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業界最高峰の低加水麺を搭載「博多バリカタ」第4弾は “ネギが映える” ネギ豚骨!! 本場博多の味、ここに極まる。

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月24日(月)新発売、明星食品のカップ麺「博多バリカタ ネギ豚骨」の実食レビューです。

業界最高水準のノンフライ麺を使用した「博多バリカタ」シリーズ第4弾は “たっぷりネギ盛り” の縦型ビッグ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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博多バリカタ ネギ豚骨

博多バリカタとは、明星独自の乾燥設備とノウハウ・製麺技術を駆使し、とんこつラーメン専門店さながらの粉っぽい麺質を実現した “バリカタ麺” を特徴とするシリーズで、2017年11月6日にスタートした「極(きわみ)のチャルメラ」をルーツに持ち、さらに遡ると2009年4月27日発売の「明星 ラーメンの底力 バリカタ細麺と濃厚とんこつ」など、同社が長年こだわり続けているカテゴリーに該当します。

濃厚な豚の旨さとスープに広がるたっぷりネギをアピール

今回の新商品「明星 博多バリカタ ネギ豚骨」は、熱湯60秒で “本場博多の臨場感が楽しめる” バリカタ食感の極細ノンフライ麺に、炊き出した豚骨の香りと旨みを特徴とするスープを合わせた一杯で、たっぷりと加えた見栄えするネギもキーワード。このパターンはマルちゃんのブランドで知られる東洋水産の「ハリガネ」が先に手を出していますが、独立後の「博多バリカタ」としては初めてのネギ盛り。

明星食品がノンフライ麺の製造・実験を開始したのは、2022年1月現在から遡ること約53年以上、1968年(昭和43年)4月の話。同社の創業メンバーで、当時の専務取締役だった故・奥井清澄(おくい きよずみ)氏が電熱器で茹でた麺を乾燥させたことに始まり、何度も試行錯誤を重ねた結果、米菓用乾燥機の技術を応用することで「ノンフライめん」の基礎を構築します。

現在の明星食品におけるノンフライ麺は、大きく分けて大判どんぶり型のカップ麺に使われる「スーパーノンフライ製法」と、その技術をベースに生み出された「スチームノンフライ製法」の2つを主軸とし、後者は縦型カップのノンフライ麺に採用している技術。今回のパッケージやニュースリリースに麺の製法までは記載されていませんが、形態的にスチームノンフライ製法とみて間違いありません。

熱湯60秒の極細ノンフライ麺は明星食品の十八番

近年は「麺神(めがみ)」の発足により、もちもちとした極太多加水麺の開発に注力している印象が強いかもしれませんが、それとは真逆に位置する極細低加水麺こそ明星食品の真骨頂。2007年(平成19年)7月24日発売のセブンイレブン限定商品「地域の名店シリーズ 博多だるま」から頭角を表し始め、スチームノンフライ製法の確立(2011年6月)以降、縦型カップでも本格的な質感を実現しました。

もともと「博多バリカタ」は「極のチャルメラ」にルーツを持つと前述したように、以前はチャルメラの本格ブランドにカテゴライズされていましたが、2021年6月14日発売の「明星 博多バリカタ 高菜豚骨まぜそば」を皮切りに新シリーズとして独立。その「高菜豚骨まぜそば」からカウントすると、今回の「ネギ豚骨」は「濃厚豚骨」と「にんにく豚骨まぜそば」に続くシリーズ第4弾の新作です。

先に “独立後の「博多バリカタ」としては初めてのネギ盛り” と紹介しましたが、2021年7月5日にリニューアルしたセブンプレミアムの「明星 銘店紀行 博多だるま(四代目)」と同じようなコンセプト。銘店紀行の「博多だるま」は、新開発の「銘店級のバリこし麺」を採用して以来、ちぢれの強いノンフライ麺に変わってしまったので、その改悪影響を「博多バリカタ」が受けていないかどうか——。

銘店紀行 博多だるま(四代目)

このページでレビューする「博多バリカタ」は、販路を問わないNB(ナショナルブランド)商品。セブンプレミアムの「博多だるま」は、有名店監修かつセブン&アイグループ限定のPB(プライベートブランド)商品なので、そもそもの土俵は異なりますが、両者の違いが気になるところ。というわけで、同じく明星食品が担当している「銘店紀行 博多だるま」を比較対象とし、詳しくレビューしていきます。

開封

小袋の下にメッセージあり

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「調味油」が1袋。それをフタの上から取り外すと、天面には “小麦の風味豊かで、歯切れの良い極細のノンフライバリカタ麺。スープに広がるたっぷりネギ。豚のまろやかな旨味がきいた濃厚豚骨スープ。” という商品の特徴についての解説があり、極め付きに “本場博多の味、ここに極まる。” との力強いコメント。

かやくはシンプル

具材は豚・鶏味付肉、ねぎ、キクラゲとシンプルで、そこまでネギは大量に見えません。ただ、購入してから移動中に麺が容器の中でガコガコと動いていたので、一部の具材が麺の下に移動してしまったのかも。ちなみに「銘店紀行 博多だるま」の肉具材にはチップ状のチャーシューを搭載しているため、それとは異なる構成です。

メーカー希望小売価格は220円(税別)ということで、2022年1月現在の縦型ビッグにおける標準的な値段。コンビニで購入した場合の税込価格は232円になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれるため、コンビニ以外の店舗であれば、販売価格は税込200円以下が相場になるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 博多バリカタ ネギ豚骨
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:88g(めん65g)
商品コード:4902881452946(JAN)
発売日:2022年01月24日(月)
実食日:2022年01月27日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯60秒
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、香味調味料、卵粉)、スープ(ポークエキス、食塩、香味調味料、豚脂、デキストリン、香辛料、香味油、糖類、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(豚・鶏味付肉、ねぎ、キクラゲ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工デンプン、増粘剤(キサンタンガム)、炭酸カルシウム、香料、乳化剤、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

熱湯60秒のバリカタ麺は健在か‥‥

麺は熱湯60秒のノンフライ麺で、調理前は「博多だるま」と似たビジュアル。容器はコンビニ向けの縦型ビッグを採用していますが、この容器に対する麺重量は70〜80g(大盛り)が業界水準となっているところ、今回は65gと少なめの値。メーカー希望小売価格を230円(税別)に引き上げ、麺の量を増やす方法もあったかと思いますが、量より質と手に取りやすい値段を重視したようですね。

けっこうネギたっぷりだった

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、待つこと60秒‥‥早い早いw おそらく調味油は高確率で凝固していると思うので、寒い地域にお住まいの方は事前にコップや丼などに熱湯を用意し、小袋ごと温めておいたほうがいいかもしれません。つまり、それは “調味油に動物性の油脂が多く含まれている” ことを意味する現象。

そのため別添の調味油を投入した瞬間、一般的にネガティブとされる要素は抑えながらも植物油とは一線を画す、動物油脂特有の獣臭が漂い、それを入れる前の香りにも思うところがあったので、調味油を入れる前の粉末スープにも注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(88g)あたり
カロリー:351kcal
たん白質:11.8g
脂  質:9.0g
炭水化物:55.8g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.78mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:212mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:351kcal(めん・かやく:280kcal)(スープ:71kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

品質は「博多だるま」監修のカップ麺より上

5.0

「銘店紀行 博多だるま」に使われている “銘店級のバリこし麺” は、前述のリニューアルを境に採用されたノンフライ麺で、リニューアル前の三層麺に使っていた香味調味料を省き、植物性たん白と卵粉の配合を見直した結果、本格さが落ちてしまったようなイメージ。けれども今回の「博多バリカタ」に使われているのは、香味調味料を使用した改悪前のノンフライ麺に近く、正直「銘店紀行」よりも本格的。

カタ麺が好きな人もフライングは厳禁

熱湯60秒でフタを剥がし、粉末スープを溶かした後、調味油を加え‥‥などと調理している間に30秒〜1分ほど経過すると思いますが、タイミング的に熱湯60秒+60秒くらいが食べ頃。大判どんぶり型のスーパーノンフライ製法には劣るものの、簡便性に優れると同時に制約も多い縦型ビッグとしては上出来も上出来で、博多とんこつラーメンで定番の低加水麺に通じる粉っぽさと歯応えが楽しめます。

もしもメーカー希望小売価格を230円(税別)に引き上げ、麺の重量を70〜80gに増やしていた場合、コンビニでの税込価格は246円が相場。スーパーやドラッグストアでの販売価格も税込200円を超えたと思うので、あくまでも推測ですが、販売価格を税込200円以下に抑えるために麺の量を調整し、クオリティは維持する方向で進めたのであれば、それが正しい判断だったと評価すべきかもしれません。

スープ

優等生だけど悪くない

5.0

別添の調味油を加える前の味は、近年の明星食品が手掛ける豚骨スープの例に漏れず、おとなしいタイプのテイストで、骨髄から滲み出る旨味や豚骨臭は重視していません。しかし、癖を抑えながらもフッ‥‥と鼻に抜ける、豚骨らしい骨っぽさを備えたポークエキスを配合していたので、そこに “こだわり” を感じました。

やはり豚脂の含有量が多かった

久留米の呼び戻し(創業以来、豚骨を継ぎ足しながら、羽釜の中身を絶やすことなく炊き続ける手法)とは違う、博多の取り切り(決められた量の水や豚骨、香味野菜などを釜に入れ、基本的には当日に使い切る手法)をイメージしているため、そのスタイルに合わせた調味油を選出していますが、芳ばしいラードの香りが調理感を表現。

「銘店紀行 博多だるま」に搭載している “香りの一撃” ほど強烈なオイルではないけれど、粉末スープだけでは出せない臨場感の演出には申し分なく、ほぼ中身が動物油脂だったことにも好感が抱けました。胡椒の効かせ方も適切で、いいスープだと思います。

具材

実は2種類のネギを搭載

5.0

明星食品のニュースリリースには “味付挽肉、ネギ、キクラゲを組み合わせました。” としか記載されていませんが、メインのネギは歯触りの強いエアドライ(熱風乾燥)と主張が優しいフリーズドライ(凍結乾燥)の2種類を採用し、食感と風味に多様性のあるアクセントを生んでいるのがポイント。コリコリとしたキクラゲもスープに合っていて‥‥というか、これも熱湯60秒で戻るのスゴいですよね。

スーパーで買った乾燥キクラゲは1分じゃ戻らないのに‥‥などと思いつつ、それはさておき味付挽肉はスープに影響するほどジャンクなタイプだったので、これよりも主張させすぎない程度に小さな紅生姜を入れてほしいと感じたのですが、多めのネギが入っていても最後までスープに骨っぽさが残っていたのはよかったです。

総評

5.0

個人的に違いが気になったので、セブンプレミアムの「銘店紀行 博多だるま」と比較しながらレビューしましたが、どちらも博多の豚骨ラーメンを題材にしながらタイプは別物。スープと具材は「銘店紀行」に分があると感じたものの、麺についての品質は「博多バリカタ」のほうがナチュラルで、もしもスーパーでの販売価格が税込200円以下だった場合、コストパフォーマンスも悪くありません。

やはり本格さでいえば大判どんぶり型に劣りますが、今のところ手軽な縦型ビッグと代わり番こにリリースされているので、そのサイクルも好印象。どうしても「極のチャルメラ」や旧「バリカタ」と似たフレーバーも出てくると思いますけど、引き続き楽しみにしています【author・taka :a(大石敬之)】

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