どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年5月2日(火)新発売、エースコックのカップ麺「ブタメンBIG とんこつ味」の実食レビューです。
今年の巨大化は特別仕様!? 2023年のブタメンBIGは “ありがトン30周年企画” 第3弾として商品化!! はたして従来品との違いとは——。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ブタメンBIG とんこつ味 2023
ブタメン(butamen)とは、株式会社おやつカンパニー(本社:三重県津市)が製造・販売しているミニサイズの即席カップめんで、1993年(平成5年)発売の「ベビースター 当りら~めん ブタメン(とんこつスペシャル)」にルーツを持つロングセラー。小腹に嬉しいサイズの即席カップめんは数あれど、ほぼ例外なく駄菓子コーナーに並んでいるのが特徴で、幅広い層から支持されています。
今回の新商品「ブタメンBIG とんこつ味」は、コンビニの中でもセブン-イレブンにしか売ってない留型のカップラーメンで、製造者は “こぶた” がトレードマークのエースコック。パッケージに「ありがトン30周年」のロゴが印刷されているように、公式のPR情報にも “駄菓子「ブタメン」において、発売30周年企画の第3弾として” と記載されているのですが、これが初めての試みではありません。
おやつカンパニー及びエースコックの本社にも詳しい資料は残っていないため、公式も詳しい発売日を把握していないようですが、初めて「ブタメンBIG とんこつ味」が登場したのは現在を遡ること17年以上、2006年(平成18年)3月の話。当時からセブン&アイグループ限定の留型商品という位置付けで、よほど好評だったのか、初代「ブタメンBIG とんこつ味」の発売から7ヶ月後に再販。
翌2007年10月にも「ブタメンBIG とんこつ味」を再販し、BIGサイズの「カルビ味キムチ風味」も同時にリリースと積極的にコラボを続けていたのですが、いきなり9年ものブランクを挟むことになり——。突如、2016年(平成28年)6月21日に満を持しての「ブタメンBIG とんこつ味」が復活を果たし、以降はレギュラーサイズの「激辛とんこつ」や、涙なしでは語れない「ブタメンBIG わさび味」ほか‥‥
湯切りタイプの変わり種「ブタメン焼そば とんこつ味」(レビューは二代目)も開発するなど、ブタメンのコラボ企画が勢いを取り戻し、直近だと2022年(令和4年)5月2日にも「ブタメンBIG とんこつ味」を発売しているため、ブタメン発売30周年企画よりも “定期” のイメージが強い方も多いでしょう。
ちなみにブタメン発売30周年企画の第1弾は、小学館の子ども向け月刊誌『月刊コロコロコミック』(2022年12月15日発売の1月号)及び『別冊コロコロコミックSpecial』(2022年12月28日発売の2月号)において、ブタメンのイメージキャラクターを務めるブタメンくん(余談ですが、Twitterの投票で2021年4月2日に名前決定)が主役の連載開始。
ブタメン発売30周年企画の第2弾は、おやつカンパニーが製造・販売しているビッツ状のスナック菓子「ベビースターラーメン丸」との企業コラボで、ネット上でも “0秒ブタメン” と話題になる「ブタメン丸(とんこつ味)」を展開(2023年3月27日にコンビニで先行発売、2023年4月10日から一般販売を開始)するなど、斬新な企画となっていたのですが‥‥
第3弾は “定期” の焼き直しかよ、みたいな。とはいえ曲がりなりにも名目は「ブタメン発売30周年企画の第3弾」ですし、たとえばブタメンBIG(とんこつ味)シリーズ初の小袋が別添されているとか、従来品にはない特別な仕様に——
開封
——ええ、そんな特別仕様になっているはずもなく。2023年の「ブタメンBIG とんこつ味」にも小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さは魅力的。実際の「ブタメン」も小袋なしが基本なので、再現度を追求するのであれば、正しい様式といえるでしょう。
エースコックのTL(タテロング)製品といえば、容器の中に小袋が入ってて粉まみれでギャー! みたいなことも茶飯事なんですけど、そういったこともなく。かやくの構成も本家の「ブタメン」よろしくSesame only(※ごまのみ)で、今年も具材のボリューム感には期待できないけれど、注目すべきは販売価格。
2023年5月現在、エースコックのNB(ナショナルブランド)におけるTL製品をコンビニで購入すると、税込価格は264.60円が相場。しかし、ブタメンBIGの販売価格はセブン-イレブンでも175円(税込189円)ということで、かのセブンプレミアムでも難しい格安価格に設定されています。もちろん、容器のサイズだけを基準に販売されたとあっちゃ、たまったもんじゃないですけど。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ブタメンBIG とんこつ味 製造者:エースコック株式会社 製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1) 内容量:87g(めん78g) 商品コード:4901071401061(JAN) |
発売日:2023年05月02日(月) 実食日:2023年05月05日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:175円(税別) 購入価格:189円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:450ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス)、スープ(食塩、ポーク調味料、乳化油脂、デキストリン、糖類、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、植物油脂、香辛料、チキン調味料、香味油、全卵粉)、かやく(ごま)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、リン酸Ca、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、増粘多糖類、香辛料抽出物、酸味料、カラメル色素、甘味料(キシロース)、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。内容量は87g(めん78g)と中途半端に思えますが、2022年5月発売品から変わっていません。ちなみに本家「ブタメン」の内容量は35g(めん28g)ですから、単純計算で約2.5倍(麺重量は2.7倍以上)に巨大化しています。
前述のように小袋は別添されていないため、お湯を注いでからフタを閉じて待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。ええ、大盛りサイズのカップラーメン的には寂しい雰囲気が否めない風景ではありますけど、見た目の再現度は完璧といっても過言ではありません。
ちなみに内容量は2022年5月発売品から変わっていないと触れましたが、栄養成分表示を見るとカロリーは367kcalから384kcalにアップ。脂質も12.2gから14.8gに増え、炭水化物は55.2gから54.2gに減るなど、興味深い変化が生じていました。
栄養成分表示:1食(87g)あたり |
カロリー:384kcal たん白質:8.6g 脂 質:14.8g 炭水化物:54.2g 食塩相当量:6.2g (めん・かやく:2.1g) (スープ:4.1g) カルシウム:386mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:384kcal(めん・かやく:333kcal)(スープ:51kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
こんなに耐久性あったっけ?
2018年6月発売の「ブタメンBIG とんこつ味」に使われていた油揚げ麺は、日清食品の「チキンラーメン」よろしく濃いめの味付けで、しかしながら2019年6月発売品で改良が入り、以降は従来品よりも味付けが穏やかになっていたのですが、大盛りサイズなのに湯伸びするスピードが早く、フタを開けて1分30秒もすればヘタれ食感に変わっていました。
しかし、今回の「ブタメンBIG とんこつ味」に搭載されている麺は、以前よりも驚くほど耐久性が強化されており、調理後にフタを開けて4、5分くらい経っても余裕の表情。そのため本家「ブタメン」に通じる儚げな食感は楽しめないことから、再現度の高さを重視するとマイナスではあるものの、ひとつのカップラーメンとしての総合力は上がっています。
また主張し過ぎず、かといって弱過ぎない味付けが功を奏し、駄菓子っぽいジャンクさを演出しつつもスープに必要以上の干渉は見せない適度な存在感。ヤクルトじゃないですけど、やっぱり「ブタメン」って “あのサイズ” がいいんだよね、という本末転倒な気持ちもありますがw すくなくとも麺のクオリティは上がっていました。
スープ
本格的ではないけど作り込まれている
たとえば本家「ブタメン」には含まれないオニオンパウダーを追加していたり、突き詰めると “とんこつ味” のベクトルが違ったり、そもそも麺から滲み出てくる風味が違うなど、まったく同じ味ではないのですが、きちんと駄菓子の延長線上に位置するテイストで、雰囲気の再現度は低くありません。
店舗のラーメンはもちろん、カップラーメンの豚骨スープとして味わっても安っぽいというか、その安っぽさが「ブタメン」らしい魅力でもあり、その特徴にフォーカスして、うまくデフォルメしています。おそらく配合は2022年月発売品と同じ、あるいは違ったとしても微調整に過ぎない変更なので、いい意味で予想を裏切ってきませんでした。
総評
やっぱり「ブタメン」って “あのサイズ” だから‥‥という、毎度お馴染みの着地点に私は落ち着いてしまったのですがw 麺の耐久性が大幅に増しているところがリニューアルポイント。あいかわらず具材らしい具材は皆無なので、そこに物足りなさを感じる部分はありますけど、コンビニで買っても税込189円は大きな強み。
ちなみに以前「『ブタメンBIG』豚でもないウマさ爆誕!!激安 “32円” で幸せになる方法 駄菓子アレンジ5選」という記事をアップしているのですが、ブタメンBIG+駄菓子ちょい足しアレンジもオススメなので、お気に入りの組み合わせを探してみてください(私の推しは+ビッグカツ)【author・taka :a(大石敬之)】