どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年5月6日(月)リニューアル新発売のカップ麺、明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば 旨辛明太子味」の実食レビューです。
定番の「明太子味」がリニューアルで大幅に味を変更!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば 旨辛明太子味
「一平ちゃん夜店の焼そば」とは、1993年(平成5年)1月18日に “平” 成の時代で “一” 番のラーメンになる! という願いを込めて発売された「一平ちゃん」(カップラーメン)の派生ブランドで、初めて焼そばタイプの一平ちゃんが発売されたのは1995年(平成7年)2月20日——
2006年2月に「一平ちゃん夜店の焼そば」第2の定番商品として「塩だれ味」を発売、それに続く第3のフレーバーとして2012年2月にリリースされたのが「明太子味」なんですけど、リニューアル前の商品名は「辛子明太子味」、リニューアル後の商品名は「旨辛明太子味」に変わりました。
現行のレギュラー商品は、「一平ちゃん夜店の焼そば(からしマヨネーズ付)」と「豚旨塩だれ味(ガーリックマヨ付)」、今回の「旨辛明太子味(明太子マヨ付)」、そして何気に2019年2月4日(月)発売の「すだちポン酢マヨ醤油味(すだち風味マヨ付)」も通年販売商品なんですけど、いつの間にか「わさびマヨ醤油味」の製品情報は公式ウェブサイトから削除されています。
おそらく「わさびマヨ醤油味」については人気商品なので再販されると思いますが、それはさておき前回の最終リニューアルは2018年3月5日、その際にシリーズ4品(ソース味・塩だれ味・明太子味・わさびマヨ醤油味)に別添されているマヨネーズをそれぞれブラッシュアップ。
その頃から定番商品の特製マヨに使用している卵黄の割合を増やし、各フレーバーのパッケージでも「マヨ濃(マヨコク)」がアピールされるようになったんですけど、そのリニューアルから「明太子味」の特製マヨには新たに明太子顆粒が実装され、より全体の明太子感がパワーアップしました。
そしてリニューアル後のパッケージにも「マヨ濃(マヨコク)」のマークは(ちょっと小さくなって)残っているのですが、なんと今回から「辛子明太子味」(リニューアル前)と比較して特製マヨの明太子量を1.5倍にアップ! なんですけど、リニューアルで変わったのは特製マヨの明太子量だけではありません。
明星食品のニュースリリースによると、しっかりした硬さに調整した麺ということで麺もテコ入れ、さらに明太子感がより伝わるように “味のベースを醤油から塩に変更” していると公式ウェブサイトにシレッと書いてありました。いやいや、醤油味から塩味に変更って劇的な変化ですよ。
ふりかけの唐辛子も増量しているらしく、 “ガッツリした食べ応えを求めるユーザーに向け、明太子の味わいがガツンとストレートに感じられる一杯に改良” したとのことですから、ちょっとしたマイナーチェンジではないようですね。
開封
別添の小袋は「ソース(液体)」「特製マヨ」「ふりかけ」の合計3種類で、構成自体はリニューアル前と変わりません。しかし、各小袋のソースは赤から水色に変わってデザイン自体も大幅に変更(前は卓上ソースの入れ物が描かれていました)、ふりかけも同じくデザインを変更して長方形から正方形に、特製マヨはピンクから濃いオレンジ色に変わっています。
麺は熱湯3分の細い油揚げ麺で、ちょっと色が違うような気がしないでもありませんが、パッとみた感じ「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに使われている “いつもの” 麺と変わりません。最近ちょいちょいクオリティの高い太麺もリリースされるようになりましたけど、やっぱり細麺が似合いますね。
一般的なスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、順次リニューアル前の商品と入れ替わりますが、まだ私の行動圏内にある店舗では売ってなかったので、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)を利用したところ税込172円‥‥正直、高い。だいたい税込130円以下、場合によっては98円〜108円でも捕獲可能なので、それも踏まえた上で評価します。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 旨辛明太子味 販売者:明星食品株式会社 製造所:西日本明星株式会社・神戸工場(73) 内容量:128g(めん100g) 商品コード:4902881437462(JANコード) 規格サイズ:縦157mm×横175mm×高さ58mm 発売日:2019年05月06日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:角型レギュラー・標準サイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:540ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・特製マヨ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、ソース(半固体状ドレッシング、しょうゆ、糖類、豚脂、食塩、ポークエキス、たん白加水分解物、魚醤、香味油、魚介エキス、香味調味料、香辛料)、かやく(キャベツ、たらこ加工品、のり、香辛料(赤唐辛子))/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、増粘剤(加工デンプン、キサンタンガム)、乳化剤、酸味料、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、カラメル色素、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・かに・いか・さけ・さば・大豆・豚肉を含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・かに・豚肉・いか・さけ・さば・大豆(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、を含む製品を生産しています。 |
実食開始
あらかじめ具材のキャベツは容器の中に入っているのですが、砕けた麺のほうが多い‥‥w とはいえ折れやすい中細麺ですし今回はネット通販サイトで購入しているので、これについては致し方ありません。稀に特製マヨなどの小袋が麺の下に潜り込んでいる場合もあるため、調理の際は「3種類」の小袋を確認してから熱湯を注いでください。
で、ちょっと一手間‥‥湯切りの後、液体ソースを入れる前に麺を何回か持ち上げて、余分な水分を飛ばしましょう。「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに限ったことではないのですが、この一手間でソースびちゃびちゃ現象を大幅に軽減できますよ。
さて、完成です。液体ソースには低温で凝固する豚脂(ラード)が含まれているので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めたほうがいいかもしれません。それでは、リニューアル前との違いに注目しつつ、「めん」「ソース・特製マヨ」「かやく・ふりかけ」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(128g)当たり
熱 量:575kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
丸刃でカットされた縮れの強い細麺で、油揚げ麺特有の風味が強く、食感も軽めでスナック的。まさに「一平ちゃん夜店の焼そば」らしいブランドアイデンティティを感じる麺ではあるものの、原材料はリニューアル前から変更なし。
さりげなくニュースリリースでは “しっかりした硬さに調整しためん” とアピールされていましたが、実際そんなに変わった様子はなく、むしろ食べ始めは歯切れに軽快さが足りないというか、調理直後に食べると柔らかめの食感だったので、ちょっと早めに(2分30秒~40秒くらいで)湯切りしたほうがいいかもしれません。
ただ、それについては湯戻し時間で調節できますし、麺量も期間限定商品だと90gのところ定番商品らしく100gなのは嬉しいですね。ちょっと今回の明太子味に対して油揚げ麺臭が強すぎるように感じたのですが、一平ちゃんのカップ焼そばを食べ慣れていれば気にならないかも。それに高級なカップ麺ではありませんし、一平ちゃんらしい油揚げ麺です。
ソース・特製マヨ(明太子マヨ)
塩ベースにしては茶色い見た目のソースに仕上がっているのですが、魚介エキスと魚醤が含まれているので、その色が出ているのでしょう。実際に鰹(かつお)や鯖(さば)などを主体とした節系の旨味が土台にあって、ほんのりと魚醤が香り、魚介のベクトルはインパクトのある魚粉添加式ではなく穏やかな出汁(だし)系の風味が中心。
そして液体ソースの中には明太子風味のオイルが仕込んであり、ほんのちょっと明太子風のテイスト——なんですけど、かなり油揚げ麺臭が強いので、繊細な味ではありません。豚脂とポークエキスも下地を整えることに徹し、味付けも攻撃的ではなかったので、液体ソース単体だと油揚げ麺特有のスナック的な風味のほうが目立っています。
しかし、特製マヨ(明太子マヨ)で一変。麺につけて食べたら辛さは穏やかになりますが、特製マヨ単体だとピリッと辛く、ちゃんと明太子の風味も感じます。しかし、それ以上に目立っていたのが麺の熱に尻を叩かれていた酸味。けっこうベースのマヨネーズは輪郭のあるタイプだったので、その酸味がアクセントに効果的でした。
かやく・ふりかけ
いつも一平ちゃんのキャベツは他社のキャベツと比較して甘いように感じているのですが、特に量が多いわけでもなく(むしろ少ない)、これといった変更点もありません。もちろん有るのと無いのとでは大違いですが、いたって取り留めのないキャベツです。
液体ソースと特製マヨだけだと明太子味を名乗るには力不足な印象が否めませんでしたが、ふりかけの味付け明太子顆粒が加わることで「明太子味」を確立。かなりスナック的な風味ではあるものの、何味かと言われたら明太子味で、さらに唐辛子のピリッとしたアクセントで “たらこ” ではなく “明太子”(辛子明太子)であることを主張しています。
今回から唐辛子を増量したとのことですが、辛さレベルはピリ辛くらいだったので、市販の辛子明太子が大丈夫なら警戒する必要はありません。もうちょっと明太子顆粒の量が多いと嬉しかったんですけど、明太子味を名乗るには充分でしょう。そして誰が最初に考案したのか疑う余地のない刻み海苔と明太子味の相性もベストマリアージュ‥‥なんですけど、もうちょい量が欲しいですね。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3+)
かなり油揚げ麺臭が強かったので、繊細さを感じ取れるような製品ではありませんが、そのスナック感も「一平ちゃん夜店の焼そば」ならではのジャンクな魅力。ちょっと明太子の押しが弱いような気もしたけれど、鮮烈なインパクトが重視される期間限定商品ではありませんし、ありがちなバター系のくどさもなく、定番品として無難に仕上がっていると思います。
特製マヨの明太子量1.5倍、ふりかけの唐辛子量アップとのことでリニューアル前よりもイメージはシャープになりましたが、もっとも大きかったのは液体ソースのベースを醤油から塩に変更したこと。これについては賛否両論あるかもしれませんが、リニューアル前は “なんで醤油?” みたいな意見もチラホラあったので、いい改良だったのではないでしょうか。