どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年4月30日(火)新発売、エースコックのカップ麺「わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル」(230円+税)の実食レビューです。
わさビーフの激辛カップ麺!? Yamayosh!(山芳製菓)監修、あのポテトチップスを危ないラーメンに魔改造!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル
わさビーフとは、東京都板橋区の山芳製菓(やまよしせいか、YAMAYOSHI SEIKA Co.,LTD.)を代表するポテトチップスのブランドで、1987年(昭和62年)9月の発売以来、わさびの刺激とビーフの旨みがクセになる、オリジナルの味わいで人気を博しているロングセラー。山芳製菓が設立70周年記念を迎えた昨年、自社の企業ロゴと「わさビーフ」のキャラクターを刷新し、同商品は15代目となりました。
そんな「わさビーフ」の味わいをカップラーメンにアレンジしたのが本商品で、製造者は大阪府吹田市のエースコック。コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、販売店限定の留型で、通常の「わさビーフ」は常識的な辛さで支持されているのに対し、こちらは “刺激が大変強い商品です。非常に辛い味わいにつき、小さなお子様や辛いものが苦手なお客様のご飲食はご注意ください„ とのこと。
刺激に特化した「わさビーフ」といえば、わさびの辛さとビーフの濃厚さを通常品よりもアップさせた「男気わさビーフ」という通年商品があり、それより凶暴な限定商品も過去に何度か展開している山芳製菓。このページでレビューする「わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル」のパッケージには、通常の「わさビーフ」がデザインされているので、どっちのイメージを信用すればいいのやら——。
そもそも「わさビーフ」をカップ麺にアレンジ!! というだけで充分すぎる話題性を備えているのですが、山芳製菓監修のもと、沖縄ファミリーマート30周年を記念して、2017年(平成29年)7月11日に「わさビーフ」の味わいを再現したカップ焼きそば「わさビーフ味焼そば 大盛り」をファミリーマート・サークルK・サンクス(一部店舗を除き)限定で販売していたファミリーマート。
偶然にも発売日は “セブン-イレブンの日„ でしたが、それはさておき「わさビーフ味焼そば 大盛り」の製造者もエースコックだったので、久々のタイアップ。ちなみに当時の統計によると「わさビーフ」は沖縄での支持率が圧倒的に高かったらしく、2015年(平成27年)から沖縄ファミリーマートと山芳製菓が4つのオリジナル商品を展開していたことから、カップ焼きそばの開発に繋がったようです。
——時を戻して、ファミリーマート限定の「○○好きに朗報です」といえば、2022年6月7日発売の「スーパーカップ大盛り たらこ好きに朗報です 濃厚たらこ味焼そば」を皮切りに、直近だと「背脂好きに朗報です。なりたけ監修 みそラーメン」(2023年11月21日発売品)も記憶に新しいところ。つまり、山芳製菓が監修した「わさビ好きに朗報です」は、その流れも汲んでいる企画。
さらに「わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル」の発売にあわせ、通算すると3代目に位置する「スーパーカップ大盛り たらこ好きに朗報です 濃厚たらこ味焼そば」が復活を果たし、その味わいを山芳製菓がポテトチップスにアレンジした「たらこ好きに朗報です 濃厚たらこ味ポテトチップス」も同時にリリースされるなど、絡みに絡み合っているのですが‥‥
このページでは「わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル」の魅力を掘り下げ、味の特徴や刺激の強さを解説します。ちなみに超絶余談なんですけど、これを執筆している数時間前に筆者の喉が謎の炎症を起こし、唾を飲み込む行為でさえも、涙なしには語れない状況に見舞われておりましたので、やや身の危険を感じております。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「調味油」1パックのみ‥‥と、思われるかもしれませんが、本商品の製造者はエースコック。稀に例外もありますが、同社の縦型カップでフタ上に小袋が貼り付けてあった場合、高確率で “もうひとつ別の小袋が容器の中に入っている„ パターンが定番。
それは「わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル」も例に漏れず、フタ上の「調味油」とは別に「後入れ粉末スープ」が容器の中に放り込んであるので、こいつも事前に取り出します。はたして “刺激が大変強い„ 要素は「調味油」に充填されているのか、それとも「後入れ粉末スープ」に仕込まれているのか、あるいは‥‥両方の小袋に‥‥?
ちなみにファミリーマート通常価格は230円(税込248円)で、販売地域は北海道・東北・関東・東海・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄すべて対象とのこと。一部の地域では売ってない店舗もあるかと思いますが、スーパーカップとポテトチップスの「たらこ好きに朗報です」も同時発売ということで、エンカウント率は高いと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175) 内容量:82g(めん70g) 商品コード:4901071404208(JAN) |
発売日:2024年04月30日(火) 実食日:2024年05月01日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 販売価格:230円(税別) 購入価格:248円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ(PP) 湯量目安:460ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(後入れ粉末スープ・調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ポテトパウダー、食塩、チキンエキス、たん白加水分解物、ビーフ調味料)、スープ(植物油脂、食塩、糖類、ガーリックパウダー、チキン調味料、オニオンパウダー、ポーク調味料、ビーフ調味料、香味調味料、酵母エキス、粉末しょうゆ、デキストリン、でん粉、魚醤、胡椒、唐辛子、香味油、ジンジャーパウダー、たん白加水分解物、本わさびパウダー)、かやく(ポテト、大豆加工品、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸Ca、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、甘味料(スクラロース、ステビア)、増粘剤(グァーガム)、酸味料、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。かやくはポテト、大豆加工品、ねぎの組み合わせで、いつもだったら具材が少ないとか、本物の肉は入っていないだとか、チクチクやってるところですけど、それに触れる隙もないくらいデンジャラスなヤツかもしれないので、まだ黙っておくことに。
別添の小袋は2つとも後入れなので、それらを取ってから熱湯を注ぎ、フタの上で「調味油」の小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「後入れ粉末スープ」と「調味油」を(後者は “もみほぐして„ から)加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。ええ、いわゆる激辛カップ麺ほど凶暴なビジュアルではなく、どちらかといえば大人しそうな雰囲気。
そんな感じで遠目に見る分には問題ないけれど、上から覗くなどして目に湯気の接近を許した場合、とてもじゃないけど開けていられないレベル。というわけで、わさび好きに朗報の刺激についてはもちろん、わさビーフの再現度にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(82g)あたり |
カロリー:351kcal たん白質:8.9g 脂 質:13.9g 炭水化物:48.9g (糖 質:46.4g) (食物繊維:2.5g) 食塩相当量:6.6g (めん・かやく:1.2g) (スープ:5.4g) ビタミンB1:0.58mg ビタミンB2:0.34mg カルシウム:229mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:351kcal(めん・かやく:273kcal)(スープ:78kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
新開発!?
モデルになっている「わさビーフ」はポテトチップスなので、そもそも麺は使用していませんし、エースコックの商品を例に挙げてみても「飲み干す一杯」や「スーパーカップ」「モッチッチ」などのブランドを巻き込んでいるわけでもないことから、ちょうどいい比較対象は見つかりません。ただ、原材料名の構成が個性的。
はたして分かりやすく存在感を放っているのかと聞かれたら、原材料名を見なければ気が付かない(というか、それを見たところで味覚には影響してこない)と答えますけど、そこに記載されている「ポテトパウダー」と「ビーフ調味料」の表示は、まさに「わさビーフ」をイメージして配合したと思われる粋な演出。ただ、けっこうヘタれるの早いですね‥‥w
食べ始めには適度な弾力を感じるのですが、ポテトパウダーの影響か(それでいうと韓国のカムジャ麺は超絶つるもち食感なんですけど)けっこう早い段階で柔らかくなってしまうので、気になる人は気になるかも。とはいえ調理前の麺重量は70g、これは縦型カップでの大盛りサイズなのに、ファミリーマート通常価格は事実上の標準を下回る安さを実現しているため、寛容になるべき項目かもしれません。
スープ
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まずは別添の小袋を入れない状態で味を確認してみたところ、事前に少量の粉末スープが入っているのですが、それよりも麺から滲み出ている芳ばしさのほうが強く、例えるなら「チキンラーメン」に通じるタイプのノスタルジックな味わい。ビーフじゃないですねw とはいえコレはコレと割り切れば、素直に楽しめる素朴なテイストで、わさびの刺激も皆無に等しかったのですが‥‥
続けて「後入れ粉末スープ」を入れた途端、ビーフの旨みが格段に増し、けっこうガーリックパウダーの主張も強く、それらのジャンクな旨みに本わさびパウダーの清涼感が重なる様は、なかなかどうして「わさビーフ」っぽい味わ‥‥!!!!(※ここで盛大に咳き込む)
まだ慎重に食べ進める分には問題ないレベルの刺激かと思いますけど、麺を口に運ぶときは油断大敵。ええ、この時点では味を楽しむ余裕があります。
しかし、ほぼ見た目は透明な「調味油」を加えた瞬間、揮発性の刺激がラスボス手前の強敵くらいに跳ね上がるので、すするな危険、ダメぜったい。スープの温度が低下すると、かなり刺激はマシになりますが、それでも充分に危険な水準に達しています。これ食品に使えないような成分とか入っていない? 大丈夫?(※入ってません)。
かやく
ぽてと おいしかった です
ポテトは当然のようにチップス状ではなくダイス状で、食感はシャリシャリでもなければホクホクでもなく、なんというか中途半端に感じてしまったんですけどw フライドポテトっぽい芳ばしさが印象的。大豆加工品は、それ特有のグニッとした食感で、ビーフ感は皆無に等しく、ねぎもカップラーメンだから放り込んでおきました的な存在感でしたが、それどころじゃなかったのでねw
総評
エースコックのカップ麺で催涙系といえば、今でも忘れられない「ブタメンBIG わさびとんこつ(わさびキレ辛とんこつ味)」ほどの衝撃ではなかったし、喉を負傷していた手前、慎重に食べたことも功を奏しての印象になりますけど、焦って勢いよく食べなければ(ほんとビビりながら食べ進めれば)たぶん大丈夫だと思います。しかし、すこしでも気管に侵入を許したら最後、途端に込み上げてくる咳の連発は不可避。
あわせて眼球にも刺激を伴うので、シチュエーションによっては想定外の大事故に繋がる恐れも‥‥というのは過ぎた妄想になるかもしれませんが、攻撃性ばっちりのインパクトとコスパ的な評価も加味し、総評は上出来の「★5」としました。自他共に認めるM体質でもない限り、私はオススメしませんけど、遊び心満載のエンタメ感が楽しい一杯です【author・taka :a(大石敬之)】