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「でかまる いきなり! 焼そば」社長が一発OK!! “いきなりステーキ” 初の監修カップ麺

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月5日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん でかまる いきなり! 焼そば」の実食レビューです。

立ち食いスタイルのステーキ店「いきなりステーキ」ついにカップめん業界にも参戦!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる焼そば×いきなり! ステーキ

「いきなりステーキ」とは、前菜なしで “いきなりステーキが食べられる” 専門店で、なおかつ銀座の一等地でも近隣店の半額で分厚いステーキが味わえることから話題になり、これまで数々の企業・ブランドともコラボしているのですが、同店監修のカップ麺が発売されるのは「マルちゃん でかまる いきなり! 焼そば」が初の試み。

運営は「いきなりステーキ」の創業者・一瀬邦夫氏が代表を務める株式会社ペッパーフードサービスで、2019年7月末日の店舗数は国内に473店舗、さらに海外にも4店舗出店している大所帯。それでいて東京都中央区の銀座4丁目にオープンした1号店の登場は2013年12月5日と比較的に新しく、いかに急速なチェーン展開が行われているかを物語っています。



現在は椅子席(場合によってはチャージ料が必要)もあるそうですが、もともと予約不要の “立ち食いステーキ” から始まったのも特徴的なポイントで、ステーキ専門店なのに平均在店時間はラインチタイムで20分、ディナータイムでも30分と回転率が早く、これまで以上にステーキを気軽に食べられるのも急展開に成功した秘訣。

文字で表記する際は「いきなり!ステーキ」と感嘆符(通称:ビックリマーク)ですが、まだ誰も行ったことがない領域に突き進む——という願いを込めて、「いきなり」と「ステーキ」の間がロケットになっています。そんな「いきなりステーキ」が誕生する前、東京都墨田区向島にて1970年2月、当時まだ一瀬社長が27歳だった頃に独立開業した「キッチンくに」というお店が前身です。

1942年10月2日、静岡県静岡市に生まれた一瀬邦夫氏は、小学生の頃から台所に立ち、高校卒業後 “日本で5本の指に入るコックになる” と母に約束して、東京・浅草の有名店「キッチンナポリ」に就職。その後、上野の「聚楽第」を経て赤坂の「山王ホテル」に転職し、牛肉に対しての知識や調理技術を取得、そのホテル内にあった米軍の高級将校クラブでアメリカの合理的な考え方を身に付けたのだとか。

ホテルでの修行は9年間、そこで得た技術と知識をもとに27歳の若さで「キッチンくに」を開業。その「キッチンくに」も1979年には創業9年にして4階建てのビルになるなど順調な成長を遂げ、 “もっと多くの方にステーキを気軽に食べてほしい——” という願いから、1994年7月3日に新事業「ペッパーランチ」をスタートします。



そして2013年秋、セミナーで知り合った「俺の株式会社」代表・坂本孝氏の “立ち食い事業” にステーキの新たな活路を見出し、当時の坂本社長が “俺のステーキをやるつもりはない” と語ったことから、以前より一瀬社長が温めていた構想・立ち食いスタイルのステーキに特化した専門店「いきなり! ステーキ」を実践しました。そんな飛ぶ鳥も落つ勢いのステーキ専門店が監修した東洋水産のカップ麺「でかまる いきなり! 焼そば」に——

(※写真のステーキ肉はイメージです)

残念ながら本物のステーキ肉は入っていません。けれども秘伝のオリジナルステーキソースを再現したという今回、私は「いきなりステーキ」の実店舗でステーキソースを使ったことはありませんが、これまで食べてきた同店監修商品は冷凍食品やスナック菓子など合計14種類。いずれも “ある共通点” があったので、それを意識しながらレビューしたいと思います。

開封

カップ麺に別添されている小袋は、「液体ソース」「粉末ソース」「かやく」の合計3袋。販売ルートは全国のCVS(コンビニエンスストア)・量販店・一般小売店他、つまり全チャネル販売で、コンビニ大手4社の中では「ローソン」「ミニストップ」「ファミリーマート」の店舗で販売されている姿を多く見かけました。



麺は油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯4分と太めのサイズ。麺については「いきなりステーキ」らしさが皆無に等しい状態ですが、やや黒ずんだ色合いの見た目にゴツめの角ばった形状、さらに精製ラードの芳ばしい香りが強く漂ってくるところが東洋水産らしく、量も食べ応えのある大盛り130g。

ちなみに賞味期限の横にある「M1」は、カップ麺を製造した工場を特定するための製造所固有記号といい、東洋水産のM1は群馬県館林市にある「関東工場」(群馬県館林市赤生田本町3831-1)のこと。縦型ビッグのカップラーメンは同グループ「酒悦」の房総工場で製造しているのですが、今回は東洋水産の自社工場で、直近の新商品では「亀田の柿の種味焼そば」と同じ製造所になります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる いきなり! 焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(M1)
内容量:169g(めん130g)
商品コード:4901990363716(JANコード)
商品サイズ:縦177mm×横177mm×高さ68mm

発売日:2019年08月05日(月)
実食日:2019年08月09日(金)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:角型ビッグ・大盛カップ焼そば
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体ソース・粉末ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、植物性たん白、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、植物油、糖類、みそ、香辛料、ポークエキス、デキストリン、香味油脂、粉末野菜、食塩、発酵調味料)、かやく(味付挽肉、コーン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、レシチン、かんすい、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

パッケージのステーキ肉は定番の “※写真はイメージです” でしたが、ちゃんと先入れの「かやく」に肉が入っています。ダイス状に整えたらサイコロステーキっぽくなんたんじゃないのかな——と思いつつ、けっこう開封した瞬間からワイルドかつジャンクな香りが漂ってきて、単純に味の満足度は高そうですし、コーンも実店舗で定番の付け合わせですね。



さて、中には一部の例外もありましたが、これまで食べたきた同店監修商品の “ある共通点” とは「肉を炙ったような(もしくは鉄板で焼いたような)香り」とパンチの効いた「ガーリック&ペッパー」による中毒性の高いテイスト。その雰囲気は、今回のカップ麺を調理している段階から早くも主張が見られました。ちょっと具材の量は寂しいけれど、香りの印象は悪くありません。

ただ、その香りからして味が濃そうなので、最後まで美味しく食べきれるバランスなのかどうかが重要ですね。それでは、いきなりステーキ監修商品ならではの旨味とジャンクな中毒性に注目しつつ、「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(169g)当たり

カロリー:760kcal
たん白質:17.2g
脂  質:35.0g
炭水化物:94.1g
食塩相当量:4.7g
ビタミンB1:0.57mg
ビタミンB2:0.62mg
カルシウム:254mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと後半しんどいかも
3.5

くっきりとした輪郭の角刃で切り出された角麺はハリのある質感で、もちもちした粘り気のある弾力ではなく、意外と麺の加水率は低め。小麦の粘り気よりも歯切れの良さを重視しているような、けっこう硬めの食感と歯切れが特徴です。ただしジャスト4分で湯切りした場合、ところどころ麺の中心にサクッとした部分が残るかもしれません。

かといって4分以上待つと硬めの食感も失われてしまいそうだったので、とにかくしっかり熱湯を沸かすこと(ポットの保温湯は使用しない)、それからエアコンが効いた室内で調理する場合、きもち15秒くらい長めに待つと戻りムラが軽減されると思います。あとは大盛130gで食べ応えもバッチリなんですけど、やはり後半にかけて単調さが気になりますね。



今回のソースは味が濃い上に甘く、キャベツなどのインターバルになる具材も入っていないので、そこに伸し掛かってくる精製ラードが普段以上に重い‥w でも細麺だと確実に麺が負けるでしょうし、加水率を上げるのも違うような気がするので、基本中の基本ですが、しっかりお腹を空かせておくのが今回けっこう重要なポイントになってくると思います。

ソース

隠し味の味噌が面白い
5.0

アレルゲンに牛肉の表示がなく、動物系の旨味はポークベースなので、「ビーフステーキ」の再現度は高くありません。しかし、何味かと聞かれたら和風ステーキソースっぽい系統で、しょうゆベースかつ味噌の隠し味が個性的な日本人の味覚に合うフレームワーク(※調べてみたところ実際のソースに味噌は使っていないため、東洋水産オリジナルのアレンジですね)。

油そば・まぜそば系のタレほど多くありませんが、けっこう油脂の量も多めに含まれていて、液体ソース自体の粘度は高く、こってり系ど真ん中。かつ甘さも強めに効かせてあり、前述した鉄板焼き風の芳ばしい肉の香りと実際に旨味も太めに仕上がっているので、かなり重心の低い土台を構築しています。

そこへ重ねる粉末ソースの中には多めのブラックペッパーとガリックパウダー、オニオンパウダー、人工的な旨味成分、あと若干の一味唐辛子が仕込んであるようなテイストで、これぞ「いきなりステーキ」の監修商品らしいジャンク感をブースト。中でも同グループの「ビーフペッパーライス」よろしく強めの黒胡椒が効果的で、味の輪郭が整います。

小さな粉末野菜の粒によるシャキシャキとした食感も面白く、たぶんニンニクもしくはタマネギだと思うのですが、いかんせんニンニクが強すぎて粉末野菜の区別はつきません(※なので実食のタイミングには注意してください)。でも漠然と香味野菜の旨味が強めに効いていて、なるほどステーキにかけても美味しそうな味わいと臨場感も上手く表現されていました。

具材

コーンまで焼いたみたいになる
4.0

味付挽肉、コーン、どちらも新開発の具材ではないですし、その味付挽肉も牛肉ではありませんが、濃いめのスパイシーな味付けで食べ応えがあり、けっこうサイズも大きめです。さらにジャンクな和風ステーキソース系の味付けに映えるコーンの甘みが絶妙で、焼いた肉を思わせる風味により、コーンまで一緒に焼かれたような臨場感が印象的でした。

というわけで物は悪くないですし、焼きコーンライクな風味も面白く、あえてキャベツもカット入れなかったのかもしれませんが、精製ラードの香りが強い130g(湯戻し前)の麺を完食しないといけない今回、ギブミーキャベツ‥‥w キャベツだけと寂しいけれど、なかったらなかったで重要性に気付かされることが多い具材です。

ちなみに「いきなりステーキ」の実店舗では、付け合わせのコーンをブロッコリー・オニオン・ジャガイモ・インゲンのいずれかに無料で変更できるので、麺の量をレギュラーサイズ(90g)まで落とし、東洋水産が誇る極上の皮付きポテト、もしくはシャッキシャキのオニオンを入れたほうがよかったかもしれません。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

東洋水産が今回のカップ麺を開発するにあたり、試作品を2つ「いきなりステーキ」の方に試食してもらっていたところ、いきなり社長が入ってきてイッパツOKを出した、という開発背景があるくらいなので、おそらくソースの再現度は高いのだと思います。それに実際、肉を焼いたような臨場感が面白く、味のレベルは高い商品だと感じました(※とりあえずニンニク注意)。

しかしながら精製ラードの効いた油揚げ麺の量が仇となり、スタートダッシュが好調だった分どうしても後半にかけての失速が否めなかったので、なるべく短期戦に持ち込んだほうがいいかもしれません。とはいえ「いきなりステーキ」監修らしい中毒性の高さと肉にステーキソースをかけたような調理感が楽しめたので、今度は汁ありの「でかまる」を監修したらどうなるか、いきなりステーキのカップラーメン版にも挑戦してもらいたいですね。

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