どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年03月10日(火)新発売のカップ麺、サンヨー食品「博多一双 泡系濃厚豚骨ラーメン」の実食レビューです。
長蛇の列ができる福岡の名店「博多一双」監修のカップラーメンが1年9ヶ月ぶりに登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
博多一双 泡系濃厚豚骨ラーメン
博多一双(はかたいっそう)とは、本場とんこつラーメンの名門「博多一幸舎(はかたいっこうしゃ)」出身の兄弟が開業したラーメン店で、創業年月日は2012年11月27日。兄の山田晶仁(やまだ まさとし)氏が25歳、弟の山田章仁(やまだ あきひと)氏が21歳の頃、福岡市博多区・筑紫通りの一本裏手に「博多駅東本店」をオープンします。
“元祖泡系” の血を引く「博多一双」のラーメンは、愛好家たちから通称 “豚骨カプチーノ” と呼ばれている純度の高い濃厚とんこつスープが最大の特徴で、表面に浮かぶ無数の小さな気泡が通称の由来。今回のカップ麺「博多一双 泡系濃厚豚骨ラーメン」は、サッポロ一番ことサンヨー食品及び博多一双の共同開発商品で、以前にもタイアップしていました。
前回の「博多一双」監修カップラーメンが発売されたのは、およそ1年9ヶ月前の2018年6月5日。当時は「博多一双 豚骨カプチーノ」という商品名かつグレー基調のパッケージだったので、今回とは商品名もパッケージデザインも違うのですが、サンヨー食品×博多一双×ローソン限定商品という部分は共通のポイント。
ローソンの公式ウェブサイト内にある商品説明には “長蛇の列ができる福岡の名店「博多一双」監修のカップ麺です。豚骨のうまみがしっかりときいた濃厚でクリーミーなスープが特徴です” としか書かれていませんが、おそらく再現元のメニューは前回と同じ看板メニューの「ラーメン」とみて間違いありません。
「豚骨カプチーノ」と称されるスープの特徴は、下処理した国産子豚のみを使い、頭骨・背骨・げんこつ(脛骨や大腿骨)を店主の考える黄金比によって長時間炊き上げ、密度の高さと後味のいい濃厚なスープを実現。スープの表面に小さな気泡が浮かぶのは、3つの寸胴で骨の髄から骨が砕けるまで旨味を抽出した結果の産物。
タレは福岡県産の醤油と数種の魚介を独自にブレンドし、スープの旨味を最大限に引き出すキレと奥行きのある味わいを表現。麺は博多とんこつラーメンで一般的な丸刃の極細ストレート低加水麺ではなく、福岡県福岡市博多区にある「製麺屋 慶史(せいめんや けいし)」と試行錯誤を繰り返して完成させた特注の平打ち麺を使い、加水率が高いのも特徴の一つ。
具材のチャーシューはラーメンに使うタレで味付けした豚バラ肉を使い、とんこつラーメンには欠かせない青葱は糸島のネギを使用。他のトッピングはキクラゲと焼き海苔というシンプルな構成で麺とスープを活かし、現在は「博多駅東本店」を筆頭に「中洲店」と「祇園店」の合計3店舗を経営しています。
さて、カップ麺の容器側面には「しっかりと噛みごたえのあるストレート細麺」という麺の特徴にあわせ「じっくりと炊き上げた、濃厚でクリーミーな豚骨スープ」というスープの特徴を記載。前回のカップ麺(2018年6月5日発売品)では、良くも悪くもインスタント寄りの油揚げ麺だったので、スープの “泡” と麺の仕上がりにも注目しましょう。
開封
別添の小袋はフタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋、前回の「博多一双 豚骨カプチーノ」と同じ構成ですが、小袋の色は赤から黄に変わっています。また前回の容器はプラ(PS, ポリスチレン樹脂)製のカップに胴巻き紙だったのに対し、今回は紙製の容器が採用されているので、容器の材質も変わりました。
具材は「味付豚肉」「キクラゲ」「ねぎ」とシンプルな構成で、そこまで全体量が多いわけではないのですが、特別に少ないわけでもなく、これについては2018年6月発売品の時から変わっていません。事前の粉末スープが地味に多く、そこまで獣臭は強くありませんが、きちんと豚骨ラーメンらしい香りが漂います。
ローソン標準価格は211円(税込228円)、今回と同じ縦型ビッグにおける2020年3月現在のメーカー希望小売価格は220円(コンビニで購入した場合の税込価格は232円)が標準となっているため、ほんのすこし安めの値段。特定のコンビニ専売品ではあるものの、まさしくPBカップ麺らしい強みですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:博多一双 泡系濃厚豚骨ラーメン 販売者:サンヨー食品株式会社 製造者:太平食品工業株式会社 本社工場 製造所:群馬県前橋市朝倉町555-4(A) 内容量:101g(めん70g) 商品コード:4901734039907(JAN) 商品サイズ:φ112×118(mm) |
発売日:2020年03月10日(火) 実食日:2020年03月14日(土) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:228円(税込) 希望小売価格:211円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯2分 小袋構成:1袋(仕上げの小袋) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵)、スープ(ポークエキス、食塩、豚脂、糖類、クリーミングパウダー、米粉、植物油脂、でん粉、デキストリン、しょうゆ、香辛料、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉、キクラゲ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、乳化剤、加工でん粉、加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、香料、酒精、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は前回と同じく細めの油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯2分。やや油揚げ麺特有の香りが気になるものの、そこまで安っぽく強烈に主張してくることはありません。別添「仕上げの小袋」について “温めてください・温めないでください” などの指示はないのですが、食べる直前に加える後入れなので、そこだけ注意が必要です。
さて、熱湯を注いでから2分待機。フタを開けると “元祖泡系” の流れを汲む気泡が見られ、前回のスープよりも気泡が長く存在します。やや麺のほぐれにくさが気になりましたが、ストレスを感じるほどではなく、具材も多すぎず少なすぎずといったところ。調理後の見た目については、前回の「豚骨カプチーノ」と大幅に違いません。
今回はコンビニ限定のカップラーメンですが、前述のように実売価格は現在の標準売価よりも安い値段なので、手に取りやすい値段なのが嬉しいですね。それでは、引き続き麺の仕上がりや泡に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(101g)あたり |
カロリー:449kcal たん白質:11.8g 脂 質:18.7g 炭水化物:58.4g 食塩相当量:6.6g (めん・かやく:3.2g) (スープ:3.4g) ビタミンB1:0.33mg ビタミンB2:0.59mg カルシウム:301mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:449kcal(めん・かやく:339kcal)(スープ:110kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
想像以上にレベルが高かった‥‥!!
麺は丸刃でカットされた細めのストレート麺で、実店舗の平打ち麺とは違う形状なのですが、これ‥‥めちゃくちゃクオリティ高いですよw いわゆる博多とんこつラーメンの典型的な極細ストレート麺ほど細くはないのですが、粘り気よりも歯切れの良さを重視しているスタイルで、今回のスープにベストマッチ。
熱湯2分ジャストで食べ始めると、まだ完全なストレート麺とはいえないですし、やや部分的にサクッとした戻りムラが見られたものの、しばらくしたら縮れが弱くなります。それに、以前は耐久力の乏しさが目立っていたのですが、今回の麺は耐久性にも優れ、なかなか食感がダレません。
むしろ熱湯2分ちゃんと待つ+全体を混ぜる+仕上げの小袋を入れる+全体を混ぜる=この段階で食べ始めてもスナック的な食感と風味が目立つため、仕上げの小袋を入れた後に “1分ほど休ませる” のが美味しく食べるポイント。前半よりも後半のほうが油揚げ麺臭が気にならなかったので、そんなに焦って食べなくても大丈夫です。
スープ
前回よりも臨場感アップ
おそらく油揚げ麺の気泡から漏れ出す空気も手伝ってのことかと思いますが、粉末スープが泡立ちやすく、実店舗の “豚骨カプチーノ” っぽい雰囲気を再現。前回同様、クリーミングパウダーによる乳化感の演出もありますし、やや人工的なトロミも加えられてはいるものの、きちんと豚骨の風味が感じられ、米粉によるザラついた舌触りの表現もナイス。
続いて別添の小袋には豚脂(ラード)を中心とした動物油脂の他に豚骨系のエキスと思われる成分が含まれ、スープの濃度が大幅に加速。そこまで醤油の風味が強いわけではないものの、動物系のコクと同時にキレも追加され、クリーミングパウダーのワザとらしさを適度に中和しつつ、全体が間延びしないように整えてくれる適度な塩梅。
やや人工的なトロミが加えられていると書きましたが、丁寧な豚骨のコクによってトロミも不自然なわけではないですし、醤油の風味も豚骨感を相殺しない加減が好印象。徐々に表面の泡は少なくなってきますけど、クリーミーな口当たりが個性的かつ若干の豚骨臭と獣臭に純度の高さがうかがえた結果、以前のスープよりもレベルアップしていると感じました。
具材
麺とスープのクオリティを思えば充分
トッピングの味付豚肉はチップ状にカットされたチャーシューチップで、キクラゲもネギも汎用の具材ですが、サンヨー食品の縦型ビッグといえば具材が寂しいことも珍しくない昨今——けっして具沢山ではないものの、寂しい構成でもありません。中でもキクラゲの歯応えがアクセントに効果的で、量もそこそこ。
もちろん本物のチャーシューと比較した場合、足元にも及ばない存在ですが、意外と悪くありません。ふわっとした甘さを感じる味付けで、それなりに厚みもあり、ネガティブではありませんでした。それぞれのクオリティは本物と別物ではあるものの、あながちラインナップとしては遠くない構成です。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
前回(2018年6月発売品)と比較して大幅に変わったと感じたポイントは、とにもかくにも麺のクオリティで、実店舗で提供されている麺の特徴とは異なるものの、単純にレベルの高さにビックリ。今回のスープとの相性もよかったですし、再現度云々を抜きにして高く評価できる品質です。
濃厚な豚骨スープの表面に発生していた小さな気泡も人工的でない自然な演出で、きちんと「泡系」を表現し、前回よりもクリーミングパウダーのワザとらしさを軽減するなど、ひとつのカップラーメンとして総合力の高さも上がっていました。販売店は全国のローソンが対象かつ数量限定商品なので、気になった方は販売終了前に試してみてください。
読むと食べたくなりました
ありがとうございました
麺コーナーの「補足はない」を「細くはない」に修正することをお勧めします
Re:Dorix様
こちらこそありがとうございます!
補足はない‥‥おもいっきり誤字してましたね;
ご指摘いただきありがとうございます。修正しました。