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新年の始まりは “白いうどん” に “紅い梅干し” の縁起物【どん兵衛】の「年明けうどん」で明るい1年に

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年12月14日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 年明けうどん」の実食レビューです。

2021年(令和3年)も「どん兵衛」の縁起物 “年明けうどん” で幸せ祈願!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん兵衛 年明けうどん 2020-2021

年明けうどん(としあけうどん)とは、年末恒例の年越しそばに対抗すべく、さぬきうどん振興協議会(香川県)が新しい麺食行事の普及を目的に提唱し始めた “1月1日(元旦)から1月15日までの間に縁起を担いで食べるうどん” 及びそれに準ずる商業的なイベントの総称で、定義は “純白のうどんに1点、新春を祝う「紅」を用いる” こと。

さぬきうどん振興協議会公認のロゴマーク

さぬきうどん振興協議会が設立されたのは、現在から遡ること12年以上前の2008年(平成20年)7月14日。長野県東部、群馬県南部、埼玉県北部、栃木県南部、茨城県西部などの地域では、それ以前から年越しの大晦日には蕎麦(そば)を、年明けの元旦には饂飩(うどん)を食べる風習が根付いていたそうですが、2009年(平成21年)7月10日より「年明けうどん」は “さぬきうどん振興協議会の登録商標” になっています。

2008年7月14日に設立された「さぬきうどん振興協議会」は、同年10月2日に「年明けうどん」の基本的な定義やロゴマークを発表し、翌2009年の元旦から香川県内の約50店舗で年明けうどんを提供するなど、本格的な普及活動を開始。けれども約1年後に実施されたインターネット調査では “別に食べようと思わない” などの否定的な意見が過半数を占め、一部の地域を除き、それが浸透することはありませんでした。

その普及に大きく貢献したのが日清食品のカップ麺で、2009年12月21日に初代「日清のどん兵衛 年明けうどん」を新発売。純白のうどんは当時の「どん兵衛」が誇る “ぶっといのどごし” の「ぶっとうどん」に、1点の “紅” は「大粒の梅干し」を合わせ、具材には “よろこんぶ(よろこぶ)” をかけた「とろろ昆布」と「寿かまぼこ」をトッピングし、フタの裏には「開運おみくじ」を付けることで縁起のよさをアピール。

生タイプめんの「ごんぶと」も参戦していたが‥‥

2010年12月20日には「開運おせちおみくじ」を、2011年12月19日には「開運方言おみくじ」を付けて再販し、同年12月26日には生タイプめんを特徴とする「日清のごんぶと 年明けうどん」を市場に投下。以降「どん兵衛」と「ごんぶと」の2ブランド体制で、リニューアルを繰り返しながら年末恒例のスポット商品になり、年明けうどんの存在を全国区に押し上げる立役者として新たな麺食行事の普及に貢献した日清食品。

さらに「どん兵衛」は一定の期間、基本的な方向性を変えることなくマイナーチェンジを繰り返していたのに対し、生タイプめんの「ごんぶと」は2015年12月に「年明けうどん鯛だし仕立て」を、2016年12月に「年明け鶏白湯うどん」を発売するなど、変わり種の開発にも力を入れていました。しかし、2017年某日に「ごんぶと」シリーズそのものが消滅——

以降、日清食品の年明けうどんは「どん兵衛」だけになり、2017年12月18日発売品までは滞りなくリリースされていた「日清のどん兵衛 年明けうどん」ですが、平成最後の2018年は未発売のまま毎年連続リリース記録更新ならず。翌2019年12月16日には無事に復活しましたが、それまで例外なく採用されていた “とろろ昆布を廃止して刻み揚げを導入” するなど、かなり大きな変化がありました。

今回も “とろろ昆布” 不使用なのは寂しいところ

このページでレビューする「日清のどん兵衛 年明けうどん」2020年12月14日発売品は、2009年の初代から数えて「10代目」に該当する縁起物どん兵衛で、引き続き “よろこんぶ(よろこぶ)” にかけた昆布(とろろ昆布シート)は入っていないようですが、念のため前回発売品との違いに注目しながらレビューします。

開封

小袋の構成は前回と同じだが——

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「かやく」に、後入れの「梅干」で合計3袋。この構成は前回から変わっていませんが、そこはかとなく梅干しが小さくなったような‥‥気のせいですかね?

それに、前回のフタ裏には “旧年中は「どん兵衛シリーズ」に格別のお引き立てを賜りまして、厚く御礼申し上げます。来年も「どん兵衛シリーズ」をどうぞよろしくお願い申し上げます。” という「ごあいさつ」がプリントされていたのですが、2020年発売品のフタ裏は無地だったので、早くもコスト調整を感じました。

関連ページ:令和最初の “年明けうどん” は「どん兵衛」で決まり!?縁起物どん兵衛が2年ぶりに復活!!

麺は見慣れた熱湯5分の油揚げうどん

麺は平打ちの油揚げうどんで、おそらく通常の「どん兵衛」に使われている油揚げ麺と同じもの。昨年は暗黙の了解を打ち破る熱湯8分の油揚げ麺を搭載した「日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん 史上最もっちもち麺」が発売されて話題になりましたが、年明けどん兵衛の湯戻し時間は熱湯5分の設定です。

メーカー希望小売価格は「日清のどん兵衛 きつねうどん」などの定番商品と同じ193円(税別)で、コンビニで購入した場合の税込価格は198円が標準売価。発売日は昨年12月14日と約半月前になりますが、年明けうどんを食べる期間は元旦〜1月15日とされているので、ある意味 “いま” が需要のピークかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 年明けうどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:78g(めん66g)
商品コード:4902105263808(JAN)
商品サイズ:縦144mm×横144mm×高さ75mm
発売日:2020年12月14日(月)
実食日:2021年01月09日(土)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:127円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・梅干)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)、かやく(調味梅干、味付油揚げ、味付卵、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、酒精、香料、酸味料、カラメル色素、グリセリン、ビタミンB1、野菜色素、酸化防止剤(ビタミンE)、トウガラシ抽出物、カロチノイド色素、香辛料抽出物、乳化剤、甘味料(スクラロース)、ベニコウジ色素、ビタミンB2、環状オリゴ糖、チャ抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

粉末スープ・かやくは先入れ

先入れの小袋は「粉末スープ」と「かやく」の2種類で、かやくの中に入っている寿かまぼこが正月に相応しい雰囲気を醸し、刻み揚げは “運気を上げる” にかけて2019年発売品から採用されたもの。粉末スープの香りは醤油よりも出汁(だし)が強く、これについても前回から変わっていません。

やはり梅干しワンサイズダウン?

ちなみに純白のうどんに用いられる「紅」は、金時人参の天ぷらに赤い蒲鉾(かまぼこ)など、梅干し以外にもあるのですが、どん兵衛の年明けうどんでは例外なく梅干しが差し色で、粉末スープを溶かしてからトッピングする後入れ仕様。で、やっぱり梅干しのサイズが小さくなっているような——

ちなみにスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどはもちろん、取り扱っているコンビニも多く、1月15日を過ぎる安売りされる可能性が高いので、レビューを見て気に入ったら後日に狙ってみるのがベストかもしれません。それでは、引き続き前回発売品との違いや共通点に注目しつつ「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(78g)あたり
カロリー:327kcal
たん白質:6.2g
脂  質:13.4g
炭水化物:45.3g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.45mg
ビタミンB2:0.21mg
カルシウム:152mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:327kcal(めん・かやく:314kcal)(スープ:13kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく定番どん兵衛(うどん)と共通

5.0

日清食品の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースには “もっちりとしたつるみのあるうどん。” とシンプルに商品特長が記載されているのですが、原材料名(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)から察するに、おそらく定番の「どん兵衛 きつねうどん」などに使われている油揚げ麺と同じもの。

もっちりジューシーな食感

ライバル関係にある東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつねうどん」は、すこしずつマイナーチェンジしながらも伝統的な油揚げうどんを大切にしているのに対し、日清食品の「どん兵衛」は大幅に仕様を変えてくることも多く、何度も賛否両論を巻き起こした過去もあるのですが、もっちりジューシーな食感は「どん兵衛」ならではのステータス。

実は2019年3月上旬から密かに定番どん兵衛の世代交代を始め、粉末スープと油揚げ麺をリニューアルしており、うどんシリーズの油揚げ麺には「昆布エキス」と「糖類」を練り込むことでスープ(つゆ)との一体感を高めるだけでなく、従来の麺と比較して耐久性もアップしました。もちろん「年明けうどん」に使われている麺も “10分どん兵衛” に耐えられる仕様となっているため、湯戻し時間はお好みで調節してください。

つゆ

関西風のテイスト

4.0

定番どん兵衛の和風つゆは、北海道・東日本・西日本と3つの地域に分けて味を調節しており、なかでも東日本には “液体つゆ” を採用した限定バージョンも存在するのですが、今回の「年明けうどん」は西日本の「どん兵衛 きつねうどん」と酷似した内容で、原材料名を見比べてみると——

「日清のどん兵衛 きつねうどん[西]」
食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、糖類、昆布粉末、昆布調味料
「日清のどん兵衛 年明けうどん」
食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料

たとえば昆布粉末(こんぶ粉末)に、昆布調味料(こんぶ調味料)といった表記の違いはありますが、七味唐辛子を抜くと “まったく同じ原材料名” で、体感的にも西日本どん兵衛の「きつねうどん」と大きく変わりません。そのため粉末スープだけに注目した場合、西日本在住の方にとっては新鮮味のない味ではあるものの、期間限定「年明けうどん」の粉末スープは全国共通の味。

つまり、裏を返せば “全国で西日本どん兵衛の味わいが楽しめる” ので、東日本や北海道在住の方にとっては西日本の粉末スープを試せるチャンス。また西日本在住の方にとっても後述する梅干しで普段の「きつねうどん」とは違う味になるので、期間限定ならではの特別感が楽しめると思います。

ちなみに前回の「年明けうどん」と似ているのですが、それよりも甘さが増し、ふっくらした味に変わったように感じました。

具材

梅干しリニューアル

4.0

おそらく先入れの寿かまぼこ、きざみあげ、たまご、ネギについては前回発売品と同じ内容だったので、正直なところ寿かまぼこ以外の具材に特別感はないのですが、その寿かまぼこが “年末年始しか楽しめない” 特別感を表現。そして、今回の主役といっても過言ではない梅干しは、やはりワンサイズ小さくなったような——などと思いながら食べてみたところ、そもそもの味付けが違います。

けっこう甘いぞw

これまで「日清のどん兵衛 年明けうどん」に使われていた梅干しは、田舎の婆ちゃんが漬けた梅干よろしく酸っぱくて塩っぱいタイプだったのに対し、2020年末〜2021年始向けの梅干しは市販の梅干しにありがちな甘い味付けだったので、この変化には驚きました。しかし、以前の攻撃的な梅干しよりも関西風のつゆと親和性が高かったので、取り合わせとしてはコッチで正解だと思います。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

麺は定番どん兵衛の「きつねうどん」と同じ油揚げうどんだったので、前回(2019年発売日)の「年明けうどん」と同じ内容ですが、比較して粉末スープが柔らかい味になり、梅干しもゴリゴリの田舎系から市販の優しいタイプに変わるなど、何気に小さいようで大きなマイナーチェンジを感じました。

あいかわらず “とろろ昆布が不在なのは改善してほしいポイント” ではあるものの、粉末スープは東日本や北海道在住の方にとって嬉しい仕様になるかと思いますし、以前より穏やかになった梅干しも全体の優しい印象に寄り添うようなイメージで、前回よりも総合力は上がっています。遅くても今月末には販売価格の下落が予想されますので、購入を迷っている方は安売りのタイミングも狙ってみてください(author・taka :a)

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