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発売21年目の大変身 “SiO” あらため「カップヌードル ねぎ塩」にリニューアル!! まさかの洋風から和風に生まれ変わった結果‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年2月27日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル ねぎ塩」の実食レビューです。

これが塩(しお)の新定番!? 発売21年目にして衝撃のメタモルフォーゼ “カプヌのSiO” が「ねぎ×鶏×炙り」の和風フレーバーにリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル ねぎ塩

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、安藤百福(あんどう ももふく)その人が開発した世界初のカップラーメンである、というのは言わずと知れた話。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、今や世界100ヶ国で販売されるグローバルブランドとしての地位を確立しました。

「ねぎ塩」専用の新具材「炙り白謎肉」入り

今回の新商品「カップヌードル ねぎ塩」は、ねぎ×鶏×炙りの間違いない組み合わせを特徴とするニューフレーバーで、しっかりと鶏の旨みを効かせた炭火焼き風味の鶏塩スープに、鶏肉の旨みと芳ばしさが際立つ新具材「炙り白謎肉」を搭載とのこと。実はコレ、パッケージから “SiO” の表記こそ消えていますけど、カップヌードルの定番品に数えられる「しお」の後身なんです。

カップヌードルのSiO(しお)が初めて発売されたのは、現在を遡ること20年弱、2003年(平成15年)5月19日の話。初代は “鶏の香草焼き” から着想を得て開発された一杯で、バジルやオリーブオイルでアクセントを付けた洋風しお味のスープを特徴とし、5種類の彩り鮮やかなオリジナル具材(カニ肉風カマボコ、ポテト、アスパラ、レッドベル、タマゴ)を搭載して市場に投下。

既存の御三家「カップヌードル」「カレー」「シーフードヌードル」と肩を並べてもバランスが保てるように‥‥との理由から、シンプルかつオシャレな白地のパッケージが採用され、あえて “i” だけを小文字にした “SiO” のロゴ※ にも注目が集まり、発売されるや否や確固たる市民権を獲得します(※日清食品の関係者曰く「i」だけを小文字にした理由は、単純に “見栄えを重視したから” とのこと)

出典:カップヌードルシリーズの新バリエーション – たて型カップめん「カップヌードルしお」新発売のご案内

以降はホクホクポテト30%増量とか、エクストラバージンオリーブオイル使用とか、オリーブオイルをアーリオ・オーリオ(ガーリック・オリーブオイル)に変更とか、鶏の香草焼きに欠かせないレモンの酸味を追加した “すっきリッチ” を訴求するとか、メイン具材に炭火焼チキンを導入するとか、幾度となくブラッシュアップを繰り返してはいたものの、常に “洋風” であることは一貫していました。

ちなみに炭火焼チキンが追加された、2011年(平成23年)5月16日発売品から基盤が固まり、その後は変更点があったとしてもマイナーチェンジに過ぎなかったのですが、2019年(平成31年)4月1日の「SMOKY&SPICY SiO」で雰囲気は一変。公式が発売以来最大の進化を謳う “燻製オリーブ香る洋風しお味” に生まれ変わり、このブログで高評価を叩き出したのは、まだ記憶に新しいところ——。

そんな「カップヌードルしお」が発売21年目にして “SiO” のロゴを捨て、まさかのシリーズ史上初となる “和風” にリニューアルという衝撃的なメタモルフォーゼを遂げた令和5年。白地に水色のキャタピラ、そこに黒と赤のコントラストが印象的なパッケージはネギ色に変わり、誰かに教えてもらわなければ‥‥いや、事前に教えてもらったとしても “SiO” の生まれ変わりだなんて信じられません。

燻製オリーブ香るSMOKY&SPICY SiO → ねぎ塩

2019年4月発売の「SMOKY&SPICY SiO」(2021年3月1日のリニューアルでパッケージのデザインを変更していますが、中身に変更はなかったので、以下「SMOKY&SPICY SiO」と記載)は、このブログで超高評価となる “★6+” を記録しているため、ちょっと寂しい気持ちもあるけれど、それを凌ぐ実力とリニューアル前後の違いに注目しながらレビューします。

開封

オリーブオイルから鶏油にバトンタッチ

リニューアル前の「SMOKY&SPICY SiO」には「スモークオリーブ風オイル」を別添していましたが、リニューアル後の「ねぎ塩」には「特製炭火焼き風味鶏油(ちーゆ)」を別添ということで、もはや “SiO” の形跡を微塵も残すまいと言わんばかりの気概を感じる令和の塩。ただ、この小袋を見た瞬間から漠然と食欲を刺激されていることは否定できません。

いいですねー、具沢山

かやくは炙り白謎肉(なぞにく)を筆頭に、FD(フリーズドライ)のネギ、キャベツ、赤ピーマン、スクランブルエッグの組み合わせで、炙り白謎肉は「カップヌードルねぎ塩」専用の具材となっているのですが、おそらく「SMOKY&SPICY SiO」の白謎肉(味付鶏ミンチ)を炙ったもの。フライドポテトは入っていませんが、キャベツ、赤ピーマン、スクランブルエッグはリニューアル前から据え置きです。

メーカー希望小売価格は214円(税別)なので、レギュラーサイズの「カップヌードル」シリーズにおける共通の設定となっているのですが、これについては2023年6月1日出荷分から問答無用で236円(税別)に値上げされます。さらに日清食品は、自社約170品の即席めん製品を従来比10〜13%値上げすると発表済みなので、すこしずつ金銭感覚を調整してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル ねぎ塩
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:76g(めん60g)
商品コード:4902105278420(JAN)
発売日:2023年02月27日(月)
実食日:2023年03月02日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(LAWSON)
小売価格:214円(税別)
購入価格:231円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製炭火焼き風味鶏油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(チキン調味料、鶏脂、糖類、香辛料、豚脂、たん白加水分解物、食塩、オニオンパウダー、ポーク調味料、ねぎ調味油、酵母エキス)、かやく(味付鶏ミンチ、キャベツ、味付卵、ねぎ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、香辛料抽出物、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、カラメル色素、炭酸Mg、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

安心と信頼の見慣れた佇まい

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップヌードルの各フレーバーに使われている油揚げ麺は、大きく分けて約2mm幅の標準サイズと約3mm幅の太麺があり、今回は前者。さらに、サイズの違いだけでなく、スープに合わせて麺の下味を変えているのも “こだわり” のポイント。

見た目の雰囲気は継承しつつも香りは別物

別添の「特製炭火焼き風味鶏油」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋ごと温めながら待つこと3分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。なるほど “特製炭火焼き風味” となっているように、炭火で炙った香り(ベクトルは鶏の炭火焼きよりも牛カルビっぽいけど)も然る事乍ら、葱油と鶏油を組み合わせた感じの芳ばしさにもインパクトを感じる調理直後。

ちなみに「SMOKY&SPICY SiO」と比較して内容量は1g減り、カロリーや脂質、たんぱく質、炭水化物、食塩相当量など、栄養成分表示の数値も再計測の誤差に過ぎない程度だったのですが、まるで香りは別物。はたして大幅な路線変更は吉と出るか凶と出るか、引き続きリニューアル前との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(76g)あたり
カロリー:360kcal
たん白質:9.2g
脂  質:16.8g
炭水化物:42.9g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:2.8g)
ビタミンB1:0.71mg
ビタミンB2:0.22mg
カルシウム:108mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:360kcal(めん・かやく:302kcal)(スープ:58kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「シーフードヌードル」の油揚げ麺です

5.0

「SMOKY&SPICY SiO」での原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料” となっているのに対し、こちらは “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料” ということで、新たに香味調味料が追加されているのですが、どちらも同じ麺という認識で問題ありません。

ちょっと儚い感じが魅力的

直近にレビューした商品を例に挙げると「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」の油揚げ麺と共通の原材料名となっているのですが、これは「シーフードヌードル」の流れを汲む‥‥というか、それ。表示が微妙に違うのは、食品表示法の改正による影響と思われます。

いや、もしかすると微妙に配合を変えている説も完全には否定できませんけど、体感的には「シーフードヌードル」と同じ油揚げ麺。この雛形は「カップヌードル」シリーズの中で最も主張が弱く、スープの個性を立てることに注力しているため、特に今回は麺を啜り上げるたびに感じる「特製炭火焼き風味鶏油」の芳ばしさが印象に残りました。

スープ

想像以上に力強かった件

5.5

まずは別添の小袋を使わずに味を確認してみたところ、商品名にも「塩」とあるように、数ある「カップヌードル」シリーズの中でも塩味(えんみ)の輪郭がクッキリとしているのですが、しょっぱいと感じる手前のギリギリを攻めているような塩加減。それと同時に鶏の旨みも力強く、シンプルなのにワイルドな、想像以上にガツンとくる味わいです。

なるほど味の路線は「しお(SiO)」時代から大きく変わっているのですが、キレのある塩味と同等に主張してくるブラックペッパーの清涼感だったり、かやくの赤ピーマンから感じる甘味だったり、どことなく「しお(SiO)」の面影を感じました。しかし、別添の「特製炭火焼き風味鶏油」を加えた途端、かつてオリーブオイルを主体としていたオイルとは一線を画す芳ばしさが全体を掌握。

伝わる人には伝わる懐かしい香りが‥‥

小袋の名称は鶏油となっていますが、2016年(平成28年)3月21日のリニューアルを最後に終売となった「日清焼そばU.F.O. 塩カルビ焼そば」のオイルに酷似した‥‥この例え伝わりますかねw たしかに鶏油の香りは存在するものの、同時に炭火風の芳ばしさも顕著な主張を放っており、それらとは異なる葱油の風味が「ねぎ塩」らしさをブーストするフレームワーク。

「カップヌードル」シリーズの中ではヤンチャで “こってり” した部類に入りますが、前述の黒胡椒が最後まで踏ん張ってくれるので、力強くも暴力的ではありませんでした。

かやく

カップヌードルらしく具沢山

5.0

キャベツは他の商品にも使われる汎用性の高い野菜具材なので、これといった目新しさこそないけれど、意識的に拾うとワイルドな鶏塩スープの中において箸休めに効果的。スクランブルエッグの甘さもオアシスで、前述のように赤ピーマンは「しお(SiO)」を時代を思い出させてくれるアイテム。もうちょっとネギは少なくても‥‥などと思ったんですけど、今回のコンセプトは「ねぎ塩」ですからね。

雰囲気UPには効果的な焦げ目

新開発の炙り白謎肉は、AFURIのカップ麺(「日清 東京RAMENS AFURI 夏限定 柚子塩和えそば」など)に入っているコロ・チャーを炙ったチャーシューほど劇的な変化はなく、ほんのり芳ばしさを感じるのですが、それっぽい風味については「特製炭火焼き風味鶏油」のほうが上。可能であれば炭火焼チキンを復活させてほしかったところではあるものの、ひとまず量についての不満なかったです。

総評

5.0

リニューアル前の燻製オリーブ香る洋風しお味(SMOKY&SPICY SiO)と比較して、ずいぶんと力強いテイストになり、燻製オリーブオイルも炭火焼き風の鶏油に変わるなど、もはや別物といっても過言ではない変貌を遂げていたのですが、まったく面影がないわけではありません。

リニューアル前と同様に、ちょっと人を選ぶテイストではあるものの、汗をかいた日や白ご飯と一緒に食べたくなる味わいには魅力を感じました。ちなみに日清食品の公式オンラインストアにおいて「カップヌードル しお」は販売終了となりましたけど、まだ販売中の店舗もあるかと思いますので、リニューアル前の「しお」が好きな方は早めの買い溜めをオススメします【author・taka :a(大石敬之)】

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