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チキンラーメン65周年記念、昭和の洋食ブーム「クリーミーグラタン味」が想像以上に‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年8月14日(月)新発売、日清食品のカップ麺「チキンラーメンどんぶり 昭和の洋食ブーム クリーミーグラタン味」の実食レビューです。

今年のバースデーは「昭和」「平成」「令和」を代表する3時代トリオ集結!? チキラーどんぶりは “昭和の洋食屋さんで食べるグラタン” をイメージ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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チキンラーメンどんぶり 昭和の洋食ブーム クリーミーグラタン味

チキンラーメン(Chicken ramen)とは、1948年(昭和23年)9月4日設立の中交総社を源流とし、後に即席カップめん業界最大手となる、日清食品(NISSIN FOOD PRODUCTS CO., LTD.)の代名詞といっても過言ではない地位を築き上げたブランドで、現存するインスタントラーメンの中では日本最古のロングセラー。

1958年(昭和33年)発売当時のパッケージ

初めて正規の販売商品となったのは、現在を遡ること約65年、まだ日清食品の社名がサンシー殖産だった、1958年(昭和33年)8月25日のこと。うどん1玉の値段が6円とされていた当時、1食あたり35円という値段で最初に取り扱いを始めたのは大阪中央卸売市場。その当初から発売元に三菱商事、伊藤忠商事、東食(現 カーギルジャパン)の3商社が名を連ね、瞬く間に爆発的なヒットを記録しました。

以降は昭和から平成、令和と3つの時代において、日本の食卓と即席めん業界を支え続けてきたチキンラーメン。毎年この時期になると8月25日の生誕を記念した企画を実施しており、昨年だと「純喫茶メニュー」がテーマの変わり種を展開していましたが、発売65周年を迎える2023年は「3時代トリオ」と題し “昭和・平成・令和” それぞれの “食ブーム” といえるメニューを “チキンラーメン流” にアレンジ。

このページでレビューする「チキンラーメンどんぶり 昭和の洋食ブーム クリーミーグラタン味」は、昭和の洋食屋さんで食べる “グラタン” をイメージした「チキンラーメンどんぶり」からの新作で、ローストしょうゆ味のノスタルジックな鶏ガラスープをベースにしつつ、焦がしたチーズの風味とローストオニオンの甘みを加え、素朴でクリーミーな味わいに仕上げたとのこと。

パッケージには初代・ひよこちゃんの姿

今でこそ “ひよこちゃん” が「チキンラーメン」を象徴するイメージキャラクターとなっていますが、草創期には “チーちゃんとキン坊” という女の子と男の子が存在し、チーちゃんは昨年のバースデーを盛り上げた「チキンラーメン汁なしどんぶり 純喫茶のナポリタン」のパッケージで復活。チーちゃんとキン坊についての詳細は、同商品のレビューで触れているため割愛するとして‥‥

「チキンラーメンどんぶり 昭和の洋食ブーム クリーミーグラタン味」のパッケージにデザインされている “ひよこちゃん” は、1965年(昭和40年)7月から「チキンラーメン」のトレードキャラクターを務めていた “ちびっこ” に替わり、1991年(平成3年)7月から「チキンラーメン」のメインキャラクターとして活躍していた “初代・ひよこちゃん” で、任期は19年。

手描き風の愛らしい見た目はもちろん、歌とギターを得意とし、演歌もロックも奏でちゃう、そのユニークさも相俟って、たしかな人気を博していたのですが、チキンラーメンの発売から52周年を迎えた2010年(平成22年)8月より現在の “二代目・ひよこちゃん” にリニューアル。その二代目は同時発売品の「チキンラーメン汁なしどんぶり 平成のイタ飯ブーム ペペロンチーノ味」にデザインし——

ひよこちゃんの変遷にも注目したい「3時代トリオ」

令和に流行中の韓国料理をイメージした「チキンラーメンビッグカップ 令和の韓食ブーム ヤンニョム味」ではネオンカラーに変更するなど、ひよこちゃんの異なるデザインも見どころになっているため、パッケージにも注目してみてください。というわけで、このブログでは “昭和の洋食ブーム” をイメージした「チキンラーメンどんぶり」から順番に掘り下げます。

開封

チキンラーメンに個性を施す「粉末スープ」を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、そこそこ大きめの「粉末スープ」1パックのみで、投入するタイミングは “お召し上がりの直前に-・” とのこと。チキンラーメンといえば、麺を熱湯で戻すプロセスで自然に滲み出る、あの素朴な味わいでスープを成立させてしまうのが基本なので、それと別添の相性が問われるところ。

ちょっと薄めの色合い

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。中央に “たまごポケット” と呼ばれる凹みを施すなど、ひとまず形状は通常の「チキンラーメンどんぶり」に似ているのですが、それと比較して色合いは薄く見えるため、粉末スープとの相性を考慮し、ちょっと味付けを抑えているのかもしれません。

メーカー希望小売価格は236円(税別)なので、通常の「チキンラーメンどんぶり」と同じ設定になのですが、3時代トリオの「令和しか売ってない」とか「平成どこで買えるの?」とか「昭和だけ見つからない‥‥」などなど、私が住む田舎では3品すべて入荷している店舗が皆無に等しく、揃えるのに苦労しました。これは完全に余談ですけど、冗談抜きで半日以上かかったのは、ここだけの話‥‥w

※ちなみに、2023年8月15日〜8月30日までの期間中、全国のセブンイレブン店舗で対象の日清商品(組み合わせ自由)を1度に2個購入すると、65周年記念ロゴ入りの「ひよこちゃんエコバッグ(全3種)」が1個もらえるキャンペーンを実施しているのですが、その対象商品に「チキンラーメン汁なしどんぶり 平成のイタ飯ブーム ペペロンチーノ味」は含まれないため、ご注意ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:チキンラーメンどんぶり 昭和の洋食ブーム クリーミーグラタン味
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:91g(めん80g)
商品コード:4902105280775(JAN)
発売日:2023年08月14日(月)
実食日:2023年08月15日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:236円(税別)
購入価格:138円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、糖類、香味調味料、香辛料、デキストリン、オニオンパウダー)、スープ(クリーミングパウダー、糖類、小麦粉、乳等を主要原料とする食品、オニオンパウダー、ローストオニオン、全粉乳、プロセスチーズ、ブイヨン、香辛料)、かやく(キャベツ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、増粘剤(キサンタンガム)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、炭酸Mg、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉を含む)

実食開始

かやくは必要最低限か‥‥

かやくは最初から容器の中に入っている状態で、パッケージ(ひよこちゃんの上)に小さく “※チキン具材は使用しておりません。” と記載されているように、内容はダイスキャロットとキャベツだけ。昭和のグラタンはチキンなしが主流だったのか、それともコストとの兼ね合いか‥‥ええ、おそらく今回は後者だと思いますけど、チキンエキスが入っているからチキングラタン?

見た目はさておき香りはグラタン

ひとまず別添の小袋は後入れなので、それを取り出してから熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったら「粉末スープ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。見た目のグラタンらしさはイマイチですけど、日清食品が訴求していた “チキンをベースに焦がしたチーズの風味” を彷彿とさせる香りが印象的。

もちろん、お湯を注いでから待っている間は紛う方なく「チキンラーメン」の香りなのですが、調理を終えると粉末スープの主張が激しいので、それら個性の兼ね合いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(91g)あたり
カロリー:425kcal
たん白質:9.1g
脂  質:18.5g
炭水化物:55.6g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:2.9g)
ビタミンB1:0.22mg
ビタミンB2:0.47mg
カルシウム:180mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:425kcal(めん・かやく:352kcal)(スープ:73kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと頼りないけど、それがいい

4.0

通年販売されている「チキンラーメンどんぶり」の原材料は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、香辛料、たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー」となっているのに対し、こちらは「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、糖類、香味調味料、香辛料、デキストリン、オニオンパウダー」なので、それとは別物。

豆腐のカドくらい攻撃力ない

試しに調理前、粉々に砕けていた麺のカケラを食べてみたところ、そのままポリポリいけるくらいの塩梅から、もしや「0秒チキンラーメン」と同じ配合なのか!? などと勘繰っていたんですけど、そちらの原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、しょうゆ、砂糖、チキンエキス、食塩、香辛料、香味調味料、卵粉、デキストリン、大豆食物繊維、オニオンパウダー」なので、やっぱり別物。

ただ、イメージとしては「チキンラーメンどんぶり」の油揚げ麺を薄味に調整した感じなので、慣れ親しみのある頼りない食感を筆頭に、大きく印象が変わるわけではありません。そのため変わり種では個性の強さが裏目に出ることも多々ありますけど、オリジナルよりも主張を抑えていることが功を奏し、後述の粉末スープと喧嘩していなかった、というのが今回の勝因です。

スープ

想像以上にグラタンだったw

5.0

まずは「粉末スープ」を入れずに味を確認してみたところ、たしかに「チキンラーメン」のスープなのですが、前述のようにオリジナルよりも薄味に仕上がるスペック。とはいえ確実に「チキンラーメン」と思える芳ばしさが備わっているのがポイントで、それが “チキンをベースに焦がしたチーズの風味” を演出する上で効果的。

そこに加える「粉末スープ」の構成は “クリーミングパウダー、糖類、小麦粉、乳等を主要原料とする食品、オニオンパウダー、ローストオニオン、全粉乳、プロセスチーズ、ブイヨン、香辛料” と複雑ですが、原材料名の構成からも伝わってくるように、なるほど「グラタン」を思わせる要素が見て取れるフレームワーク。

※とろみ成分の溶け残りに注意

クリーミングパウダーや乳等を主要原料とする食品、プロセスチーズなどに由来するコクについてはもちろん、グラタンの表面を覆うカリカリのパン粉を彷彿とさせるような、ほんのちょっとホロ苦い風味がグラタンらしさをイッキにブースト。やわらかい食感の麺がマカロニっぽくて‥‥というのは強引かもしれませんがw スープだけ味わってみると「チキンラーメン」らしさは下支えに過ぎません。

でも、前述した芳ばしさの共鳴だったり、チキンの旨みだったり、ローストしょうゆの風味が日本式の隠し味(昭和っぽさの演出)になっていたり、いやはや想像以上にノスタルジックなグラタン風で驚きました。

かやく

スープの個性を思えば許容範囲内

3.0

昭和のグラタンにキャベツは必須だろ! という意見を私は聞いたことがないので、単純にコストの低さから採用されたんだなと、そのように思えてならなかったのですが、単純にスープとの相性は悪くありません。

それ以外の具材といえば、コリコリとした食感のニンジンだけだったので、蒸し鶏やキノコが入っていたら‥‥などと、そのような不満が無きにしも非ず。とはいえスープの個性を踏まえると、ひとまず及第点が妥当かなと判断しました。

総評

4.0

昭和のグラタンを彷彿とさせる、あるいはグラタンを象徴する特殊な具材も入っていないため、かやくに対しての不満は多少なりとも残りますが、芳ばしい「チキンラーメン」の麺とクリーミーなスープの相性は申し分なく、頼りない麺の食感がマカロニを‥‥思わせるかどうかについては想像力でカバーしていただくとしてw なるほどスープは「グラタン」らしく、特に “焦がし風味” についてはビックリ。

このブランドは変わり種においても麺の主張が強いので、どうしても「チキンラーメン」らしさを全面に感じるパターンに傾きがちなのに、個性を活かしながらも別物に仕上がっている、その絶妙な調和に価値が見出せる一杯でした。そもそも「チキンラーメン」や「グラタン」が嫌いな方にはオススメできませんけど、そうでなければ試してみる価値はあると思います【author・taka :a(大石敬之)】

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