どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年5月27日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 重ねわさびが香る鶏塩うどん」(236円+税)の実食レビューです。
Wわさびの波状攻撃!? ツーンと辛い「山わさび」と、爽やかな香りの「本わさび」が楽しめる “重ねわさびペースト„ が特徴的な初夏の一杯!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清のどん兵衛 重ねわさびが香る鶏塩うどん
日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在は即席カップめん市場の丼型うどん・そばカテゴリーにおいて “売上No.1” に君臨しているブランドで、文字通り日清食品のロングセラー。安心と信頼の定番フレーバーはもちろん、変わり種も積極的に展開し、独自のポジションを築き上げました。
今回の新商品「日清のどん兵衛 重ねわさびが香る鶏塩うどん」は、日本料理の薬味として欠かせない「わさび」の魅力に着目した一杯で、ツーンと辛い「山わさび」と、爽やかな香りの「本わさび」が楽しめる “重ねわさびペースト„ の別添がステータス。温うどん+わさびの組み合わせも然る事乍ら、土台は鶏塩ベースの味わいということで、創作感あふれるカップうどんです。
このブランドにおける鶏の旨みを効かせた塩ベースの商品といえば、2012年(平成24年)6月25日に “ロンドンオリンピック日本代表応援商品„ としてリリースされた「日清のどん兵衛 GOLD 金の鶏だし塩うどん」が記憶に‥‥新しくはないけれど、2023年(令和5年)4月10日に発売された「日清のどん兵衛 ネギ生姜だれで仕上げる鶏塩うどん」は記憶に新しいところ。
片や「わさび」を使用した商品といえば、2002年(平成14年)6月10日に颯爽と現れ、時代を先取りし過ぎた結果、まさかの公式から “黒歴史„ のレッテルを貼られた後、2017年(平成29年)7月3日に “日清の黒歴史トリオ„ として復活を果たした「だし天茶(てんちゃ)うどん」(天ぷら茶漬け風うどん)がパッと思い浮かんだのですが、それくらい。
しかしながら今回の「重ねわさびが香る鶏塩うどん」は、鶏の旨みを効かせた “鶏塩つゆ„ を特徴としているため、そもそもの土台からして「だし天茶うどん」とは別物。また「山わさび」と「本わさび」を使用した “重ねわさびペースト„ についてもブランド初の試みなので、新鮮味については申し分ありません。
ちなみに私 taka :a は、わさびのツーンに対する耐性値が人並み以下なので、本わさびは大好きなんですけど、よくあるチューブのワサビだったり、山わさび(ホースラディッシュ)の鮮烈な刺激だったり、いわゆる揮発性の刺激に弱い体質から、戦々恐々としております。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「粉末スープ」と「重ねわさびペースト」の組み合わせで、かやくは最初から容器の中に入っている状態。っていうかペーストの量けっこう多くないですか?w なんかこう、ほんのちょっと柚子こしょう的な、そのくらいの別添をイメージしていたんですけど、泣かせるつもり満々か。
かやくはメインの鶏団子に、ネギの組み合わせとシンプルな内容ですが、鶏団子のサイズは大きく、ネギもフリーズドライ(FD、凍結乾燥)なのが嬉しいポイント。このブランドは変わり種になると具材が二の次になりがちなので、今回は比較的に力が入ったラインナップ。
ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)なので、いつもの「きつねうどん」や「天ぷらそば」などと同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり254.88円になりますが、スーパーやドラッグストアなど、販売店を問わないNB(ナショナルブランド)商品なので、コンビニ以外でのエンカウント率も高いと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛 重ねわさびが香る鶏塩うどん 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:82g(めん66g) 商品コード:4902105283233(JAN) |
発売日:2024年05月27日(月) 実食日:2024年05月28日(火) 発売地域:全国 取得店舗:マックスバリュ 小売価格:236円(税別) 購入価格:170円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:390ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(後入れ粉末スープ・重ねわさびペースト) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(食塩、糖類、西洋わさび加工品、でん粉、植物油脂、チキン調味料、香辛料、こんぶ調味料、本わさび加工品)、かやく(鶏つくね、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、ソルビトール、増粘多糖類、セルロース、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香辛料抽出物、酸味料、カラメル色素、香料、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライうどんで、湯戻し時間は長めの5分。いつもの「きつねうどん」に搭載されているフライうどんの重量は74gなのに対し、こちらは66gと少なめですが、どん兵衛の変わり種における標準値。また定番商品を例に挙げると、ファンが多い「カレーうどん」や「きつねそば」なんかとも同じ麺重量です。
別添の小袋は2つとも後入れなので、それらを取り出してから熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったら「粉末スープ」を投入し、よく混ぜ合わせてから「重ねわさびペースト」をトッピングして完成です。やっぱりペーストの量おかしくないですかねw
ちなみに「重ねわさびペースト」投入後、よく混ぜて-・などの記載がなかったので、すこしずつ溶かしながらとか、うどんに付けながら食べるのが正解なのかも。というわけで、Wわさびの威力についてはもちろん、それを溶かし込む前の鶏塩にも注目しつつ「めん」「つゆ・わさびペースト」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(82g)あたり |
カロリー:355kcal たん白質:7.1g 脂 質:14.0g 炭水化物:50.2g 食塩相当量:4.8g (めん・かやく:1.7g) (スープ:3.1g) ビタミンB1:0.20mg ビタミンB2:0.25mg カルシウム:159mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:355kcal(めん・かやく:317kcal)(スープ:38kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
安心と信頼の
原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類」という構成は、いつもの「きつねうどん」と完全に一致する内容で、体感的にも然り。和風だしを効かせた味付けとの相性はもちろん、カレーや中華風、洋風、エスニック系まで幅広く対応してくれる柔軟性の高さも魅力。
なめらかな表面は摩擦抵抗ゼロ、それでいて噛むと粘りのある弾力が待っている、いかにも「どん兵衛」らしいハイクオリティな仕上がりですが、後述する鶏塩つゆとの兼ね合いで、揚げ油に由来する特有の芳ばしさが珍しく目立っています。ただ、最終的にはWASABIの清涼感で気になりません。
ただ、ちょっと気を付けたいのが “なめらかな表面„ だからこその危険。わさびペーストは揮発性の刺激が強く、タイトルでも触れたように、すする際には注意が必要なレベルに達していたのですが、つるんと喉に滑り込んできやすいため、そのときのダメージったら(もれなく食らった)。質感は上品なんですけど、今回に限ってはタチの悪い攻撃性が垣間見えました‥‥w
つゆ・わさびペースト
粉末スープは‥‥まぁ、ふつうなんだけど
もしかして「後入れ粉末スープ」の中にも粉末わさびが‥‥などと、すこしビビっていたのですが、わさび要素はペーストのみ。粉末スープに揮発性の刺激や和の清涼感は備わっていなかったので、そういった個性こそ備わっていませんが、けっこう塩味はキリッと強く、胡椒のアクセントも効果的。
一方で鶏油(ちーゆ)などは別添されていないため、そっち系のコクには期待できないテイストになりますし、鶏も取って付けた感じに思えるタイプだったんですけど——
私は生粋の臆病者なので、いきなりペーストを溶かし込むような真似はせず、それはもう恐る恐るチビッ‥‥と舐めてみたところ、甘い? バランス的には西洋わさびの主張が強く、本わさびは裏方。それらの清涼感と同時に糖類の甘さも目立っていたので、ビビり倒していたわりに拍子抜けしました。というわけで、全体に馴染ませてみたところ、これが失敗。
わさびが持つ揮発性の刺激が瞬時に跳ね上がり、それはもうイキイキと鼻に来るわ喉に来るわ眼球に来るわテンヤワンヤw うどんをズズッと吸い上げようものなら、途端に肺が痛くなることはもちろん、よほどの耐性値が備わっていない限り、ゴフッと追い出してしまうこと必至の威力。それだけに、わさびの刺激が好きな方であれば(常識外れの変態は除いて)高い満足度が得られると思います。
かやく
ぶっちゃけ気にならないですけどね、わさびの威力で
ややザラついた舌触りが気になる鶏団子ですが、ふわふわとした口当たりで、そこそこサイズが大きいところも嬉しいポイント。別添の粉末スープが鶏塩ベースなので、それとの相性はもちろん、わさびを少し付けて食べると上品でよき。
反対にネギは少量ですが、熱風乾燥の粉砕ネギではなかったので、そこにはこだわりを感じました。あとはイメージ的に、わさびの茎なんかが入っていると個性的だったんですけど、ペーストのインパクトがアレだったんで‥‥w あくまでもイメージ的に、ですよ。
総評
山わさびの威力が強いので、誰にでもオススメできる商品ではないですし、私なんかは絶対にリピートしませんけど、わさびの刺激が好きな方には朗報の一杯。これにファミリーマート限定の「わさビ好きに朗報です わさビーフ味ヌードル」に別添されていたオイルを追加したら‥‥などと、おそろしい考えが脳裏を掠めたのですが、それはさておきツーンからのゴフッ、くらいの刺激が好きなら買う価値あり。
ちなみに来週、寿がきや食品の激辛カップ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」にインスパイアされたとしか思えない、辛魚粉(からぎょふん)あらため “特製辛鰹粉(とくせいからかつおこ)を別添„ した「日清の辛どん兵衛 特盛きつねうどん」が発売されるので、わさびとは異なる刺激になりますけど、引き続き辛いモノ繋がりの要チェック案件です。【author・taka :a(大石敬之)】