どうも、taka :aです。
本日の一杯は、日清食品のカップ麺「カップヌードル 黄金鶏油 鶏塩」を使った「カップヌードル炒飯」の実食レビューです。
公式が認めた話題のレシピを応用!! 黄金鶏油トリオの「カップヌードル 鶏塩」をチャーハンにアレンジしてみた結果——
カップヌードル炒飯とは‥‥実際に食べてみた感想や作り方を丁寧に紹介します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル炒飯 黄金鶏油
カップヌードル炒飯(かっぷぬーどる ちゃーはん)とは、動画配信サイト・YouTubeで火がついた「カップヌードル」のアレンジレシピで、あらためて調べてみると何本も動画がアップされていたのですが、その中でも『独学ラーメン店長チャンネル』さんの動画だけ再生数が桁外れ(2020年2月7日現在、すでに1ヶ月で305.5万回再生を突破)。
独学ラーメン店長さんのレシピが公開される前から「カップヌードル炒飯」の動画はアップされていたのと、実際かなりソース(情報元)が多かったので、いったい誰が元祖なのか完全に特定はできなかったのですが、流行に敏感な日清食品。すでに本社で実践し、カップヌードルの公式Twitterアカウントが “全種類のカップヌードルで作ってみた” と発表したのが2020年2月3日10時31分。
公式が発表したカップヌードルは、定番の「カップヌードル」を筆頭に「カレー」「シーフード」「チリトマトヌードル」「しお(SiO)」「欧風チーズカレー」「味噌」「トムヤムクンヌードル」「グリーンカレー」「リッチ フカヒレスープ味」「鶏南蛮そば」「肉だしうどん」「コッテリーナイス」3品(ポークしょうゆ・クリーミーシーフード・キムチ豚骨)の合計15種類。
そのツイートに対して日清食品の破天荒担当 “カレーメシくん” の公式アカウントが「だからこれ食ったらいいだろ」と「カップヌードルぶっこみ飯」の写真つきでリプを叩きつけるという、完璧な掛け合いを見せてくれたのですが、それはさておき公式が叩き出したカップヌードル炒飯のランキングTOP3は【1位】しお、【2位】トムヤムクンヌードル、【3位】鶏南蛮そば。
さらに「日清のどん兵衛」が “どん二郎” からの「どん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク(マシマシの素)」で見せたフットワークの軽さに「カップヌードル」のマーケティング部も負けておらず、日清食品の冷凍部門・日清食品冷凍株式会社とともに、人気具材の “謎肉” を “焼謎肉” にアレンジした「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯」という新商品を企画。
内容量1人前300gの冷凍炒飯で、味付けは「カップヌードル」ならではのペッパーを効かせた醤油味。ごはんは国産米かつ具材には味付豚ミンチ(焼謎肉)・卵・ネギを合わせ、まさにカップヌードルを炒飯に落とし込んだ冷凍食品を開発しました(※冷凍「日清カップヌードル 謎肉炒飯」の発売日は2020年3月1日、関東甲信越地区にて先行販売開始)。
というわけで最初は公式Twitterアカウントが発表していたランキングをネタにしようかと思っていたのですが、ちょうど一つ前の記事でレビューした “日清 東京2020オリンピック応援デザイン 黄金鶏油(ちーゆ)トリオ” の一角「カップヌードル 黄金鶏油 鶏塩」を食べた時、これでカップヌードル炒飯を作ったらヤバいのではないだろうか——と、今回の企画に急遽変更。
鶏油は鶏皮などの脂が多い部位から抽出したオイルのことで、たとえばラーメンだと「家系ラーメン」には欠かせない調味料になるのですが、チャーハンに少し加えるだけでプロっぽい本格的な味が演出できる “魔法の調味料” とも言われています。つまり話題の「カップヌードル炒飯」を作る上で、まさに打って付けの条件が整っているようなもの。
アレンジに必要なものと準備
「カップヌードル炒飯」を作るのに必要な材料は、好きな味の「カップヌードル(今回は『黄金鶏油 鶏塩』を使用)」と「白ご飯」「生卵」「ねぎ」「サラダ油」以上。カップヌードルはビッグではなくレギュラーサイズ、白ご飯は茶碗に軽く1杯、生卵は1個、ネギは刻んだ青葱を適量、サラダ油は大さじ1杯もあれば充分です。
次に「カップヌードル」のフタを全部はがし、中身をジップロックなどの丈夫な袋に移してから封をして、麺を粉々に砕くために外側から握り潰してください(※けっこう力仕事です)。麺を砕き終わったら、中身をカップヌードルの容器に戻し、熱湯ではなく「水」を「麺がギリギリ浸かるくらい」入れて、麺と具材をふやかしておきましょう(すぐにふやけます)。
ちなみに炒飯(チャーハン)と焼飯(やきめし)には決定的な違いがあって、「卵を先に入れてからご飯を入れて炒める」のがチャーハン、「ご飯を先に炒めてから卵を入れる」のが焼き飯。 “飯を炒める” チャーハンは中国から日本に伝わってきた料理で、 “飯を焼く” 焼き飯は粉もん文化の関西が起源、というのが諸説ある中の一般的な有力説。
他にも “塩味はチャーハンで醤油味は焼き飯” と定義している店もあれば “呼び方が違うだけで同じ食べ物” という方もいるのですが、動画配信サイトなどで紹介されている「カップヌードル炒飯(チャーハン)」作り方は文字通り “卵を先に入れてからご飯を入れて炒める” レシピが多かったので、今回それを参考にしながら作っていきたいと思います。
実食開始
まずはフライパンを熱してからサラダ油を馴染ませて、火加減は常に強火をキープ。フライパンが充分に熱くなったら溶き卵を最初に流し込み、卵が固まる前に白ご飯を投入して炒めます。ちなみに “チャーハンを作るときは冷やご飯がいい” との噂が通説ですが、経験上ある程度の水分が飛んでいて、尚且つ温度低下を防ぐことができる “保温ご飯(4〜6時間くらい)” がベストかも。
とはいえ保温ご飯は味も老化しているので、厳密にいうと水分の含有量を計算しつつ、電子レンジを駆使して温度の低下を防ぎながら水分を飛ばし‥‥ええ、そこまでこだわる必要はありません。ある程度ごはんと卵に火が通ったら、水でふやかしておいた「カップヌードル」と「ねぎ」を入れて、あとはチリチリ鳴るくらい水分が飛ぶまで炒めてください。
なお “ふつう” の「カップヌードル」であれば上記の手順で問題ないのですが、今回の「カップヌードル 黄金鶏油 鶏塩」には小袋(黄金鶏油)が別添されています。麺と具材を水で戻す段階で入れてもいいのですが、できるだけ香りを飛ばさずに残したいので、チリチリと音がするくらい水分が飛んだ最終段階に入れるのがベスト。あとは食器に盛り付けて——
カップヌードル炒飯×黄金鶏油
ぶっ飛ぶほどウマいw
いやいやいや‥‥ちょっと想像以上にチャーハン過ぎて笑えるw ふつうにカップヌードルとして食べた時は、黄金鶏油ばかりが前に出てくるような味わいで、その強烈な芳ばしさから漠然と中華風だなぁーとは思っていたのですが、これはもう十中八九「中華料理」です。いうなれば老舗の大衆中華料理店で出てくるような、魔法の粉(化調)がガツンと効いた昭和炒飯のイメージ。
どうしても麺の水分が完全には飛ばないので、比較的しっとりとした口当たりなのですが、やはり “最初に卵を入れてから” ご飯を入れることで得られる卵の芳ばしさが重要なポイント。さらに仕上げの黄金鶏油が専門店さながらの臨場感を演出してくれる、思いのほか硬派に炒飯(チャーハン)で、失礼ながら麺の弾力が邪魔に思えてしまうくらい本格的でした。
メイン具材の鶏団子は行方不明になってしまったものの、ふと感じる鶏団子の旨味から完全に失踪しているわけではなく、こりこりとしたキクラゲの食感がオーソドックスなチャーハンとは一味違った新鮮味を演出。まさに下町の大衆的な炒飯を彷彿とさせる仕上がりに想像以上の満足感が得られたのですが、けっこう塩気が強かったので、きもち白ご飯を多めに入れるのがオススメです。
カップヌードル炒飯(元祖)
さすが王者の風格
これはもう思い描いていた味そのままというか、まさにカップヌードル味の炒飯で、それ以上でも以下でもありません。ええ、文句なしで激ウマです。炒めることで味は濃くなるのですが、さらに火入れの効果で “ローストしょうゆ” っぽい芳ばしさが付与されて、「チキンラーメン」の芳ばしさとはベクトルが違うオリジナルならではの世界観を構築。
具材のスクランブルエッグはリアルエッグを前に埋没していたのと、謎海老(プーバラン)はスカスカな食感になっていたのですが、2020年3月1日に関東甲信越地区で先行発売予定の「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯」でもアピールされていた “焼謎肉” は絶品。焼きの芳ばしさに加えて旨味もギュッと凝縮されたので、「謎肉祭」をカップヌードル炒飯にアレンジしたくなりました。
それに「カップヌードル 黄金鶏油 鶏塩」では、なまじリアルな炒飯っぽかった分、ちょっと麺の食感が邪魔に思えてしまったのに対し、こちらは本家本元のオリジナル。メンマの風味が漂う素朴なラーメンスープで作った “いわば「そばめし」の亜種” みたいな仕上がりだったので、麺の存在も違和感ありません。かなり斬新な食べ方なのにスタンダート、さすが軸のブレないカップヌードルです。
カップヌードル炒飯×トムヤムクン
公式ランキング2位は伊達じゃない
カップヌードルの公式Twitterアカウントが発表していたランキング1位は「しお」でしたが、最初に試した黄金トリオのカップヌードルが「鶏塩(とりしお)」だったので、どんな味になるのか気になっていた「トムヤムクンヌードル」(公式ランキング2位)を炒飯にしてみたところ——めちゃくちゃ美味しいですねこれw
さすがエスニックヌードルNo.1の酸っぱ辛い「トムヤムクンヌードル」その異国情緒たるや、別添のトムヤムペーストが打ち出すレモングラスの酸味と唐辛子の辛味、ほのかなパクチーの香りが絶妙で、ガパオライスとは違った方向性の “やめられない止まらない” 中毒性の高いタイ風チャーハン爆誕(※トムヤムペーストは全体の水分が飛んできたタイミングで投入)。
エスニックなテイストでライスの中に紛れ込んでいるヌードルも違和感なく、なるほど本家を超えて2位に食い込んだのも納得の美味しさ。「トムヤムクンヌードル」だけ上記のレシピから青ネギを抜いたのですが、代わりにパクチー(コリアンダー)やフライドエシャロット、ライム、あとガパオライスよろしく目玉焼きをトッピングしても盛り上がりそうですね。
まとめ
もともとは新商品の「カップヌードル 黄金鶏油 鶏塩」のみカップヌードル炒飯にアレンジする予定だったのですが、あまりに美味しかったので「レギュラー」と「トムヤムクンヌードル」も試してみたところ、これまた想像以上で驚きました。実際に作ってみて感じた注意点としては、思いのほか味が濃いめに仕上がったので、きもちライスの量は多めがいいかもしれません。
あと麺を砕く時 “けっこう簡単に袋が破れた” ので、調理の際は気を付けてください(フードプロセッサーがある場合は麺だけ機械に任せたほうがいいかも)。とはいえ完全手動の作り方でも簡単に作れるので、まだ試したことがない方は挑戦してみることをオススメします。ちなみに「カレー」と「シーフード」も試してみたところ、まったく期待を裏切らない味わいでした。