令和最初の “年明けうどん” は「どん兵衛」で決まり!?縁起物どん兵衛が2年ぶりに復活!!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年12月16日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 年明けうどん」の実食レビューです。

令和最初の年明けは「どん兵衛」の縁起物 “年明けうどん” で幸せ祈願!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん兵衛 年明けうどん 2019-2020

「年明けうどん」とは、元旦から1月15日までの間に食べる饂飩(うどん)及びそれに準ずる商業的なイベントの総称で、純白のうどんに紅(あか)い具材を添えて験を担いだたもの。年末恒例の年越し蕎麦に対抗すべく、新たな麺食行事の普及を目的とし、2008年7月14日に設立された「さぬきうどん振興協議会」(香川県)が提唱し始めました。

さぬきうどん振興協議会は、2008年10月2日に「年明けうどん」の基本理念やロゴマークを発表し、2009年の元旦から活動をスタート。けれども1年後に行われたインターネット調査では “別に食べようと思わない” という否定的な意見が過半数を占め、いまいち浸透しなかったようですが、その普及に大きく尽力したのが営業力の強い日清食品の「どん兵衛」です。



「日清のどん兵衛 年明けうどん」が初めて発売されのは、さぬきうどん振興協議会が本格的に活動を初めて1年後となる2009年12月21日。以来、「ごんぶと」と交互に新商品を展開しながら年明けうどんの普及に努め、ときには両ブランドから同時に年明けうどんを発売するなどして市場の活性化を図っていたのですが、2年ほど前に「ごんぶと」はブランドごと自然消滅して廃盤——

そして昨年は「どん兵衛」も年明けうどんを休んでいたので、今年も発売されないのかと思いきや令和最初の年明けを記念して2年ぶりとなるファン待望の復活! なのに、例年通り紅を演出する大粒の「梅干し」と長寿を願う「寿かまぼこ」は搭載されているものの、例外なく受け継がれてきた “よろこんぶ(とろろ昆布)” を廃止して、新たに「刻み揚げ」を導入しています。

日清食品の公式ウェブサイト内にあるプレスリリースによると、刻み揚げには “運気を「上げ」る” という願いが込められているらしく、どうせなら「きつねうどん」のジューシーな1枚揚げを入れてくれたらよかったのに‥‥と、それはさておき2年前のパッケージには「梅とろろ昆布うどん」と記載されていましたが、とうぜん令和元年の年明けうどんに梅とろろ昆布の文字はありません。

あらためまして「年明けうどん」とは、純白で清楚なうどんを年の初めに食べることにより、その年の幸せを願うもの。つまり、元旦~1月15日までの期間中、古くから長寿を祈る縁起物として食べられてきた太くて長い「うどん」に差し色の「紅(あかい食べ物)」をトッピングすれば「年明けうどん」完了なので、他に小難しい決まりや定義などはないのです。



これまでの「どん兵衛 年明けうどん」を振り返ると、2009年12月の第1弾から “昆布だし梅うどん” をテーマに掲げ、具材は大粒の梅干しに大きな寿かまぼこ、かきたま、ねぎ、とろろ昆布が基本。2011年12月19日発売品から大きな寿かまぼこ(1枚)が小さな寿かまぼこ(平均2〜3枚)に変更されましたが、それ以外の具材は引き続き変更なし。

新パッケージの鶴と亀は可愛い

ちなみに初代から2013年12月発売品までの5年間、フタの裏に「おみくじ」が印刷されていたのですが、2014年12月発売品よりフタ裏おみくじ制度は廃止。けれども “昆布だし梅うどん” というテーマは一貫して守られ、とろろ昆布と梅干しが味の決め手であり最大の魅力といっても過言ではない商品だったのに、とうとう具材の構成が大幅に変わりました。

開封

たしかに以前から “つゆが薄味で味気ない” という意見が多かったのは事実——とはいえ液体スープにリニューアルされたわけではなく、引き続き別添の小袋は「粉末スープ」「かやく」「梅干」の合計3袋。ちなみにフタ裏の御神籤(おみくじ)は2014年から廃止されたと書きましたが、今年は日清食品より「あけましておめでとうございます!」と “ごあいさつ” がプリントされています。

“旧年中は「どん兵衛シリーズ」に格別のお引き立てを賜りまして、厚く御礼申し上げます。来年も「どん兵衛シリーズ」をどうぞよろしくお願い申し上げます。” とのこと。で、ごあいさつの下「年明けうどんとは」の文末には “今年の幸せを祈って年初めにお召し上がりください” とあります。年明けうどんですからね‥‥w



ちなみに2019年12月23日現在、各コンビニでは「どん兵衛」の値引きキャンペーン実施中で、「ローソン」は各種どん兵衛(レギュラー・特盛)2個で50円引き、3個で100円引き(2019年12月31日迄)。「ファミリーマート」では “どんPay” もといファミペイで各種どん兵衛(レギュラー・特盛)を購入すると、スタンプ5個で1個無料になるクーポンがもらえます(2020年1月6日迄)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 年明けうどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(F)静岡県焼津市相川17-2
内容量:78g(めん66g)
商品コード:4902105261538(JANコード)
商品サイズ:縦144mm×横144mm×高さ75mm

発売日:2019年12月16日(月)
実食日:2019年12月25日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:198円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・梅干)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(食塩、かつおぶし調味料、粉末しょうゆ、魚粉、にぼし調味料、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)、かやく(調味梅干、味付油揚げ、味付卵、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、酸味料、香料、カラメル色素、グリセリン、野菜色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、乳化剤、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

先入れの小袋は「粉末スープ」と「かやく」の2袋で、梅干しは食べる直前にトッピング。ちなみに「セブンイレブン」での値引きキャンペーンは終了しましたが、「ミニストップ」では2020年1月5日までの期間中、レギュラーサイズ・特盛サイズの各種どん兵衛が無条件で(1個だけの購入でも)通常本体価格から20円引きとなっています。

さて、とろろ昆布が刻み揚げに置換された、令和最初の年明けうどんのメーカー希望小売価格は税別193円。各コンビニの値引きを利用せずに購入した場合の税込価格は198円が相場になりますが、もちろんコンビニ意外の店舗でも購入できるので、スーパーやドラッグストアであれば税込130円以内が平均かもしれません。



実は2019年3月上旬、どん兵衛の麺は一斉にリニューアルしているので、2年前の油揚げ麺と別物なのは間違いありません。とりあえず今回も昆布だしを意識しているようですが、とろろ昆布なしで例年通りの旨味を出せているのかどうかに注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(78g)当たり

カロリー:327kcal
たん白質:6.4g
脂  質:11.7g
炭水化物:49.0g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:0.15mg
ビタミンB2:0.20mg
カルシウム:126mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:327kcal(めん・かやく:304kcal)(スープ:23kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

耐久性、増してます
5.0

先に触れたように、今年の3月上旬から袋麺とリフィルを除く既存の「どん兵衛」全商品(レギュラー・特盛・ミニを含むカップタイプ)がテコ入され、油揚げ麺と粉末スープがマイナーチェンジしています。実際に食べ比べてみると大きな変化だったので、その詳細をイチ早く記事にしていました(関連記事「日清のどん兵衛 きつねうどん」2019年ひっそりとリニューアル‥

どん兵衛うどんシリーズにおける麺の変更点は、昆布エキスと糖類の導入で、他にも変更点がないか日清食品の開発担当者までリサーチをかけたのですが、麺の製法や小麦の品種などは変更していないとのこと。しかし、リニューアル前の麺を同時に調理してリアルタイムに比較してみたところ、麺のコシと耐久性がアップしていることは一見して明白。



10分どん兵衛(熱湯5分のところ10分待つ行為)も試してみたところ、ふっくらジューシーな弾力が増し、なおかつ長続きするなどの違いも見られ、明らかな進化を感じました。昆布エキスについては隠し味に過ぎないけれど、2020年の年明け用に開発された「年明けうどん」にもリニューアル後の麺が採用されていたので、タテ型と違い熱湯5分で食べ始めても致命的な戻りムラはありませんし、焦って食べなくても大丈夫です。

つゆ

ベースは西日本の味だけど——
3.0

梅干しを崩す前のスープは、まず西日本向けの「どん兵衛 きつねうどん」がベースと見て間違いありません。もちろん「きつねうどん」の巨大な味付け油揚げから滲み出る旨味や「年明けうどん」の梅干から滲み出る酸味など、両者に明白な違いはあるのですが、瓜二つもいいところ——というわけで、ちょっと主要どん兵衛の原材料名(粉末スープ)を比較してみましょう。

【年明け】食塩、かつおぶし調味料、粉末しょうゆ、魚粉、にぼし調味料、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料
【西日本】食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、糖類、昆布粉末、昆布調味料
【東日本】食塩、粉末しょうゆ、糖類、魚介調味料、魚粉、七味唐辛子、ねぎ
【北海道】食塩、粉末しょうゆ、糖類、かつおぶし調味料、たん白加水分解物、魚粉、こんぶ粉末、ねぎ、香辛料

上記のように、もっとも近いのは西日本の粉末スープだったので、試しに「日清のどん兵衛 きつねうどん(西)」から油揚げをはじめとする具材すべてを取り出し、彩り七味を入れずに調理してみたところ、それと比較して「年明けうどん」のつゆは “甘さ控えめで塩気とカツオが強く、薄口醤油と昆布は同等で、どちらも煮干しは弱い” という結果に落ち着きました。

歴代の年明けうどんに使用されていた粉末スープは、とろろ昆布の旨味や梅干しの酸味が重なることで完成する、つまり粉末スープ自体の味は実に淡いものだったのに対し、今年の粉末スープは淡白ながらに塩気が強く、やや荒い印象も——それに鰹(出汁ではなく魚粉)を強化して甘さを控えた結果、年明けの繊細さに欠けていたので、いまいち魅力が見出せなかったです。

具材

大粒の梅は存在感抜群!
4.0

具材は梅干し、寿かまぼこ、きざみあげ、たまご、ネギの5種類で、ネギは粉末スープ同梱型とあわせて2種類のネギが入っているのですが、どちらもインスタント感の強い乾燥ネギで質の高いネギではありません。たまごはパッケージのイメージどおりスクランブルエッグ系で、なぜか1枚だけ幸の薄〜い寿かまぼこが入っていたんですけど(幸先が悪い‥w)ふつうに味は蒲鉾です。

新具材の運気を “上げる” 刻み揚げは、ほんのり甘い味付けで、食べやすい大きさにカット。とろろ昆布よりも物量的な食べ応えは得られますが、これまでに見たこともないような前代未聞の新具材というわけではないので、可も無く不可も無しといったところ。

梅干しは小さなカリカリ梅ではなくガチの梅干しで、しかも蜂蜜漬けの甘っちょろいタイプではありません。しょっぱい酸っぱいww というわけで硬派な梅干しは単純に好印象なんですけど、今年の粉末スープは単体で食塩のエッジが強かったので、梅干の食塩相当量を加味し、ちょっと多めに熱湯を用意しておいたほうが安全です。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

とろろ昆布が廃止された今回、それを補うためにカツオを中心とする魚粉や塩気の強さが強化されていたので、結果的に味気ない印象はありませんでした。しかし、西日本在住の身にとっては「年明けうどん」ならではの魅力が見出せず、東日本での評価は変わってくるかもしれないけれど、結果的な印象は可も無く不可も無し。

西日本ライクな和風つゆが全国で味わえるのは魅力、けれども普段から西日本どん兵衛に慣れている方にとっては “いつもの「きつねうどん」に何か紅いトッピングを足せばいいよね?” という結果に落ち着くかもしれません。けっしてイマイチではないのですが、これまでとは方向性が大きく変わったことを受け入れるスタンスが必要です。

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