「ラーメン荘 夢を語れ」が「人類みな麺類 Red」の跡地で期間限定営業を行い、同年10月1日から「人類みな麺類」と「夢を語れ」のコラボ店「人類みな夢を乗せて」に切り替わるなど、短期間で大規模な変遷を見せていたのですが、前述のように今回のカップ麺は「人類みな麺類 Red」の味わいを限定復活させた商品。
「人類みな麺類 Red」では当初、仮メニューとして3種の赤坂担担麺「和風鰹出汁担担麺 らーめん原点」「ジェノバ風担担麺 らーめんmicro」「イタリアントマトの担担麺 らーめんmacro」を中心に、裏メニューの「翔子さんら〜めん / ゆいがーる」なども提供していましたが、今回のカップ麺は「イタリアントマトの担担麺」がモデルと見て間違いなさそうです。
開封
今回のカップ麺に別添されているのは、フタの上に貼り付けてある「人類がみな麺類になるための仕上げの人類専用RED油」1袋のみで、名前が長いw(こういうノリめっちゃ好きです)。でもって小袋には “RED油はひっくり返してフタの上で温めてください。お召し上がりの直前に入れてください。” との注意書きがあるため、調理の際は留意してください。
かやくは「カップヌードル」の謎肉(なぞにく)と思しき味付豚ミンチに、トマト加工品、ごま、ネギの組み合わせで、担担麺に必要不可欠な花椒(ホワジャオ)のアクセントは皆無に等しく、それよりも某Mドナルドのサンドイッチよろしくジャンクな香りが印象的。‥‥いや、ほんとにw
ローソン標準価格は239円(税込258円)に設定されているため、たとえば「六厘舎監修 肉特盛 背脂豚骨中華そば」や「麺屋一燈監修 スパイシーサバ節カレー」など、2022年11月現在のローソン名店シリーズ・縦型ビッグにおいて基準となる値段。正規ルートだとローソン以外では購入できない商品になりますが、それだけに取り扱っている店舗は多いと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:人類みな麺類RED めっちゃうまから!旨だしトマトらーめん 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:90g(めん70g) 商品コード:4902105278536(JAN) |
発売日:2022年11月15日(火) 実食日:2022年11月15日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:239円(税別) 購入価格:258円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(RED油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物性たん白、植物油脂、大豆食物繊維、サイリウム種皮粉末、チキンエキス)、スープ(豚脂、糖類、食塩、粉末しょうゆ、でん粉、しょうゆ、小麦粉、魚介調味料、香味調味料、かつおぶしエキス、魚醤、ポーク調味料、香辛料、たん白加水分解物)、かやく(味付豚ミンチ、トマト加工品、ごま、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、炭酸Ca、カラメル色素、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ベニコウジ色素、チャ抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱5湯。前述した黒ゴマ練り込み麺を再現しているわけではないけれど、小麦全粒粉(米で例えるところの玄米的な、小麦の表皮・胚芽・胚乳すべてを粉にした小麦粉)を配合していたり、オオバコ科の一種であるサイリウムの種皮を粉末にして練り込んでいたり、そういった部分に “こだわり” が見られます。
別添の「人類がみな麺類になるための(中略)RED油」は後入れなので、待っている間に “ひっくり返して” ‥‥なるほど、裏面にUNCHIの公式ウェブサイトに飛ぶQRコードが印刷されているわけですね。
とういうわけで、待っている間にUNCHIの店舗情報をチェックしつつ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。とても担担麺とは思えないビジュアルですが、別添の「RED油」を加えた途端、トマトの香りがグッと強くなる、調理後のファーストインプレッションは悪くありません。
かなり辛そうな色合いではあるものの、パッケージの辛さレベルは標準以下の「2」となっているため、引き続き “めっちゃうまから” のバランスと「人類みな麺類」監修による個性に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(99g)あたり |
カロリー:378kcal たん白質:9.7g 脂 質:8.4g 炭水化物:65.9g 食塩相当量:7.2g (めん・かやく:2.5g) (スープ:4.7g) ビタミンB1:0.24mg ビタミンB2:0.28mg カルシウム:170mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:378kcal(めん・かやく:297kcal)(スープ:81kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
「めちゃうま貝だし醤油らーめん」と同じかな?
このブログでレビューしている初代「めちゃうま貝だし醤油らーめん」の原材料名と比較して、サイリウム種皮の表示が “サイリウム種皮粉末” に変わっているのですが、おそらく食品表示法の改訂に合わせての表示変更だと思います。もしかすると微妙に手を加えている可能性が無きにしも非ずではあるものの、変更があったとしても体感的にはマイナーチェンジに過ぎません。
形状は角刃で切り出された平打ちで、そこまで厚みはないけれど、かなり強靭なコシの持ち主。それ故に食べ始めはノンフライめん特集のゴムっぽい質感が気になるのですが、加水率は高く、伸びにくいのは加点すべきポイント。またゴムっぽい質感についても調理後に2、3分ほど休ませてやれば、ほとんど気になることはありません。
むしろ “このノンフライ麺は、熱湯5分しっかり待った後、さらに休ませることで真価を発揮する” タイプ。忙しいときには向かないアドバイスになりますが、別添の「RED油」を加えて混ぜた後(※ここ重要)さらに2〜3分ほど休ませることで、麺がスープに馴染むだけでなく、もちもちとした食感もナチュラルに。また全粒粉の個性も感じやすくなるため、時間に余裕があるときに試してみてください。
スープ
松村社長のセンスを垣間見た
まずは別添の「RED油」を入れずに味を確認してみたところ、土台にあるのは鰹(かつお)の旨み、つまり和風なのですが、トマト加工品から滲み出る爽やかな風味が相俟って、和を軸に据えながらも洋風の遺伝子を感じる不思議な味わい。ただ、トマトをトッピングした創作そうめん然り、鰹の出汁(だし)とトマトの組み合わせって悪くないんですよね。
続けて「RED油」を加えると、今度はトマトの存在感がグッと強くなり、いっきに形勢逆転かと思いきや、それでも負けじと埋没しないように踏ん張る鰹の旨み。ただ、それらがバッチバチに喧嘩しているわけではなく、どちらかといえば共存しようと歩み寄っているような関係性にあり、実際に鰹とトマトが見事に調和。
さらに唐辛子の辛味が相俟って、これまでに食べたことがないような、独特の世界観に浸れます。ぶっちゃけ担担麺らしさは皆無に等しいわけなんですけど、モデルと思われる「イタリアントマトの担担麺 らーめんmacro」の評判も一般的な担担麺とは一線を画しているので、こういうのも “あり” なんだと視野が広がりました。なお唐辛子の辛さはピリ辛の範疇を出ないため、よほど苦手でなければ大丈夫。
かやく
上等
味付豚ミンチは「カップヌードル」の謎肉で、トマト加工品は「チリトマトヌードル」のトマト、さらにネギもゴマも新開発の具材ではないのですが、味付豚ミンチは全体にワイルドな印象を与えてくれる貴重なアイテム。さらにトマト加工品はスープのトマト感を強め、ネギはフリーズドライ加工で主張し過ぎず、ゴマは担担麺の印象に‥‥後者は強引なフォローになりますかねw
ただ、ゴマの芳ばしさは全体の独特な世界観を広げるエッセンスになっていたので、これが入っているのと入っていないのとでは大違い。また実食中は “すべての具材が常に浮いている状態” なので、具材が容器の底に沈みがち‥‥みたいなこともなく、意識的に拾って食べると好きなタイミングで味の変化が狙えたのも効果的でした。
総評
——で、けっきょく何味やねん? と聞かれたら、ぶっちゃけ返答に困るんですけどw 全粒粉入りノンフライ麺は小麦が芳醇でクオリティが高く、鰹だし+トマトの旨み+ピリ辛の “めっちゃうまから” スープは実に独創的で、いっぺん食べたら記憶に残ること間違いなし。
場合によっては味の理解に時間を要するかもしれないけれど、この組み合わせは即席カップめん業界でも珍しいため、気になっている方は早めに最寄りのローソン店舗をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】