「日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば」意外と辛い!? こってり甘濃いワイルド系

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年11月26日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば」の実食レビューです。

話題の “どんぎつね” が考案! どんぎつねこと吉岡里帆(よしおか りほ)さんのこだわりが詰まった冬季限定どん兵衛がリリースされました。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば

前回更新の記事でレビューした「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」と同じく、話題の “どんぎつね” 吉岡里帆さんが考案したアイデアどん兵衛の第2弾で、第1弾は2017年11月20日(月)に発売された「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」というカップ麺でした。



当時、移転前のブログ(別館)では★5と評価しているのですが、オリジナル元と思われた「日清のどん兵衛 鴨だしそば」を忠実にトレースしつつ、そこにラー油を足しただけ‥みたいな捻りのないアレンジだったんですけど、ほぼ完璧に近いバランスから主観的な満足度は余裕で★7だったのを覚えています。

そんな昨年と比較して今年もテーマの「ラー油」と「太そば」は共通のポイントになっているのですが、鴨だしではありません。ベースは「上品な白だし」つゆに「和山椒の香り」を効かせているそうで、さらにパッケージのイメージ写真では2枚の「海苔」が目立っていますね。

蕎麦(ざる)に刻み海苔といえば定番のトッピングですけど、あまり板状の海苔は見覚えがありません。「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」では新開発の具材 “明太風かまぼこ” のクオリティに驚いたのですが、「和山椒香る旨辛ラー油太そば」は組み合わせのセンスで勝負、といったところでしょうか。

ちょっと気になったのが、日清食品のニュースリリースでは “ピリ辛のラー油をきかせた香り豊かな一品” とアピールされているのに対し、名称や原材料名がプリントされている容器側面の製品情報欄下には「※小さなお子様や、辛みが苦手な方の飲食には十分ご注意ください。」という注意書きがありました。

こんなに小さかったら見落とすでしょw くらい存在感のないカメレオン警告文だったので、その程度かもしれませんが、もしかすると意外に‥?



もちろんパッケージには “どんぎつね”(吉岡里帆さん)が登場しているのですが、「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」では両手を狐の形にドーンと目立っていたのに対し、こちら「和山椒香る旨辛ラー油太そば」では淑やかに「召し上がれ」といった感じの雰囲気です。

2品同時リリースだからこそ、衣装は同じでもポージングで明白なアクティブとパッシブのギャップをつける、もちろんパッケージの違いはファンの方にとって無条件で嬉しいポイントになるでしょうけれど、カップ麺バカの私でも思わず “おっ” と感じました。

開封

別添の小袋は、「液体スープ」「かやく」「のり」の合計3袋構成で、容器側面にある調理方法には「のり」としか書いてありませんでしたが、小袋には「焼きのり」と印刷されていますね。おそらく、「麺職人」シリーズなどにも使われている焼き海苔でしょう。



ちなみに「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」と同じく、2018年11月27日(火)からローソンの新商品として販売する予定だとローソン公式ホームページで紹介されているのですが、そちらのパッケージは真っ白で、写真には「刻み海苔」が写っています。

カップ麺の場合、ローソンのホームページ内にあるイメージ写真は企画段階の画像が使用されることが多いので、その関係だろうと睨んでいるのですが、もし刻み海苔バージョンだったらローソン限定の特別版ということになりますね。(※もしも内容が違うようであれば比較レビューします)

もちろん今回のカップ麺「日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば」はコンビニでしか売ってない新商品ではありませんし、私の購入店舗はイオンで価格は税込127円でした。この購入価格は特別に高いわけでも安いわけでもないのですが、もしローソンで買ったら税込184円です。

製品情報・購入価格

製品名:日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば
製造者:日清食品
製造所:関東工場(製造所固有記号:A)
内容量:98g(めん66g)
発売日:2018年11月26日(月)
JANコード:4902105251027
希望小売価格:180円(税別)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:127円(税込)
取得店舗:イオン

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:どんぶり型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白)、スープ(しょうゆ、糖類、豚脂、食塩、魚介エキス、香辛料、植物油脂、チキンエキス、かつお節粉末、山椒調味料)、かやく(味付豚肉、ごま、のり、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、酒精、炭酸Ca、香料、乳化剤、増粘多糖類、グリセリン、香辛料抽出物、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・そば・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルギー表示】
小麦・そば・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま

実食開始

さて、これが調理前の「太そば」です。普段の「どん兵衛 天ぷらそば」などは熱湯3分ですが、今回は “熱湯5分” なので、うっかりフライングしないように気を付けてください。最初に開封する小袋は「かやく」のみ、お湯を注いだら5分待っている間にフタの上で液体スープの小袋を温めましょう。



液体スープの中身は粘度が高く(つゆに馴染むと高粘度ではありません)、わりとラー油も多めに見えるのですが、それ以上に強く感じたのは「豚脂」と思われる動物油脂の香り。かなりガツンとしていたので、およそ一般的な蕎麦には見られない個性です。カップ麺だから違和感なかったりもするんですけど、お蕎麦屋さんとかで出されたらビックリするかも(笑)

さて、完成です。なんですけど‥ちょっと気になったのが容器のサイズ。これ小さくないですかね? 必要なお湯の目安量は410mlなのに、同時発売品の明太風あんかけうどん(380ml)と同じ容器でした。しかし、麺量は66gなので、「天ぷらそば」(72g)よりも少なめです。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「つゆ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(98g)当たり

カロリー:382kcal
たん白質:9.0g
脂  質:17.5g
炭水化物:47.1g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:1.3g)
(スープ:4.9g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:115mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:382kcal(めん・かやく:317kcal)(スープ:65kcal)

めん

どん兵衛ならではの、すすり心地の良いまっすぐな太そば。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

すすり心地よりも食べ応え

普段の「どん兵衛」といえば繊細で淑やか、油揚げ麺なのに女性的な面持ちで、真っ直ぐ細い。それでいて明白な喉越しと歯切れ、蕎麦粉の香りなどで自己主張を放つ洗練された蕎麦になるのですが、今回がっつり男性的な仕上がりです。やや油揚げ特有のニオイも強くなっていて気になったのですが、蕎麦粉の香りが消えるほど不躾ではありませんでした。

たとえばエースコックの「厚切太麺」シリーズや東洋水産の「本気盛」シリーズに採用されている縮れた極太蕎麦と比較したら洗練されてはいるものの、角ばった太麺は口当たりの輪郭からすでに存在感が大きく、普段の蕎麦とは別物。通年商品の中に「太そば」のラインナップはないので、これだけでも特別感が味わえますよね。



ちょっとゴワつきが気になったんですけど、それはそれで野趣に富んだ田舎蕎麦風の表現に一役買っており、さすが天下の日清ちぢれのなさは一級品。次の項目で解説する蕎麦つゆがワイルドだったので、このくらいの存在感でないと渡り合えませんし、バランスは悪くなかったです。ただ、あえて普段の細麺でもよかったかなぁ‥

つゆ

上品な白だしつゆに和山椒の香りとラー油をきかせた甘辛つゆ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

あ、けっこう辛いですよ

まず辛さレベルですが、よほど苦手でなければ大丈夫です。でも得意じゃなかったら、ちょっと苦戦するかもしれません。遅効性の刺激ではなく即効性のあるタイプだったので、わりとのっけから硬派。もちろん辛いの好きならピリ辛ですが、うっかり油断してオイルが気管に入ったらむせるかも。(←むせたw)

また、ラー油(唐辛子)の辛さだけでなく和山椒のピリッとした刺激も相俟って、それは花椒(中国山椒)の香りや痺れほど鮮烈ではないのですが、たぶん麺から食べてもスープから飲んでもファーストインプレッションは “意外と辛い” だと思います。それに和山椒が粉末よりもオイル系だったので、なおさら瞬発力がありました。

さて、製品説明には「白だし」というワードが盛り込まれているのですが、たしかに醤油のカドは控えめで、だいぶ甘さが強いです(白だしとは少し違う)。刺激は大丈夫でも甘い蕎麦つゆはダメ、甘い蕎麦つゆは好きだけど辛いのダメ、どちらかに属していたら素直に楽しめないくらい極端なんですけど、甘辛ピリッとが好きなら悩む必要はありません。

加えて豚脂の量も和風カップ麺にしては多く、出汁は鰹を中心とした節系になるのですが、甘い・濃い・豚脂・ラー油・和山椒と、だいぶ個性がハッキリとしていてワイルドな蕎麦つゆです。「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」は優しさマックスだったので、くっきり差別化が図られていました。

かやく

チャーシュー、ごま、のり、ネギ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

蕎麦寿司っぽい(笑)

チャーシューはタテ型のカップラーメンに入っているようなハムっぽい肉具材で情緒はなかったんですけど、あまり意識せずに食べたら不意に感じる肉らしさを素直に楽しめました。蕎麦つゆが豚脂込みでワイルドだったので、取り合わせとしての違和感もありません。

ネギとゴマも効果的で、ネギはシャキッとした歯触りで自己アピール。ゴマはピリッとラー油&オイル系の和山椒が効いたワイルドな蕎麦つゆに対して特に映えていて、芳ばしい香りと食感が心地よかったです。かなり相性がよかったので、もうちょっと多めだったら嬉しかったかな。で、海苔は‥

家系ラーメンよろしく麺を包むようにして食べてみました。アレですね、蕎麦寿司っぽい(※酢飯の代わりに蕎麦を海苔で巻いたもの)。蕎麦寿司が苦手ならオススメできない食べ方ですし、取り合わせとしても実際に食べてみたら思わぬ感動が得られるような反応は起きなかったけど、気分転換になるのでオススメです。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4+)
(標準は★3です)

「とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどん」が新具材の新鮮味を売りにしていたことに対し、こちら「和山椒香る旨辛ラー油太そば」はワイルドで意外に硬派な刺激が特徴となっていたので、しっかり差別化が図られていました。

また、甘濃い蕎麦つゆにラー油は珍しい組み合わせではなくなってきたものの、そこに和山椒オイルを添加しているスタイルには中国・四川の「麻辣(マーラー)」とは違った新鮮味が得られるでしょう。今回のワイルドな蕎麦つゆに対して太そばのバランスもバッチリだったんですけど、あえて普段のサイズだったら、よりインパクトがあったかもしれません。

というのは好みの問題かもしれませんが、食べ応えのある太そばにラー油だけでは打ち出せない和山椒のアクセントは面白く、がっつり甘濃いワイルドな蕎麦が食べたい気分の時にはオススメのカップ麺です。とろつゆ仕立ての明太風あんかけうどんと比較して、ひとつのカップ麺としての完成度は「和山椒香る旨辛ラー油太そば」のほうが高いと感じました。

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