一度は食べたい名店の味 麺屋Hulu-lu監修の一杯 柚子塩SOBA＠エースコック

どうも、taka :aです。

次の記事では、セブン＆アイ限定「エース ブタメンBIG わさびとんこつ」の紹介を予定していたのですが、都合により（暗黙の了解？笑）更新できなくなってしまったので‥

熱湯3分で行列回避!? 今度のHulu-luは塩！

本日の一杯は、2018年6月11日（月）新発売、エースコック「一度は食べたい名店の味 麺屋Hulu-lu監修の一杯 柚子塩SOBA」のレビューです。

「一度は食べたい名店の味」シリーズからの新作で、「麺屋 Hulu-lu（フルル）」とは2度目のタイアップ。前回は「行列必至の中華SOBA」という醤油スープに柚子と揚げネギを組み合わせた一杯でしたが、今回は同店の看板メニュー、「塩SOBA」を再現した一杯だそうです。

「麺屋 Hulu-lu」は、東京・池袋にある “ハワイアンカフェのようなラーメン店” らしく、店主の “大好き” を表現したら、ハワイ特有の明るさ＆空気感あふれる、まるでハワイアンカフェにいるような空間のラーメン屋さんになったそうです。私taka :aは、いわゆる “おしゃれ系ラーメン店” が苦手なので（田舎者なのでw）、お店のハワイアンな空間に上手く溶け込む自信がないんですけれども（その自信がなくても誰も困りませんけど）カップ麺ならね！（親指ビシイッ）

‥ハイ。でも、お店のホームページにあるメニューを見たら、とても洗練されていて美味しそうなラーメンたくさんありました。こういったラーメン屋さんのメニューを見ると、ラーメンって‥もはやラーメンじゃないですよねw 綺麗です。とんこつ臭ッ！とか（筆者の好みです）、アブラ〜ニンニク〜ぐヘヘ〜（二郎は少し苦手）みたいな次元とは完全にベクトルが違います。

さて、毎度お馴染み私は本店の味を知らないので、お店の個性と思えるポイントを探しつつ、カップ麺としての総合力を重視して評価します。お店のラーメンはスープにハワイの水を使用しているそうですが、いまハワイの水を切らしているので（普段から常備してませんけど）、いつも通りアルカリイオン水で調理してきます。※これは本当。ボトル持って行ったらスーパーで汲めるアレw

東京・池袋の人気店「麺屋Hulu-lu」の看板メニュー「塩SOBA」を再現！
鶏の旨みに爽やかな香り漂う塩スープは最後まで飲み干したくなる味わい。

エースコックの製品情報ページより引用

スープ

チキンをベースにオニオンやジンジャーを加えた塩スープです。別添の液体スープを加えることでチキンと野菜の旨みと甘みだけでなく、さらに柚子の風味がさわやかに香る一杯に仕上げました。

エースコックのプレスリリースより引用

黄金の鶏油に繊細なインパクト！

液体スープを投入した瞬間、とても驚きました。てっきり軽い調味油＋エースコックらしくタレ系の成分が含まれているのかと思いきや‥ドバッと黄金の油が出てきたんですよw それも、軽くスープの一面を覆うほどの量‥なのに上質で、不思議なほどクドくないんです。

ベースのスープはオニオンを中心とした野菜の旨味と癖のない丁寧な鶏の旨味、ほんの少しだけ鰹とポークの下支えが入りますが、なんとも穏やかな旨味重視のスープ。塩スープですが、塩気で喰わせるタイプではありません。しかしながら後味には適度な塩のキレがあり、エースコックが得意とする香味野菜と重なって、物足りなさや単調なイメージは感じませんでした。

そして、何と言っても鶏油の芳ばしさと適切な柚子。

鶏の旨味は癖のないタイプだと書きましたが、鶏油特有の芳ばしい、それでいて所作を弁えた繊細な香りが立ち込め、普段はラーメン前線から退いている女性ユーザーでも食べやすいんじゃないかと思えるような、ほんと洒落た効かせ方だったんですよね。思っていたほど柚子は強くなかったので、最初は少し物足りなさを感じてしまったりもしたのですが、もしここに柚子の鮮烈な酸味があると、せっかくの自然な甘みによる奥行きや鶏油の穏やかに芳ばしい香りが相殺されてしまったように思います。そのような印象から、適切なラインだと感じました。

このあたりのバランスは、日清食品の「AFURI（柚子辣湯麺）」と対極ですね。

甘さは砂糖による演出もありますが、やはり原材料に人工甘味料が使われていないように、舌に纏わり付いてくるような野暮ったい甘さを感じなかったのも勝因だったと思います。

めん

歯切れの良い角刃の細めんです。めんに味付けを施し、スープと相性良く仕上げました。

エースコックのプレスリリースより引用

現状としては申し分のない選択！

液体スープを入れる前（フタを開けた直後）にエースコック特有の油揚げ麺臭を感じたので、ちょっと大丈夫かなぁ‥と危惧したのですが、なんのなんの。それでも上がってくるのは上がってくるんですけど、ふりかけの後入れ乾燥ねぎと柚子、液体スープに含まれていた黄金の鶏油が適度に誤魔化してくれていたので、スープを酷く阻害するほどではありませんでした。でも、今回のように洗練された繊細なスープでは、やっぱりノンフライ麺で食べたいですね。

とは言うものの、今回の油揚げ麺でも何ら問題はありません。

形状は断面の四角い細麺で、加水率は低く、歯切れの良さが目立ちます。2分30秒くらいでフライングすると、その時にはビミョーンと伸びるようなコシを感じたのですが、同時にサクサク率も高かったのでw きちんと3分待ってからフタを開けたほうがよいでしょう。

どうしても今回のスープにはノンフライ麺‥という希望的不満が生じたものの、しなやかで物腰が柔らかく、なかなかどうして雰囲気は繊細。紛うかたない油揚げ麺ですし、実際のラーメンを食べたことのない私ですが、お店のホームページにあるメニューを見た時に感じた優しい雰囲気が再現されているように感じました。タテ型で205円という制約から油揚げ麺を使用せざるを得なかったんでしょうけれども、現状その中で最も適切な麺なのではないでしょうか。

これより太かったら主張が強すぎたと思うし、きっと断面が丸かったら良くも悪くもエースコックらしいチープさが目立っていたでしょう。また弾力が強すぎたらスープを弾く嫌いを感じたので、まさに今回の加水率が低い角刃の細麺が文句無しでベストマッチだと感じました。

かやく

程良く味付けした鶏肉そぼろ、彩りの良いねぎ、コリコリとした食感の良いメンマ、風味の良い柚子に唐辛子を加えて仕上げました。

エースコックのプレスリリースより引用

具材にも落ち度は見られない！

程良く味付けした鶏肉そぼろは例のスポンジ野郎（色白ver.）ではなく、きちんと美味しい鶏肉そぼろです。食感も旨味も自然で、サイズのわりに単発の味が高濃度だったこともあり、鶏ベースのスープを上手く押し上げていました。

ネギは先入れと後入れの2種類あって、先入れのネギは歯触りでアピール、後入れのネギは風味で自己主張を放ちます。特に後入れのネギが効果的で、それが麺に絡んだ時、油揚げ麺臭を程よく抑制していました。メンマはコリコリと歯応えが強く、過不足のない量。拾って食べると箸休めに最適で、発酵の風味にも趣があり、小さいながらも物足りなさを感じません。

そして、柚子。メーカーのニュースリリースには柚子の苦味も意識しているように書かれていたのですが、なるほど柚子皮特有のホロ苦さを感じます。しかし、それは人を選ぶほど強くはありません。適度にホロ苦く、なんとも清楚で華やか。まだ成熟してはいないものの、けっして幼稚ではありません。細い糸唐辛子で見た目にもよく、かやくの印象もよかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆（5+）
（標準は★3です）

ぶっちゃけ主観的な満足度は★6即決です。おしゃれ系ラーメン店は敷居が高い的なことを書いてゴメンなさい。押しの強い味が好きな方にとっては、物足りない一杯になるかもしれません。しかし、麺・スープ・具材・ふりかけが一体となった総合力は、ひとつのカップ麺として抜きん出たレベルにあり、お店のハワイアンカフェのような雰囲気というのも漠然と伝わってくるような仕上がりだったので、当ブログとしては高く評価したいカップ麺です。

お店のラーメンは、吉備黒鶏、丸鶏、香味野菜をベースに取った優しいスープが特徴とされているのですが、エースコックはオニオンを中心とした香味野菜に長けている（それが時に仇となるw）メーカーなので、そういった意味でも理にかなったタイアップに思えました。

それでも★6を付けなかったのは、やはりノンフライ麺で仕上げてほしい‥という若干の希望的不満があったから。エースコックの場合、ノンフライ麺どんぶり型になると塩気が強くなる傾向にあるので、そういった意味では不安が拭えない心境ではあるもののw 前回コラボの「一度は食べたい名店の味 麺屋Hulu-lu監修の一杯 行列必至の中華SOBA」でも思ったことですが、「ぜんや 行列必至の塩ラーメン」や「ど・みそ 特みそこってりらーめん」のように、「一度は食べたい名店の味PREMIUM」で食べたいです。（あ、そうですか‥とか言わないでw）

大味がデフォルトのガテン系ユーザーにはオススメできませんが、小難しい味が好きな方やカップ麺に理解のある女性にオススメしたい一杯です。