どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年1月30日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「でかまる 辛麻辣海老ニンニク味マゼソバ」の実食レビューです。
Ramenグランプリ2022-2023〜あなたのいいねがカップ麺になる〜決定戦!“これでもかと絡めたくなる部門” 優勝「えびそば えび助 仙台国分町本店」のエントリーを商品化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
でかまる 辛麻辣海老ニンニク味マゼソバ
Ramenグランプリ〜あなたのいいねがカップ麺になる〜決定戦! とは、①東洋水産のブランド(マジ盛・でかまる)×②広告媒体(楽天Infoseek・Twitter・講談社)×③ご当店×④ユーザー(消費者)の相乗コラボで話題性を喚起し、ユーザーの投票によって優勝者が選ばれるマルちゃんの企画で、ラーメン特集2019-2020『第11回 最強の次世代ラーメン決定戦!』にて幕を閉じたYahoo!特別企画の後身。
2022年6月3日(金)10時00分〜6月30日(木)23時59分のエントリー期間中、ラーメンを主力商品とした全国の飲食店に参加を募り、7月1日(金)〜7月31日(日)の1次審査(書類選考)にて4部門ごとに5つの店を簡抜。8月4日(木)〜8月31日(水)の2次審査(一般投票)によって結果が決まり、各部門で優勝を勝ち取った計4店舗に賞金100万円と即席カップめん化の権利が与えられる企画です。
『Ramenグランプリ2022-2023』の4ジャンルは、前回の『Ramenグランプリ2021-2022』と同じ3部門「スープ飲み干したくなる部門」「白飯欲しくなる部門」「これでもかと絡めたくなる部門」は据え置きで、ラーメン専門ではない飲食店が提供する異業種生まれのラーメンを主とした “異種格闘技部門” を廃止し、この企画では初となる「旨辛でやみつきになる部門」を創設。
ユーザーが実際に食べて美味しいと思ったラーメンに投票するのではなく、楽天Infoseekの特設サイトに掲載された計20店舗のエントリー(ラーメンの写真、特徴の概要、麺の太さ・こってり度の指標、店主のコメントなど)を基準に、それを見て「食べてみたい」と思ったラーメン、あるいは推しの店に投票するシステムを特徴とした、誰もが気軽に参加できる取り組みとなっています。
今回の新商品「でかまる 辛麻辣海老(シンマーラーえび)ニンニク味マゼソバ」は、Ramenグランプリ2022-2023の “これでもかと絡めたくなる部門” にて悲願の優勝に輝いた「えびそば えび助 仙台国分町本店」のエントリーを再現した汁なしカップ麺で、うまい大盛りがコンセプトの「でかまる」で再現。
「えびそば えび助」とは、2012年(平成24年)11月15日の創業以来、杜の都(もりのみやこ)宮城県仙台市に本店を置く “海老らーめん専門店” で、店主の山口玄士良(やまぐち げんしろう)氏は手打ち蕎麦の職人だった経歴の持ち主。日本蕎麦における出汁(だし)と返し(かえし)の製法から着想を得て、独自の「海老そば」を考案し、行列が絶えない人気店の仲間入りを果たしました。
楽天Infoseekの特設サイト内にある “ラーメングランプリ3度目の挑戦で優勝することができました。” という店主の優勝コメントから、前回の『Ramenグランプリ2021-2022』及び前々回『Ramenグランプリ2020』にも挑戦していたことが窺えるも、2次審査(一般投票)に「えびそば えび助」の名は確認できなかったので、2年連続で1次審査(書類選考)を通過することが叶わなかった様子。
しかし、3年目にして1次審査(書類選考)を通過。なおかつ2次審査(一般投票)でも優勝を勝ち取り、賞金100万円と即席カップめん化の権利が与えられ、満を持しての商品化となりました。なるほど「辛麻辣海老ニンニクマゼソバ」の強烈に美味しそうなビジュアルに加え、これでもかと絡めれば “暴力的な旨さが口の中で爆発します” との訴求から、カップ麺での仕上がりも楽しみです。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「粉末スープ」の計3種。東洋水産のニュースリリースには “えび、かつお、煮干しなどの魚介の旨味と醤油をベースに、にんにく、唐辛子、山椒を利かせ他痺れる辛さのスープ。” とあるので、海老の存在感についてはもちろん、それなりの辛さにも期待したいところ。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。やや褐色を帯びたビジュアルに、ごわごわと力強そうな角刃の形状、さらに精製ラードに由来する芳ばしさも含め、ノンフライ麺に切り替わる前の「珍々亭 油そば」を彷彿とさせるタイプです。そのため即席カップ麺らしさフルスロットルかと思いますが、まぜそばというジャンル的に、特有のジャンクさがハマると強みにもなる部分。
メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、2023年2月現在の大盛りカップ麺において基準となる設定なのですが、今回の麺重量は120gとのこと。今回の「でかまる」を筆頭に、湯切りタイプ(汁なしカップ麺)の大盛り基準は130gなので、それよりも若干ながら少なめです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:でかまる 辛麻辣海老ニンニク味マゼソバ 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1) 内容量:149g(めん120g) 商品コード:4901990373722(JAN) |
発売日:2023年01月30日(月) 実食日:2023年02月03日(金) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:245円(税別) 購入価格:213円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:720ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(植物油、しょうゆ、香味油脂、砂糖、煮干しエキス、香辛料(にんにく、唐辛子、山椒)、食塩、えびパウダー、粉末かつおぶし、粉末さばぶし、たん白加水分解物)、かやく(味付挽肉、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC、ローズマリー抽出物)、増粘多糖類、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は味付挽肉、メンマ、ねぎの計3種とシンプルなラインナップ。実際の「辛麻辣海老ニンニクマゼソバ」には、角切りのチャーシューを筆頭に、太めのメンマやネギもトッピングしているため、あながち的外れな構成ではないけれど、唐辛子と刻みニンニクを調合した “特製辛ニンニク” を彷彿とさせるアイテムや海苔の別添はありません。
添付調味料は後入れなので、かやくを入れてから熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」と「粉末スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。そもそも麻辣とは、花椒(ホワジャオ)の痺れと唐辛子の辛さを意味する単語なので、辛麻辣だと頭痛が痛い感じに見えるんですけど、それだけ辛味が強いことを意味しているのでしょうか。
第4次激辛ブームを牽引した “麻辣” を冠しながら、まったくもって花椒の香りが強く主張してくることはなかったので、それについては拍子抜けしてしまったものの、この時点で海老の芳ばしさは印象的。というわけで、念のため辛さと痺れの強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(149g)あたり |
カロリー:664kcal たん白質:12.7g 脂 質:28.2g 炭水化物:89.9g 食塩相当量:4.7g ビタミンB1:0.49mg ビタミンB2:0.52mg カルシウム:387mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ごわごわ無骨な食感が魅力
実際の「辛麻辣海老ニンニクマゼソバ」には、極太サイズの自家製麺を合わせているらしく、エントリー写真を見る限り、そこまで縮れは強くないようですが、今回の「でかまる 辛麻辣海老ニンニク味マゼソバ」にはゴリゴリの縮れ麺を搭載しているため、ひとまず形状の再現度は高くありません。
また東洋水産のニュースリリースを見ると「めん」の特徴について “太くてモチモチとした食感の-・” と表現しているのですが、そこまで粘りの強い食感ではなく、適度に弾力を持たせつつも歯切れのよさが印象に残りました。さらに精製ラードの芳ばしい風味を含め、再現度は高くないと思います。
ただ、ごわごわとした質感とランダムな口当たりは面白く、めん120gは大盛りの基準値に満たないと前述しましたが、実際のところ指摘されても気にならないくらいの食べ応えを実現。精製ラードの芳ばしさだったり、油揚げ麺ならではの甘みだったり、それらも後述するスープと相性良好で、やみつき度の底上げにも寄与していました。
スープ
マゼソバなのに液体スープは繊細
まずは「液体スープ」単体の味を確認してみたところ、辛そうな辣油に見えるオイルの辛味は控えめで‥‥というか、ほぼ目立った辛味は皆無に等しく、それよりも海老の風味が目立つテイスト。たれは醤油をベースにしていますが、ラーメンのタレというよりも日本蕎麦の返しを彷彿とさせる、漠然と上品な効かせ方が印象に残りました。しかし、次に「粉末スープ」を加えた途端、表情は一変。
東洋水産が得意とするガーリックパウダーに、唐辛子の刺激や山椒(中国の華北山椒ではなく日本の和山椒)の清涼感に加え、うまみ成分も人工的とイッキに「マゼソバ」らしくジャンクな味わいに様変わり。粉末状のカツオ節とサバ節に加え、えび粉末を使用していることから、それらの要素も強くなりますけど、いかにも東洋水産のカップ麺らしいテイストです。でも、そのジャンクがクセになる感じ。
ちなみに外装のシュリンクフィルムに小さく “辛いものが苦手な方はご注意ください” と、辛味の強さに対する警告が記載されていたのですが、痺れは弱く、辛さレベルも注意事項が必要なほどではなかったので、一般的に中辛くらいが大丈夫なら構える必要はありません。
かやく
もうちょっと量を増やす、あるいは個性が欲しかった
全体のジャンクさを底上げしてくれる肉そぼろに、コリコリとした歯応えが箸休めに嬉しいメンマ、さらにネギの乾燥方法もフリーズドライではあるものの、ちょっと没個性な印象が否めないラインナップ。けっして個々の質が低いわけではないけれど、添付調味料の海老にコストを費やしたのか、そこまで力は入っていなかったので、かやくの評価は及第点としています。
総評
これでもかと絡めれば暴力的な旨さが口の中で爆発ぅうウウ! みたいに強烈なインパクトはなく、それなりにジャンクでありながらも綺麗に収まっているような印象で、海老の効き目も常識的。辛麻辣についても人を選ぶような刺激ではなかったので、もうちょっと振り切っても‥‥などと感じた節もありましたが、いい意味で優等生。かやくは頼りなかったものの、クセになる味わいに魅力を覚えました。
ちなみに『Ramenグランプリ2022-2023』の “スープ飲み干したくなる部門” 優勝「マジ盛 帆立香る鶏塩らぁ麺」はレビュー済みで、次は2月6日に「麺屋Hulu-lu」監修の「マジ盛 豆乳担々麺」を新発売。その次は2月13日に「麺屋二郎」監修の「でかまる 豚骨醤油ラーメン 焦がしにんにく風味」が発売されるので、引き続き楽しみです【author・taka :a(大石敬之)】