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「マルちゃん 冷やしぶっかけたぬきそば」え!? 冷したぬき!? “湯切りタイプ” 新登場!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年7月1日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 冷やしぶっかけたぬきそば」の実食レビューです。

マルちゃんから新提案「湯切りタイプ」の「冷やしぶっかけ蕎麦」が新登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん 冷やしぶっかけたぬきそば

「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」でおなじみの和風丼カップ麺シリーズ(マルちゃん色シリーズ)より、新たな試みとして冷たい麺が楽しめる湯切りタイプの “冷やし蕎麦” をコンセプトにした新商品が登場しました。これからの暑い季節に嬉しい「冷やしぶっかけたぬきそば」をラインナップに加え、さらなるブランドの強化を図るとのこと。

2018年からライバルの日清食品が湯切りタイプの「汁なしどん兵衛」を開発しているのですが、まだ和蕎麦ジャンルには手を付けておらず、マルちゃんの「緑のたぬき」が先手を打ったな——と思いながら完全に「緑の冷やしぶっかけたぬきそば」だと思い込んでいたんですけど、よく見たら “ライトグリーン” ですねコレ。思い込みって怖いw



東洋水産(マルちゃん)のカップ蕎麦といえば「緑のたぬき天そば」ですし、パッケージの「たぬき」も同じようなフォントデザインとなっているのですが、緑のたぬきではありません。しかし、どちらにしろ大手メーカーから湯切りタイプのカップ冷やし蕎麦が出るのは珍しく、それも安心のマルちゃん和風ブランドということで、期待が高まる実食前の現在。

パッケージには “湯切り後、冷水で麺を冷やしてお召し上がりください。” というアドバイスに加え、「熱湯4分」の文字。つまり途中までは通常のカップ焼そばを作る要領で調理して、冷水で麺を洗って——という手順です。ただ、マルちゃんの色シリーズからは初の試みではあるものの、業界初の冷やし蕎麦ではありません。

「大黒(DAIKOKU)」「マイフレンド」「AKAGI」の3ブランドを中心に展開している1964年創業の中小企業「大黒食品工業」というメーカーが展開している季節限定商品(夏季期間限定商品)「冷しシリーズ」の中に、「大黒 冷したぬきそば」という和蕎麦タイプのラインナップもあるため、今回の「マルちゃん 冷しぶっかけたぬきそば」は後発組。

おそらく同じようなタイミングで2019年も「大黒 冷しシリーズ」が店頭に並ぶはずですし、他にも「大黒 冷し中華 醤油だれ」「大黒 冷し中華 ごまだれ」「大黒 冷したぬきうどん」と別バージョンもあるのですが、いかんせん取扱店が限られているのが中小企業のツラいところ——というわけで露出率に関しては圧倒的にマルちゃんが優勢ですし、日清食品より先にも手を打ったのは正解です。



以前、「緑のたぬき天そば」を水で調理できるかどうか記事にしたことがあって(参考記事「非常用アレンジ『緑のたぬき冷やし天そば』」)、その時は単純に熱湯ではなく “水だし” で調理してみたのですが、他にも麺とつゆを分別して笊蕎麦(ざるそば)風にしてみたり、まぜそば風に汁なしアレンジしてみたり、実際に焼いて焼き蕎麦にしてみたり——

もちろん湯切りしてから冷したこともありますが、今回は “緑のたぬきではない” ので、その違いにも注目ですね。ちなみに東洋水産曰く、平均気温が右肩上がりで「地球温暖化問題」が深刻さを増していること、さらに「女性の社会進出」も受け、目まぐるしく変化している食のニーズに対応すべく、今回の「冷やしぶっかけたぬきそば」を開発した‥‥と、開発経緯に壮大なストーリーがあったようです。

開封

別添の小袋は「液体つゆ」と「あとのせかやく」の合計2袋、両方とも後入れとなっているのですが、あとのせかやくは揚げ玉と小エビ天(※余談ですが私の住む関西では揚げ玉や天かすの入った蕎麦・うどんのことを “たぬき” とはいいません。それらは「ハイカラうどん」「ハイカラそば」といい、天かすは勝手に入れ放題の店も多く、いわゆる「きつねそば」が「たぬきそば」になります)。



麺は蕎麦粉を練り込んだ油揚げ麺で、熱湯4分と長めの設定になっているのですが、ただ単純に冷やすから普段の熱湯3分よりも長めに——というわけではありません。「緑のたぬき」と比較して、やや一回り太めのサイズに切り出されています。あとは定番の半月かまぼこが先に入っているのですが、これについては共通の具材ですね。

メーカー希望小売価格は税別193円、私の購入店舗はイオンリテールで、本体価格は193円(税込208.44円)とゴリゴリの定価(※たぶん相場は税込130円くらい)。今回のカップ麺はスーパーマーケットやドラッグストア向けの商品として開発されているのですが、もしコンビニで購入した場合の価格は税込198円になります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 冷やしぶっかけたぬきそば
販売者:東洋水産株式会社
製造所:M1(東京都港区港南二丁目13番40号)
内容量:99g(めん69g)
商品コード:4901990363518(JANコード)
商品サイズ:縦141mm×横141mm×高さ77mm

発売日:2019年07月01日(月)
実食日:2019年07月01日(月)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー(イオンリテール)
商品購入価格:208円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用)
スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(液体つゆ・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、でん粉、食塩、卵白)、添付調味料(しょうゆ、水あめ、発酵調味料、魚介エキス、こんぶエキス、砂糖、しいたけエキス)、かやく(オニオン揚玉、小えび天ぷら、かまぼこ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、カラメル色素、酒精、レシチン、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・大豆・りんごを含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】えび・小麦・そば・卵・乳成分・大豆・りんご(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

さて、「マルちゃん 冷やしぶっかけたぬきそば」の作り方には何点か注意点があるのですが、まず2種類の小袋を取り出してから熱湯を注いで4分待っている間、うっかりフタの上で “液体つゆを温めない” でください。冷しですからね、ぬるくなります。それから湯切りの後はフタを全部剥がさずに「冷水」を入れて、湯切り口から水を捨てる——という動作を “3回” 行うのもポイント(その際、箸で麺を動かして熱を拡散させましょう)。



一連の作業が済んだら液体つゆを混ぜ合わせ、あとのせかやくをトッピングしたら完成です。ちなみに2019年から発足した「汁なしマルちゃん正麺カップ」シリーズの容器は新開発で、湯切り用に持ち手(容器のフチ)の幅が広くなっていたり、容器の底がフラットに設計されていて混ぜやすかったのですが、今回はフタのみ湯切り口付きの特注、容器自体は「緑のたぬき」と同じでした。

すでに日清食品の「汁なしどん兵衛」はフチの幅が広く、容器の底もフラットなので、これについては日清食品がリードですね。それでは、緑のたぬきとの違いに注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)当たり

熱  量:411kcal(カロリー)
たん白質:13.9g
脂  質:18.4g
炭水化物:47.4g
食塩相当量:3.5g
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:158mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

次世代式!
5.9

調理前に「緑のたぬき」と太さが違うと書きましたが、「緑のたぬき」の原材料は “小麦粉、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白” となっているのに対し、今回の「冷しぶっかけたぬきそば」の麺は “小麦粉、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、卵白” となっているので、そもそもの原料が違います。

といっても構成上は繋ぎの「とろろ芋」がカットされているだけなんですけど、冷水ですすぐ工程で油揚げ麺臭が格段に穏やかになり、油揚げ麺特有のコクを適度に残しつつ、普段よりも蕎麦粉の香りがストレートに伝わってくる効果が得られました。それに、ほぼほぼ縮れのないストレート麺で、しなやかな上品さは「日清のどん兵衛」(ぴんそば)に匹敵するほど。



冷水で締められた麺は最後までコシが強く、食べ始めは弾力が魅力で、後半は歯切れの良さが楽しめます。麺量は69gと湯切りタイプにしては少なめですが、マルちゃんの伝統的なオールドタイプの油揚げ蕎麦ではない、黙って出されたらメーカーを迷ってしまうほど、東洋水産としては完全なる新世代系の仕上がりに驚きました。

つゆ

もう単純に美味しいですw
5.5

日清のどん兵衛には東日本限定で「液体つゆ仕上げ」という別バージョンもあるのですが、「緑のたぬき」は北海道・東日本・関西・西日本すべて粉末スープに統一されているため、液体つゆという時点で違いは明白。それからイメージ的に東日本寄りの醤油がキリッと立った蕎麦つゆを覚悟していたのですが、なんのなんの——ぜんぜん攻撃性はありません。

かなり味わいは穏やかで、基本の魚介だしは鰹節(イノシン酸)ですが、そこに昆布(グルタミン酸)と椎茸エキス(グアニル酸)=「三大うま味成分」を重ねることで “うま味の相乗効果” を図ります。さらに程よく水飴が醤油の尖った部分にヤスリをかけてくれるのですが、水飴使用でもナチュラルで、とにもかくにも出汁(だし)を重視している温和なテイスト。

また、今回は “汁なし” ではなく「ぶっかけ」なので、しっかり混ぜ終えた後も容器の底にある溝に液体つゆが残ります。ただ、ここに液体つゆが溜まることで麺が伸びにくく、また味が濃すぎないようにバランスを取っているような計算を感じたので、もしかすると混ぜやすさを犠牲に “あえて” 容器の底に溝を残したのかもしれません(実際ちょっと混ぜにくかったけど)。

東洋水産グループには “だし取り職人” の「ユタカフーズ」や “シマヤだしの素” の「シマヤ」も属しているのですが、東洋水産自身も昔から出汁にこだわっているメーカーですし、いわゆる濃縮タイプではなく「ぶっかけ用のストレートつゆ」といった濃度なので、ほんとちょうどいい塩梅。ぜんぜん派手さのない地味な味ですし、もちろん各位の好みは否定しませんが、これをマズイと非難する日本人は極めて少数派ないんじゃないですかね。

具材

本丸は白いヤツ
5.0

具材はオニオン揚玉、小えび天ぷら、かまぼことシンプルな構成で、「緑のたぬき」には粉末スープに小さなネギが仕込んでありますが、和風カップ麺にしては珍しくネギは入っていません(※よってネギが嫌いな方には朗報です)。半月かまぼこについては「緑のたぬき」と同じなので特に書くことはありませんが、和の雰囲気を演出するのに効果的な具材。

ピンク色の小えび天には黒い目玉のような点も見えますが、小海老まるごと天ぷらにしたものではなく “小えび風味の揚げ玉” なので、リアルな天ぷらではありません。ただ、今回は天ぷらそばではなく「たぬき(※タネ抜き)」ですし、小えび天ぷら以上にオニオン揚げ玉の甘くて芳ばしいアクセントが効果的で、それは洋風だけど違和感なくベストマッチ。

それから麺を食べ終わった後、容器の底に溜まった液体つゆに揚げ玉が沈んでいたのですが、この状態でもサクサク感をキープしているのがポイント。今回のテーマは冷しなので、揚げ玉が湿気にくく、ずっとサクサクなのも満足度の高さに大きく貢献していました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5++)

これはもうね、文句なしで美味しいです。冷水で締めなければいけない手間はかかりますが、ある意味その手順もイベントと思えば楽しめると思いますし、暑い季節にもスルスルと食べられる良品でした。あとカップ麺の容器側面(調理方法)にも水道水ではなくポットのイラストが描かれているように、冷蔵庫で冷やした冷水を使うか水道水で済ませるかで麺の印象は変わってきますので、事前に冷水を用意してください。

というわけで今回の「冷やしぶっかけたぬきそば」は大成功だと思いますし、このままでもストレートに美味しいのですが、納豆と大根おろしを添えて「おろし納豆そば」にしてみたり、「すだち」や「わさび」を添えて清涼感アップ、「なめこ」と「オクラ」でネバネバにアレンジしてみるなど、ちょい足しアレンジのベースとしても高いポテンシャルを兼ね備えていました。総評では★5のラインとしていますが、個人的な食後の満足度は余裕で★6です。買い置き決定。

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