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【評価】カップヌードル「コク辛海鮮キムチチゲ」あの名作が “世界のカップヌードル„ として2年半ぶりに復活!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月13日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル コク辛海鮮キムチチゲ」(236円+税)の実食レビューです。

あの名作がレギュラーサイズになって復活!? 世界のおいしいを、お届け。世界のカップヌードル(CUPNOODLES)に韓国料理の定番スープ新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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世界のカップヌードル コク辛海鮮キムチチゲ

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇っている日清食品のブランドで、日本国内でのマーケットシェアはもちろん、今では世界100ヶ国で販売されているロングセラー。その累計販売食数は3年前に500億食を超えるなど、真のグローバルブランドとしての地位を固めるに至りました。

世界のカップヌードルに「コク辛海鮮キムチチゲ」初登場

今回の新商品「カップヌードル コク辛海鮮キムチチゲ」は、若い世代を中心に人気を博している韓国料理の代表格といっても過言ではない “海鮮キムチチゲ„ の味わいを「カップヌードル」流にアレンジした一杯で、ハイハイまた韓国ね‥‥などと。いくら時勢とはいえ食傷気味の筆者なのですが、世界のカップヌードルから “海鮮キムチチゲ„ がリリースされるのは初めて。

世界のカップヌードル(CUPNOODLES)とは、2014年(平成28年)4月14日発売の日本版「トムヤムクンヌードル」及び「ミーゴレン」を皮切りとする “エスニックシリーズ„ にルーツを持ち、そのコンセプトを「世界のカップヌードル」に刷新する形で発足したシリーズで、始まりは2020年(令和2年)9月上旬と比較的に最近の話。

既存の「トムヤムクンヌードル」は「パクチー香るトムヤムクン」に、また現在は販売を終了している「グリーンカレー」は「ピリッと生姜のグリーンカレー」にリニューアルされ、新たに「魚介仕立てのペペロンチーノ」を追加。以降は「パクチー香るトムヤムクン」をセンターに、周りは入れ替わり立ち替わりで、直近だと「シンガポール風ラクサ」の復活が記憶に新しいところ。

世界のカップヌードルには “S„ が付く

日本で販売されている「カップヌードル」の英語表記は “CUPNOODLE„ ですが、世界のカップヌードル(CUPNOODLES)では海外向けのロゴと同様に “S„ を付けているのがポイント。これには “複数形の「s」を付けずに表現すると、海外では麺1本を意味する単語になってしまうから„ という文法上の理由もあるのですが‥‥

「カップヌードル」を単なる固有の商品名として海外に浸透させるのではなく、ラーメンや蕎麦に並ぶ一般名詞にするために、またブランド表記まで現地の感覚に合わせ、末永く愛されるブランドになるようにと考えられた、日清食品独自のグローカル(グローバル+ローカル)戦略と呼ばれるブランディングでもあるのです。はい、そろそろ「カップヌードル コク辛海鮮キムチチゲ」に戻りましょう。

世界のカップヌードルからは初のフレーバーと前述しましたが、2021年(令和3年)11月29日、冬といえば “やっぱり鍋„ をコンセプトに「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」を発売していた日清食品。それは(このブログでは一定の壁を設けている)★6の高評価を叩き出した名作だったので、世界のカップヌードルでもバチッとキメてくれるんじゃないかと。

辛さレベルは「2」と低め

ちなみに辛さレベルは5段階基準で真ん中より下の「2」となっているため、そこまで刺激的な要素には振っていないようですが、このレベルも「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」に共通するポイント。はたしてレギュラーサイズに生まれ変わったような仕上がりなのか、それとも意外な変化が生じているのか、仕上がりが楽しみです。

開封

こうやって見るとストライプ柄の存在感すごいな

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、調味油やペースト特有のコクには期待できないけれど、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さは魅力。ちなみにカラフルなストライプ柄のデザインは、陰陽五行説に基づく오방색(五方色※)をイメージしているのでしょう。日本でも鯉のぼりの吹流しだったり、お寺の五色幕だったり、七夕の短冊だったり、けっこう馴染み深いカラーリング。

※五色は青・赤・黄・白・黒(「青=木」「赤=火」「黄=土」「白=金」「黒=水」)ですが、色彩認識や染料の関係で、緑・赤・黄・白・紫(「緑=木」「紫=水」)を五色とすることも多い。

具材の構成はBIG時代から変わっていない

かやくは「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」と同じ “イカ、キムチ、たまご、赤唐辛子、ニラ„ の組み合わせで、原材料名の表示まで完全に一致。イカは「シーフードヌードル」から、スクランブルエッグは「カップヌードル」からの使い回しですけど、それだけにクオリティは確か。

ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)なので、2年半ほど前にリリースされた「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」の値段(220円+税)を超えているのですが、これが2024年5月現在のレギュラーサイズ製品における事実上の標準。昨年、一昨年と2連続で価格改定を実施しているため、その影響です。コンビニで「カップヌードル」4つ買ったら1,000円超えますもんね、ふつうに。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル コク辛海鮮キムチチゲ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:74g(めん60g)
商品コード:4902105283158(JAN)
発売日:2024年05月13日(月)
実食日:2024年05月16日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:236円(税別)
購入価格:254円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(糖類、あさり調味料、みそ調味料、豚脂、クリーミングパウダー、魚醤、酵母エキス、香辛料、オイスターソース、香味調味料、にぼし粉末)、かやく(はくさいキムチ、いか、味付卵、赤唐辛子、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、酸味料、炭酸Ca、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

「シーフードヌードル」系のパターンを採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。こちらの原材料名も「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」と完全に一致する内容で、カップヌードルの御三家を例に挙げると「シーフードヌードル」の流れを汲んだテンプレート。このパターンは “シリーズ中、もっとも自己主張が弱い„ ため、スープのインパクトがダイレクトに楽しめることを強みとしています。

力強い香りのアタックも健在

さて、フタを開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。調理後の雰囲気は完全に「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」の再来で、アタック強めの香りも健在。ちなみに「めん」と「かやく」は2年半前のBIGと完全に同じ内容かと思われますが‥‥

原材料名を比較するに、スープの構成は変わっていたので、引き続き「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」との違いや共通点、それと念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(74g)あたり
カロリー:336kcal
たん白質:8.1g
脂  質:13.9g
炭水化物:44.7g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:2.5g)
ビタミンB1:0.66mg
ビタミンB2:0.28mg
カルシウム:107mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:336kcal(めん・かやく:294kcal)(スープ:42kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

体感は「シーフードヌードル」と同じ

5.0

先に御三家を例に挙げると「シーフードヌードル」の流れを汲んだテンプレートと前述しましたが、本家の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」となっているのに対し、こちらには末尾に「香味調味料」が追加されています。ただ、これについては何度も引き合いに出している「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」でも生じていた現象。

あ、スープとの相性ばっちりです

ちなみに「世界のカップヌードル」を例に挙げると「パクチー香るトムヤムクン」の油揚げ麺は「シーフードヌードル」と完全に一致する内容なのに、ファン待望の復活を遂げた「シンガポール風ラクサ」には “香味調味料を追加する„ など、かなり細かく調整されているのですが、ぶっちゃけ香味調味料の効果は意識しても体感できるレベルには達していないので、ストイックにならなくても大丈夫。

しかし、茨城県取手市にある関東工場(+A)で製造された麺は、比較的に加水率が低めの設定で、やや粗い感じの口当たりが特徴的。片や滋賀県栗東市にある関西工場(+S)で製造された麺は、なめらかな口当たりが印象に残るなど、製造所の違いによる変化については分かりやすいので、それを意識しながら食べてみるのも一興ですよ(製造所は容器底面に印刷されています)。

スープ

BIG時代よりも貝の旨みが強烈に‥‥!!

5.0

魚醤やオイスターソースで本格さを演出していたり、クリーミングパウダーで丸みを持たせていたり、にぼし粉末を隠し味に使っていたり、味噌で味を調えていたり、基本的な方向性は「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」から変わっていませんが、特筆すべきは「あさり調味料」の存在感。舌の脇をキュッと締めてくるような、二枚貝特有の滋味が大幅に強化されたイメージ。

原材料名の並びを見ても、従来は6番目に位置していた「あさり調味料」の順番が糖類の次(手前から2番目)に躍り出ている状態で、実際の味わいも然り。辛さレベルはピリ辛ちょい上で、魚介の旨みを効かせた辛うま系のカップヌードルといえば「レッドシーフード」が台頭ですが、それよりもシャープで力強いテイスト。具材から滲み出てくるキムチの風味も功を奏し、きちんと「海鮮キムチゲ」してました。

かやく

まったく変わってない

5.0

ちょっとイカの数は少なめですが、個体差で具材のバランスが大幅に変わるブランドなので、その分ちょっとキムチが多かったり、スクランブルエッグやニラが多かったり、その個体差を楽しむのも一興。時代が時代なので、ほぼイカ(魚肉練り製品)を使用する案もあったでしょうに、きちんと本物のイカを搭載してくれているところは素直に嬉しいポイント。

スープにプラスの影響を及ぼす観点から見ても、本物のイカをチョイスしたことによる効果は高く、白菜キムチも個性を強めることに大きく貢献。ほんのり甘いスクランブルエッグの優しさはオアシスで、赤唐辛子は特有の芳ばしさで臨場感アップに寄与。そしてニラが全体のパンチを強めてくれる、蛇足や物足りなさを感じさせないラインナップでした。

総評

5.0

あきらかに「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」の焼き直しなので、ネタとしての新鮮味は皆無に等しく、おかげで当時よりも感動が薄れてしまったんですけど、それだけに手堅い完成度の高さ。けっこう味が濃いめ(BIG時代よりも力強いんじゃないかレベルの濃さ)なので、白ごはん片手にカップヌードル派の方にも朗報の一杯。

第4次韓流ブームの到来以降、日清食品は韓国人気に頼り過ぎなので、そろそろ便乗系の企画は控えていただきたい気持ちもありますけど、これは良品。スーパーやドラッグストアにも流通しているNB(ナショナルブランド)商品なので、チゲ系のフレーバーが好きな方は試してみてください。【author・taka :a(大石敬之)】

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