豚(トン)でもないウマさが大・大・大復活!? おやつカンパニー監修「ブタメン焼そば」が今年も登場!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年9月27日(月)新発売、エースコックのカップ麺「ブタメン焼そば とんこつ味(二代目)」の実食レビューです。

あの駄菓子が焼きそばに!? おやつカンパニーと開発した特製の「シーズニングパウダー」と「香味油」で「ブタメン」の駄菓子感を本気で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ブタメン焼そば(二代目)

ブタメンとは、三重県津市に本社を置く株式会社おやつカンパニーの即席カップめんで、1978年(昭和53年)に発売されたミニカップの元祖「ベビースターミニカップラーメン」の流れを汲む1987年(昭和62年)発売の「ベビースター当たりら~めん」が前身。当初は「しょうゆ」と「カレー」のみ展開していた「ベビースター当たりら~めん」ですが‥‥

最近やっと「ブタメンくん」と命名されたキャラクター

「しょうゆ」と「カレー」に続く第3の味として、1993年(平成5年)に「当りら~めんブタメン(とんこつ味)」を発売するや否や、あまりの人気に「ベビースター当たりら~めん」から「ブタメン」として独立。2008年(平成20年)7月7日に “当たり付きのブタメンを廃止する” ことが発表され、それ以降の「ブタメン」は当たり付きではなくなってしまったのですが、今もなお根強い人気を誇ります。

今回の新商品「ブタメン焼そば とんこつ味」は、ブタメンの味わいを忠実に再現したカップ焼きそばで、おやつカンパニー監修のもと、大阪府吹田市に本社を置く株式会社エースコックが商品化。いつもは駄菓子サイズのカップラーメンを基本のスタイルとしている「ブタメン」ですが、特製の「シーズニングパウダー」と「香味油」を開発し、湯切りタイプの汁なしカップ麺にアレンジした変わり種。

2020年9月21日にもエースコックが「ブタメン焼そば とんこつ味」という同じ商品名のカップ焼きそばを発売しているため、このページでレビューする2021年9月発売品は「二代目」になります。

豚(トン)でもないウマさが大・大・大復活!!

どちらの会社にも詳しい資料は残っていませんが、現在を遡ること15年以上前となる2006年(平成18年)3月、大盛りサイズのカップラーメン「ブタメンBIG(ビッグ)とんこつ味」をリリースしていたエースコック×おやつカンパニー。当時の販売ルートはセブン&アイグループ限定で、初代「ブタメンBIG とんこつ味」の登場から約7ヶ月後となる2006年10月にも大盛りサイズのブタメンを再販売。

その流れで2007年(平成19年)10月にも「ブタメンBIG とんこつ味」と「同 カルビ味キムチ風味」をリリースするなど、当時から企業間コラボに積極的だった両社。

2007年10月発売の「ブタメンBIG」から9年のブランクを挟んでいるのですが、2016年(平成28年)6月21日にセブン&アイ限定商品として「ブタメンBIG とんこつ味」を発売し、2017年(平成29年)6月12日にレギュラーサイズの「ブタメン 激辛とんこつ」を、2018年(平成30年)6月11日には「ブタメンBIG わさび味」を展開し、お互いの絆を深めてきました。

その間にも年に1回は「ブタメンBIG とんこつ味」を挟みつつ、いずれの商品も販売ルートは一貫してセブン&アイグループ店舗とオムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)に限定していたのですが、同年9月21日発売の「ブタメン焼そば とんこつ味(初代)」は販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)商品で、エースコック×ブタメンのコラボとしては初の展開。

なぜか販路を分けている「ブタメンBIG」と「ブタメン焼そば」

ついにセブン&アイとの契約が切れたのかと思いきや、2021年6月7日に発売された「ブタメンBIG とんこつ味」の販売店はセブン&アイグループ限定だったので、なぜ湯切りタイプの「ブタメン焼そば」はNB商品なのか(なぜカップラーメンのみPB商品なのか)エースコックに問い合わせてみたところ、おそらく契約上の関係もしくは戦略上の理由だと思うのですが‥‥との曖昧な回答でした。

開封

まずは2種類の小袋を取り出す

というわけで、販路を分けている理由は明確にならなかったのですが、それについては追い追い問い詰めるとして‥‥(念のため別のルートからも調べておきますw)。今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「麺ほぐし香味油」と「仕上げシーズニング」の合計2袋。2020年9月発売品と比較して、添付調味料の内容は変わっていませんが、栄養成分表示の数値は微妙に異なります。

今回も油で揚げたフライ麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、オリジナルの「ブタメン(とんこつ)」よりも明らかに太く切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯3分と共通の仕様。これも2020年9月発売の初代「ブタメン焼そば」と同じかと思いきや、前回の油揚げ麺に使われていた砂糖が省かれているため、まったく同じ麺ではありません。

ちなみに二代目「ブタメン焼そば」も販売店を限定しないNB商品だったので、筆者が住んでいる田舎のローカルスーパーにも並んでいたのですが、やはりコンビニだとセブンイレブンでの取り扱いが意欲的な様子。ただ、コンビニで購入すると少し割高(税込222円)なので、まずは最寄りのスーパーマーケットやドラッグストアを当たってみるのが得策です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ブタメン焼そば とんこつ味
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:116g(めん100g)
商品コード:4901071207939(JAN)
発売日:2021年09月27日(月)
実食日:2021年09月28日(火)
発売地域:全国
希望小売価格:210円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:630ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(仕上げシーズニング・麺ほぐし香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、添付調味料(植物油脂、ごま、ポークエキス、乳化油脂、食塩、香味調味料、粉末しょうゆ、砂糖、ポーク調味料、デキストリン、オニオンパウダー、香辛料、香味油、チキンパウダー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、酸味料、乳化剤、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

見た目は前回の「ブタメン焼そば」と大きく変わらない

別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでから3分後に湯切りし、添付調味料を加えるのですが、そのときに “麺ほぐし香味油を入れてから、仕上げシーズニングを混ぜ合わせる” のが作り方のコツ。今回もカップラーメンの「ブタメンBIG」よろしく具材らしい具材は入っていませんが、ある意味それも再現度の高さに寄与しているところなので、評価すべきポイントかもしれません。

2021年9月発売品の栄養成分表示

ちなみに2020年9月発売の初代「ブタメン焼そば とんこつ味」の栄養成分表示と比較して、エネルギー・たん白質・脂質の数値は小数点第一位まで完全に一致するのですが、炭水化物の量は70.3gから72.4gに増え、食塩相当量も5.8gから5.9gに微増し、カルシウムは406mgから441mgに増えるなど、地味ながらに興味深い変化が生じていました。

ひとまず調理後の香りは本家「ブタメン(とんこつ)」に近く、しかしながら2020年9月発売品ほどではないような‥‥と、微妙に手応えが異なる二代目。前回のレビューでは “エースコック×ブタメン史上最高傑作” と評価しているため、それとの違いや再現度の高さに注目しつつ「めん」「麺ほぐし香味油」「仕上げシーズニング」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(116g)あたり
カロリー:534kcal
たん白質:10.8g
脂  質:22.3g
炭水化物:72.4g
食塩相当量:5.9g
カルシウム:441mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

実は前回と違う麺を使用

4.0

容器のサイズは「175×175×63.5mm」なので、同社が展開している大盛り(めん130g)用の容器と同じサイズなのですが、麺の重量は調理前の状態で100gと標準的。これはレギュラーサイズの「日清焼そばU.F.O.」や「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」と同じ量なので、極端に少ないわけではないけれど、大盛りではありません。

ちょっと薄くなった

しかし、再現元になっている「ブタメン(とんこつ)」の内容量は37g(めん30g)なので、それと比較すると単純計算で3.3倍以上の食べ応えを実現。前回の油揚げ麺に練り込まれていた砂糖を省いているのと、厚みも薄くなったように見えますが、もちもちとした弾力のある平打ち麺という方向性は共通するポイントです。

オリジナルの「ブタメン(とんこつ)」に使われている油揚げ麺は、食塩・しょうゆ・砂糖・たんぱく加水分解物・ポークエキス・ポークエキスパウダーで味付けを施し、なおかつ加水率も低いので、それを忠実に再現しているわけではないのですが、後述するシーズニングとの相性は悪くありません。箸休めになるような具材は入っていませんが、程よい麺量が功を奏し、飽きる前に食べ切れました。

麺ほぐし香味油

おそらく前回と同じ香味油

4.0

湯切りした後の麺に馴染ませる「麺ほぐし香味油」は、その名称が表しているように、ただの潤滑油ではありません。そこまで強烈な香りではないけれど、ガーリックなどの香味野菜から抽出したような風味があり、それと同時に鉄板で炒めたような芳ばしさが漂ってくるのもポイント。

この香味油だけで味が決まるわけではないのですが、もしも自分で「ブタメン」を炒めたら‥‥と、想像力をアシストしてくれる効果的なアイテム。例によって例の如く “焼きそばなのに焼いてない” という、永遠の疑問が完全に解消されるわけではないけれど、あらためて工夫を凝らしていることを再認識しました。

仕上げシーズニング

ちょっと再現度が低くなったかも‥‥

4.0

味の決め手となる「仕上げシーズニング」の基本的なフレームワークも前回と共通で、スナック的なポークエキスの旨味を筆頭に、生姜やニンニクの効かせ方を調整しながら「ブタメン(とんこつ)」の味わいを再現しています。ただ、前回のシーズニングと比較して、けっこう香味野菜の主張をフロントに感じるというか、そもそもポークエキスの種類が違うというか‥‥

いや、もちろん単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者ではあるものの、エースコックらしさが強くなったことで再現度が落ちたようなイメージ。筆者は2回目のレビュー(実食は4回目)なので、初版ほどの感動を覚えなかったことも理由の一つかと思いますけど、結果的に無難な印象を受けました。

総評

4.0

たとえば既存の「しょうゆ」や「タン塩」「カレー」の味わいを再現するとか、ブタメンのアレンジにピッタリなトッピングを提唱するとか、2018年6月11日に発売されて話題になった「ブタメンBIG わさび味」をアレンジして、キレッキレの「ブタメン焼そば キレ辛わさびとんこつ味」を開発するとか、もうすこし工夫を凝らしてほしかったかな‥‥というのが正直な感想。

前述のように「おいしい」か「まずい」かでいえば前者なので、及第点に星ひとつプラスしましたが、カップラーメンの「ブタメンBIG とんこつ味」もマンネリ化してきた現在、そろそろテコ入れが必要な時期かもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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