どうも、taka :aです。
本日の一杯は、大黒食品工業のカップ麺「大黒 力うどん」の実食レビューです。
前回の記事でレビューした「杵もちらーめん」と同じく、越後製菓の杵つきもちを使用した秋・冬季節限定のカップうどんを食べてみました。
もち米100%のおいしさ
越後製菓の “こだわり” や “業界初の餅入りカップ麺を作ったのは誰か” については「大黒 杵もちらーめん」の記事と重複するため省略しますが、ちょっと珍しかった餅+ラーメンとは一変してメジャーなメニューの力うどん。
「力うどん」とは、ご存知 “餅が具として入っているうどん” の総称で、以前に由来を調べたことがあるのですが‥
やはり “力持ち” と “力もち(餅)” をかけた単なるダジャレ、というのが最も有力な説みたいですね。私が住んでいる関西(近畿)地方の一部地域では、餅のことを “かちん” と呼ぶ女房詞から「力うどん」のことを「かちんうどん(かっちんうどん)」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
「杵もちらーめん」と同じく、こちらにも「越後製菓」のロゴが掲載されているのですが、フタの上だけでなく容器の側面にも描かれています。おそらく餅は共通のはずですから、そのクオリティについては間違いないでしょう。
実は、いまさらながら大黒のカップうどんをレビューした記憶がないので、ちょっと麺が未知数だったりします。ドキドキ‥
開封
小袋は、「もち」「かやく」「粉末スープ」の3袋。
すべて先入れなので、悩む必要はありません。
「もち」は真空パックで、パッケージには正真正銘 “越後製菓株式会社” 製であることが明記されています。この餅は熱湯3分でも問題なく食べられましたが、今回は熱湯5分なので、少し仕上がりが異なるかもしれませんね。
容器のサイズは大盛りバケツ型ですが、餅との差し引きか麺の量は65gと少なめ。メーカー希望小売価格は税別190円、購入価格は税込105円だったので、それも踏まえた上でレビューします。
製品情報・購入価格
製品名:大黒 力うどん 製造者:大黒食品工業 内容量:100g(めん65g) 発売日:- JANコード:4904511003139 希望小売価格:190円(税抜) 発売地域:全国 |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:450ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(もち / かやく / 粉末スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、やまいも粉、デキストリン、植物性たん白)、かやく(もち、味付き油揚げ、かまぼこ、ねぎ)、スープ(食塩、砂糖、醤油、かつおエキス、かつお節パウダー、昆布エキス、たん白加水分解物、昆布パウダー、唐辛子、植物油脂、デキストリン)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、炭酸Ca、カラメル色素、ソルビット、リン酸塩(Na)、酸味料、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、紅麹色素、ビタミンB1、(原材料の一部に乳成分、魚醤(魚介類)を含む) |
【アレルギー表示】 乳・小麦・大豆・やまいも ※コンタミネーション:そば・卵・えび・かに・魚介類(「魚醤」由来) |
実食開始
1食(100g)当たり
カロリー:390kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:390kcal(めん・かやく:353kcal)(スープ:37kcal) 食塩相当量:6.6g(めん・かやく:1.0g)(スープ:5.6g) |
めん
食べごたえのある、もちもち麺。
(大黒食品工業「チラシ PDF」より引用)
たとえば東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつねうどん」を例に挙げると、それよりも柔らかくて厚みもないのですが、なんだろう‥かなり “しっとり” してます。序盤からコシは皆無に等しいですし、その上まったく耐久力もないので、後半ゆるゆるなんですけど、まるで吸い付くような肌質が印象に残りました。で、この麺ちょっと「日清のどん兵衛」に似ていますね。
もちろん今の “10分どん兵衛” にも耐えられる麺ではなく、 “熱湯3分時代” の油揚げ麺に似ていたんです。時は1994年に遡り、「5分も待てない!」という声に応えるべく研究陣の皆様が総力を挙げ、それまでの常識を覆す熱湯3分どん兵衛が開発されました。
2000年には再び湯戻し5分の麺に戻っちゃったんですけど、私は熱湯3分のペラペラどん兵衛けっこう好きだったんですよね‥と、それはさておき今回のカップ麺は熱湯5分ですが、ちょっと懐かしい時代を感じる油揚げ麺でした。しかし、ちょっと意外だったのは‥
同社の製造する中華麺では容赦のない油揚げ麺特有のニオイが控えめで、それこそ「赤いきつねうどん」よりも穏やかだったんです。やまいも粉が練り込まれているのも面白く、けっして先進的な新開発系の麺ではないのですが、懐かしさと同時にスープ(つゆ)を選ばないポテンシャルも感じました。
つゆ
かつおと昆布ダシの効いたすっきり醤油のキレのあるうどんつゆ。
(大黒食品工業「チラシ PDF」より引用)
食塩相当量の数値に懸念があったので(「杵もちらーめん」の件もありw)、熱湯を注ぐ時に内側の線から1.5mmほど上を狙ったんですけど、これは関西人好みの味ですね。
スープの原料では「食塩」の含有量が最も多いため比例して塩気は強めでしたが、醤油自体は控えめで、砂糖の甘味もあり、何と言っても “だし” が丁寧なんです。それは原材料を見ても分かるのですが‥
・かつお節パウダー
・昆布エキス
・昆布パウダー
鰹と昆布の合わせ出汁で、それぞれエキスとパウダーの二段仕込み。唐辛子は‥よく分からなかったんですけどw 粉末ながらに出汁を強く意識している西寄りのテイストです。
それだけに関東・東北の醤油がキリッと立った味が好みの方にとっては理想が離れてしまうでしょうし、出汁文化の関西人にとっては塩気が強すぎるのですが、鰹と昆布が粉末ながらに丁寧なので、塩気に関しては熱湯の量で調節可能でした。
それこそ味の方向性は、東洋水産の「白い力もちうどん」に近いかもしれません。
かやく
原料・製法にこだわった「越後製菓の杵つきもち」と、刻み油揚げ、かまぼこ、ねぎ入り。
(大黒食品工業「チラシ PDF」より引用)
先ほど東洋水産の「白い力もちうどん」の名前を出しましたが、あの餅は箸で持ち上げたらニョ〜ンと伸びるのに対し‥
▼カップ麺ブロガーの麺リフトならぬ餅リフト
見たまえ、この踏ん張りを。
このように箸で持ち上げた状態のまま撮影のためにキープしても、すぐさま下に伸びて切れることはありません。しっかり5分待ちましたが、3分の頃と大きな違いはありませんでした。それだけに舌触りの滑らかさでいえば東洋水産の「白い力もちうどん」に劣りますが、もち米の香りと甘味は明白で、コシと粘り気の強さについては越後製菓に軍配が上がります。
かなり粘り気が強いので、歯に詰め物(特に治療中の仮詰め等)をされている方は注意してください。うっかり油断して噛んじゃったら、カポッと外れるかもしれません。
ねぎは歯触りで自己アピール、かまぼこは薄いのにモチッとした食感で少し独特、刻み油揚げは特に味付けが施された様子は見られませんでしたが、主役の餅はバッチリです。以前は天かすも入っていたようですが、リニューアルでカットされたようですね。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3+)
(標準は★3です)
麺の量が大盛りではないため、東洋水産の「白い力もちうどん」という強力なライバルを相手にしなければいけませんが、越後製菓ブランドを掲げて100円前後のコストパフォーマンスは認めざるを得ませんでした。ちょっと食品添加物特有のピリピリとした刺激が気になったんですけど、100円前後のカップ麺と思えば許容範囲内でしょう。
具材のバリエーションでいえば同シリーズの「杵もちらーめん」に劣りますが、3分どん兵衛を思い起こせてくれた頼りない麺は懐かしく、つゆの方向性も相俟って個人的には好印象なカップ麺でした。けっこう塩気が強かったので、気持ち熱湯を多めに用意されると安心です。
「白い力もちうどん」の存在を無視できず少し評価は厳しめに見ていますが、個人的には「杵もちらーめん」よりも食べやすく、好みの味でした。
力うどんで「大黒」が浮かばなくて知らんな~と思ったら、きっと私が知ってるのは東洋水産の方なのね。
(メーカー名はtaka :aさんのブログを読み始めるまでほぼ意識したことがなかった)
でも主役の餅の頑張りようがすごい!
そうそうリフトアップしたら垂れてくるもんね。
麺と餅の弾力が逆になったか(笑)と思ってしも~た☆
え~っと大黒食品工業って聞いたことないんだけど・・・・それとサンポー食品?知らないメーカーです!今までいろいろなところに住んできたけど、見つけられなかったか?もしくは無視してたかもw
ごめん、カップ麺よりメーカーに目が釘付けになっちゃって・・・