どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年9月13日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード」の実食レビューです。
カップヌードルの “間違いない味” を組み合わせた “絶対間違いない味” の「シーフードカレー」爆誕!? 人気ランキング上位の味がスーパー合体!!
おいしい? まずい‥‥? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル「スーパー合体」カレー&シーフード
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、日清食品が世界に誇るインスタントラーメンのグローバルブランドで、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りに、1971年(昭和46年)9月18日から販売を続けているロングセラー。当初は売れ行きが伸びず、取扱店が少ない時期もありましたが、発売50年目にして世界累計販売500億食を達成し、現在は世界100ヶ国を対象に様々なフレーバーを展開しています。
今回の新商品「カップヌードル スーパー合体」シリーズは、2021年(令和3年)9月18日に発売50周年を迎える「カップヌードル」のアニバーサリー商品で、いつもの “間違いない味” と “間違いない味” を混ぜ合わせた “絶対間違いない味” をテーマに開発。既存の「八福神」から2つの味を組み合わせ、全28種より選び抜かれた4つのパターンが商品化されました。
カップヌードルの「八福神」とは、通年販売されている8つの定番フレーバー「カップヌードル(オリジナル)」「同 シーフードヌードル」「同 カレー」「同 チリトマトヌードル」「同 欧風チーズカレー」「同 しお(SiO)」「同 味噌」「同 旨辛豚骨」を指す総称で、日清食品がニュースリリースなどで使用している公式の呼び名。
その中から2つの味を組み合わせて生まれたのが発売50周年記念商品「スーパー合体」シリーズで、フレーバーは「カップヌードル&しお」「カレー&シーフード」「味噌&旨辛豚骨」「チリトマト&欧風チーズカレー」の計4品。それも単純に2つの味を1:1の割合でブレンドするのではなく、それぞれの魅力を活かしながら、もっとも美味しくなるスープの割合と具材の組み合わせを検証したそうです。
このページでレビューする「カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード」は、1973年(昭和48年)5月発売の「カップヌードル カレー」と1984年(昭和59年)7月23日発売の「カップヌードル シーフードヌードル」を組み合わせた新作で、どちらも根強いファンが多いことで知られるフレーバー。
カップヌードルの人気ランキングでも常に上位をキープしている「シーフードヌードル」のスープに、玉ねぎの甘みとスパイスが程よく香るマイルドな「カレー」のスープを混ぜ合わせ、かやくにはフライドポテト、スクランブルエッグ、カニ風味かまぼこ、イカ、ネギをトッピング。パッケージにも「間違いないシーフードカレーが完成!」とあるように、なるほど間違いなさそうな雰囲気なのですが‥‥
先に「カップヌードル(オリジナル)」と「しお(SiO)」を合体させた「カップヌードル&しお」を食べてみたところ、いつもの安心と信頼の実績を誇る油揚げ麺はさておき、スープは「しお」に寄ったテイストでありながら、具材は「オリジナル」に忠実な組み合わせで、どうにもアンバランスに感じてしまい、このブログでは評価が伸び悩みました。
関連ページ:安牌?地雷!? あの味を公式がブレンド “スーパー合体” シリーズ「カップヌードル&しお」を食べてみた結果‥‥
上記のレビューでは “合体前” の「カップヌードル」と「しお」を同時に開封・調理し、共通点や味のバランスを「スーパー合体」バージョンと比較しながら解説。ついでに “自分で半分ずつ勝手に混ぜてみたらどうなったか” も試しているため、このページでも同じ方法で「カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード」を掘り下げていきます。
開封
まずは “合体前” の「カレー」と「シーフードヌードル」の開封後、香りは「カレー」のほうが強いかと思いきや、なんのこれしき「シーフードヌードル」も負けていません。たしか「カレー」の最終リニューアルは2015年(平成27年)4月下旬と記憶しているのですが、もう一方の「シーフードヌードル」は2020年(令和2年)10月19日に新具材(ほぼイカ)を導入しているため、比較的に最近の話。
それを “合体” させた「カレー&シーフード」では、本物のイカとカニ風味かまぼこでシーフード感を明確に打ち出し、フェイクの海鮮具材(ほぼイカ)は不使用で、フライドポテトは「カレー」から、スクランブルエッグとネギは「カレー」にも「シーフードヌードル」にも入っている共通の具材。香りは “みごとに半々” で、なるほどシーフードカレーにも納得のファーストインプレッション。
「カレー&シーフード」のメーカー希望小売価格は1食あたり193円(税別)なので、これについてはレギュラーサイズのカップヌードル八福神と同じ値段。自分で混ぜ合わせると2食分のカップヌードルが必要なので、1食分の価格で2つの味が楽しめるのは嬉しい試みなのですが、それだけに個性の打ち出し方と値段に伴う引き算のバランスが問われます。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード 製造者:日清食品株式会社 製造所:S・関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:79g(めん60g) 商品コード:4902105267790(JAN) |
発売日:2021年09月13日(月) 実食日:2021年09月15日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:198円(税込) 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(豚脂、でん粉、糖類、チキン調味料、ポーク調味料、小麦粉、カレー調味料、カレー粉、食塩、香辛料、たまねぎ、乳等を主要原料とする食品、あさり調味料、香味調味料、野菜調味油、紅しょうが、にんじん)、かやく(フライドポテト、味付卵、魚肉練り製品、いか、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、乳化剤、炭酸Ca、香辛料抽出物、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始
さて、まずは “合体前” の調理後。画像の向かって左が「カップヌードル カレー」で、マイルドかつ適度にスパイシーな香りが食欲を刺激。片や隣の「シーフードヌードル」も香りが強く、同時に調理すると混ぜ合わせる前からシーフードカレー感が漂います。なんというか、もう間違いなさすぎて卑怯ですよねw
それを公式が絶妙なバランスで “合体” させた「カレー&シーフード」は、具材の構成もスープの香りもハーフ&ハーフな仕上がりで、やはりカレーの香りは既存のスープよりも穏やかになっているのですが、そこをシーフードの香りが補完しているような調理後。かやくの量も麺が見えないほど具沢山ですし、なかなか幸先のいいスタートですよ。
ちなみに内容量と熱量(カロリー)の表示は、それぞれ「カレー(87g)422kcal」「シーフードヌードル(75g)340kcal」「カレー&シーフード(79g)369kcal」となっていたので、合体後のカロリーは既存のシーフードヌードルよりも若干ながら高めでした。はたして “いいとこ取り” の仕上がりなのかどうか「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(79g)あたり |
カロリー:369kcal たん白質:8.0g 脂 質:16.1g 炭水化物:48.0g 食塩相当量:4.8g (めん・かやく:2.2g) (スープ:2.6g) ビタミンB1:0.19mg ビタミンB2:0.26mg カルシウム:101mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:369kcal(めん・かやく:328kcal)(スープ:41kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
「カレー」サイドの麺を使用
原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料」という構成は、直近だと「世界のカップヌードル ポルチーニ香るきのこポタージュ」に使われていた油揚げ麺と完全に一致する内容で、オリジナルの油揚げ麺は約2mm幅に切り出されれいるのに対し、今回は約3mm幅と太めのサイズ。
厳密にいうと2021年9月現在の原材料名と表示は異なるのですが、系統としては「カップヌードル カレー」の太麺に近く、たった1mm程度の違いで生じる口当たりの差は歴然。後述するスープにカレーの要素があるので、シリーズの中でも主張の強い太麺を合わせたのでしょう。
逆にカップヌードルの中でも頼りない「シーフードヌードル」の油揚げ麺でも面白そうだと思ったのですが、後述するスープとの相性に問題らしい問題はなく、通常のサイズよりも伸びにくいのがメリット。ちょっと麺が強めに主張してくることで、スープの繊細な部分に気が付けたというか、そういう発見が得られたのもよかったです。
スープ
カレーとシーフードが対等の関係に
たとえば既存の「カレー」に入っているマーガリンやピーナッツバターは不使用で、味に深みを出してくれる「シーフードヌードル」の魚醤も使われていないなど、やはり引き算を感じる部分はありますが、なんのこれしき絶妙なバランス感。とろみは「カレー」よりも弱く、こってり感は控えめで、だからこそ「シーフードヌードル」が保有する海鮮の旨みと紅生姜のアクセントが効果的に思える骨組み。
なるほど「カレー」のスープを「シーフードヌードル」で伸ばしているような、あさりとイカを中心とするシーフードの出汁(だし)を効かせたスープカレーっぽいテイスト。たとえばカレーのスパイス感をはじめ、海鮮の旨みとか、生姜のキレとか、乳化感とか、合体前と比較して弱くなってはいるものの、いい意味でライトというか、さらっとしてるけど薄くない、なんとも絶妙な配合でした。
具材
肉は入ってないけど問題ない
大きなフライドポテトは「カレー」と共通で、部分的にシャリッとしているのですが、時間の経過に合わせてホクホクした食感にシフト。味付豚ミンチや味付豚肉などの肉具材は入っていませんが、コストの関係で致し方なく省いたのではなく、スープの繊細さ(魚介の旨み)を壊さないために、あえて外したのかもしれません。
ほぼイカと違い、本物のイカは調理後に小さくなるのですが、これについては本家「シーフードヌードル」と共通の現象で、そこから滲み出る旨みがスープの海鮮感をアップさせることに寄与。優しいスープに寄り添うようなスクランブルエッグの甘さも心地よく、上記の画像には写っていませんが、スープに刻み玉ねぎが仕込んであるのは「カレー」サイドのアイディアで、アクセントに効果的でした。
総評
ひとつ前のページでレビューした「カップヌードル&しお」では中途半端に思えた「スーパー合体」シリーズですが、結論からいうと今回の「カレー&シーフード」は当たり。ところどころ個性が中和されるので、テイストとしては軽めに仕上がるものの、特にスープはカレーとシーフードのバランスが素晴らしく、お互いの個性が尊重されている適切な引き算。
ちなみに合体前の「カップヌードル カレー」と「シーフードヌードル」を半分ずつ食べてから、勝手に合体させてみたところ、思っていた以上に「スーパー合体」シリーズの「カレー&シーフード」に近い味になったのですが、自分で合体させるよりも “スーパー合体のほうが美味しい” と感じたので、きちんと価値が見出せる一杯でした【author・taka :a(大石敬之)】