どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年5月13日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 野郎ラーメン 激辛大爆発野郎」のアレンジ・実食レビューです。
東京・渋谷センター街総本店「野郎ラーメン」監修の激辛カップラーメンをアレンジ!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
激辛大爆発野郎 アレンジ3選
「激辛大爆発野郎(げきからだいばくはつやろう)」とは、サッポロ一番でおなじみサンヨー食品と “野郎がワシワシ食べる本格ガッツリ系ラーメン” を提供している二郎インスパイア系(二郎亜流系)ラーメン店「野郎ラーメン」のコラボ商品で、そのシリーズ第4弾として発売された初の激辛カップ麺です。
たるんだボディのヘソ出し “野郎おじさん” がマスコットキャラクターで、女性店員さんが “豚野郎のお客様〜” と笑顔で罵ってくれることでも有名なんですけど(※「豚野郎」は同店で提供されているチャーシュー増しのメニューです)、そんな「野郎ラーメン」の実店舗で2019年4月11日から提供されていた期間限定の激辛メニュー「激辛大爆発野郎」を再現したのが今回のカップラーメン。
アレンジ前の食べてみた感想と評価について軽く触れておきますが、麺は太くて無骨な印象の油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。いい意味で飾り気のない無骨な佇まいは、インスパイア系のイメージに通じるところがありました。けれども指定の熱湯5分きっちり待っても部分的に戻りムラがあり、麺の表面もスープを弾くような質感で、わりと早い段階から軽めの食感に——
その麺は残念だったんですけど、「野郎ラーメン」は二郎系(インスパイア系)のラーメン店でメジャーな茹で野菜ではなく、オーダーが入ってから炒める “焼き野菜”(炒め野菜)をトッピングしているのも大きな特徴となっていて、カップ麺のスープからも野菜を炒めたような香りが強く意識されていたのは好印象。
辛さレベルは辛い食べ物が苦手な方にとっては余裕で「激辛」、ふつうに辛口まで大丈夫だと「大辛〜激辛」、激辛カップ麺が好きなら「大辛」くらいでしたが、けっこうハバネロの含有量は多め。豚骨や醤油は粉末チックでしたが、いい意味でカップ麺らしい人工的でチープな旨み成分と甘みの兼ね合いには中毒性を覚えました。
しかし、 “野郎がワシワシ食べる本格ガッツリ系ラーメン” を提供しているラーメン店の再現カップ麺としては具材の物足りなさが否めず、なぜか入っているキャベツは1cmほどの細切れカット。パッケージには大量の粗挽き唐辛子が写っていますが、ふりかけの別添もありません。また、実際に提供されていた「激辛大爆発野郎」の再現カップ麺だったのに、ほぼ具材に共通点がなかったんです。
お店のツイッター公式アカウントが投稿していた「激辛大爆発野郎」には、東京・駒場にある「ラーメン千里眼」の「辛揚げ」(辛い揚げ玉)に似た大量の赤そうな揚げ玉を入れ、もやしタワーのテッペンには卵黄が鎮座。そしてニラも入っていますし、「豚野郎」で定評のある豚がドーンとトッピングされています。
対するカップ麺の具材はキャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子‥‥で、いずれも少量。ちょっと容器の形状的に “二郎盛り” するのは難しいので、「ちょい足し」で作れる簡単な方法でお店の雰囲気に近づけないか、ついでにもっと美味しく食べる方法はないか、即興で3つのアレンジを試してみることにしました。アレンジ前の詳しい感想と評価が気になる方は、当ブログ内にある「サッポロ一番 野郎ラーメン 激辛大爆発野郎」の記事をご覧ください。
開封
今回はカップ麺の調理前、調理中に手を加える必要はなく、調理後のカップ麺に食品や香辛料をトッピングするだけのアレンジなので、容器に記載されている調理方法に沿って通常通り作ってください。で、まずは別添の「野郎ラーメン特製調味油」を取らなければいけないのですが、せっかく3つあるので具材を比較してみましょう。
うーん、やっぱり3つとも頼りないですね。もしかすると容器の底にキャベツが紛れ込んでいる可能性もありますが、個性的な調味油と辛さにコストを注いだ分、どうしても具材から削るしかなかったのかもしれません。しかし、個性的な具材が少ないということは、今回の場合 “アレンジしやすい” という利点もあります。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:サッポロ一番 野郎ラーメン 激辛大爆発野郎 販売者:サンヨー食品株式会社 製造所:太平食品工業株式会社 本社工場・A(群馬県前橋市) 内容量:100g(めん70g) 商品コード:4901734037361(JANコード) 規格サイズ:φ112×118(mm) 発売日:2019年05月13日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型ビッグ・大盛サイズ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(野郎ラーメン特製調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(糖類、食塩、ポークエキス、豚脂、香辛料、しょうゆ、植物油脂、油脂加工品、香味食用油、酵母エキス、チキンエキス、デキストリン、発酵調味料)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、香辛料抽出物、かんすい、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示) |
アレンジ・実食開始
上の写真は熱湯を注いで5分待ってからフタを開けて直後、すぐに「野郎ラーメン特製調味油」を投入した状態です。それなりにキャベツは広がりましたけど、具材が多いとは言えません(※あとでチェックして分かったのですが、この個体に入っている肉そぼろは写真に写っている1個だけでした)。
あとは粉末スープの溶け残りがないようにかき混ぜて、ここに “ちょい足し系” のアレンジを施していきます。ちなみに「野郎ラーメン特製調味油」の中に野菜を炒めたような風味が仕込んであるのですが、これについては素晴らしいですね。
具材の貧弱さこそ否めないものの、ある意味この香りは激辛以上にインパクトがあります。で、先ほど「千里眼」の名前を挙げましたが——
最初のアレンジは実店舗の「激辛大爆発野郎」を意識した “揚げ玉” アレンジです。もちろん通常の揚げ玉でも問題ないのですが、せっかくなので明星食品×ラーメン千里眼のカップ麺「千里眼監修 辛辛辛辛辛にんにく豚骨醤油ラーメン」の「辛揚げ」を抜き出しました(※そろそろ賞味期限もヤバかったので)。
それでは、本家「激辛大爆発野郎」をイメージしたオリジナルアレンジと他2本、続けてご覧ください。
栄養成分表示:1食(100g)当たり
熱 量:450kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:450kcal(めん・かやく:333kcal)(スープ:117kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。また、上記の目安はリニューアル前の数値です。 |
激辛大爆発野郎+卵黄×刻みニンニク×辛揚げ
本家よりも地味な見た目ですけど、侮るなかれ——わざわざ千里眼のカップ麺から借りパクした辛揚げですが、味覚でのキーポイントは「刻みニンニク」です。スーパーに売ってるチューブタイプの生おろしニンニクに刻みタイプがあって、それを使ってるんですけど、けっこうな頻度でシャリッ‥シャリッ‥と刻みニンニクが軽快な歯触りに合わせて強烈なガーリック感を叩きつけてきます。
ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、おろしニンニク部分はスープに溶け込んで暴力的なキレを、刻みニンニクはスープの表面に浮かんでいるため意識しなくても高確率で口の中に飛び込み、ダイレクトにガーリックシュート。さらに後半ふやけてくる揚げ玉でジャンクさが加速するのですが、もちろん普通の揚げ玉でも問題ありません。
一見すると激辛的に卵黄は邪道に思えるかもしれませんが、こいつを崩すことで圧倒的に土台のコクが増すので、とりあえず投入しておいて損はないアイテムです。また、刻みニンニクが麺に絡むことでスープなじみの悪かった麺とスープの架け橋となり、土台の甘みを帯びた化調系のジャンクなスープに生タイプのニンニクが合わないわけがなく、いきなり想像以上に背徳感と中毒性がヤバいやつでした。
激辛大爆発野郎+納豆×魚粉
納豆のコクとマイルドな粘りで辛さレベルは落ちますが、先ほどの暴力的な揚げ玉と刻みニンニクがキレたスープとは真逆の印象。結果的にジャンクなのはジャンクなんですけど、アレンジなしの状態と比較しても上品な、ちょっと‥‥いや、だいぶイメージが変わります。
卵黄とは違ったベクトルのコクを納豆が与え、その独特な香りと風味が激辛スープと好相性なんですが(※納豆嫌いの方すみません)、今回のスープと魚粉も相性良好。もともと魚介系の要素が目立つスープではないですし、納豆とスープの繋ぎ感覚でいれてみたんですけど、むしろ納豆が土台のスープと魚粉の繋ぎ役になっていました。
もともと納豆には鰹ベースのタレが別添されているので(今回は納豆に付属のタレ・カラシを混ぜてからトッピングしています)、納豆と魚粉の相性は約束されているようなものですけど、意外にも炒め野菜の風味に魚粉が滑り込むようなフィッティングで違和感まったくありません。今回は節が主体の削り粉を使用したのですが、とても相性よかったです。
激辛大爆発野郎+麻辣スパイスカレー
最後は無難に温泉卵とかチーズ入れて締め括ろうかなぁ‥‥と思っていたのですが、2018年から引き続き2019年も花椒の痺れと唐辛子の辛さを融合させた麻辣(マーラー)系が流行っているのと、最近ちょっとスパイスカレーの波が再びカップ麺業界に波及していたので、花椒入りのカレー風味にアレンジ。
使ったのは料理用のカレー粉、ガーリックパウダー、花椒パウダー、ブラックペッパーと香辛料だけなので、具沢山なアレンジではありませんが、これが大当たり。まぁカレー味なんで当たり前のように美味しいんですけどw アレンジ3選の中で炒め野菜の風味と最高の相乗効果が見られたのは、この麻辣スパイスカレー風。
ガーリックパウダーは適量、黒胡椒ちょっと多め、カレー粉は多め、花椒は大量に入れたのですが、特製調味油の香りは動じる気配を見せず、むしろ各種スパイスを “じっくり焙煎してから” 入れたような効果が得られたのがサプライズ。花椒で辛さは倍増しますけど、それを望まない方はカレー粉だけでも試してみてください。
総評
実は今回のアレンジすべて “ぶっつけ本番” だったので、もし美味しくなかったらボツ記事だな‥‥と思っていたのですが、上記で紹介した組み合わせ3つとも1発OKでした。とにかくジャンクに食べたいなら「刻みニンニク×卵黄×揚げ玉」が圧倒的にオススメですし、ジャンクでも味の深みが見える和テイストが好みなら「納豆×魚粉」。
添付の特製調味油がスパイスの焙煎感を演出する効果が気になる方は、「カレー粉×ガーリックパウダー×花椒×黒胡椒」がオススメ。もちろん刻みニンニクのみ、魚粉だけ、カレー粉ちょい足し、生卵じゃなくて温泉卵——みたいな単発アレンジでも雰囲気はガラッと変わるので、この記事がカップ麺の可能性と皆様にとって食の楽しみを増やせるキッカケになれば幸いです。