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「カップヌードル メキシカンタコス ビッグ」トルティーヤ風味も再現!!タコス風トマトサルサ味

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年6月3日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル メキシカンタコス ビッグ」の実食レビューです。

メキシコの伝統的なパン・トルティーヤの風味まで再現したタコス味のカップヌードルが登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル メキシカンタコス

「タコス」とは、メキシコ料理を代表する国民食の一つで、発祥の本場・メキシコのソウルフードと言っても過言ではありません。トウモロコシの粉で作った生地をクレープ状に焼いた「トルティーヤ」と呼ばれるパンで具材を挟み、好きな味のサルサ(酸味の効いたトマトベースのホットソース)をかけて食べるメキシコのファストフードです。

そんなメキシコの定番料理「タコス」を大盛サイズのカップヌードルでアレンジしたのが今回の新商品「カップヌードル メキシカンタコス ビッグ」で、肉の旨味にピリッと辛いハラペーニョの風味を効かせ、さらにトルティーヤをイメージした香りも意識しているとのこと。カップヌードルはスナック的なブランドですし、組み合わせのイメージとしては間違いなさそうですよね。



そういえば以前、「マッサマンカレー」「チリクラブ」「アヒージョ」「クラムチャウダー」に続く “世界の名物料理” をテーマにしたカップヌードルBIG第5弾として、チリコンカルネを意識した「カップヌードル チーズメキシカンチリ ビッグ」(2016年3月7日発売)という変わり種があり、日清食品はチリコンカルネをメキシコの伝統料理として紹介していたのですが、それ実は “間違い” 。

チリコンカルネはアメリカのテキサス州を発祥とする代表的なテクス・メクス料理(メキシコ風アメリカ料理)なので、正式にはメキシコの伝統料理ではありません。その流れじゃないですけど、日本で一般的なタコスのイメージと “メキシコのタコス” は似ているようで別物なのをご存知でしょうか。

日本で親しまれているタコスは、均等な形のトルティーヤにタコミート(炒めた挽肉)やトマト、レタス、チーズなどを挟み、カラフルでオシャレなイメージがあったりしますけど、ぜんぜん本場では気取らないスタイル。タコスタンド(taco stand)あるいはタケリア(taqueria)と呼ばれる屋台では、けっこう盛り付けとかテキトーですし、ストリートフードらしくパパッと出てきます。

メキシコの「タコス」は多岐にわたり、代表的な具材はスアデロ(牛の胸郭周辺にある肉)やカルニータス(細く引き裂いた豚肉と刻み玉ねぎ)、パストール(ドネルケバブ式の豚肉とパイナップル)、他にもチョリソーやトリッパ(臓物)、バルバコア(羊肉)、カベサ(頬肉、目、舌、脳みそ、のど仏、声門など牛の頭を丸ごと使用)など、かなり自由な食べ物で、トッピングも多種多様。

日本でも一般的なタコミート・レタス・トマト・チーズをハードシェル(パリッと揚げたトルティーヤ)で挟んだ、いわゆる「タコベル」式のスタイルはテクス・メクス(TEX-MEX)の系譜ど真ん中なので、厳密には “メキシコ料理のタコスと別種の食べ物” です。また、味付けに使うメキシコのサルサはシラントロ* を強めに効かせている屋台も多いのに対し、テクス・メクス式のタコスでは基本的にパクチーは目立ちません(*スペイン語で「パクチー」のこと)。



その「サルサ」もトマトを主体に唐辛子やコリアンダー(パクチー)を使用した「サルサ・ロハ」、トマティーヨ(オオブドウホオズキ)と青唐辛子をふんだんに使用した緑色の「サルサ・ベルデ」、ソース状ではなくトマトや玉ねぎを1cm角くらいに刻んで唐辛子・パクチーと和えた生のサルサ「サルサ・クルダ(ピコ・デ・ガヨ)」など、いくつか種類があるのですが、日本ではアボカドで作った「ワカモレ」も人気ですよね。

今回の新作カップヌードルもテーマは「メキシカンタコス(タコス風トマトサルサ味)」となっていますが、おそらくサルサ・ロハをスープのベースにしたテキサス風メキシコ料理・テクスメクスのタコスを意識したカップヌードルに仕上がっているものと思われます。

開封

さて、最近の新作カップヌードルは具材の量が少ないケースも多かったのですが、今回は謎肉(ダイスミンチ)を筆頭にキャベツ、コーン、トマトと色鮮やか。それぞれ量も多いですし、外装フィルムを破いた瞬間から漂ってくるトルティーヤチップス系の香りが印象的で、さらにフタ開封後はチリパウダーの香りが強いですね。



まるでスナック菓子の「ドリトス メキシカン・タコス味」を開封した時の香りと似ていたんですけど、パクチーの香りはしなかったので、苦手な方でも大丈夫。それから2019年6月の価格改定により、2019年5月までと比較して販売価格がアップしている店舗が多いかもしれません。私はイオンリテールで購入したのですが、価格改定前の平均価格は200円前後、今回は税込224円に値上がりしていました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル メキシカンタコス ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(製造所固有記号 A)
内容量:109g(めん80g)
商品コード:4902105258743(JANコード)
商品サイズ:縦175mm×横175mm×高さ65mm

発売日:2019年06月02日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:スーパー(イオンリテール)
商品購入価格:224円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型ビッグ・大盛りBIGサイズ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(小袋なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス)、スープ(糖類、豚脂、香辛料、食塩、でん粉、小麦粉、トマトパウダー、ポーク調味料)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、トマト加工品、コーン、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酸味料、乳化剤、炭酸Ca、香料、かんすい、カロチノイド色素、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ベニコウジ色素、炭酸Mg、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

麺は油揚げ麺で、同シリーズの中でも幅の広いタイプ。ちなみにチリパウダーで味付けしたタコミートもテクス・メクス式の特徴で、その具材を米飯の上にトッピングしたのが「タコライス」。余談ですがタコライスは1984年に沖縄県金武町で生まれた沖縄発祥のメイドインジャパンなので、タコスの本場メキシコはもちろんアメリカ・テキサスでもメジャーな食べ物ではありません。



別添の小袋は付属していないため、フタを開けたら熱湯を注いで3分待つだけなんですけど、その直前に気が付いた容器側面の「辛さレベル」は5段階中たったの「2」。基本的に日清食品の辛さレベルは中間の3でも “辛くない” ので、たぶん今回さらに辛くないのでしょう。

さて、完成です。いいですねー、カップヌードルらしく具材で麺が見えません。タイトルにもあるメキシカンの指標は確実にテクス・メクス料理のタコスを指しているものと思われますが、サルサの酸味やハラペーニョ仕立ての個性にも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(109g)当たり

熱  量:507kcal(カロリー)
たん白質:10.7g
脂  質:22.2g
炭水化物:66.0g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:3.6g)
ビタミンB1:1.18mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:125mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:507kcal(めん・かやく:424kcal)(スープ:83kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

カップヌードルならではのコシとつるみのある麺。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『カップヌードル メキシカンタコス ビッグ』」)

おそらくチリトマトヌードルの麺
4.5

ここ最近、変わり種専用の麺もチラホラありましたが、今回は「カップヌードル」(定番の洋風しょうゆ味)や「シーフードヌードル」よりも幅が広く、また麺の原材料名が “小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス” となっていることから、おそらく通年商品の「チリトマトヌードル ビッグ」に使われている油揚げ麺と共通で、スープとのバランスも危なげなく良好。

「カップヌードル メキシカンタコス ビッグ」を食べる前、もしくは食べた後に「カップヌードル」や「シーフードヌードル」などを食べるとサイズの違いがハッキリわかるんですけど、明らかに麺の幅が広く、だいたいカップヌードルに使われる麺は約2mm幅が標準なのに対し、「チリトマトヌードル」や「カップヌードル カレー」の麺は約3mm幅に切り出されています。



今回のスープは麺を太めにしなければいけないほど強烈に辛いわけではありませんが、味は濃いめだったこと、またカップヌードルのトマト味=チリトマトヌードルのイメージが強いので、幅の広い麺でも違和感はありませんでした。もし標準の幅だったら全体の印象も異なっていたと思うんですけど、あえてチリトマトヌードルに通じる安定感に繋げたかったのかもしれません。

あと、けっこうスープの吸水力が強いので、うっかり目を離すと思いのほかスープの量が減りますw ご注意ください。

スープ

豚肉の旨みをきかせた爽やかなトマトサルサ味のスープ。アクセントとしてトルティーヤの香りと青唐辛子のピリッとした辛みを加えました。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『カップヌードル メキシカンタコス ビッグ』」)

トルティーヤ風味が個性的なテクス・メクス系
4.5

やはりジャパンフリトレーの「ドリトス メキシカン・タコス味」や2016年3月発売の変わり種「カップヌードル チーズメキシカンチリ ビッグ」しかり、メキシカンの指標はメキシコの伝統的なタコスではなく、ガーリックやオレガノ、あとクミンを強めにミックスしたチリパウダーが主体のアメリカ系タコスど真ん中で、 “メキシコ風” のテクス・メクス料理をイメージしているような味わいです。

ただ、それだけにイメージが掴みやすく、香りからも感じたようにトルティーヤっぽい風味が面白いですね。原材料の「でん粉」にコーンスターチ(とうもろこし澱粉)をブレンドしているのか、ハードシェルタイプの皮やトルティーヤチップスを彷彿とさせる独特の芳ばしい風味が個性的で、イメージをテクス・メクス系のタコスに切り替えたら悪くありません。

スナック的ながらもトマトは濃厚で、程よく酸味のキレもあり、唐辛子のピリッとしたアクセントも軽めに感じます(辛さレベルはピリ辛)。そんなにハラペーニョ特有の青い風味は目立っていませんし、肉の旨味も具材の謎肉頼みではあるものの、何味かと言われたらタコス味。なんですけど、 “かなり甘い” ので、舌に纏わり付いてくる糖類と人工甘味料のダブルアタックが気になりました。

具材

味付豚ミンチ、トマト、キャベツ、コーン、赤唐辛子。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『カップヌードル メキシカンタコス ビッグ』」)

素晴らしい!
5.5

メイン具材のトマトは10個、コーンは14個、なんと謎肉に関しては18個も入っていて、具材のボリュームは申し分ありません。また、写真では各具材の下に敷き詰めているキャベツなんですけど、何気に厚みがあって好印象(※変わり種の「日清焼そばU.F.O.大盛」に入っているキャベツよりも厚みがありました)。

謎肉は通常のカップヌードルに入っている肉具材と同じですが、「カップヌードル ビッグ」に入っている謎肉の数は平均3個なので(※当ブログ調べ)、およそ6倍。そのかわりカップヌードルにはエビが平均7〜8尾ほど入っているわけなんですけど、謎肉のジャンクでパワフルな旨味がテクス・メクス系のイメージとマッチしていたし、ここで肉の旨味を発揮します。

トマトキューブは混ぜると崩壊して原型は残りませんが、10個のトマトキューブがスープに溶け込んだ時のトマト感は伊達じゃない。スープのトマトパウダーだけでは出せないトマトの旨味と酸味がグッと加速して、基礎クオリティが大幅にアップ。赤唐辛子は完全に飾りでしたけどw コーンはトマト味のスープと相性がよく、容器がビッグサイズでも具材は寂しくありません。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)

イメージは本場・メキシコのタコスではなく、メキシコ風のアメリカ料理から派生したタコスをカップヌードル流にアレンジした一杯に仕上がっていたのですが、結果そのほうが日本人として圧倒的に味をイメージしやすいですし、「カップヌードル」というブランド的にも味を落とし込みやすく、また実際にフィットしていました。

また、トルティーヤの特徴的な風味を再現していたのも面白く、ジャパンフリトレーの「ドリトス」や湖池屋の「ドンタコス」など、タコス味のトルティーヤチップスが好きならオススメしたいカップヌードルです。ただし、けっこう舌に纏わり付いてくるネットリとした甘さが気になったので、心配な方は注意してください。

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