どうも、taka :aです。
昨日、一昨日と信じられない暑さ(32度)でしたが、今日は曇りで急に涼しい。相変わらず「ぽっぺんぽっぺん」うるさい車内なんですけどもw(前回記事参照)23度前後ならエアコンも必要ないし、外も車内も室内も快適ですねー。
寒暖差が激しい地域も多いかと思いますので、体調の管理に気を付けましょう。
まずい‥違うかw 吉田サラダ氏監修!
本日の一杯は、2018年6月4日(月)新発売、サンヨー食品「サッポロ一番 違う家 横浜家系油そば」のレビューです。※見出しは公式ホームページに書かれている、氏のコメントを参考にしています。
すっかり「週報」では失念していたのですが、実は2017年7月にもサンヨー食品から「サッポロ一番 汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」という家系ラーメンを汁なし化したカップ麺のリリースがありまして、現在は【別館】としている旧ブログでは、★5+の高評価を叩き出していました。そのような経緯もあったので、今回の製品化に繋がったのかもしれません。もしくは、その当時にサンヨー食品が「違う家」からインスピレーションを得て汁なし家系ラーメンを開発したのかもしれませんね。旧ブログに記録していた過去記事と見比べてみると、パッケージのカラーリングも似ていました。
監修店の「違う家(ちがうか)」は、「趣味が高じて出店した」という、お笑い芸人「ものいい」の吉田サラダ氏がプロデュースしたラーメン店で、東京早稲田で家系ラーメン・元祖家系油そばを提供しており、 “元祖家系鯛ラーメン” というメニューもあるそうです。なるほど‥だから氏の持ちネタである「ちがうか!!」が屋号として採用されているのですね。
お店の特徴は、まろやかで臭みが少ないマイルドな風味とされており、ガッツリ系の男子から味に敏感な女性、小さなお子様から年配の方まで幅広い層の方に楽しんでいただきたい‥と、そのような旨のコンセプトを掲げていることから、一般的な「家系」のイメージとは一線を画していることが分かります。※某口コミサイトでは味が濃いめであるとの意見も寄せられていましたが‥
再現元に当たるメニューと思われる「元祖 横浜家系油そば」は、油そばでもなく家系ラーメンでもないらしく、じゃぁ何だと言われたら私は返答に困ってしまうのですがw 油そば(まぜそば・汁なしラーメン)は多種多様ですからね‥最初は油そば専門店を作ることも検討されていたそうなんですが、食べ歩きを重ねる上で横浜家系ラーメンの魅力に取り憑かれたそうで、その両者を合わせたのが「違う家」オリジナルの家系油そばなんだとか。
元来、サンヨー食品という企業は、ノンフライ麺を使った汁なしカップ麺を作らせると、それはもう軒並み間違いのない製品を世に叩き出してきたメーカーなので、前任とも言える「サッポロ一番 汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」での完成度も踏まえ、かなり期待できそうです。せっかくなので、前任に該当する製品と比較しながらレビューしてみましょう。
原材料名:めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維)、たれ(ポークエキス、植物油脂、鶏脂、しょうゆ、香辛料、糖類、食塩、酵母エキス)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、のり)/加工でん粉、香料、調味料(アミノ酸等)、酒精、レシチン、カラメル色素、かんすい、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
アレルゲン情報:小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉
熱量:466kcal
たんぱく質:9.4g
脂質:18.7g
炭水化物:65.0g
食塩相当量:3.3g
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
「横浜家系油そば」の元祖とされる東京・早稲田『違う家(ちがうか)』監修の、汁なしタイプのカップめんです。
サンヨー食品の製品情報ページより引用
めん
つるみとしっかりとした噛み応えが特徴のちぢれをつけたノンフライめん
サンヨー食品の製品情報ページより引用
「違う家 横浜家系油そば」(本製品)
小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維
「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」
小麦粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、粉末卵
口当たりに角ばった印象を与えない中太ノンフライ麺で、縮れは軽く、所々が若干の平打ち状となっているランダムな形状が個性的。上記の写真では少し分かりにくいかもしれませんが、断面が均等に丸い箇所と平打ち状の部分が不規則に入り乱れています。同社の「刀削風麺」や「手打ち風めん」ほどランダムな口当たりではないものの、明らかに均等ではありませんでした。普通に食べていたら気にならない程度かもしれませんが、2箇所ほど「どん兵衛?!w」ってくらいペラッペラな部分があったのでw ちょっと面白かったです。
滑らかな表面は口当たり良好なんですが、中心部に芯を感じるアルデンテ食感で、もっちりとした粘り気を重視しているような多加水タイプではありません。「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」では、もっちりとした粘り気が印象に残るノンフライ麺だったんですけれども、原材料が明白に違うように、それとは随分とイメージが異なります。麺の歯応えとコシを強く感じたい方は規定の5分で湯切りを行い(フライングは避けたほうが賢明かと思います)、自然な弾力を楽しみたい方は気持ち30秒から1分ほど待機時間を延長されるといいかもしれません。
麺単体としての存在感は強めに主張していましたが、タレの押しが強かったので、ややタレ勝ちしているようなバランスでしょうか。しかし、どちらかというと私は薄味を好むので、そのように感じたのかもしれません。普段から汁なしカップ麺を好む方やガテン系の味付けが好みの方にとっては、およそ適切なバランスになるのではないかと思います。
「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」と比較して、麺の重量は70gから80gに増えていました。汁なしカップ麺としては少し控えめな数値になりますが、麺の歯応えが強かったので、特に目立って物足りないと思います。でもタレの関係で白ご飯が欲しくなるかもw
たれ
豚骨のうまみと鶏油のコク、香りを合わせた、横浜家系豚骨しょうゆだれ
サンヨー食品の製品情報ページより引用
「違う家 横浜家系油そば」(本製品)
ポークエキス、植物油脂、鶏脂、しょうゆ、香辛料、糖類、食塩、酵母エキス
「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」
ポークエキス、植物油脂、鶏脂、しょうゆ、香辛料、糖類、食塩、酵母エキス
驚くことに原材料は一言一句まったく同じなのですが、やや体感的な印象は異なります。「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」では、まったりとした豚骨の太い旨味に負けじと重なる鶏油のコク、ほんのり漂う鶏油特有の芳ばしい香りやニンニクのパンチが家系ラーメンの演出に寄与していると感じたのですが、比率は豚骨の重さに寄り、あくまでも鶏油は脇役として豚骨を支えているようなバランス。全体の食塩相当量は4.1gから3.3gに減っていますが、醤油の主張は強くなったように思いました。しかし、汁なしカップ麺は麺のタイプが変わると体感的な差が生じるため、その相違や体調・気分などによる誤差の範疇かもしれません。
ご覧の通りタレの油脂成分は多めですが、混ぜると油脂成分は乳化したように馴染み、こってりながらもオイリーな印象は比較的(あくまで比較的w)控えめ。ええ、怖いですよね‥w 然し乍ら断固としてサッパリとした味わいではないので、それなりの注意は必要です。
ポークエキスの中に豚脂(ラード)も含まれているのかもしれませんが、植物油脂の含有量が多く、麺がノンフライ麺ということも相俟って、こってりながらも油脂成分の割にクドさは控えめ。中でも豚骨の重厚感がタレの核を統べており、どっしり豚骨に軽く鶏油がアクセントを添え、常識の範囲内でニンニクがジャンクなパンチを演出します。
それなりに醤油の主張も強く、全体の食塩相当量は3.3gと汁なしカップ麺の平均値を下回っていましたが、随分と濃い味に感じました。これが私の体調や好みによる感じ方の差だったら申し訳ないんですけれども、ちょっと喉が乾くような、横に白ご飯が欲しくなるような‥(待て)
しかし、そういった背徳感も「家系」を求めているユーザーを惹き付ける魅力の一つかと思いますので、やや後半は一本調子な気もしましたが、ジャンル的に悪くないと感じました。
かやく
キャベツのシャキシャキとした歯応えと肉そぼろのうまみ、きざみのりの香りがたれのおいしさを引き立てます。
サンヨー食品の製品情報ページより引用
「違う家 横浜家系油そば」(本製品)
キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、のり
「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」
鶏・豚味付肉そぼろ、ほうれん草、のり
家系ラーメンらしいポイントだった大きな焼き海苔が刻み海苔に変更され、ほうれん草(存在感は薄かったw)がキャベツになりました。ほうれん草は実際の「元祖 家系油そば」にも入っているようですが、キャベツも使われているようで、メニューの写真では海苔も大判ではなく刻み海苔がトッピングされていたことを考慮すると、再現性を意識していることが分かります。
そして、具材の変更はカップ麺的にもプラスに作用しており、ほうれん草がキャベツに変わったことで食べ応えアップ。しかもですね‥やたらシャキシャキしておりましてw なんだろう、歯応えスゴかったです。その清涼感が濃厚なタレの合間でインターバルとなり、嬉しい助け舟でした。もしキャベツがなかったら、★ひとつ落としていたかもしれません。
さらに、スープありきだからこそ価値が高いと思えた大判の焼き海苔が刻み海苔に変わることで、汁なしカップ麺としての総合力が高くなっています。大判の焼き海苔で感じたような、時間が経ったら湿気てビミョ〜‥という懸念もなく、磯の香りが全体に行き渡ることで味のアクセントに効果的。今回はタレが濃厚だったので、キャベツの優しさや海苔の香りが嬉しかったです。鶏・豚味付肉そぼろは旨味が濃厚で、タレに仕込まれている動物系の旨味とは違ったアプローチを仕掛けてきてワイルドさの増幅に寄与していました。
値段を踏まえると少し寂しげにも思えるラインナップになるのですが、コストの低い具材とされるキャベツも素直に印象がよく、量は通常のカップ焼そばに入っている平均値をクリアしていたし、少量ながらも旨味の強い肉そぼろの存在感や効果的な海苔のアクセントなど、具材の量的な問題が大きな不満要素に直結することはありませんでした。実際の店舗では玉ねぎなどのトッピングも人気らしいので、ご家庭での調理で追加してみるのもアリかもしれませんね。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
(標準は★3です)
王道の家系ラーメンを汁なし化したような仕上がりではなく、どっしりとした豚骨ベースの濃厚な豚骨醤油まぜそば的な雰囲気の一杯でした。
昨年の「汁なし!!横浜家系豚骨しょうゆラーメン」を勝手に前任として比較しましたが、麺の質感が変わったことで受ける印象は大きく異なります。これが店の味に近いと言われたら本店の味を知らない私は何とも言えないんですけれども、単純に “家系ラーメンの汁なし版” を思い描いていたら、ちょっとイメージは違うかもしれません。しかし、実際の「元祖 横浜家系油そば」も “油そばでもなく家系ラーメンでもない” とされているので、そういった意味では家系の雛形を抜け出したスタイルにオリジナリティを感じられるのではないでしょうか。
単なるコストの問題かもしれませんが、ほうれん草ではなくキャベツを具材の主体とし、敢えて家系のイメージから遠ざけているような、それでいて再現性を意識したラインナップの個性や結果的な具材のボリュームは及第点は確保していたので、印象は悪くなかったです。麺の質感も大幅に異なり、タレの原材料は同じでも成分の含有量が違ったのか、はたまた麺の仕様が差異を感じさせたのかは定かではありませんが、結果的に受ける印象は大きく異なりました。
私は前任で感じた直球のバランスが好みだったので、ちょっと期待し過ぎていたこともあり、個人的な満足感は★4くらいだったんですけれども、 “こってり濃厚な豚骨醤油まぜそば” というフレーズが琴線に触れた方は、試すべき価値のある一杯かと思います。と、このようにテーマのジャンルだったり、それを求めているであろう顧客層の需要を加味した上で今回の総評は上出来の★5としましたが、ノンフライ麺でも容赦無くジャンクなテイストだったので、ご自身の好みと相談した上で購入を検討なさってください。
食塩相当量は3.3gという1食あたりの摂取量としては高めの数値ですが、家系+油そばをテーマにした汁なしカップ麺としては想像を絶するような数値ではなく、むしろテーマの割には控えめな数値と言えるでしょう。参考までに定番の汁なしカップ麺を例に挙げると、「日清焼そばU.F.O.」(5.9g)、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」(4.9g)、「ペヤング ソースやきそば」(3.6g)となっているので、多少は食塩の摂取量を控えられます。ただ、その割に味が濃かったんだよなぁ‥ってことで、濃い味が好きな方には嬉しいポイントになるでしょう。
メーカーの製品情報ページにある「発売地区」の欄には「全国」としか書かれていなかったのですが、「違う家」の公式ホームページには「コンビニ限定」と書かれていたので、ご購入の際は留意してください。で、ふと思ったんですけど‥吉田サラダ氏の名前を捩ってか、よく見たらパッケージに描かれている「油そば」のデザインが「よし田そば」になってますね(笑)
販売者:サンヨー食品
製造所:太平食品工業
内容量:111g(めん80g)
発売日:2018年6月4日(月)
発売地区:全国(コンビニ限定)
取得店舗:ミニストップ
取得価格:235円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
JANコード:4901734034551
麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:590ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(特製調味だれ・かやく・トッピング)
サンヨー食品株式会社:〒371-0811 群馬県前橋市朝倉町555
お客様相談室:027-265-6633