どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年1月7日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 焦がしにんにくうま辛みそ味」の実食レビューです。
“焦がしにんにく” の芳ばしいウマさがクセになる!? ちょっと珍しい辛みそペースト付の味噌系カップ焼そばがリリースされました。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば 焦がしにんにくうま辛みそ味
明星食品の看板ブランド「一平ちゃん夜店の焼そば」より、レギュラーサイズの「一平ちゃん夜店の焼そば 焦がしにんにくたまり醤油味」と「焦がしにんにくうま辛みそ味」の2品が同時にリリースされたのですが、2018年11月19日(月)に同シリーズから大盛カップ麺、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 焦がしにんにくたまり醤油味」という新商品が発売されていました。
「焦がしにんにくたまり醤油味」については、メーカーのニュースリリースを読む限り、麺の太さやソースの味、マヨネーズのタイプ、チャーハンシーズニング入りの特製ふりかけなど、ほぼ製品説明が同じだったので、 単純に大盛からレギュラーサイズになっただけのように思うのですが、こちら「焦がしにんにくうま辛みそ味」は初めてのフレーバーです。
“人気のガツン系味覚を焦がしにんにで表現した” というコンセプトは大盛り版の「焦がしにんにくたまり醤油味」と同じなのですが、そちらはチャーハンのような味わいを意識していた醤油味のカップ焼そばだったのに対し、「焦がしにんにくうま辛みそ味」は辛みそペーストがピリッと効いた焼き鳥ダレのような味わいを意識しているのだとか。
私は関西地方(兵庫県)に住んでいるのですが、焼き鳥の味付けといえば基本的に甘辛い醤油ダレか塩ダレ、塩胡椒が定番で、あまり味噌ダレのイメージはありませんでした。というわけで調べてみたところ、全国やきとり7大都市(そんなのあるのか‥!)に選定されるほど焼き鳥をこよなく愛している “やきとりの街” こと埼玉の「東松山」では定番の食べ方だそうです。
なかでも「やきとりひびき」(東松山駅前本店)が有名らしく、ネットでも購入できる特製の味噌だれなどを取り扱っており、タレを塗ってから焼くのではなく、焼き終わった焼き鳥にタレをつけながら食べるスタイルが主流だそうです。また、豚のカシラ肉をピリ辛の味噌だれで食べる豚のやきとり「やきとん」も有名な埼玉ご当地グルメみたいですね。
やきとり食いたくなってきたぁー!! などと思いながら目の前にあるのはカップ麺、残念。しかも一平ちゃん夜店の焼そば=具材はキャベツのみ+ふりかけが基本のスタンスなので、ブタのカシラ肉も鶏肉も入っていないと思いますし、パッケージに「やきとり」の文字もないのですが、この製品は焼き鳥ダレのような味わいを意識したカップ焼そばである、というのはメーカーが謳う以上見逃せないポイントです。
もちろん東松山の「やきとり」をイメージしているとは書かれていなかったんですけど、パッケージのフタ上には「辛みそペースト付 ※唐辛子の辛さにご注意ください」との注意書きがあるので、焼き鳥ダレの味わいと辛みそペーストの辛さに注目しながら食べてみたいと思います。それでは、開封して中身を確認してみましょう。
開封
別添の小袋は「ソース」「辛みそペースト」「ふりかけ」と普段通り3袋構成ではあるものの、特製マヨネーズの代わりに辛みそペーストを別添、さらにソースのデザインがレトロに見えます。けっして古臭い感じではないんですけど、なんだか焼そばソースというよりも卓上のウスターソースっぽい雰囲気ですよね(テーマは “みそ味” なんですけどw)。
麺は油揚げ麺になるのですが、普段の丸刃でカットされた熱湯3分の中細麺ではありません。見るからに角刃でカットされた縮れ麺で、湯戻し時間も熱湯5分と長めの設定です。前述した大盛の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 焦がしにんにくたまり醤油味」も熱湯5分の中太麺だったんですけど、そちらは角刃ではなく丸刃でした。
麺量はレギュラーサイズの平均値である90gで、かやくのキャベツは最初から容器の中に入っています。やっぱり焼き鳥は入ってなかったし、ブタのカシラ肉も入っていませんでした。パッケージに「焼き鳥ダレをイメージした――」と書かなかったのは、「焼き鳥が入ってないぞー!」みたいなことになるからでしょうか。個性的なポイントなので、ちょっと勿体無いですね。
製品情報・購入価格
製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 焦がしにんにくうま辛みそ味 販売者:明星食品 製造所:埼玉工場(製造所固有記号[R]) 内容量:113g(めん90g) 発売日:2019年01月07日(月) 発売日:2019年01月10日(木) JANコード:4902881436939 希望小売価格:180円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:550ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(ソース・辛みそペースト・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、粉末油脂、ソース)、ソース(みそ、糖類、植物油脂、豚脂、しょうゆもろみ、食塩、ポークエキス、ビーフオイル、香味油、香味調味料、香辛料、たん白加水分解物、ビーフエキス、酵母粉末、酵母エキス)、かやく(キャベツ、香辛料、アオサ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、トレハロース、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に乳成分・小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【アレルギー表示】小麦・乳成分・豚肉・鶏肉・牛肉・大豆・ごま・りんご(コンタミネーション:卵・えび・かに)※原材料のアオサは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。 |
実食開始
辛みそペーストには「※お好みでお入れください」という注意書きがあるのですが、もれなく全投入。ただ、ふりかけや辛みそペーストが影響する前のソースもレビューしたいので、別皿に二口くらい分けてあります。ところで皆さん、一平ちゃんの焼そばを食べる時の「こだわり」ってありますでしょうか?
私はブログでカップ麺のレビューを始める前から最初にソースだけの味を確認し、それから特製マヨ(今回の場合は辛みそペースト)、ふりかけの有無による味の変化を楽しんでいるのですが、最終的に全部ぐちゃぐちゃに混ぜることはありません。しかし、あらためて調理方法を確認してみたところ、「フタをすべてはがし、ソース、辛みそペースト、ふりかけをかけてよく混ぜてお召し上がりください」と書いてある‥
メーカー曰く、よく混ぜて召し上がれとのことなので、今回は途中でガッツリと混ぜてみたいと思います。ちなみに液体ソースは熱湯を注いでから5分間フタの上で温めましたが、辛みそペーストは温めないほうがよいでしょう。それでは、「めん」「ソース・辛みそペースト」「かやく・ふりかけ」の3項目に分けて解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(113g)当たり
カロリー:492kcal |
めん
もっちりソフトな弾力で食べ応えがある中太麺タイプです。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
“もっちりソフトな弾力で食べ応えがある中太麺” って冷静に考えたら、どんな麺だ‥? などと思いつつ、実際に食べてみると適度な歯切れの良さを備えつつもガッシリ系の食感で、麺単体としての主張は強いです。角刃でカットされているため口当たりには輪郭があり、張りのある質感も印象的なポイント。
麺自体のクオリティはメーカー希望小売価格180円(実売価格は税込105円〜130円以内と想定)の油揚げ麺としては丁寧な作りで、後述するソースと辛みそペーストのシャープな印象と角刃の口当たりも悪くなかったものの、丸刃のほうが一体感あったかな‥という印象が無きにしも非ずでしょうか。
しかしながら普段のスナック的な軽めの中細麺だと間違いなく濃い味に飲まれていたと思うので、麺の存在感を際立たせていたのは正解だと感じました。最近は熱湯5分も珍しくなくなってきた「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズですが、まだ角ばった油揚げ麺ってメジャーではないですし、そういった意味では新鮮味が得られるかもしれません。
ソース・辛みそペースト
赤・白みそに、ポーク、ビーフエキス、もろみ調味料を加えたソースです。ガーリックオイル、ビーフオイル、みそを焦がした風味で特徴づけました。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
みそを焦がした風味で特徴付けたと説明があるんですけど、そこまで焦がしの芳ばしい風味は強くないです。ややベースの味噌は赤味噌寄りですが、白味噌特有の風味も強く、現段階の辛さは言及するレベルではありません。しかしながら油脂の量は多く、油そば(まぜそば)ほどではないものの、けっこう唇こってりするくらいの量。
焼き鳥ダレをイメージとのことでしたが、鶏の旨味は感じません。むしろ豚脂やポークエキスが動物系の旨味を担い、なぜかビーフオイルやビーフエキスが入っていたりするのですが、最も印象的なのは醪(もろみ)特有の癖。少し酒精(アルコール感)のニュアンスと混じっているのですが、それっぽい独特の風味を強く感じました。
赤・白みそに、ポークエキス、ガーリックを加え、マー油、唐辛子で特徴を付けたペーストです。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
辛みそペーストは思っていたよりも量が少なく、直接舐めてもピリ辛レベルの範疇を超えませんが、ちびっと舐めるだけでガツンとくるテーマ通りガツン系のテイスト。そしてマー油が源泉と思われる焦がしの芳ばしい風味も辛みそペーストが担っており、にんにくのパンチや全体の甘さも強くなりました。にんにくもガーリックパウダーではなく生おろし系なので、すこし注意が必要かもしれません。
かやく・ふりかけ
彩りと食感のアクセントになるキャベツです。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
それ以上でも、それ以下でもなかとです‥‥というわけで特筆すべきクオリティのキャベツではありませんし、量も多くないのですが、定番の「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに使われているキャベツは平均的に柔らかめなのに対し、けっこうシャキシャキみずみずしいキャベツでした。
ローストガーリック、七味唐辛子、アオサを組み合わせました。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
ふりかけのローストガーリックは辛みそペーストのガーリック感とは違うベクトルから芳ばしいガーリックを演出してくれていたのですが、そんなに量は多くありません。また、けっこう辛みそペーストが濃い味なので、七味唐辛子やアオサは目立っておらず、投入直後は彩りがよかったけれど、やや無難な印象です。
明星食品が製造を担当している「龍上海」(「地域の名店シリーズ」時代)のイメージに引っ張られての発想ですが、もっとアオサがドサーッ! と攻撃的だったら面白かったかもしれません。あ、爽やかな柚子の清涼感とか合いそうですね。でも辛みそペーストに切り込むほどの柚子となると、180円じゃ難しいかもしれませんが。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)
(ふつうに美味しい)
それなりに辛みそペーストから「焦がし」と「にんにく」の主張はありましたが、テーマの焼き鳥らしさは目立っていません。また、あくまで “焼き鳥だれ” をイメージした味とのことだったのと、それは調べないとわからないテーマなので言及すべきではないのかもしれませんが、ふりかけに一捻り欲しかったです。
でも別添の辛みそペーストは焼き鳥に付けたら美味しそうだったしw 醪(もろみ)の発酵感が印象的だったりもしたのですが、イマイチでもなければ上出来ともいえなかったので、とりあえず総評は及第点としました。セルフで生おろしニンニク(もしくは刻みニンニク)とか入れると化けそうだったので、アレンジも検討してみてください。