【評価】セブン限定、飯田商店シリーズ初「しおらぁ麺」をカップ麺で再現!!

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月20日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「飯田商店 しおらぁ麺」(278円+税)の実食レビューです。

日本で一二を争う銘店「らぁ麺 飯田商店 湯河原本店」監修、人気の “しおらぁ麺„ を初めてカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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飯田商店 しおらぁ麺

らぁ麺 飯田商店(いいだしょうてん)とは、2010年(平成22年)3月16日の創業以来、神奈川県足柄下郡湯河原町で絶大な人気を博している「らぁ麺」と「つけ麺」の専門店で、日本有数の温泉地である湯河原をラーメンの聖地としても世間に広めさせた、業界屈指の知名度を誇る銘店です。

飯田商店コラボ初の「しおらぁ麺」

今回の新商品「飯田商店 しおらぁ麺」は、孤高の天才と謳われた「らぁ麺 飯田商店」の飯田将太(いいだ しょうた)店主監修のもと、湯河原本店で提供されている「しおらぁ麺」の味わいを再現したカップラーメンで、マルちゃんの東洋水産とセブン&アイグループが共同開発。これまでに数々の名作を世に送り出してくれていますが、意外にも「しおらぁ麺」の即席カップめん化は前例がありません。

「らぁ麺 飯田商店」監修の即席カップめんが初めて発売されたのは、ちょうど10年前、2014年(平成26年)5月26日。その当初から東洋水産とコラボを続けている「らぁ麺 飯田商店」ですが、記念すべき第1号「縦型ビッグ 飯田商店 醤油ラーメン」はNB(ナショナルブランド)商品だったので、セブン&アイグループは関与していませんでした。

その後、約3年の空白期間を経て、2017年(平成29年)5月15日に縦型ビッグのNB商品「飯田商店 醤油ラーメン」を、さらに翌年(平成30年)4月23日には大判どんぶり型のNB商品「飯田商店 醤油ラーメン」を発売しているのですが、同年12月10日に発売された縦型ビッグ「らぁ麺屋 飯田商店 醤油拉麺」からセブンプレミアムに入り、飯田商店×東洋水産×セブン&アイグループの関係がスタート。

「らぁ麺 飯田商店」店主(飯田将太さん)

以降は厨房の賄いを再現した汁なしカップ麺「秘密のまぜそば」だったり、沼津店限定メニューをモデルにした「担々麺」や「にぼしらぁ麺」だったり、カップ麺限定の裏メニュー「裏飯田商店 ショッパイ豚骨醤油」だったり、硬派な商品から変化球まで幅広くカバーしてきた「らぁ麺 飯田商店」監修シリーズ。

また直近だと2023年(令和5年)9月4日に順次リニューアルした「らぁ麺 飯田商店 しょうゆらぁ麺」は、セブン&アイグループが展開しているプライベートブランドの中でも最上級に位置している「セブンプレミアム ゴールド(SEVEN&i PREMIUM GOLD、7PG)」にカテゴライズされるなど、すでに確固たるポジションを築き上げているのですが、前述のように「しおらぁ麺」の即席カップめん化は初の試み。

本商品について、セブン-イレブンの公式ウェブサイトには “生麺食感のノンフライ麺と、豚・鶏のベースに、昆布・ほたて・あさり等の旨みを加えた塩味のスープが特長„ との記載があり、パッケージでは “ゆずの香りとまろやかな豚のうま味„ を訴求しているため、柚子のアクセントも見どころ。

問題はココか‥‥?

しかし、近年の東洋水産が手掛けているカップラーメン用のノンフライ麺といえば、標準どんぶり型の「麺づくり」シリーズを除き、ほぼ例外なく「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」の流れを汲んだ「生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)」を応用しているため、それが吉と出るか凶と出るか。

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「特製油」の組み合わせで、よく見ると “かやくの小袋にネギが入っていない„ ところが興味深いポイント。実際の「しおらぁ麺」には白髪ネギと微塵切りにされた白ネギも入っているのですが、それを青ネギで代用しなかったあたり、早くも引き算の美学を感じるファーストインプレッション。

お、けっこう白い

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、セブン-イレブンの公式ウェブサイトやパッケージにも製法までは記載されていませんが、原材料名の「こんにゃく」と「乳糖」の表示から察するに、生麺ゆでてうまいまま製法の流れを汲んだ配合であることは間違いありません。この製法が持つ最大の欠点はバリエーションの乏しさなので、うまくハマっているといいのですが‥‥。

ちなみに1食あたりの販売価格は278円(税込300.24円)ということで、ややカップラーメンとしては高めの部類に入りますが、実店舗の「しおらぁ麺」は1杯あたり1,800円。カップラーメンとの間に1,500円もの差が生じているため、もしも “それっぽい雰囲気が300円で楽しめる„ のであれば、コストパフォーマンスについてもポジティブに評価できるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 飯田商店 しおらぁ麺
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:126g(めん75g)
商品コード:4901990377850(JAN)
発売日:2024年5月20日(月)
実食日:2024年5月25日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:278円(税別)
購入価格:300.24円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・特製油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(ポークエキス、チキンエキス、豚脂、植物油、食塩、香味油脂、魚介エキス、こんぶエキス、酵母エキス、砂糖)、かやく(焼豚、メンマ)/ 加工でん粉、酒精、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、増粘多糖類、カラメル色素、香辛料抽出物、香料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

焼豚2枚入り

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、前述のようにネギは入っていませんが、丸い焼豚は2枚入り。これは前述の「にぼしらぁ麺」と同様の演出で、ファミリーマート限定の「琴平荘(こんぴらそう)中華そば」でも定番の光景です。ただ、他の具材はメンマのみ。先に引き算の美学が云々と触れましたけど、この潔さも吉と出るか凶と出るか。

柚子は控えめだけど、豚けっこう強い

添付調味料は2袋とも後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「特製油」を温めながら待つこと5分。この手は “液体スープを入れて混ぜた後、特製油は混ぜないことを推奨している„ パターンもあるのですが、今回は時間になったら「液体スープ」と「特製油」を同時に加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

柚子の主張は想像していたよりも弱く、ほんのり漂う程度だったのですが、反して豚脂の香りは想像よりも強く、上品にワイルド。ちなみに “※ゆず香料を使用しています„ とのことなので、その存在感についてはもちろん「らぁ麺 飯田商店」監修ならではの魅力に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(126g)あたり
カロリー:439kcal
たん白質:11.2g
脂  質:14.2g
炭水化物:68.1g
(糖  質:65.1g)
(食物繊維:3.0g)
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:197mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:439kcal(めん・かやく:327kcal)(スープ:112kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ほぐれにくさが玉に瑕

4.0

熱湯5分きちんと待ってからフタを開けても最初の形状を保ったまま、そのまま箸で麺を丸ごと持ち上げられるほど、謎に結束力が高かったので、それを完全にほぐすのに1分以上。それでも強めのコシが楽しめるくらい、しっかりとした質感だったので、食べ始めは少し孤立したイメージを感じます。

熱湯5分+5分以上放置で食べごろ?

反対に、撮影のために1分早くフタを開けて、強引にほぐしw アレを撮ってコレを撮ってナンやカンや。熱湯を注ぎ終えてから計12分くらい? 経過したタイミングで実食したパターンでは、むしろ “今が食べごろ„ なんじゃね? みたいな。もちろん好みもあるでしょうけれど、確実に言えることはフライング厳禁。

そして時間に余裕があるのであれば、熱湯5分ないし7分ほど待った後、添付調味料を馴染ませてから2、3分ほど放置すると、しなやかさが格段に上がりますし、スープとの一体感や小麦(香り)の開き方も変わるので、ゆっくりめに調理するのがオススメ。ちなみに7PGのノンフライ麺とは配合からして違うので、それとは別物。星ひとつマイナスしたのは、ほぐれにくさが理由です。

スープ

力強いのに下品じゃない

5.5

柚子は香料と前述したように、果汁の酸味や果皮のホロ苦さは楽しめないタイプになりますが、液体スープは魚介の出汁(だし)感が強く、足腰しっかりめの昆布と貝のサポートも効果的。動物系はポークエキスを中心に、チキンエキスが脇を固めるような構成で、うまみの重心が低く、厚みのあるテイスト。スープの系統的には清湯(ちんたん)ですが、ジャンル的には淡麗系と異なるイメージ。

豚脂けっこう入ってます

続けて「特製油」を加えた途端、いつもは多めの植物油を軸に、少量の動物油脂をブレンドするパターンが定番の東洋水産にしては珍しく、豚脂の含有量が多めの構成で、いっきに全体の力強さがブースト。動物油脂ならではのコクが深まる効果についてはもちろん、ほんのちょっと強めに火を入れたような、独特の芳ばしさが鼻に抜ける豚脂を使っていたので、なかなかのライブ感でした。

かやく

白髪ネギは欲しかったかなぁ‥‥

4.0

2枚入りのチャーシューは、おそらく「にぼしらぁ麺」と共通の肉具材で、ほんのり甘い醤油ベースの味付けが前述のスープにフィット。その味付けだったり、成型肉ならではの風味だったり、それらがスープに対して蛇足的に働く場合もあるけれど、今回は気になりません。

メンマは‥‥ちっさいのが3個w できれば後入れの白髪ネギ(FD)が別添されているとサイコーだったんですけど、スープから得られる満足感が高かったので、そこに集中させるための作戦だったのかも。だとすれば、いい意味で自信家ですよね。

総評

5.0

なにが気に食わなかったのか、異様に結束力が高いノンフライ麺が地味にストレスだったので、ほぐれにくさについては大きなマイナスポイントになりますが、その不満を補ってなお余りあるスープの作り込みは素晴らしく、かやくのシンプルさについても然り。

柚子の香りは正直そこまで気にならなかったので、わざわざアピールするほどのことではないように感じた反面、まろやかな豚の旨みについては文句なし。むしろ柚子の香りが目立っていなかったからこそ、その淡い存在が気になったり、ワイルドさが印象に残ったり、なんとも絶妙なバランスに「らぁ麺 飯田商店」監修ならではの恩恵を感じました。これで1食あたり税込300円、高くないですよ。【author・taka :a(大石敬之)】

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