どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年3月4日(月)リニューアル新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル コッテリーナイス 濃厚!ポークしょうゆ」の実食レビューです。
マキシマムザホルモン×カップヌードルの新CM「体に気を使ってこそロック 篇」放送開始!
カップ麺を実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、「マキシマム ザ ホルモン」起用の経緯や新CMの情報・舞台裏についても掲載しています。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
コッテリーナイス 濃厚!ポークしょうゆ
「カップヌードル ナイス」とは、通常の「カップヌードル」と比較してカロリー半分、脂質50%オフ、糖質40%オフを実現した罪悪感軽減型の罪悪感無いスなカップヌードルとして2017年4月10日に発足したシリーズで、体型の変化が気になり始めるアラフォー男性から特に支持されていると公式から発表されているのですが、ヘルシーコンシャス層向けのカップ麺としては日清食品史上最速となるシリーズ発売から「わずか39日で販売累計1,000万食を突破」したことでも話題になりました。
ダイエット中でも罪悪感なくカップ麺が食べられると女性層からの需要も高く、機能性を重視した○○オフ系のカップ麺にありがちな味気なさを感じさせないコッテリと濃厚な味わいが特徴となっているのですが、さらに罪悪感なく食べられるように今回のリニューアルから40%オフだった糖質を50%に進化させ、ブランド名を「カップヌードル コッテリーナイス」に刷新。そして、2019年3月6日(水)からオンエア開始となった「マキシマム・ザ・ホルモン」主演の新CM「体に気を使ってこそロック 篇」も大きな話題になっています。
「マキシマム ザ ホルモン(Maximum The Hormone)」とは、1998年に結成された東京都八王子市出身のコッテリ系ロックバンドで、「脳内分泌物(ホルモン)が最大級(マキシマム)に分泌されるくらいの血沸き肉踊るような音楽をぶちかます!!!」‥というバンド名の由来は後付けらしく、実際はメンバーが肉好きだったことから焼肉の「ホルモン」を採用し、そこにカッコいいイメージの言葉「MAXIMUM(マキシマム)」を付け加えた結果、「Maximum The Hormone」(結成当時は英語表記で活動)になったのだとか。
もともと在籍していたSUGIさん(ギター)とKEYさん(ベース)が脱退した後、1999年にマキシマムザ亮君(川北亮さん・歌と6弦と弟)と上ちゃん(上原太さん・4弦)が加入し、2019年3月現在のバンドメンバーはダイスケはん(津田大輔さん・キャーキャーうるさい方)、マキシマムザ亮君の実姉であるナヲさん(熊本奈緒さん・ドラムと女声と姉)の4名。
今回、「カップヌードル コッテリーナイス」のリニューアル発売にあわせて日清食品がテレビCMの制作を依頼したのは、いわゆる広告代理店のような広告会社ではなく、ユニークなプロモーションが多数のメディアから度々注目されている人気ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」ということで発売前から話題になっていたのですが、メンバーのマキシマムザ亮君がマンガ『マキシマムザ亮君の必殺!! アウトサイダー広告人』でも題材にしていた「アウトサイダー広告代理人」に就任し、出演や楽曲の提供だけでなく企画段階からCM制作を担当しました。
容器側面にあるキャッチーなフレーズには「これからのコッテリスープの話をしよう」「長い人生が、どうかコッテリでありますように」「コッテリと不健康は、同義語じゃない」「176kcalで誰が一番コッテリか、決めようぜ」など、いくつかパターンがあって、今回のパッケージには「不健康がロックな時代は終わった」と健康的なセリフがロックな口調で書いてあるのですが、最初のセリフは2018年に漫画+CDの書籍として本屋に並んだ『これからの麺カタコッテリの話をしよう』の捩りですね。
新CMの撮影に集まったスーツ姿のエキストラは総勢約850名で、そのほとんどがホルモンの熱狂的なファン。当初は録音済みの音源を流して実際には演奏せず、映像の収録に集中する撮影方法「当て振り」(「手パク」ともいう)を予定していたそうですが、渦巻くファンの熱気に押されたメンバーが急遽生演奏に収録方法を変更。撮影開始から最初のテイクで盛り上がりすぎたエキストラの圧に耐え切れず、柵が壊れて撮影が30分中断するなど、まさにホルモンのアンダーグラウンドなライブさながらのハードな撮影になったそうです。
今回のCMに使用している未発表の‥いや、未発表だった新曲の「ハングリープライド」は、カップヌードルの新CMが公開される前に同社のカレーメシくんが “社内にデータが転がってた” として、「日清カレーメシ」のCM「こいつらガールズ予告 篇」(これまた八九寺真宵、キュゥべえの声優・加藤英美里さんが1人で見事7人を演じ分けたことで話題になっているCM)に無断で使用し、自身のツイッターで公開してしまったのですが、現在はマキシマムザ亮君の姉・ナヲさんを「こいつらガールズ」(デザイン:大塚真一郎さん)のメンバーに加えることで事態は収束しました(画像はカレーメシくんの公式Twitterアカウント @currymeshikun より)。
それから今回の記事を書いている途中で知ったのですが、広告代理人のマキシマムザ亮君が「大事な送稿テープだから、バイク便ではなく明日クライアントに直接届けに行きます!寝坊したらまじでシャレにならないやつ!」と、CMに使う投稿テープを日清食品に(それもCM公開日の本日朝8時半までに)直接届けるため、朝は5時に起きる、お酒は飲まないと誓った前夜‥しかしながら緊張して眠れなくなり、一杯だけ、一杯だけ‥とアルコールが進んだ結果、まさかの寝坊防止策として夜中に日清食品の本社へ向かい、そのまま本社前の地べたで就寝ww そんな亮君の頑張りもあって(?)無事に新CMが放映されました。亮君さん、お疲れ様です(※亮君の「君」は「暴君」の君なので敬称を付ける際は「亮君くん」となるそうです呼び捨てすみません)。
開封
ハイ、というわけで前置きが長くなってしまいましたが、そろそろカップ麺ブログの本題に入ります。「カップヌードル コッテリーナイス」の発売前から発売後も話題性に欠かない製品リニューアル&マキシマムザホルモン起用のプロモーションとなりましたが、いくら話題性が高くても実際に中身がコッテリしていなければ本末転倒です。
「カップヌードル コッテリーナイス」には「濃厚!クリーミーシーフード」と「濃厚!キムチ豚骨」という別のフレーバーもあり、今回のリニューアルから3品すべて糖質50%オフに進化しているのですが、どれも通常のカップヌードルと同じように別添の小袋は付いていないので、フタを開けたら熱湯を注ぐだけの簡単調理。ただ、このシリーズならではの問題も‥‥
そう、麺の耐久性が乾燥状態から著しく脆いのです。おそらく3品共通と思われる麺は実に薄い形状をしているため、お手元にある商品も写真のように砕けていることが珍しくないかもしれません。リニューアル発売後の「クリーミーシーフード」と「キムチ豚骨」は今回の「ポークしょうゆ」よりも先にレビューしているのですが、どちらも例外なく麺の¼くらいが粉々に砕けていました。
概要(製品情報・購入価格等)
製品名:カップヌードル コッテリーナイス 濃厚!ポークしょうゆ 製造者:日清食品 製造所:静岡工場(製造所固有記号 ) 内容量:57g(めん40g) 発売日:2019年03月04日(月) 実食日:2019年03月06日(水) JANコード:4902105244807 希望小売価格:180円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺(低糖質麺ヌードル型) スタイル:タテ型レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(無し) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉、植物性たん白、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、でん粉、香辛料、たん白加水分解物)、スープ(ポーク調味料、糖類、粉末しょうゆ、食塩、香味調味料、小麦粉、大豆粉末、豚脂、たん白加水分解物、香辛料、野菜調味油、メンマパウダー、ポーク調味油)、かやく(キャベツ、味付豚ミンチ、味付卵、ねぎ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、カラメル色素、かんすい、香料、炭酸Ca、環状オリゴ糖、焼成Ca、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、炭酸Mg、くん液、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、チャ抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載) |
実食開始
具材のラインナップは通常商品の「カップヌードル(レギュラー)」と異なりますし、砕けた麺が顔を覗かせてはいるものの、ほとんど具材で麺が見えない状態はカップヌードルの様式美を保っています。本来であれば海老の差し色が入るはずなんですけど、今回のテーマは「ポークしょうゆ」ですし、差し色に関しては赤ピーマンの赤がアクセントにいいですね。
スープの原材料には小麦粉が使用されているので、とろみが確認できるまでしっかりとかき混ぜてください。あんかけ系のカップ麺ほど執拗に混ぜなくても大丈夫ですが、とりあえず20秒〜30秒くらいは混ぜたほうが安心です。けっこうガッツリ混ぜてから具材を整えずに2枚目の写真を撮影したんですけど、豊富な具材から寂しい見た目にはなりませんでした。
香りの土台はオリジナルのスープに近いのですが、ポーク系の厚みが強く、海老は入っていないため、血の繋がりは感じるけど亜種とか親戚とか、そんな感じの雰囲気ですね。それでは、通常の「カップヌードル」との違いやコッテリに注目しながら「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、機能系カップ麺としての総合力を判定します。
あ、最初の写真でコッテリーナイスじゃないほうの「カップヌードル」に「ご試食用サンプル品」と書いてありますが、中身は市販されている通常商品と変わりません。日清食品グループの公式オンラインストアで3,000円分くらいカップ麺をまとめ買いするとオマケを入れてくれるシステムになっているようで、他にもカップヌードルのカレー味や明星食品の一平ちゃん夜店の焼そば(麻辣味)など、子会社のカップ麺が試供品として入っていたこともありました(※基本的にランダム)。
1食(57g)当たり
熱 量:176kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:176kcal(めん・かやく:155kcal)(スープ:21kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
レタス約4個分相当*3の食物繊維をたっぷりと練り込み、糖質を従来より抑えた新開発のノンフライ麺。*3 レタス可食部位300gを1個分として換算。レタス100gの食物繊維は1.1gとして計算。(「日本食品標準成分表2015年版」より算出)
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
原材料名は「クリーミーシーフード」や「キムチ豚骨」と同じで麺の横幅や薄さも大差ありませんが、前述した2品はスープの色が白く、今回の「ポークしょうゆ」は茶色味を帯びているため、その関係か麺の色が濃い目に見えます。ただ、ほぼほぼ仕様に変更はなかったので、同じノンフライ麺という認識で問題ないでしょう。通常のカップヌードルほど吸水性は高くないものの、だいぶ頼りない食感です。
ノンフライ麺なので油揚げ麺のようにスナック的な風味を楽しむことはできませんが、カップ麺での低糖質麺にありがちな風味の癖は気になりません。しかしながら今回の個体は配送の関係か麺の砕け方が激しく、最初の2、3口すすり終わった時点で残っていた麺すべて砕けた短いものばかりだったので、汁ハネこそしないものの麺としての機能が‥w ここまで盛大に砕けているパターンは珍しいかもしれませんが、全体的に短めなので、箸よりもフォークのほうが食べやすかったです。中でも白いプラスチック製のやつは美味しさ割増効果があってイイですね(※イメージ)。
リニューアル前の原材料と比較して使用されている原料自体に大幅な変更はないのですが、著しく「でん粉」の含有量が減っているため、それが糖質さらに10%オフを実現した工夫なのかもしれません。ちなみにフライングして食感を確認したところ、1分30秒では麺のしなやかさに欠ける、2分だと部分的に硬いし粉末スープが溶けにくい、2分30秒なら麺は大丈夫だけどスープの粘度が落ちたので、やはりカップヌードルシリーズでは最も美味しいとされる黄金タイム「3分」が適切だと感じました。
スープ
カップヌードルならではのペッパーをきかせたしょうゆスープに、ポークエキスを加えてコク深く仕上げた濃厚なスープ。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
通常商品と比較してトロミのあるスープに仕上がっているのですが、たとえば本家のカップヌードルをベースにした亜種製品(「カップヌードル 謎肉祭」など)が出ると、味を例えるサブタイトルが「ペッパーしょうゆ味」になるのに対し、今回は「ポークしょうゆ」となっているように動物系の厚みが本家と比較して圧倒的に濃厚です。
端的に味を要約して文字にすると「カップヌードル流とんこつしょうゆスープ」という表現がシックリくるテイストで、オリジナルの洋風しょうゆ味を踏襲しつつ、なるほど豚骨醤油系のスープをカップヌードルで体現するとこうなるのかと腑に落ちる着地点。いや、よくよく考えてみたらポークしょうゆ=豚骨醤油だなと食べ終わってから気付いたんですけどw 原材料にもポーク調味料やポーク調味油、豚脂などの豚に由来する原料が複数追加されています。
具材にエビは入っていないので、その風味を何よりも楽しみにされている方にとっては物足りなさや紛い物感が否めないかもしれませんが、本家と同じようにメンマパウダーの素朴なアクセントが光っていたり、きちんとルーツの感じられる味の方向性から、ブランドの看板を汚すようなスープではありません。海老の風味がないことに加えて肉感強めのテイストなので、あらためて食べてみると本家のオリジナルスープよりも「謎肉祭」のスープに近いような印象を受けました。
かやく
キャベツ、味付豚ミンチ、たまご、ネギ、赤ピーマン。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
謎肉ライクな味付豚ミンチ、スクランブルエッグ(たまご)、ネギは通常のカップヌードルと共通の具材ですが、コロチャーとミンチポーク(謎肉でもコロチャーでもない挽肉具材)、そしてカップヌードルといえば欠かせない海老がカットされ、キャベツ、赤ピーマンが新たに追加されています。
エビの入ってないカップヌードルなんて‥‥と、悲しくなるくらいカップヌードルとエビは切っても切れない関係だと思っているのですが、味付豚ミンチがゴロゴロ入っていて具材の満足感は高く、多めのキャベツもコッテリスープと相性バッチリ。スクランブルエッグもコッテリスープに甘みが映えていて量も多く、シャキッとしたネギの歯触りも食感のアクセントによかったのですが、ちょっと赤ピーマンの個体差が激しいかもしれません。
というのも写真に収めている一つ目に食べた個体に入っていた赤ピーマンは極小で少量だったのに対し、二つ目に連食した個体には細長い形だけど2cm超えのロングサイズな赤ピーマンが2個も入っていたので、こりゃ存在感ぜんぜん違うなと。ちなみに麺の長さですが、今回実食した2つとも見事に砕けまくってましたw オンラインストア(ネット通販)で購入しているため、その関係もあるかもしれませんが、かなり厳重に空気の入った袋とかでパンパンになるように、隙間を詰めに詰めまくって商品が動かないように梱包してあったんですけどね(その結果どう考えてもデカい箱で届きましたけど厳重でした)。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
コッテリスープの満足度は高い反面、やはり麺の耐久性がネックです。あつあつスープにさえこだわらなければポットで保温している90度前後のお湯を使うと食感の耐久力を上げることは可能ですが、そもそも手元に届くまでの間に砕けている個体が多いので、そこが今後の改善点と言えるでしょう。ハイ、そんな簡単じゃないんだぞというのは重々承知しております。
また、カップ麺に健康など求めていない方にとっては無用の長物でしょうし、賛否両論あるシリーズかとは思いますが、私は肯定派です。「ポークしょうゆ」「クリーミーシーフード」「キムチ豚骨」3品ともに糖質50%オフ、脂質50%オフ、カロリー半分の罪悪感軽減型カップヌードルというコンセプトを実現し、機能性と美味しさを両立している素晴らしいカップ麺に仕上がっていると感じました。
麺量は少なめですが、これならダイエット中やオヤツ以上の間食が必要な時にも小腹にちょうどいいサイズですし、けっこう味が濃い目なので、飲んだ後に食べる〆(シメ)のカップラーメンとしての需要も見込めるでしょう。ちなみに3商品の中最も気に入ったのは、キムチがたくさん入っていてジャンクなスープに魅力を感じた「カップヌードル コッテリーナイス 濃厚!キムチ豚骨」です。いや、どれも美味しかったですけどね。ナイスコッテリ。