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まじかよエースコック。。まぐろのかぶとを使ったカップ麺「豪快あら炊き」が本気すぎた

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年8月25日(月)新発売、エースコックのカップ麺「豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン」(278円+税)の実食レビューです。

DHA101mg!? まぐろのかぶとをとことん炊き上げ、うまみの強いまぐろ節ふりかけを別添した個性派カップラーメン爆誕!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン

まぐろ(鮪)とは、スズキ目サバ科マグロ属(学名:Thunnus=トゥンヌス)に分類される硬骨魚類の総称で、日本やインドネシア、フィリピン、メキシコなど、世界各地で漁獲されている回遊性の大型肉食魚。なかでも日本は “世界一のマグロ消費国„ とされ、主に「クロマグロ(本マグロ)」「ミナミマグロ(インドマグロ)」「メバチ」「キハダ」「ビンナガ(ビンチョウ)マグロ)」の計5種が市場に流通しています。

新シリーズなのか、それとも‥‥

このページでレビューする「豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン」は、まぐろの兜(かぶと)を豪快に炊き出した濃厚スープに、まぐろ節入りの特製ふりかけを別添したカップラーメンで、大阪府吹田市に本社を構えるエースコックの新商品。さらに素材が持つ固有の栄養素にも着目し、まぐろの脂に多く含有するオメガ3脂肪酸の “DHA101mg入り„ まで訴求とか‥‥いやもうホントすごいわエースコック。

まぐろを題材にしたカップラーメンといえば、2014年(平成26年)12月1日発売の「近畿大学水産研究所監修 近大マグロ使用 中骨だしの塩ラーメン」を皮切りに、翌年11月23日発売品「同 近大マグロ使用 中骨だしのまろやか魚介塩ラーメン」及び翌々年11月7日発売品「近畿大学水産研究所×つるとんたん監修 スーパーカップ1.5倍 近大マグロ使用 魚だしカレーうどん」と続いたエースコック×近大のコラボ商品が印象深い筆者。

直近だと今年1月14日、エースコックを連結子会社に持つサンヨー食品が「サッポロ一番 すしざんまい監修 マグロだし醤油ラーメン」を発売して話題を喚起させるなど、まぐろの出汁(だし)を使用した商品は他にも存在するのですが、ここまで大々的に “マグロの頭„ を主役に据えたカップラーメンは筆者が把握している限り前例がありません。

DHA101mgの訴求

本商品にも配合されているDHA(Docosahexaenoic Acid=ドコサヘキサエン酸)とは、主にマグロ・サバ・サンマなどの青魚に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸で、ヒトの体内ではほとんど作られない必須栄養素の一つ。記憶力や認知機能のサポートをはじめ、免疫反応の調整や中性脂肪の低下、脂肪燃焼の促進、血管の柔軟性維持など、我々の身体にとってポジティブな影響があると様々な研究結果で報告されています。

さらに、まぐろはDHAと同じn-3系脂肪酸(オメガ3)に分類されるEPA(Eicosapentaenoic Acid=エイコサペンタエン酸)が豊富なことでも知られますが、それについてはパッケージやニュースリリースでも訴求されていないため割愛。本題を「豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン」に戻しまして‥‥

まぐろのかぶとだし仕立てのカップラーメンはエースコック史上初の試みですが、該当のニュースリリースに記載されている「まぐろづくし」や「とことん炊き上げた」などの表現は “メニューの持つおいしさの代表要素をとことん高めた„ ブランド「MEGA(メガ)」シリーズに通じるアピールポイント。

怖ぇよ

さらにリアルな素材のイラストをパッケージに大きく配した宣材デザインも含め、かつての「MEGAニボ ど煮干し中華そば」や「MEGAカツオ 荒ぶる中華そば」の流れを汲んだ「MEGAマグロ 豪快あら炊き濃厚魚介塩ラーメン」としても充分に成立するコンセプト。MEGAシリーズは2022年7月25日発売の「MEGA鶏 濃厚鶏まぜそば」を最後に停止している現状から、今回の「豪快あら炊き」には漠然と因縁めいたものを感じます。

開封

(ギロッ…)

さて、エースコックのタテロング製品に小袋が別添されていた場合、ほぼ例外なく容器の中で粉末スープまみれになっているのですが、今回のカップ麺にはフタの上に「液体スープ」が別添されています。ええ、ご安心ください。このパターンはフタを開けると——

(ケテ…タス…ケテ……)

もうひとつの小袋が無惨にも粉末スープまみれになっているため、こいつも忘れずに救出します。ちなみにエースコックが公表しているスープの商品特長は “まぐろをメインに魚介の旨みを加えたチキンベース„ となっているため、土台は鶏が支えている様子。あと、珍しく原材料にオニオンエキスを使ってないですね。

ちなみにメーカー希望小売価格は278円(税別)に設定されているため、同社のタテロングで基準になっている271円(税別)を超える値段。しかし、他の素材と比較して汎用性が低い「マグロエキス」や「マグロパウダー」「マグロブシパウダー」ほか「DHA含有魚油」まで配合しているので、7円の差に留めたことを高く評価すべき結果が待ち構えているのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:+K 東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1)
内容量:84g(めん70g)
商品コード:4901071407957(JAN)
発売日:2025年8月25日(月)
実食日:2025年9月01日(月)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:278円(税別)
購入価格:267円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ、卵白粉)、スープ(食塩、マグロエキス、乳化油脂、チキンエキス、鶏油、植物油脂、DHA含有魚油、砂糖、マグロパウダー、でん粉、マグロブシパウダー、チキン調味料、カツオエキス、香味油、粉末しょうゆ、魚介調味料、たん白加水分解物、イワシエキス、胡椒、ポーク調味料)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘多糖類、香料、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

具材のコストは最低限に抑えた模様

かやくは鶏・豚味付肉そぼろとネギのシンプルな組み合わせで、肉そぼろは「超大盛りスーパーカップ 横浜家系豚骨醤油ラーメン」にも使われていた “程良く味付けした肉そぼろ„ ことスポンジ野郎と同じ歪な形状。ネギの乾燥方法もFD(フリーズドライ=真空凍結乾燥)ではなく、それよりもランニングコストが低いAD(エアドライ=低温熱風乾燥)なので、ここはコストを可能な限り削ったようです。

かなり個性的な香りが‥‥!

別添の小袋は2つとも後入れなので、それらを回収してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと3分。上記の画像では「ふりかけ」をトッピングして直後の状態を撮影していますが、パッケージの調理方法は “3分で液体スープ、ふりかけを入れ、スープがとけ残らないようにカップの底からよくかきまぜて„ となっているため、そのように調理してください。

さて、想像以上にマグロの香りが主張してくる調理直後。幾許かイワシとカツオのアプローチも伝わってきますが、普段から慣れ親しみのある和風出汁のそれではありません。というわけで、引き続き “まぐろのかぶとだし仕立て„ の個性はもちろん、コスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(84g)あたり
カロリー:375kcal
たん白質:9.4g
脂  質:15.9g
炭水化物:48.5g
食塩相当量:5.2g
(めん・かやく:1.3g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:1.31mg
ビタミンB2:0.42mg
カルシウム:249mg
D H A:101mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:375kcal(めん・かやく:330kcal)(スープ:45kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

滑らかさと歯切れの良さが特長の丸刃のめんです。

出典:豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン 2025/8/25 新発売

歯応えのある低加水麺

5.0

エースコックのニュースリリースに記載されている文言はテンプレですが、なるほど食べ始めは粘りの強さよりも歯切れの良さが目立っている、けっこう加水率が低めの食感で、コリッとした歯応えが印象的。後述するスープは炊き出し感のある白湯(ぱいたん)ですが、系統でいうと淡麗系の鶏清湯(ちんたん)に合いそうな‥‥いや待てよ、久留米とんこつ系の呼び戻しスープでも違和感なく成立するやもしれぬ。

しなやか〜な佇まい

そんな硬めの歯応えで小気味よい印象を与えた後は、低加水麺の宿命でもある伸びやすさが作動し始めるので、折り返し地点を過ぎると芯がナヨってくるのですが、それはそれでスープとの一体感が増してよき。また開封した瞬間からエースコックといえばの揚げ油に由来するニオイが強かったので、これはアカンやつかと危惧していたんですけど、後述する「ふりかけ」のおかげで悪目立ちすることはありません。

原材料名の構成は、昨年にレビューした「こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば」(2024年4月15日発売品)と完全に一致する内容で、ちぢれの弱さや加水率の低さも同じベクトル。たとえ加水率や原材料の配合を調整していたとしても、新たな技術でゼロから組み立てられたものではないでしょう。しかし、後述するスープとの相性に問題はなく、ひとつの油揚げ麺として見てもバリバリの現役でした。

スープ

まぐろをメインに魚介の旨みを加えたチキンベースの塩スープです。別添のふりかけを加えることでまぐろ節の風味が加わる、最後まで飽きの来ない一杯に仕上げました。

出典:豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン 2025/8/25 新発売

想像以上にマグロだった

5.5

まずは「ふりかけ」を入れる前の味について、調理直後に感じたイワシとカツオのサポートも味覚に伝わってくるけれど、それ以上にマグロの頭を強火で炊き出し、ぽってりとコラーゲンが溶け込むまで乳化させたようなテイストが全体を掌握。土台の鶏は脇役どころか裏方で、しっかりとマグロの荒々しい部分を全面に押し出している‥‥ええ、魚が苦手な方にとっては生臭いと感じてしまうかもしれません。

効果覿面

しかし、別添の「ふりかけ」を加えると一変。まぐろ節をはじめとする魚粉のパンチが明確に主張を始めるため、コラーゲンに由来する生臭さを程よくカバー。それでもなお特有のクセは残りますが、魚が苦手でなければネガティブに映る危険性は低く、印象的だった炊き出し感が消えることもない、ここまで振り切っているとは驚きました。あっぱれ、エースコックあっぱれ。

かやく

肉そぼろ、ねぎを加えて仕上げました。

出典:豪快あら炊き まぐろのかぶとだし仕立て 濃厚魚介塩ラーメン 2025/8/25 新発売

あかん

2.0

——などと褒めちぎった後にアレなんですけど、スポンジ野郎てめぇはダメだ。しかも無駄に量が多かったので、せっかくスープの個性を楽しんでたのにスカスカした食感と雑味が邪魔でしかない。加えて青ネギの繊維質がジャキジャキジャキジャキと‥‥あーもう、なんで入れたんやコイツら。

これなら風味の良いFDネギと辛味の弱い赤唐辛子を彩りに少しだけ、みたいな構成でよかったんじゃないかと。なんだったら具なしラーメンくらい振り切って、コストが許す限りスープに全ツッパしてほしかったです。

総評

5.0

というわけで、かやくの内容はエースコックの悪い部分が出ちゃってたんですけど、スープに関しては “さすがエースコック„ と称賛せざるを得ない作り込み。やはり「MEGA」シリーズにルーツを感じる振り方だったので、そのブランドからリリースされなかったところに些かの疑問は残りますが、さておき「豪快あら炊き」の性能は伊達じゃない。

魚が苦手な方やコラーゲン特有の臭みが気になる方にはオススメできない一杯になりますけど、むしろ好き! だったら必食の価値あり。全国のコンビニやスーパーマーケットなど、多数の販売店を見据えたNB(ナショナルブランド)商品なので、もし見かけたらパッケージのギョロ目に臆することなく手に取ってみてください。最後にエースコックの関係者各位、豪快あら炊きシリーズ化希望です。【author・taka :a(大石敬之)】

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