どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年2月25日(火)リニューアル新発売の二郎系レンジ麺、ファミリーマート「大盛にんにく醤油ラーメン」の実食レビューです。
ついにファミマの二郎系ラーメン「大盛にんにく醤油ラーメン」も “第三世代” に突入!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
大盛にんにく醤油ラーメン
「大盛にんにく醤油ラーメン」とは、ファミリーマートで販売されているレンジ麺(電子レンジ専用の要冷蔵カップ入りチルド麺)の一つで、いわゆるラーメン二郎系・二郎インスパイア系と呼ばれているジャンルのラーメンを意識して開発されたもの。一部のユーザーからは “二郎系じゃない” と賛否両論あるのですが、以前に関係者(製造者)から “意識している” との回答を得ています(※当ブログ調べ)。
2019年から2020年3月現在、カップめん業界及びコンビニ業界では空前の二郎系ブーム真っ只中といっても過言ではなく、千葉・松戸の超人気店「中華蕎麦とみ田」とセブンイレブンの共同開発商品「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」がコンビニのレンジ麺における二郎系ブームの火付け役。以降、このジャンルはネット上を中心に “ジェネリック二郎” と呼ばれるようになりました。
セブンイレブンの「豚ラーメン」が初めて発売された2019年1月22日、最初の1週間は千葉県内のセブンイレブン限定で先行販売となってたのですが、1週間後の2019年1月29日に全国のセブンイレブンにて順次発売開始。その初代「豚ラーメン」全国展開の際、実はファミリーマートも示し合わせたように「野菜マシにんにく醤油ラーメン」という二郎系を意識したレンジ麺を発売しています。
けれども世間の注目は “あの「中華蕎麦とみ田」が二郎系(インスパイア系)のコンビニラーメンを出した!” と、セブンイレブンの「豚ラーメン」に対して一心に向けられている状態。ファミリーマートの「野菜マシにんにく醤油ラーメン」も一部のユーザーに注目されていたのですが、呆気なく自然消滅を余儀なくされ、セブンのジェネリック二郎ほど騒がれることはありませんでした。
以降、しばらく二郎系レンジ麺の市場はセブンイレブンの独擅場でしたが、2019年10月15日にローソンから満を持すジェネリック二郎「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」が発売され、その1週間後となる2019年10月22日にファミリーマートも再び二郎系の渦に参戦。商品名を「大盛にんにく醤油ラーメン」に改め、セブンイレブンやローソンにはない “卵黄ソース” の導入*1 で差別化を図ります。
それからコンビニ大手3社による三つ巴の戦いが始まったのですが、2019年12月10日に早くもローソンが二郎系ラーメン第2弾「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」を発売。またもやローソンが新作を出した1週間後の2019年12月17日にファミリーマートも「大盛にんにく醤油ラーメン」第2弾(満腹版)を展開し、以前の卵黄ソースを引き下げてチャーシューを2枚に増量*2 しました。
そこから一時的に二郎系レンジめん商戦は安定期に‥‥入るわけもなく、2020年は1月21日にローソンが先手を打って第三世代「2種のにんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」を発売。続けて2月19日にセブンイレブンがジェネリック二郎のパイオニアを「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」に進化させ、とうとうファミリーマートの「大盛にんにく醤油ラーメン」も “第三世代” に突入します。
というわけで、ここまでが二郎系レンジ麺における変遷の最新情報(2020年3月6日現在)。以下、このページではファミリーマートの新商品「大盛にんにく醤油ラーメン(第三世代)」を詳しくレビューしていくので、他社の詳細については関連ページ「2種のにんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」及び「中華蕎麦とみ田監修 ワシワシ食べる豚ラーメン」をご覧ください。
開封
さて、フタを開けた瞬間からニンニクが強烈に主張してくる調理前の状況は前回発売品と同じなのですが、2枚だったチャーシューが1枚になり、歴代初となる “ねぎラー油和え” が導入されているのが大幅なリニューアルポイント。さらにファミリーマートの公式ウェブサイトには “イタリア産豚バラチャーシュー” と書いてあったので、それも前回は強調されていなかった項目です。
スープはゼラチンで固めたスープゼラチンを採用し、その上に麺と具材をのせている従来の定番スタイル。これは冷蔵保存中に麺が伸びないようにするための構造で、2019年10月からセブンイレブンのレンジ麺には液体スープが多数導入されているのですが、今のところコンビニ大手3社のジェネリック二郎すべてストレートタイプのスープを採用している商品は存在しません。
なお、セブンイレブンの「ワシワシ食べる豚ラーメン」は標準価格550円(税込594円)に値上げされたのに対し、ローソンとファミリーマートの第三世代は税込550円をキープ。さらにファミリーマートの「大盛にんにく醤油ラーメン」は、コンビニ二郎系ラーメンの中で唯一 “麺量300gの大盛り” かつ今回から店内ポップで “1/3日分の野菜” を強調していたので、そこも注目ですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:レンジにんにく醤油ラーメン 製造者:株式会社ジョイアス・フーズ 京都工場 製造所:京都府久世郡久御山町市田大領2-8 内容量:-(めん300g) 商品コード:2008120564110(JAN) |
発売日:2020年02月25日(月) 実食日:2020年03月06日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 商品購入価格:550円(税込) 希望小売価格:510円(税別) |
麺の種類:茹で中華麺 スタイル:レンジ麺 容器材質:プラ(PS) 保存方法:要冷蔵(10℃以下) 加熱方法:電子レンジ 加熱目安:1600W 2分20秒 / 500W 7分00秒 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】小麦ふすま入りゆで中華麺、スープゼラチン、ゆで野菜(もやし、キャベツ、食塩)、豚脂、チャーシュー、ねぎラー油和え、ねぎ、にんにく / pH調整剤、かんすい、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)、乳酸Ca、酢酸Ca、酸化防止剤(V.C、V.E)、着色料(カラメル、カロチノイド)、グリシン、酸味料、リゾチーム、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※当工場では、そば・卵を含む製品を生産しています。 |
実食開始
調理方法は電子レンジ加熱専用で、ファミリーマートの業務用電子レンジ(1600W)で2分20秒、一般家庭用の電子レンジ(500W)で7分00秒と加熱時間は前回から変わっていません。もし電子レンジのワット数が違った場合、600W=5分50秒、700W=5分00秒、800W=4分20秒、900W=3分50秒、1000W=3分30秒くらいを目安にしてください(※あくまで単純計算の目安です)。
さて、ねぎラー油和えを導入したことで二郎系・インスパイア系の枠組みから遠くなってしまったような気がしないではないもののw 相変わらず強烈なニンニク臭が頼もしい実食前の現在。気になるカロリーは前回の807kcalから742kcalと大幅に下がっているのですが、食塩相当量は9.4gから10.5gに上がっていました。え、ふつうにヤバいですよね食塩相当量10g以上とか(苦笑)
それでは、引き続きリニューアル前との違いに注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、二郎系レンジ麺としての総合力を判定します。なお、リニューアル前の感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ「大盛にんにく醤油ラーメン」ファミマの二郎系で競争激化!!ローソン・セブンと三つ巴(第二世代の実食レビュー)をご覧ください。
栄養成分表示:1包装当り |
カロリー:742kcal たん白質:87.7g 脂 質:27.8g 炭水化物:87.7g 食塩相当量:10.5g (めん・かやく:3.4g) (スープ:7.1g) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
麺は第二世代と大差なし
セブンイレブンとローソンのジェネリック二郎に使われている麺は、どちらも麺重量(加熱調理前)200gとなっているのに対し、ファミリーマートだけは300gの大盛りで、他社の平均と比較して約1.5倍。さらに小麦ブラン(ふすま)を練り込んでいるのも特徴となっているのですが、如何せんコンビニのラーメンにおける極太麺の宿命なのか “うどんっぽい” のが玉に瑕。
ジャンルとしては梘水(かんすい)を使っている中華麺なので、うどんとは異なる食感と風味ではあるものの、イメージとしては茹で置きの麺ど真ん中。セブンイレブンの「ワシワシ食べる豚ラーメン」は、2020年2月のリニューアルで見事 “脱うどん” を果たしたのに対し、ファミリーマートの極太麺は良くも悪くも引き続き変わっていないため、二郎系の極太麺とは印象が異なります。
うどんを切り出す時と同じサイズの切刃を使用しているらしいので、あとは思い切って加水率を極端に下げてみるとか、小麦粉を日清製粉の強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)100%に変えてみるとか、まだまだ改良の余地あり。ただしコンビニの冷蔵商品は地域によって製造者が違うので、うどんっぽくない麺も中には存在するかもしれません。
スープ
おおむねスープは変更なし
たとえばセブンイレブンの二郎系スープは、いわゆる非乳化系から微乳化系の硬派な醤油豚骨系を意識しているのに対し、ローソンとファミリーマートは豚骨寄りの乳化系で、厳密にいうと二郎系(直系)ではなくインスパイア系(亜流)になります。特にファミリーマートの場合は「レンジ家系ラーメン」にもいえることで、とんこつ感を重視しているのがポイント。
スープの味や方向性は、基本的に第一世代や第二世代と比較しても大幅に変わることはなく、引き続き背脂も入っていて、いい意味で豚臭いというか品のない風味がジャンクな印象を演出。スープだけの食塩相当量は7.1gと強烈な数字を叩き出しているのですが、意外と味覚に対する体感的な塩気は強くありません(※とはいえ食後けっこう喉は乾くけど)。
セブンの二郎系ラーメンが “アブラニンニク玉マシ” にリニューアルされたので、以前よりもニンニクのパワーが圧倒的に増しているのですが、それについてはファミリーマートのジェネリック二郎も接戦。かなり刻みニンニクの風味が強いので、すこしでもニンニクNGの時は口にしないのが安全です。
具材
チャーシューは薄いけど‥‥
もともとファミリーマートのチャーシューは基本的に厚みがないので、いわゆる二郎系のラーメン店で人気を博している豚(ぶた)とは程遠い存在ではあるものの、めちゃくちゃ美味しいですw 赤身と脂身の比率は個体差に左右されますが、脂身が多い時は箸で持ち上げるのが困難なほど柔らかくジューシーで、赤身が多い時は肉の旨味がじっくりと楽しめる良質な肉具材。
新たに導入された “ねぎラー油和え” は思いのほか量が多くなかったことに加え、ラー油の辛さレベルも一般的に見てピリ辛の枠を出ることはありません。しかし、白葱が持つ辛味成分はラー油(唐辛子)よりも輪郭があったのはサプライズ。電子レンジで加熱した後にもキレを残していた白髪葱のアクセントが実に個性的で、少量ながら印象に残りました。
茹でモヤシ、茹でキャベツ、輪切り葱(青ねぎ)は、それぞれ従来と同じ資材と思われます。ただし今回は1/3日分の野菜をアピールしていたように、体感的にも茹でモヤシと茹でキャベツの量が増えているように感じました。ちなみに厚生労働省が推奨している1日当たりの野菜摂取量は350gなので、今回の野菜量は単純計算115g以上になります。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
はたして二郎系(インスパイア系)かどうかについては引き続き賛否両論あるかと思いますが、とりあえず300gの極太麺とスープについては目立った変更ありません。大きな違いはチャーシューが2枚から1枚になったことと、新たにラー油で和えた白髪葱が増えたことくらい。
そのためリニューアル前が好みじゃなかった方にはオススメできませんし、ネギが嫌いな方にはネガティブな変化になりますが、そうでなければ引き続きお楽しみいただけます。現状、あえて二郎系レンジ麺にランキングをつけるなら、1位:セブンイレブン、2位:ファミリーマート、3位:ローソンですね。