どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年6月12日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 海鮮コチュジャンチゲ味」の実食レビューです。
今度の新具材はタコ入りボール!? 韓国推しまくりNISSINの最新作は “コチュジャン×海鮮” の間違いない組み合わせ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 海鮮コチュジャンチゲ味
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、世界初のカップ麺である-・というのは言わずと知れた話。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、現在は世界100ヶ国で販売されている、真のグローバルブランドとしての地位を確立しました。
今回の新商品「カップヌードル 海鮮コチュジャンチゲ味」は、韓国で定番の家庭料理として知られるコチュジャンチゲ(고추장찌게)の味わいを “カップヌードル流” にアレンジした一杯で、コチュジャンの甘みとコクをベースに、海鮮の旨みを効かせたスープが特徴とのこと。さらに、新具材の「タコ入りボール」を搭載ということで、そこも見どころになります。
2023年(令和5年)6月現在、あらゆる分野で注目を集めている韓国カルチャーですが、日本に本格的な韓流ブームが訪れたのは現在を遡ること20年以上——2003年(平成15年)4月3日にNHKの衛星第2(BS2)で放送されるや否や、絶大な人気を博した韓国ドラマ『冬のソナタ』(原題:겨울연가 / 2002年1月14日 – 2002年3月19日)が火付け役。
微笑みの貴公子 “ヨン様” ことペ・ヨンジュンその人を筆頭に、その世界観と美しい演者の魅力に中高年の女性がメロメロ。また同時期に日本での活動を本格化したK-POPグループ「東方神起」が若い女性層を虜にした結果、いわゆる第1次韓流ブームが勃発。あまりに熱狂的な彼女・妻の黄色い声援に、もれなく嫉妬してしまった男性諸君、心中お察し申し上げます。しかし、ここからが本番。
2010年(平成25年)頃から「BIGBANG(ビッグバン)」「2PM(トゥーピーエム)」「少女時代」「KARA(カラ)」など、後にK-POP第2世代と呼ばれることになる人気グループが盛んなメディア出演を果たし、おじさん世代や若い男性も韓流ブームに取り込まれ、第2次韓流ブームが勃発。都内では新大久保を中心に、地価の高騰が相次ぐなど、大きな社会現象となりました。
それも一時期は落ち着いたものの、2016年(平成28年)にはアイドルグループの「BTS(ビーティーエス)」や「TWICE(トゥワイス)」が日本の韓国市場を席巻。TwitterやInstagram、TikTokなどを駆使していた女子高生らを中心に熱狂的な支持を獲得し、その流れでチーズタッカルビやチーズハットグなど、SNS映えする韓国グルメも爆発的に流行った結果、勃発したのが第3次韓流ブーム。
第1次・第2次韓流ブームは基本的にメディア発信だったのに対し、第3次韓流ブームからSNSを中心に話題が拡散され、さらに勢力を拡大。コロナ禍でテイクアウト需要が大幅に伸長した2020年(令和2年)以降になると、ヤンニョムチキンをはじめとするコチュジャンを使った甘辛い韓国料理が一般家庭にも浸透し、現在は第4次韓流ブームの真っ只中にあるとされています。
というわけで、今回の「カップヌードル 海鮮コチュジャンチゲ味」も韓流ブームに便乗した一杯になるのですが、思い返せば2021年11月29日と2022年10月3日に「カップヌードル 海鮮キムチゲ ビッグ」を展開していた日清食品。キムチからコチュジャン、イカからタコ、ビッグからレギュラーサイズと特徴は変化していますが、同じ流れを汲んだ商品といえるかもしれません。
開封
今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さが魅力。念のためコチュジャンとは、韓国料理に欠かせない発酵調味料で、中国を発祥とする豆板醤(とうばんじゃん)との分かりやすい違いは塩気が弱く、甘みを帯びていること。ちなみにチゲは単純に “鍋” の総称なので、チゲ鍋だとサハラ砂漠で頭痛が痛い的なことになります。
かやくは新具材のタコ入りボール(魚介の練り物)を筆頭に、フリーズドライのニラ、スクランブルエッグ、それと上記の画像では分かりにくのですが、キャベツも入って計4種。タコ入りボールは5個しか入っていませんが、数については個体差で前後します。この時点での香りは、魚介と味噌、さらにニンニクの存在感も明白で、食欲を刺激してくるファーストインプレッション。
メーカー希望小売価格は236円(税別)なので、レギュラーサイズの「カップヌードル」と同じ値段。2023年6月1日に実施された価格改定以前であれば、原則として214円(税別)が基準になっていたんですけど、これについては‥‥えっと、慣れてくださいw(とほほ)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 海鮮コチュジャンチゲ味 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:80g(めん60g) 商品コード:4902105279250(JAN) |
発売日:2023年06月12日(月) 実食日:2023年06月14日(水) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:236円(税別) 購入価格:159円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(糖類、豚脂、粉末みそ、小麦粉、香辛料、でん粉、粉末しょうゆ、大豆粉末、コチュジャン、いか粉末、豆板醤、酵母エキス、あさり調味料)、かやく(キャベツ、魚肉練り製品、味付卵、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、炭酸Ca、増粘多糖類、かんすい、パプリカ色素、カロテン色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、クチナシ色素、乳化剤、炭酸Mg、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は見慣れた形状の油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップヌードルシリーズに使われている麺は、約2mm幅を基本とし、スープの味が濃くなると約3mm幅の太麺に切り替わるのですが、さらに下味を微妙に変えているのも “こだわり” のポイント。たった1mmの違いで生じる体感差は意外と大きいので、定番商品を食べるときも、すこし意識してみてください。
先入れ・後入れの小袋は別添されていないため、お湯を注いでからフタを閉じ、待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら完成です。具材ちょっと少なめかなー、なんて調理前は思っていたんですけど、けっこう多めのニラで物足りなさは感じません。
ちなみにパッケージの辛さレベルは5段階基準で標準的な “3” となっていたので、大辛とか激辛ではないと思いますけど、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(80g)あたり |
カロリー:385kcal たん白質:8.3g 脂 質:18.2g 炭水化物:46.9g 食塩相当量:4.2g (めん・かやく:2.0g) (スープ:2.2g) ビタミンB1:0.66mg ビタミンB2:0.23mg カルシウム:90mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:385kcal(めん・かやく:319kcal)(スープ:66kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
シーフードヌードル系
原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料」という構成は、2023年に入ってからだと「カップヌードル シーフードパエリア味」(5月22日発売品)や「カップヌードル シンガポール風ラクサ」(4月10日発売品)と完全に一致する内容で、これは「カップヌードル シーフードヌードル」の流れを汲んだもの。
「カップヌードル シーフードヌードル」の原材料名は、厳密にいうと「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」なので、そこに “香味調味料” を追加した表示となっているのですが、体感的に大きな違いはありません。このパターンに位置する油揚げ麺は、数あるカップヌードルの中でも主張が弱く、スープを引き立ててくれるのが最大のメリット。
後述するスープは濃いめの味わいだったので、なんだったら「カップヌードル カレー」や「同 チリトマトヌードル」「同 味噌」などに使われている太麺(約3mm幅)でも問題なく成立しそうに思えたのですが、あえて通常の約2mm幅かつ味付けの主張が弱いモデルを採用したのでしょう。おかげでスープの個性とインパクトが際立っていたので、いい取り合わせだと感じました。
スープ
辛さも濃さも甘さもイイ感じ
液体スープ・調味油・ふりかけ等の小袋は別添されていないため、それ特有の臨場感に欠ける印象が無きにしも非ずではあるものの、粉末みそはコク深く、ちゃんとコチュジャンの存在感も‥‥いや、体感的には豆板醤のほうが強くないですかねコレw などと思いつつ、豆板醤や甜麺醤、オイスターソース、スイートチリソースなどを使うレシピも存在するため、まったく的外れなアイテムではありません。
パッケージの辛さレベルは「3」と前述したように、辛味の強さは一般的なスーパーに出回る辛さを基準に「中辛」程度。ニンニクなどの香味野菜を効かせていることもあり、味の系統は力強く、糖類の分かりやすい甘さも相俟って、けっこうクセになる感じ。さらに “いか粉末” と “あさり調味料” の存在感も明白で、なるほど「海鮮コチュジャンチゲ味」というネーミングにも納得の味わいです。
さらにダシダを彷彿とさせる牛の旨みも備わっていたら、言うことナシではあるものの、前述したように今回は “海鮮” と “コチュジャン” がコンセプトのチゲなので、チゲといえばダシダ、みたいなイメージに対する不満は評価基準に入れておりません。
かやく
タコ入りボールのポテンシャルけっこう高いかも
新具材のタコ入りボールは、たしかに “ぷりっ” とした食感で、中に歯応えのあるタコの細切れが入っていたのですが、まるか食品の「ペヤング たこめし風やきそば」(2022年2月7日発売品)に使われていた “タコ入りすり身ボール” のような戻りムラは皆無に等しく、他の製品にも使えそうな高いポテンシャルの持ち主。
風味は「カップヌードル シーフードヌードル」に入っているイカに劣りますが、きちんとタコの味も楽しめるアイテムだったので、今後の活躍にも期待したいところ。さらに、全体のパンチを強めてくれるニラはスープとの相性も良好で、それと対比を描くスクランブルエッグの甘さもクセになる、シンプルながらに‥‥あ、キャベツも入ってますねw それも含めてよかったです。
総評
けっこう豆板醤の存在を強く感じたので、ちょっとビックリしたんですけどw 甘辛くてコク深いテイストは充分にコチュジャンを演出。イカとアサリの風味に、かやくのタコ入りボールも相俟って、なるほど「海鮮コチュジャン味」というタイトルにも素直に納得できるテイストに仕上がっていました。
個人的に想像していたよりもスープの味が強かったので、それについては(いい意味で)予想を裏切られたんですけど、これから暑くなってくる季節に向けて嬉しい濃さになると思います。コンビニやスーパーほか、ドラッグストアでの取り扱いも多かったですし、韓国風の甘辛いテイストが好みの方は、きっと満足できますよ【author・taka :a(大石敬之)】