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売り切れ続出!? ローソンの激辛レンジ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」を “本物” と比較してみた結果——

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L marche(エル マルシェ)

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年1月26日(火)新発売のレンジ麺、ローソン限定「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」の実食レビューです。

「麺処井の庄」が誇る激辛唐辛子と濃厚魚介豚骨の最高峰「辛辛魚らーめん」がローソンの “RAMEN YOKOCHO” に!? 本物との違いを徹底比較!!

辛い? 辛くない? 本物やカップ麺との違いとは——。実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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RAMEN YOKOCHO×辛辛魚らーめん

麺処 井の庄(めんどころ いのしょう)とは、東京都練馬区・石神井(しゃくじい)公園に本店を構える業界屈指の人気店で、創業は2006年(平成18年)1月20日。店主の中村泰介(なかむら たいすけ)氏は、津田沼の名門「必勝軒(ひっしょうけん)」や辛旨ラーメン日本一「蒙古タンメン中本 池袋店」出身の経歴を持ち、不動の人気を誇る豚骨×魚介×激辛の最高峰 “辛辛魚” を生み出した人物。

撮影協力:ローソン

今回の新商品「麺処井の庄監修 辛辛魚(からからうお)らーめん」は、麺処井の庄を運営する株式会社東京サバイブと株式会社ローソンの共同開発商品で、独創的なネーミングと圧倒的なクオリティを誇る「辛辛魚らーめん」を店主監修のもとレンジ麺で再現。寿がきや食品が販売しているカップラーメンと同じ商品名ですが、それとは異なる「RAMEN YOKOCHO」の新作で、電子レンジ加熱専用(要冷蔵)のカップ入りチルド麺です。

RAMEN YOKOCHO(ラーメン横丁)とは、人気ラーメン店が監修したローソン限定のレンジ麺シリーズで、2020年10月6日(火)日本三大ラーメンをテーマに発売された第1弾「麺屋彩未監修 札幌味噌らーめん」「坂内食堂監修 喜多方ラーメン」「博多一幸舎監修 博多豚骨ラーメン」を皮切りに、全国各地の有名ご当地ラーメン店とタイアップした企画を本格的に始動。

たとえば東京・新小岩の「麺屋一燈(いっとう)」に、熱狂的なファンが多いことで知られる「無鉄砲(むてっぽう)」や「家系総本山 吉村家(よしむらや)」など、全国的な知名度を誇る行列店から地域に根差す名店まで、さまざまな人気ラーメン店と連携しているのですが、これまでに多くの中毒者を生み出してきた「麺処 井の庄(辛辛魚らーめん)」のレンジ麺は過去に前例がありません。

写真は本店の「辛辛魚らーめん」

辛辛魚らーめんとは、厳選した豚のゲンコツ(大腿骨)や鶏ガラ、背脂、鶏油、豚肉、豚足、モミジ(鶏の足)などの動物系に、生姜、玉ねぎ、ニンニク、ジャガイモなどの野菜を加え、じっくり煮込むこと15〜16時間。部位によって火加減が違う素材に合わせ、水分量や温度を調節する、その丹精込めて作られたベジポタ系の濃厚スープに “国産唐辛子を使った自家製ラー油と山盛りの辛い魚粉をトッピングしている” のが最大の特徴。

強烈な見た目のインパクトもさることながら、食べると他に類を見ない中毒性があり、その味を求めて集うファンは数知れず、週に3日のペースはザラ。なかには週に5日のペースで通い詰める熱狂的な常連客もいるらしく、2021年1月現在は石神井公園の「本店」をはじめ、セカンドブランドの「濃菜麺(こんさいめん)井の庄」に、カジュアルな雰囲気の「INOSHOW」など、都内を中心に6店舗を展開しています。

そんな「麺処井の庄」店主監修のもと、寿がきや食品が販売しているカップラーメンも熱狂的なファンが多いことで知られ、その数は年々増加。2009年(平成21年)1月26日の「初代」発売以降、毎年1月下旬〜2月上旬に欠かさず販売しているため、いまや即席カップめん業界における “冬の風物詩” となり、2021年は1月26日(火)に「13代目」をコンビニ先行商品として、同年2月1日(月)より一般販売解禁の運び。

麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(2021)

カップ麺では個人的に2014年(平成26年)1月27日発売の6代目を “最強の辛辛魚” と評価しているのですが、2021年1月発売の13代目もクオリティが高く、豚骨×魚介×激辛のバランスが見直され、従来よりも豚骨感がアップしていました。

関連ページ【麺処井の庄】監修「辛辛魚らーめん」究極の “激辛カップ麺” 2021年も中毒性注意!!

レンジ麺の仕様

ちょっと見えにくい箇所に注意事項を表示している

前述のように寿がきや食品のカップラーメンは毎年恒例で、さらに要冷蔵のチルド麺「辛辛魚つけ麺 1人前」や通販限定(数量限定・出荷日限定)バージョン「辛辛魚つけ麺 チャーシュー付き」に、通販限定の即席袋めん「辛辛魚らーめん 辛辛MAXバージョンⅡ」など、実は他にもバリエーションが存在するのですが、ローソン限定のレンジ麺に「辛辛魚らーめん」が導入されたのは初の試み。

「辛辛魚らーめん」=激辛の方程式に倣い、このページでレビューするローソンのレンジ麺も例に漏れず、切り口の下に “辛味による刺激が大変強いので十分ご注意ください” との注意事項(警告文)を記載しています。

レンジ麺は地域によって製造者が違う

ちなみにコンビニのレンジ麺は通称・日配(ニッパイ)と呼ばれる消費期限の短いデイリー食品なので、地域によって製造所・メーカーが異なります。いま手元にある商品の製造所は、株式会社オイシスの加古川工場(兵庫県加古郡稲美町六分一1362番62)で、ローソンのサンドイッチやチルド弁当、惣菜なども製造している所。

基本的に麺・スープ・具材の規格は共通で、本部から各工場にレシピを配布しているようですが、製造者によって製麺設備や培ってきた技術が違う、つまり地域差が生じることも珍しくありません。このページでは可能な限り商品の特徴をお伝えしますが、麺のコシや弾力、伸びにくさなどに顕著な違いが見られることもありますので、それも念頭に置いたうえで参考にしてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん
製造者:株式会社オイシス 加古川工場
製造所:兵庫県加古郡稲美町六分一1362番62
内容量:-(記載なし)
発売日:2021年01月26日(火)
実食日:2021年01月31日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:598円(税込)
希望小売価格:554円(税別)
麺の種類:茹で中華麺
スタイル:レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
保存方法:要冷蔵(-10℃)
加熱目安:1500W 1分40分 / 500W 5分00秒
小袋構成:1袋(海苔)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】ラーメンスープゼラチン(唐辛子入豚骨魚介醤油スープ、マッシュポテト、ゼラチン)、茹中華麺、味付茹卵、鰹節入魚介香味油、ねぎ、焼豚、一味唐辛子、海苔 / 加工澱粉、増粘剤(加工澱粉、増粘多糖類)、かんすい、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、酢酸Ca、酸化防止剤(V.E)、香辛料、乳化剤、カラメル色素、カロチノイド色素、酵素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)(本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産しています)

実食開始

消費期限は入荷から平均1日半〜2日前後で切れる

調理方法は電子レンジ加熱専用で、ローソンの業務用レンジ(1500W)で1分40秒、家庭用の電子レンジ(500W)で5分00秒が目安。小袋(海苔)がセロハンテープで貼り付けてありますが、加熱前に取り外してください等の注意書きは見当たらなかったので、このままレンジアップしても問題ない様子。ちなみに外側のフィルムを破ると調理不良の原因になるため、購入後は “そのままの状態” で加熱します。

もし加熱後も容器の底が冷たいままだった場合、様子を見ながら10秒ずつ追加熱。きちんと温まったことを確認したら外装フィルムとフタを外し、海苔をトッピングして出来上がり。

けっこう香りの再現度は高い‥‥!!

販売店は全国のローソンが対象で、同じくローソンで販売中のカップめん版・辛辛魚は税込280円なのに対し、レンジ麺のローソン標準価格は税込598円と倍以上の値段差が生じているのですが、豚角煮チャーシューを筆頭に、ネギスライス、煮卵、魚粉、一味唐辛子、海苔とカップ麺よりも具沢山。

しかし、辛辛魚のアイデンティティを表現する上で欠かせない山盛りの辛い魚粉は目立っていないため、それは別添してほしかったところ——。というわけで、引き続き再現度の高さやカップ麺との違いはもちろん、辛味の強さ(辛さレベル)にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、激辛レンジ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当たり
カロリー:638kcal
たん白質:31.3g
脂  質:24.4g
炭水化物:75.7g
(糖  質:70.9g)
(食物繊維:4.8g)
食塩相当量:6.83g(推定値)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と最後の総評は、レンジ麺(RAMEN YOKOCHO)の「辛辛魚らーめん」に基づきます。

めん

辛辛魚らーめん(本物)の麺

クオリティはレンジ麺の枠を出ないが形状はトレース

5.0

実店舗の「辛辛魚らーめん」に使用している麺は、東京都東久留米市に本社を構える製麺所「三河屋製麺」から取り寄せた平打ちのストレート麺で、やや加水率は低く、茹で前の麺量は180gと標準的。寿がきや食品のカップ麺には全粒粉(小麦粉に占める割合5%)を練り込んだノンフライ麺を使用していますが、実店舗の麺に全粒粉は練り込まれていません。

ローソンのレンジ麺

対して今回のレンジ麺に使われているオイシス製造の茹で中華麺も太めのストレート麺で、やや本物(三河屋製麺)よりも厚みがあるように見えますが、形状の再現度は低くありません。加水率は高めの設定で、後半は再加熱された茹で置き中華麺特有のフカフカした弾力が目立ってくるのですが、食べ始めは弾力のある食感が魅力。

突き詰めていくと改善点が否めない麺ではあるものの、加熱直後はモチモチとした噛み応えが楽しめますし、後述する辛辛魚スープとのバランスもよく、結果的な印象としては悪くありませんでした。もしかすると前述のように、オイシスの麺とは仕様が異なる地域もあるかとは思いますが、その違いもレンジ麺の醍醐味といえるかもしれません。

スープ

辛辛魚らーめん(本物)のスープ

余韻として残る旨みに注目!!

7.0

辛辛魚らーめん(本物)のスープは、前述のように動物系の原料と大量の野菜をドロドロになるまで煮込んだベジポタ系で、自家製ラー油や辛魚粉を入れる前は辛味も目立っておらず、セカンドブランドの「濃菜麺」ほど野菜に寄ったテイストではないけれど、ここにルーツを感じる濃厚な味わい。

そこに鹿児島産のカツオ節や瀬戸内産の煮干し、サバ節などの海産物もブレンドしているのですが、ベースは動物系と野菜の旨みが優勢で、しかしながら自家製ラー油と辛魚粉を混ぜると一変。自家製ラー油からは焙煎唐辛子の芳ばしさが目立ち、荒削りの魚粉と国産の一味唐辛子を惜しげもなくブレンドした辛魚粉が「辛辛魚」のアイデンティティを打ち出します。

本物よりも上品だけど余韻の再現度が高い

対してレンジ麺のスープに自家製ラー油を彷彿とさせる焙煎唐辛子の芳ばしさは目立っておらず、魚介のベクトルも荒削りの魚粉というより出汁(だし)感が強かったので、本物よりも上品な印象を受けましたが、ふと鼻を抜ける香りと後口の余韻は本物に近く、原材料に “マッシュポテト” を使用することでベジポタ系のフレームワークを再現しているのがポイント。

真っ赤なラー油と山盛りの辛魚粉は再現できていないため、そこが残念なところになりますが、寿がきや食品のカップ麺からは感じられない野菜の旨みを打ち出していること、またカップ麺ほど強くない辛味の効かせ方も本物に近く、その辛味と対比を描く甘味との兼ね合いが中毒性の高さを加速させていました。

具材

辛辛魚らーめん(本物)のチャーシュー

チャーシューよりも煮卵と海苔が嬉しい

4.5

実店舗の「辛辛魚らーめん」に使われているメイン具材は、豚肉本来の旨みを引き出すような味付けで、ざっと見積もっても1cm以上ある採算度外視の脂身たっぷり極厚チャーシューを筆頭に、シャクシャクとした材木系の極太メンマをトッピング。

対して今回のレンジ麺に入っているチャーシューは薄く、メンマも入っていないため、そこが寂しいところではあるものの、別添された2枚の海苔が気分転換に効果的。

お惣菜感が否めないけど悪くない

よくも悪くもメインのチャーシューはスーパーのデリカテッセンにある煮豚みたいな感じだったので、かなりB級感の強い肉具材になりますが、ネギしか入っていないカップ麺の具材と比べたら月とスッポン。ネギは白葱ではなく青葱ですが、レンジアップ後の香りが良く、半分にカットされた煮卵も中まで味が染み込んでいて、蛇足のないラインナップです。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

「辛辛魚らーめん」を象徴する辛魚粉が別添されていなかったので、それについてはカップ麺に引けを取りますが、スープを飲んだ後に残る旨みの余韻が本物の「辛辛魚らーめん」を彷彿とさせる、その後引く味わいに強い魅力と再現度の高さを感じる仕上がりでした。とろみの付け方と甘みの種類が人工的なので、そこは妥協すべきポイントになりますが、麺処井の庄監修は伊達じゃありません。

同じ店の監修でも寿がきや食品のカップ麺とはベクトルが異なるので、これを機に食べ比べてみるチャンス。ちなみにTwitterでの反応を確認したところ、人気商品ゆえに「売ってない」「どこで売ってる?」などのツイートも多く見られたのですが、けっこうコンスタントに入荷している店舗も多いようなので、気になっている方は最寄りのローソンに問い合わせてみてください(author・taka :a)

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