どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年11月25日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 白味噌」(236円+税)の実食レビューです。
冬限定のクセ旨シリーズ第2弾は「味噌」3種の白味噌を合わせた “まろ濃(こい)仕立て„ まろやかな白味噌のコクと生姜のキレが特徴の変わり種!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 白味噌
カップヌードルとは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇っているブランドで、言わずと知れた日清食品のロングセラー。現在は「オリジナル」「カレー」「シーフード」「チリトマト」で構成される四天王を中心に、クセ旨シリーズ(味噌、欧風チーズカレー、辛麺、担担、ねぎ塩)やPROシリーズ、世界のカップヌードル(CUPNOODLES)なども展開。
このページでレビューする「カップヌードル 白味噌」は、クセ旨シリーズの中でも根強い人気を誇っている「味噌」の味わいを冬向けに調整した変わり種で、11月4日発売の「白担担」に次ぐ “冬限定クセ旨„ 第2弾。通常の「味噌」には3種の味噌(麦味噌、赤味噌、白味噌)を使用し、冬限定の「白味噌」にも3種の味噌を使用しているのですが、後者には “3種の白味噌„ をブレンドしているのがポイント。
現在販売中の「カップヌードル 味噌」は、もともと “シニア世代に向けたミニだけの味„ として開発された「カップヌードル 味噌 ミニ」(2018年4月2日発売品)にルーツを持ち、レギュラー化を望むファンからの要望に応え、2019年4月1日より販売開始となった商品なんですけれども‥‥
「カップヌードル みそ」の歴史は古く、現在を遡ること32年以上、1992年(平成4年)7月に発売されたローマ字表記の「カップヌードル MISO」が事の発端。
その当時、歌手のジェームズ・ブラウン(James Brown)をコマーシャルに起用し、彼の代表曲である『Get Up』の名フレーズを「ミソンパ!」に置き換えたシュールなテレビCMが流れ、世界的なファンクの帝王を “ミソンパおじさん„ などと呼ぶ小学生が後を絶たないほどの騒ぎになりました。ええ、その頃からヤバいんですよ、日清食品のセンスって。
話を戻しまして現行の「カップヌードル 味噌」は、前述のように「ミニ」のレギュラーサイズ版で、最終リニューアル日は2022年3月7日。クセ旨シリーズの発足後、派手なオレンジ色のパッケージに変わりましたが、味などの内容は2年以上ずっと変わっていません。今回は諸事情により食べ比べは行いませんが、通常品との違いに注目しながらレビューします。
開封
先にレビューした「白担担」には小袋が別添されていたのですが、第2弾の「白味噌」に小袋は別添されていないため、フタを半分まで剥がして熱湯を注ぎ、フタをして3分後、よく混ぜてOKのカップヌードル標準仕様。通常の「カップヌードル 味噌」にも小袋は別添されていないので、それとも同じ仕様です。
かやくは謎肉(なぞにく)こと味付豚ミンチをメインに、キャベツ、にんじん、ねぎ、生姜の組み合わせで、通常品には使われているコーンは入っていませんが、注目すべきは小さな生姜。これはセブンプレミアムの「名店ジャンク すみれ味噌ヌードル」で猛威を振るったアイテムでもあるので、かなり効果的な主張を見せてくれるのではないかと期待しているポイント。
ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)なので、いつもの「カップヌードル 味噌」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり254.88円が現在の相場になりますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の販売店であれば、おそらく160円前後で購入可能かと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 白味噌 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:83g(めん60g) 商品コード:4902105283905(JAN) |
発売日:2024年11月25日(月) 実食日:2024年12月01日(日) 発売地域:全国 取得店舗:ミニスーパー 小売価格:159円(税別) 購入価格:236円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(粉末みそ、豚脂、糖類、小麦粉、ポーク調味料、でん粉、大豆粉末、乳等を主要原料とする食品、香辛料、ごま、クリーミングパウダー、ジンジャーペースト、香味油、オニオンパウダー、魚醤、酵母エキス、ガーリックペースト)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、にんじん、ねぎ、しょうが)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘多糖類、炭酸Ca、カラメル色素、香料、かんすい、香辛料抽出物、カロチノイド色素、アルギニン、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、炭酸Mg、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。カップヌードルに使われるフライ麺のサイズは、大きく約2mm幅と3mm幅に分けられ、さらにスープの味に合わせて配合を変えているのですが、今回のサイズと原材料名は通常の「カップヌードル 味噌」と完全に一致します。
あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして3分後、よく混ぜ合わせたら出来上がり。カップヌードルといえば具沢山のイメージなのに、なんかショボくね‥‥? みたいな変わり種も出てくる昨今、しかしながら今回は文句なしで具沢山。そして白味噌の優しい香りと生姜のキレが織り成すコントラストが良き!
というわけで、今のところ当ブログでは高評価を意味する「★5」は手堅い雰囲気の白味噌。はたして実際の仕上がりも期待を裏切らない出来栄えなのか、引き続き通常版との違いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(83g)あたり |
カロリー:405kcal たん白質:9.0g 脂 質:19.8g 炭水化物:47.6g 食塩相当量:5.1g (めん・かやく:2.5g) (スープ:2.6g) ビタミンB1:0.19mg ビタミンB2:0.25mg カルシウム:115mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:405kcal(めん・かやく:329kcal)(スープ:76kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもの味噌と同じです
サイズと原材料名の構成が通常の「カップヌードル 味噌」と完全に一致すると前述したように、ほぼほぼ体感的な変化もなく、まったく同じ油揚げ麺という認識で問題ないのですが、ちょっと注目していただきたいのが製造所。
なぜか約2mm幅だと逆の感想になることもあるのですが、約3mm幅に切り出された太麺の場合、関東工場(茨城県取手市清水667-1)製造の油揚げ麺は比較的に気泡が粗く、加水率も低めの食感。一方で関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)の油揚げ麺は、つるみのある滑らかな口当たりが印象に残るなど、意識すると分かる差が生じています。
それについては「カレー」や「担担」にも該当するため、単なる個体差ではないと思っているのですが、前述のように約2mm幅の油揚げ麺だと “関東工場のほうが滑らかだよな‥‥„ みたいなこともあったんですよね。また検証しておきます。
スープ
しっかり白味噌、がっつり生姜
いつもの「味噌」と比較して擂り胡麻(すりごま)の主張が圧倒的に弱かったり、煮干し粉末は不使用だったり、あきらかに甘さが強かったり、粘度が高かったり、乳等を主要原料とする食品やクリーミングパウダー、オニオンパウダーの甘さがあったり、想像していた以上に別物だったんですけど、それだけに白味噌のコクはバッチリ。そして、生姜。
特有の辛味をダイレクトに感じるほど強烈ではないけれど、まろやかな白味噌と対比を描く生姜の香味は想像以上に鋭く、メリハリのあるテイスト。原材料の構成は複雑ですが、突出しているのは白味噌と生姜で、ややこしい味ではありません。ただ、公式ウェブサイトに記載されていた “肉味噌の風味„ は意識しても目立って伝わってきませんでした。ポークの旨みは丁寧だったんですけどね。
かやく
上等
キャベツ、ニンジン、ネギは通常の「味噌」と共通で、コーンは不在。また謎肉も “いつもの「味噌」に入っている山椒謎肉ではない„ のですが、注目すべきは細切りの生姜。途中で引き合いに出した「名店ジャンク すみれ味噌ヌードル」ほど大量に入っているわけではないけれど、白味噌の優しさを駆逐しない程度にキレッキレ。
さらに山椒謎肉が入っていたら個性的だったことは言うまでもないけれど、スープが白味噌と生姜にフォーカスを絞っている構成だったので、あえて山椒を省いたのだと思います。
総評
いつもの味噌には “麦味噌、赤味噌、白味噌„ をブレンドしているのに対し、こちらは白味噌をベースにしているため、まろやかさは圧倒的。さらに煮干し粉末は省かれていたり、ゴマの厚みは楽しめなかったり、定番の「味噌」こそ至高だ! という方にはオススメできない商品になりますが、これ総合力めっちゃ高いですよ。
ちょっと人工甘味料のネチっこさが気になる場面もありましたけど、土台は白味噌の優しさを最優先で強調し、かと思えば強めの生姜でメリハリのあるコントラストを生み出している、好みによっては本家の味噌を上回るポテンシャルの持ち主。オリジナルとの差別化も明確なので、今しか楽しめない冬の味、要チェックです。【author・taka :a(大石敬之)】