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ファミマの二郎系「大盛にんにく醤油ラーメン」チャーシュー倍増!!総合力と量で他社を牽制

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ファミリーマート

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年12月17日(火)新発売の二郎系コンビニラーメン、ファミリーマート「大盛にんにく醤油ラーメン」の実食レビューです。

ファミマの “ジェネリック二郎” こと「レンジにんにく醤油ラーメン」が “満腹” 版にリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ入りチルド麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ファミマの二郎系「大盛にんにく醤油ラーメン」第2弾

「レンジにんにく醤油ラーメン」とは、セブンイレブン「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」及びローソン「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」に対抗すべく開発されたファミリーマートのインスパイア系レンジ麺で、初版の発売日は2019年10月22日。満を持すファミリーマートの参戦により、二郎系コンビニラーメンの市場競争が激化します。

前回の発売から約2ヶ月後となる今回、商品名は「大盛にんにく醤油ラーメン」から変わっていませんが、前回以上に「満腹」をアピール。どこにも二郎系・インスパイア系と書いてあるわけではないものの、製造者曰く他社に続いて同ジャンルを意識しているのは間違いないそうで、今回は「ラーメン二郎」を象徴する黄色い背景に黒い文字のポップをファミリーマートの店内に掲示していました。



二郎系(じろうけい)及びインスパイア系とは、東京・三田に本店を置く「ラーメン二郎」に影響された店のことを指し、転じて二郎系・二郎インスパイア系のラーメンに影響されたコンビニのレンジ麺は「ジェネリック二郎」と呼ばれ、近年たいへん注目されています。ちなみに「ラーメン二郎 三田本店」には “社訓” が掲載されていて、内容は以下の6項目。

1.清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経
2.世のため人のため社会のため
3.Love&Peace&Togetherness
4.ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気
5.味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、社会の乱れは国の乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ
6.ニンニク入れますか?(※以上、この「社訓」マジです)

豚(ぶた)と呼ばれる大きなチャーシューに大量の野菜(もやし、キャベツ)、お店によっては独自のアブラ(味付背脂)をトッピングして、 “ニンニクマシマシヤサイマシアブラスクナメカラメ” などの追加注文(コール)も特徴的なポイント。2019年1月29日、全国のセブンイレブンで「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」が解禁され、二郎系レンジ麺ブームの波を立て始めました。

セブンイレブンの「豚ラーメン」は、千葉・松戸の超人気店「中華蕎麦とみ田」監修シリーズの一環で、2019年6月12日のリニューアル以降、セブンイレブンのカップ入りチルド麺の中で唯一の定番商品(通年商品)として展開。実は豚ラーメンの全国解禁と同日、ファミリーマートも二郎系レンジ麺「野菜マシにんにく醤油ラーメン」を発売していたのですが、あっさり「とみ田」の前に破れます。



二郎系レンジ麺の市場に於いて、しばらくセブンイレブンの独擅場となっていたのですが、2019年10月15日(火)にローソンが満を持すジェネリック二郎「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」を発売。さらに1週間後となる2019年10月22日(火)にファミリーマートの新・ジェネリック二郎「大盛にんにく醤油ラーメン」が発売され、ついに三つ巴の戦いに——

そして、2019年12月10日(火)に発売されたローソンの二郎系ラーメン第2弾「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」をレビューした際、記事の中で “もしかすると近日にファミリーマートが再び応戦してくるかもしれません” と予測。まさに前回と同じ流れとなり、ローソンの二郎系がリニューアルされた1週後、ファミリーマートもテコ入れの新作を出してきました。

開封

2019年12月17日発売品・調理前(今回)

予測できたタイミングとはいえ偶然にしては出来過ぎているので、もしかすると裏で示し合わせているのかもしれませんが、その件についての確証はないため先に進みましょう。ファミリーマートが販売していた前回のジェネリック二郎は、セブンイレブンやローソンにはない “卵黄ソース” が印象的だったのに対し、今回その個性的なトッピングをカットして「豚を2枚に増量」しています。

2019年10月22日発売「大盛にんにく醤油ラーメン」(前回)

そのため前回の10月22日発売品とは異なる雰囲気ですが、セブンイレブンの「豚ラーメン」は分厚いチャーシュー1枚、ローソンの「豚醤油ラーメン」は比較的に小さいながらも一手間加えた焼き豚系のチャーシュー1枚、今度のファミリーマートはチャーシュー2枚入りで差別化を測ってきました。しかもサイズは大きめですし、部位は例のジューシーな豚バラ肉と思われるもの。



ちなみ今回の製造者もリニューアル前と同じ企業で、「株式会社ジョイアス・フーズ」の京都工場となっているのですが、コンビニのチルドラーメンはデイリー食品(だいたい消費期限は入荷してから2日前後)となっているため、各地域により製造者は異なります(※なお、今回は撮影のために開封していますが、購入後は原則 “そのまま” 電子レンジに入れて加熱してください)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:レンジにんにく醤油ラーメン
製造者:株式会社ジョイアス・フーズ
製造所:京都工場(京都府久世郡久御山町市田大領2-8)
内容量:めん300g
商品コード:2008120555118

発売日:2019年12月17日(火)
実食日:2019年12月21日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:550円(税込)
ファミリーマート通常価格:510円(税別)

麺の種類:茹で中華麺(小麦ふすま入り)
スタイル:カップ入りコンビニラーメン・レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
加熱目安:電子レンジ1600W(2分20秒)/ 500W(7分00秒)
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】小麦ふすま入りゆで中華麺、スープゼラチン、ゆで野菜(もやし、キャベツ、食塩)、チャーシュー、豚脂、ねぎ、にんにく / かんすい、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、酒精、グリシン、糊料(加工デンプン、増粘多糖類)、乳酸Ca、加工デンプン、酸化防止剤(V.E、V.C)、カラメル色素、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※当工場では、そば・卵を含む製品を生産しています

実食開始

加熱方法は電子レンジ専用で、加熱時間の目安はファミリーマートの電子レンジ(1600W)で2分20秒、家庭用の電子レンジ(500W)で7分00秒。やや長めですが、リニューアル前と同じ設定です。もし電子レンジのワット数が違う場合、600W=5分50秒、700W=5分00秒、800W=4分20秒、900W=3分50秒、1000W=3分30秒を加熱時間の目安にしてください。



ちなみにリニューアル前のカロリーは773kcalだったのに対し、リニューアル後のカロリーは大台の807kcalにアップ。セブンイレブンの「豚ラーメン」は717kcal、ローソンの「豚醤油ラーメン(リニューアル後)」は716kcalとなっているため、2019年12月現在もっともハイカロリーなジェネリック二郎は暫定的にファミリーマートがダントツで首位獲得。これ1食で800kcal以上とは——なかなかの大物ですね。

さて、トッピングの構成は変わりましたが、値段はリニューアル前の税込550円(軽減税率8%)から変更なく、コンビニの二郎系レンジ麺3つの中で “もっともニンニク臭が強烈” という調理後の印象は前回から変わっていません。引き続き、それ以外の違いにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当り

カロリー:807kcal
たん白質:37.1g
脂  質:28.6g
炭水化物:100.7g
食塩相当量:9.6g
(麺・具:2.5g)
(スープ:7.1g)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺の量は据え置きで弾力アップ
5.0

ローソンとセブンイレブンの二郎系は、麺量およそ250g(調理前)となっているのに対し、ファミリーマートは調理前300gと圧倒的な麺重量を誇っている、あいかわらずの食べ応え。小麦ふすま(小麦の表皮部分、小麦ブラン)を練り込んでいるのもリニューアル前と同じ特徴的なポイントで、切刃も饂飩(うどん)を切り出す時と同じくらいの極太麺となっているのですが——

ぜんぜんコシのないザ・茹で置きの麺を絵に描いたような食感だったリニューアル前の麺と比較して、ずいぶんと弾力アップ。麺の配合を見直したのか、それとも製麺設備が変わったのか、もしかすると製造時期(気温や湿度など)の違いが関与しているのかもしれないけれど、前回よりも麺の密度が高くなっています。



茹で置きの麺を2度茹でする構造は変わっていませんし、加熱中に最初からゼラチンスープに浸かっていた部分とそうでない部分では弾力の強さも違ってくるのですが、おおむね全体的に食感が向上している変化を実感。当地域ではローソンの麺(今里食品の宝塚工場)がダントツなんですけど、セブンイレブンの麺(武蔵野の京都工場)よりもコシが強くなり、ますます食べ応えがアップしました。

スープ

体感的に前回から大幅な変化なし
5.5

セブンの「豚ラーメン」は “非乳化系” の醤油豚骨スープなのに対し、ローソンの「豚醤油ラーメン」はリニューアル前・リニューアル後ともに “乳化系” となっていて、どちらかというとファミリーマートのスープも乳化系の豚骨醤油(とんこつ寄り)に該当するのですが、ローソンの乳化系よりもナチュラルでハイレベル。

果たして二郎系のスープなのかと聞かれたら、同社の「レンジ家系ラーメン」と同じく亜流の方向性ではあるものの、キレとコクのバランスが見事。あいかわらずスープの食塩相当量は7.1gと強烈な数値で、実際に食後は喉が渇きを訴えてくるのですが、数値が示しているほど体感的な塩分濃度は高くありません。

この写真は調理前のアブラ

麺の下に固めてあるゼラチンスープとは別に豚脂(ラード)の塊が仕込んであって、セブンの豚ラーメンほどアブラの層は分厚くないものの、動物油脂にしか出せないジャンクなコクを打ち出します。また、先ほどの画像1枚目にも写っていたように、けっこう大粒の背脂も多めに入っていて、液状の豚脂とは違うコクと独特の甘味が楽しめるのも魅力。

化学調味料の効かせ方も強過ぎず弱過ぎず、醤油と食塩のエッジも極太麺を野放しにさせない程度に効かせながら、ヤサイと麺を食べている時には程よい塩梅で、スープ単体で飲んでも舌に刺さらないのがポイント(ただし喉は乾くw)。また、野菜の上にトッピングされている刻みニンニクを全体に混ぜる前からニンニクが強く、引き続き中毒性の高い味わいでした。

具材

このチャーシューが2枚入りはアツい!
5.0

前回の豚バラチャーシューはレンジアップ後に脂身の端が軽く焦げ、全体がカピッと乾いたようになってしまったんですけど、今回は2枚に増えたことが要因か “しっとり” とした仕上がりで、その分(縮んでいないため)大きめのサイズから1枚あたりの食べ応えもアップ。もちろん、脂身のジューシーさも雲泥の差。

面積はあっても厚みは特筆すべきものではなく、さすがに前述の「レンジ家系ラーメン」に入っているチャーシューほどではないものの、豚バラ肉ならではの旨味が楽しめる味付け控えめなタイプ。リニューアルによってカットされた卵黄ソースは、単体で舐めてみても意外と主張してこなかったので、今回の変更は素直に好印象でした。

野菜は塩茹でしたキャベツもやしボイルが中心で、あとは輪切りの青ネギと刻みニンニクが入っています。ちなみに刻みニンニク単体の威力が強いのはファミリーマートとなっているため、食後は無論、レンジアップするタイミングにも注意してください。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

ガチの二郎系・インスパイア系と比較した場合、どうしても雰囲気的なところは否めませんが、リニューアル前はネックだった麺が改良されたように感じたのと、加えて面積の広い豚ばらチャーシュー2枚入りへの変更は素直に好印象で、ひとつのコンビニラーメンとしての総合力が高くなりました。それに、現状のジェネリック二郎中もっとも食べ応えが得られるのもファミリーマートです。

スープはセブンの「とみ田監修豚ラーメン」が強く、しかしながら麺の “うどんっぽさ” が気になるのに対し、ローソンの「豚醤油ラーメン」は麺でリード。そしてニンニクの強さと麺の量に加え、総合力の高さもファミマの「にんにく醤油ラーメン」が優勢となっている現在——いつまで販売を続けるか決まっていないそうですが、この完成度と人気の高さから察するに、すくなくとも来年の1月後半までは安泰ですね。

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