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「カップヌードル しお」発売以来最大の進化!? 2019年リニューアル

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月1日(月)リニューアル新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル しお SMOKY&SPICY SiO」の実食レビューです。

発売以来最大の進化!? 燻製オリーブ香る洋風しお味「カップヌードル しお スモーキーブラックペッパーしお」にリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル しお 2019年4月リニューアル

「カップヌードル SiO(しお)」とは、1971年(昭和46年)9月18日発売のロングセラー商品「カップヌードル」、1973年(昭和48年)5月発売の「カップヌードルカレー」、1984年(昭和59年)7月23日発売の「シーフードヌードル」に続くカップヌードルの定番商品として、2003年5月19日に初代・カップヌードルしお(SiO)が発売されました。

「鶏の香草焼」をイメージしてバジルやオリーブオイルでアクセントを付けた洋風しおスープと5種類の彩り鮮やかなオリジナル具材(カニ肉風カマボコ、ポテト、アスパラ、レッドベル、タマゴ)を商品コンセプトに掲げ、カップヌードル、カップヌードルカレー、シーフードヌードルと一緒に並んでもバランス感が保てるように——との理由から白地のパッケージを採用。

初代発売当初からアルファベット表記「SiO」の「i」だけ小文字になっていますが、その理由は見栄えを意識してバランスが取れるように「i」だけ小文字にしているとのこと。つまり単純にデザインを重視した結果、「i」だけ小文字の「SiO」が採用されたそうです(※数年前に日清食品の方から聞きました)。



2004年2月9日に「ミニ」シリーズの新バリエーションとして「カップヌードルしおミニ」を発売、2004年7月26日に「ホクホクポテト30%増量」。2004年7月25日にオリーブオイルを「エクストラバージンオリーブオイル」にグレードアップし、2006年1月10日には「ビッグ」シリーズの新定番として「カップヌードルしおビッグ」なども発売されていたのですが、生き残ったのは標準サイズだけ——

その後もエキストラバージンオリーブオイルを「アーリオ・オーリオ」(ガーリック・オリーブオイル)に変更したり(2007年7月9日)、鶏の香草焼に欠かせないサブアイテム「レモン」に注目して「すっきリッチ」に変更してみたり(2009年5月4日)、再びエクストラバージンオリーブオイルを導入してメイン具材に「炭火焼チキン」を入れるなど(2011年5月16日)、幾度となくリニューアルを繰り返してきました。

炭火焼チキンを導入した頃から基盤が固まって、その後はオリーブオイル、バジル、ガーリックの風味をアップしたり(2012年3月12日)、新しいパッケージとイタリアで撮影したテレビCMを展開してオリーブオイルの香りをアピールしていたのですが(2013年3月4日)、2016年6月13日発売品から “具材充実” をコンセプトに掲げ、「炭火焼チキン&蒸し鶏のWチキン入り」を採用し、カップヌードルシリーズNo.1の具材量になったのが前回の最終リニューアル。

もしかすると今回の記事が公開される2019年4月1日には、日清食品の公式ウェブサイト内にある製品情報が上書きされ、もう上記の画像は見られないかもしれませんが、前回までのサブタイトルは「バジル&オリーブオイル風味」。パッケージのデザインは「SiO」の「i」にオリーブの実をあしらい、全体のテーマカラーはオリーブをイメージしたフレッシュグリーンでした。



そして今回、基盤の “洋風しお味” は据え置きですが、商品コンセプトをSMOKY(スモーキー)&SPICY(スパイシー)に変更し、それらの個性を発売以来最大の進化として新たに導入。サブタイトルも燻製オリーブ香る洋風しお味「スモーキーブラックペッパーしお」となり、全体のイメージカラーはフレッシュグリーンから涼しげな淡いブルーに刷新されています。

で、ちょっと気になるのが容器の側面なんですけど、製品の名称や原材料名、内容量、保存方法、調理方法、製造者などが記載されている「製品詳細情報欄」が印刷されています。それがどうしたの? と思われたかもしれませんが、実は “まったく同じ内容の製品情報がフタの上にも記載” されているんです。つまり、同じ情報が容器側面とフタの上でダブッているのですが——

開封

今回のリニューアルからフタの上に「スモークオリーブ風オイル」が別添されているので、この状態だと別添の小袋が邪魔で製品情報の詳細が店頭で確認できません。おそらく見えない不安をなくすために、容器の側面を見れば製品の詳細情報が確認できるようなデザインを採用しているのでしょう。じゃぁフタ上のデザインを何か特別な仕様にすればいいような気もするのですがw



とはいえエスニックシリーズなどの一部ブランドを除く通年商品のカップヌードル(レギュラー)やカップヌードルカレー、シーフードヌードル、そして今回の「カップヌードルしお」と同時に発売された「カップヌードル味噌」など、もれなく定番カップヌードルはフタの上で原材料名などの詳細情報が確認できるので、 “これも立派なカップヌードルのデザイン” と言えるかもしれません。

熱湯や別添のスモークオリーブ風オイルを加える前、まだスモーキーな燻製感は漂ってきませんが、オリーブオイルのクセを帯びた香りが「カップヌードルしお」の個性を踏襲している安堵感を伝えてくれます。ただ、これまでのメイン具材だった炭火焼チキンと蒸し鶏はチリトマトヌードルにも入っている「白い謎肉」ライクな味付鶏ミンチに変更されてました。調理前ですが、とても大きな変化ですね。

私は今回のカップ麺を日清食品グループの公式オンラインストアで購入しているのですが、ネット通販サイト限定のカップ麺ではありません。本日4月1日より全国のスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアにて販売されていると思いますし、タテ型レギュラーサイズでもカップヌードルの新作なので、火曜日からはコンビニエンスストアで見かけることも多くなってくるでしょう。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル しお
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(製造所固有記号 S)
内容量:77g(めん60g)
商品コード:4902105250143(JANコード)
  〃  :14902105250140(ITFコード)
規格サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm

発売日:2019年04月01日(月)
実食日:2019年04月01日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア)
商品購入価格:194円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(中華麺・ ヌードルタイプ)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(スモークオリーブ風オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(植物油脂、ポーク調味料、チキン調味料、香辛料、糖類、豚脂、オニオンパウダー、魚介調味料、香味調味料、粉末しょうゆ)、かやく(味付鶏ミンチ、キャベツ、フライドポテト、味付卵、赤ピーマン)/ 加工でん粉、香料、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香辛料抽出物、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、フラボノイド色素、炭酸Mg、カラメル色素、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

麺の原材料名は小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料となっているので、リニューアル前の油揚げ麺から原材料自体は変わっていません。この原材料の構成は、「カップヌードル シーフードヌードル」や「カップヌードル リッチ」シリーズにも使われているヌードルタイプの油揚げ麺とも共通しています。



お湯を注いだらフタを閉めて3分待機、別添の「スモークオリーブ風オイル」は後入れとなっているので、先に入れないように注意しましょう。お湯を注いでから待っている間、別添のスモークオリーブ風オイルをフタの上で温めます。フタの上に残っている接着剤はペリッと簡単に取れるので、再接着が気になる方はフタを破らないように接着剤を剥がしてください。けっこう気持ちよく剥がれますよ(笑)

さて、完成‥の、一歩手前になるのですが、フタを開けて直後、麺が見えないほどの具材量です。実質的な重量としてはリニューアル前のほうが重たいかもしれませんが、白い謎肉は大小あわせて約10個とゴロゴロ入っていて、さらにキャベツやスクランブルエッグがボリュームを、ポテトがアイデンティティを演出し、赤ピーマンの差し色で彩りもいいですね。それでは、前回との違いに注目しながら「めん」「スープ・別添(スモークオリーブ風オイル)」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(77g)当たり

熱  量:364kcal(カロリー)
たん白質:8.5g
脂  質:16.8g
炭水化物:44.6g
食塩相当量:5.0g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:2.8g)
ビタミンB1:0.89mg
ビタミンB2:0.25mg
カルシウム:98mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:364kcal(めん・かやく:314kcal)(スープ:50kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

カップヌードルならではの、しなやかでコシとつるみのある麺。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『カップヌードルしお』」)

洋風しお味のスープにベストマッチ

先ほど「カップヌードル シーフードヌードル」と原材料名は同じと書きましたが、おそらくシーフードヌードルと共通の油揚げ麺が使用されているのでしょう。実はシーフードヌードルの麺も大々的なアナウンスなくマイナーチェンジが行われているのですが、その転機となったのが2017年10月16日に発売された「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」だったんです。

それ以前のシーフードヌードル及びカップヌードルリッチシリーズには、カップヌードル(レギュラー)よりも幅の狭い細麺が採用されていたのに対し、発売10周年を記念して開発されたミルクシーフードヌードル(2017年10月16日発売品)以降は麺の幅をレギュラーと揃え、さらに香辛料を新たに追加。順次しれっと全体的にリニューアルが入り、現在の汎用麺に統一されました。



なので、おそらく今回も既存(現行品)のシーフードヌードル系譜にある油揚げ麺が採用されていると思ったのですが、明らかに麺の色が濃い目なんです。同社の「チキンラーメン」ほど芳ばしい風味ではありませんし、スープとの兼ね合いもあるとは思いますけど、今回のテーマのひとつである「SMOKY(スモーキー)」に合わせて普段よりも芳ばしく揚げてあるような印象を受けました。思い込みかもしれませんがw でも実際すこぶるスープとの一体感は高く、フィッティングこの上なかったです。

スープ・別添(スモークオリーブ風オイル付)

チキンのうまみにバジルの香りとブラックペッパーをきかせた、ピリッと刺激的な “洋風しお味” のスープ。
オリーブオイルの風味と燻製の香りをきかせた “スモークオリーブ風オイル”。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『カップヌードルしお』」)

SMOKY&SPICY is in the best condition!!

いつもはブラック “ペパー” なのに今回はブラック “ペッパー” なんだなぁ‥って、それはどうでもいいですかねw 前回には別添されていなかったスモークオリーブ風オイルが実装されているので、そもそも結果的なスープの表情は大幅に変わっているのですが、実は軸になっている粉末スープのフレームワークは極端に違うわけではありません。しかし、よりテイストはパワフルに進化していました。

動物系はポークベースとなっているのですが、実は「鶏の香草焼」を主題にしていた頃からベースはポーク。残念ながらブイヨンはカットされてしまいましたが、よりポークの厚みが増したような力強い味わいに変わっていて、明らかに前回よりも量が増えていたブラックペッパーは思っていた以上に多く、テーマの「SPICY(スパイシー)」をバチッと演出。黒胡椒は容器の底に溜まりがちだったので、定期的に混ぜながら食べるのが抜けの良さを楽しむポイントです。

スモークオリーブ風オイルによる燻製感によって、より複雑な味わいを醸しているのですが、最近よくある焦がし系ほど強烈なフレーバーではありません。なのでベーコンを放り込んだように顕著なスモーク感をイメージしていると物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、それだけに香料でゴリ押しする系の取って付けたような印象を受けることはなく、適切な燻製感によってオリーブオイルのフレッシュな香りを駆逐しない、SMOKYもSPICYも絶妙に計算された効かせ方が好印象でした。

具材

味付鶏ミンチ、キャベツ、ポテト、スクランブルエッグ、赤ピーマン。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『カップヌードルしお』」)

ある意味これは正当な進化かも‥

以前は食べ応えのある炭焼チキンに加えてソフトな蒸し鶏を採用し、さらにカップヌードルブランドNo.1の具材量を誇っていましたが、リアル系のWチキンがジャンクな味付鶏ミンチ(白い謎肉)に置換されたことによるイメージの変化はマイナーチェンジどころではありません。しかし、スモーキー&スパイスをテーマに進化したワイルドなスープと白い謎肉のジャンク感‥サイコーにマッチしておりますw

前回はオリーブオイルの繊細さを前に出すような骨組みだったので、もしジャンクな白い謎肉だったら浮いていたかもしれません。逆に今回はポークの旨味が強いスパイシーでワイルドなスープに変更されているため、リアルな鶏肉具材よりも白い謎肉のほうが合っていると素直に受け取れたんですよね。しかしながら豚肉ベースの茶色い元祖・謎肉だとジャンク過ぎたと思うので、鶏肉ベースの白い謎肉で正解。

他の具材はリニューアル前と共通ですが、スープの主軸自体は “洋風しお味” のままなので、それぞれの相性は問題ありません。濃厚なスープの中でインターバルになるキャベツ、キレのあるブラックペッパーと対比を描くスクランブルエッグの甘み、洋風しお味スープに映える赤ピーマン、「カップヌードルしお」といえば必須のポテト、そしてスープを引き立てる多めのバジルとパセリの大きな存在感も引き立て役として必須のアクセントでした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6+)

“発売以来最大の進化” とメーカーが直々に謳っているだけのことはあって、おそらく今回のリニューアルは賛否両論あると思います。オリーブオイルの香りとリアルな鶏肉具材で繊細なテイストを打ち出していた前回と比較して明らかにジャンクな路線に変更となっているので、好みによっては改悪と感じてしまうかもしれません。

ただ、ジャンクな方向性にシフトしながらも別添のスモークオリーブ風オイルによってオリーブオイルのフレッシュな臨場感は圧倒的に増していたし、燻製の香りでスモーキーな個性を演出しつつ取って付けたような安っぽさは感じさせない絶妙なラインだったのも超高評価を付ける決定打になったポイント。好みの問題で評価は割れるかもしれませんが、ひとつのカップ麺としての完成度は前回よりも上がったように思いました。

濃厚な旨味をスパイシーに引き締める抜けの良いブラックペッパーの清涼感も心地よく、たしかにベースは「カップヌードルしお」の「洋風しお味」を踏襲しているのですが、なるほど発売以来最大の進化という謳い文句は伊達じゃないですね。ある意味「カップヌードル」というブランド的には “正当な進化” と言えるスタイルですし、期間限定ではなく定番商品ということで、当ブログとしては高く評価します。

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