地獄の担担麺【天竜本店】監修「地獄のまぜ麺」辛さ “プロフェッショナル級” の汁なし激辛カップ麺を初展開!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月23日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「地獄の担担麺監修 地獄のまぜ麺」の実食レビューです。

ついに “あの地獄” が帰ってきた‥‥。神奈川・平塚「地獄の担担麺 天竜本店」監修の激辛カップ麺が4年ぶりに復活&コラボ史上初の汁なしタイプを展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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地獄の担担麺監修 地獄のまぜ麺

地獄の担担麺(じごくのたんたんめん)とは、1937年(昭和12年)に横須賀で創業した中華料理店「亜細亜楼(あじあろう)」を源流とし、亜細亜楼の創業者・李晋輝その人を祖父に持つ中山健治(なかやま けんじ)氏の手によって、現在を遡ること22年以上、2010年(平成22年)12月17日に神奈川は平塚で後に地獄の総本山となる「地獄の担担麺 天竜本店」がオープン。

実店舗の看板も黒い背景に髑髏(どくろ)が目印

区画整理などを理由に2度の移転を余儀なくされながら、祖父から父に、父から子に‥‥一子相伝で受け継がれた元祖・天竜担担麺は、お子様から年配の方まで幅広い層から愛される、優しくてマイルな味わいで人気を博していたのに対し、現在は一変。先代の教えと秘伝のレシピに基づき、胡麻は通常の3倍量を使用しつつ、激辛唐辛子を大量に加えた “地獄の辛さ” で名を馳せ、不動の地位を築きました。

今回の新商品「地獄の担担麺監修 地獄のまぜ麺」は、地獄の総本山「天竜本店(平塚)」及び「茅ヶ崎駅前店」及び「トツカーナモール店(戸塚)」並びに「地獄の直売所(冷凍ラーメン自販機)」で提供されている「地獄のまぜ麺(汁なし担担麺)」を再現した湯切りタイプの即席カップ麺で、メーカーは “サッポロ一番” のブランドで知られるサンヨー食品。

地獄の担担麺とサンヨー食品の関係は、天竜本店から暖簾分けを許され、東京都新宿区・大久保に百人町総本山を構えるライセンス店舗「護摩龍(ごまりゅう)」のメニューを再現した、2018年4月23日発売品「サッポロ一番 地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅(あしゅら)」から始まり、2019年2月12日には「同 阿修羅2nd(セカンド)」をリリースしているため、前例がないわけではありません。

護摩龍 阿修羅 → 阿修羅2nd → 地獄のまぜ麺

しかし、護摩龍(※監修は天竜本店)の即席カップめん以降、急に音沙汰が無くなり、気が付けば約4年。特に「阿修羅2nd」は傑作だったこともあり、今か今かと再販を待ち望んでいたのですが、今度はライセンス店の「護摩龍」ではなく「天竜」のメニューを再現。さらに地獄の担担麺コラボ史上初となる汁なしカップ麺を展開ということで、かなりワクワクしながらコンビニを探し回りました。

ちなみにスマホで “じごくのたんたんめん” を変換すると、機種によっては「地獄の坦々麺」が優先的に表示されると思いますが、中国の四川省(成都)を発祥とする担担麺は『天秤棒(てんびんぼう)を担いで売り歩いた麺料理』に由来し、そのまま「担担麺」と名付けられたので、土偏の坦(たいら)ではなく手偏の担(かつぐ)が正しい表記です。ハイ、話を戻しまして‥‥

店舗で提供されている「地獄の担担麺」は、Lv.1(入門編 5辛)、Lv.2(中級編 10辛)、Lv.3(プロフェッショナル編 30辛)、Lv.4(地獄のヘリテイジ編 ??辛)、さらにギネス世界記録にも名を連ねた “キャロライナ・リーパー” 使用のLv.5(無限 !?!?辛)と基本的に5段階の辛さレベルが選べるのに対し、今回のモデルになった「地獄のまぜ麺」の辛さは指定することができませんでした。

カップ麺の辛さレベルはプロフェッショナル編(Lv.3)

ええ、それも数ヶ月前の話。2016年までは世界一の辛さに君臨していたキャロライナ・リーパーですが、それを抜き去り、ウェールズの赤い竜をモチーフに “ドラゴンズ・ブレス” と名付けられた激辛唐辛子を大量に使用した「輪廻(りんね)」を2021年11月10日から提供しているため、現状は2段階。片やカップ麺での辛さは汁あり担担麺の “レベル3” に該当ということで、仕上がりが楽しみです。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「特製調味だれ(液体)」及び「特製スープ(粉末)」の計2種で、かやくは最初から容器の中に入っている状態。絶大なインパクトを誇るシュリンクフィルムとは裏腹に、ずいぶんと簡素なデザインの小袋ですが、たぷっと多めの特製調味だれは好印象。地獄の担担麺といえば練り胡麻の印象も強いので、汁なしでも期待したいポイント。

縮れ麺じゃない

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。サンヨー食品の有名店再現(ご当店)系に油揚げ麺が使われていた場合、それが総評の足を引っ張る傾向がある‥‥と、このブログでは何度も触れているのですが、公式ウェブサイトの製品情報に “当社独自製法” の文字があったら話は別。さらに今回は縮れの少ないストレート状なので、バシッと高評価を叩き出してくれるかもしれません。

ただ、内容量は汁なしカップ麺での標準サイズとなる135g(めん100g)なのに対し、メーカー希望小売価格は258円(税別)ということで、なかなかに強気な値段。というのも2023年1月現在、標準サイズのカップ麺における希望小売価格は214円(税別)、大盛りサイズだと245円(税別)が基準になっているため、めん130g(汁ありだと90g)の基準を超える価格設定も踏まえた上で評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:地獄の担担麺監修 地獄のまぜ麺
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:135g(めん100g)
商品コード:4901734048978(JAN)
発売日:2023年01月23日(月)
実食日:2023年01月24日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
小売価格:258円(税別)
購入価格:278円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:620ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(特製調味だれ・特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、チキン調味料)、スープ(植物油脂、豚脂、糖類、ねりごま、香辛料、しょうゆ、食塩、香味油、ポークエキス、たん白加水分解物、みそ、ごま、酵母エキス、ガーリックペースト、ねぎ、発酵調味料)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、香料、香辛料抽出物、パプリカ色素、焼成カルシウム、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、甘味料(カンゾウ)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

少なっwww

かやくは最初から容器の中に入っている状態と前述したように、個包装ではないのですが、それにしても少ないですねオイw 担担麺に嬉しい肉そぼろと赤ピーマンの組み合わせ自体は悪くないけれど、コンビニで購入した場合の税込価格は278円に固定されているため、それ相応の満足感が麺とタレ(スープ)に備わっていなければ成立しません。

なんかナポリタンみたい(ぜんぜん香りは違うけど)

ひとまず先入れの小袋は別添されていないため、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製調味だれ(液体)」を温めながら待つこと4分。時間になったら湯切りし、2つの添付調味料を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。まだ唐辛子の辛さまでは判定できませんが、花椒(ホワジャオ)の爽やかな香りは明確で、ごま油と練り胡麻の芳ばしさも印象的。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き辛味の強さと練り胡麻のインパクトにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(135g)あたり
カロリー:673kcal
たん白質:10.8g
脂  質:37.5g
炭水化物:73.1g
食塩相当量:4.2g
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.37mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

はいくおりてぃ

5.0

サイズは中太で、形状は平打ちなのですが、なんのこれしき反発性は申し分なし。ごわごわ・わしわし系の無骨さは控えめで、表面はソフトな口当たりで迎え入れてくれるのですが、ある一定のところまでは歯を包み込むように、そろそろ中心部かな‥‥と、そのくらいのタイミングで内側から弾けるような、独特の反発性と歯切れ感が印象的。

熱湯4分ちゃんと守ったほうがいい

コシにウェイトを置いたタイプではないので、力強い・優しいでいえば後者になりますが、弱々しいわけではありません。前述の反発性と歯切れ感も然る事乍ら、アシのある質感も味わい深く、レギュラーサイズのスポット商品(数量・期間限定品)での平均めん重量は90gなのに対し、こちらは100gとロングセラーの通年商品ばりに多かったのも嬉しいポイント。

護摩龍のカップラーメンでは、初代・2ndともにノンフライ麺だったので、それを継承してほしかった‥‥などと、そう思わなかったといえば嘘になります。しかし、油揚げ麺ならではの風味を含め、後述する味付けと相性がよく、まぜそばらしいジャンクさの演出にも効果的でした。

たれ・スープ

タレだけなら辛くない

5.0

液体の「特製調味だれ」は、護摩龍のカップラーメンほど強烈なインパクトではないけれど、たしかな練り胡麻のコクを中心に、日本の味噌と醤油をベースにした日本人向けの味付けで、ごま油と豚脂が主成分のオイルから、ほんのり花椒の清涼感を覚えます。ただ、唐辛子の辣(辛さ)と花椒の麻(痺れ)に特筆するほどの威力はなく、塩味(えんみ)もガーリックペーストのインパクトも強くありません。

けっこう辛いw

続けて粉末の「特製スープ」を加えると、人工的な旨み成分に、砂糖のジャンクな甘さ、食塩のキレが重なって、かなりスナック的な要素を多く備えてはいるものの、はっきり輪郭のある味わいに。また「特製調味だれ」単体とは比べ物にならないほど花椒の痺れが明確になり、唐辛子の辣味も途端にブースト。瞬発力の高さも然る事乍ら、じりじりと尾を引く辛さも備えているため、なかなかの曲者です。

まるか食品きっての問題児「ペヤング 獄激辛(ごくげきから)やきそばFinal」のほうが “よっぽど地獄” なので、たとえば「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」や「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」(レビューは2022年発売品)あたりで苦戦することがなければ、おそらく今回も問題ないとは思います。ただ、市販品としては充分に激辛なので、苦手な方は注意してください。

かやく

ぎりぎり許容範囲内か‥‥

2.0

鶏・豚味付肉そぼろはインスタント感MAXのジャンクな肉具材で、高級感は皆無に等しいのですが、全体の味付けに違和感なくフィット。ふわっとした赤ピーマンの甘さも辛さとの対比がクセになる、シンプルながらも取り合わせ自体は悪くありません。ただ、いかんせん少ないw

「特製スープ」にチラホラと青ネギが入っていましたが、それを具材と呼ぶには頼りない、申し訳程度にもならない存在感だったので、低く評価せざるを得ませんでした。でも、かやくまで全力投球していた場合、おそらくコンビニでの販売価格が税込300円を超えてしまったと思うので、已むを得ないコストカットだったのでしょう。

総評

4.0

レギュラーサイズの汁なしカップ麺にもかかわらず、メーカー希望小売価格は258円(税別)と大盛りサイズの相場を超える設定だったので、ところどころ厳しめにみなければいけなかったのですが、まず辛味の強さについては申し分ありません。激辛フリークには物足りない辛さになるとは思いますけど、市販のカップ麺としては充分に激辛クラス。

麺がノンフライではなかったり、もっと極端に練り胡麻を増やしてほしかったり、すこし悩んだ部分もありましたけど、及第点では勿体無いと感じての総評です。温泉たまごやチーズ、納豆、もやし+α(お好みの調味料)など、ちょい足しアレンジの土台としてもポテンシャルが高い一杯なので、激辛が大丈夫なら試してみてください。また今回の復活を切っ掛けに今後、定期的にカップ麺が出ることを願っています【author・taka :a(大石敬之)】

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