どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年11月5日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 ぶぶか油(あぶら)〜めん大盛 にんにくみそ」の実食レビューです。
明星×ぶぶか “油〜めん” シリーズ第2弾!油たっぷり濃厚味覚&もっちり太麺の食べ応えがコンセプトとなっている、大盛りバケツ型のカップラーメンがリリースされました。
“油~めん?ニンニク強い?やっぱり油すごいの‥? ” カップ麺を実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ぶぶか油〜めん にんにくみそ
「らーめん専門店 ぶぶか」は、東京・吉祥寺の “知る人ぞ知る小さな名店” として、今でも明星食品のホームページに紹介されているのですが、2002年6月からカップ麺にもなっている「油そば」が有名ですよね。そのタイアップ製品はカップ油そば部門の売り上げNo.1にもなっているので、もはや “知る人ぞ知る” なんて小規模な話ではありません。
その「油そば」を主体にカップ麺が展開されている中、何度か過去に大盛りバケツ型やタテ型ビッグのカップラーメンも開発・販売されていたのですが、その時は基本的にニンニクがテーマのラーメンでした。しかし、「油~めん」(あぶらーめん)とは、「ぶぶか」の人気メニュー「油そば」を大胆にも “らーめん” にアレンジしたオリジナルメニューなんです。
ラーメンから派生した油そばをラーメンに戻す‥という冷静に考えてみたら変なコンセプトですし、ぶぶかの本店にも「とんこつらーめん」とか「もやしらーめん」といった汁ありメニューがあるんですけどw 油~めんは、あぶらーめん。
第1弾のテーマは「明星 ぶぶか油〜めん 大盛 にんにく豚骨」(2018年8月20日発売)で、今回は寒い季節に需要が高くなる「みそ」に着目。にんにくを練り込んだ太麺、ごま油&ガーリックが香るオイル、たっぷりの「油」と「フライドガーリック」で “ぶぶかならでは” のボリュームを打ち出しているそうです。
ラードたっぷりの味噌ラーメンといえば北海道・札幌のラーメンがパッと思い浮かんだりもするのですが、特に関係ないみたいですね。もともとバケツ型では縮れのない細ストレート麺を使用し、タテ型から太麺が採用されるようになったんですけど、前回の油~めんも太麺で、しかも摩擦抵抗ゼロの驚異的な喉越しが印象的でした。
前回と同じであれば麺のクオリティと油の量は申し分なさそうですが、具材の充実度や味噌のベクトル、そして「ぶぶか」といえばニンニクのイメージなので、たっぷりのフライドガーリックにも期待しながら開封してみます。
開封
おぉー!w けっこうイイ感じにクサい。(※全力で褒めています)フライドガーリックも効果的なんですけど、ニラの香りも強いですね。小袋は「液体スープ」と「粉末スープ」の2袋構成で、どちらも食べる直前に投入する後入れ仕様です。おそらく個体差だと思うんですけど、なぜか開封口の接着力が異様に強く、ちょっと強引に剥がしたので、容器のポリスチレンがフタに付着してしまいました。
と、それはさておき時期的に液体スープの動物油脂が凝固している確率が高いので、しっかりフタの上で温めましょう。ちなみに「ぶぶか」という屋号は、ロシア・ウクライナの棒高跳び世界記録保持者「セルゲイ・ブブカ」に由来しています。 “え、あのブブカ?” と思われたアナタ、正解です。
製品情報・購入価格
製品名:明星 ぶぶか油~めん 大盛 にんにくみそ 販売者:明星食品 製造所:R(埼玉工場) 内容量:132g(めん90g) 発売日:2018年11月5日(月) JANコード:4902881418430 希望小売価格:218円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙 必要湯量:480ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(粉末スープ・液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、酵母エキス、香辛料)、スープ(豚脂、みそ、ポークエキス、糖類、食塩、植物油脂、香辛料、香味調味料、たん白加水分解物、酵母粉末、発酵調味料、酵母エキス)、かやく(フライドガーリック、味付豚肉、卵、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、香料、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン |
実食開始
ちょっとヤバくないですかね具材のボリュームw もちろんカップ麺を2個買ってきて具材を2倍にフフフ‥などと画策したわけではありません。一つの製品で “このボリューム” です。実は購入した時にレジの方が手を滑らせてしまい、カップ麺が盛大に転がったので、麺が傾いてフライドガーリックとニラの大半が麺の下に入り込んでいました。
各スープの投入順は、粉末スープを溶かしてから液体スープを馴染ませるとスムーズ。粉末スープは主に香辛料と粉末味噌などで構成されており、液体スープの中にも味噌ダレと思われる成分が含まれていたのですが、ドサッと油が出てきます。ただ、前回より油の量は減ったかも?
で、こっちがリアルな調理後の写真になるのですが、しっかり混ぜても具材は行方不明になりません。それでは、実際に食べてみます。ちなみに混ぜたら湯気が立つんですけど、綺麗に整えて撮影している間は湯気まったく立ちませんでした。
1食(132g)当たり
カロリー:618kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:618kcal(めん・かやく:452kcal)(スープ:166kcal) |
めん
にんにくを練りこんだ、もっちりとした食感の太麺です。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
ちぢれの緩やかな太麺で、前回のシリーズ第1弾と同じく驚きの滑らかさ。ほぼ摩擦抵抗は皆無に等しくて、ちょっと油断したら噛まなくてもツルッと喉を通過してしまいそうな喉越しは特筆すべきレベルです。比較して加水率は高めなんですけど、ガチの多加水麺ほど粘り気を重視した麺ではありません。
もっちりとした弾力が楽しめる食べ始めの食感に加えて歯切れの良さも兼ね備え、食べ応えと食べやすさを両立。油揚げ麺特有の野暮ったさも控えめですし、ある意味ぶぶかのジャンクなイメージとは相反する、しかしながら再現カップ麺に相応しい油揚げらしからぬ上品で洗練された品質です。
今回は表面を覆うラードの油膜でスープの保温性能が高く、長時間あつあつの状態をキープしていたのですが、やや歯切れの良さが目立ってくる後半にも弾力を失わず、食べ終わるまでダレることはありません。表面のアブラコーティングによってスープの味噌は少しノリが悪かったんですけど、麺が孤立するほど食い違うことはありませんでした。
スープ
合わせ味噌をベースに、ポークとガーリックパウダーでコクを出した濃厚なみそスープです。ごま油とガーリックが香るたっぷりのオイルで仕上げることで、ぶぶからしい濃厚感とインパクトのあるスープに仕上げました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
合わせ味噌の比率は白よりも赤寄りですが、そこまでトゲトゲしいタイプではありません。それなりの塩分濃度ではあるものの、多めのオイルが塩カドを包むので、むしろ優しさすら感じました。ちょ、ちょっと熱湯の量が多かったのかもしれないけどw ただ、スープだけの食塩相当量が4.7gなので、喫水線1mm上くらいが程よい塩梅かも。
どうやら粉末スープにもガーリックパウダーが仕込まれていたようですが、ニンニクについては具材のフライドガーリックが強いので、どっちの効果かと言われたらスープサイドのニンニクは具材の受け入れ態勢を整える下支えに過ぎないように感じます。というか、具材のフライドガーリックかじったらメーターが麻痺して分かりません。←
特に複雑なアクセントが仕込まれているわけでもなく、ポークも過不足ない感じで、油を除いては個性のない平凡なスープなんですけど、その油に個性があります。油脂成分には植物油脂も含まれているのですが、含有量は圧倒的に豚脂が多いですね。
ただ、やっぱり少し穴があるというか、良くも悪くも味としては普通に美味しくて、ちょっとスープ単体だと油以外に価値が見出せません。それに油も第1弾のように30%が焦がしラードというわけではありませんし、ごま油の香りもほんのりで、やっぱり量も減ったような‥しかし、その穴を補完してくれるのが具材のインパクトです。
かやく
たっぷりのフライドガーリックにダイス肉、たまご、ニラのボリューム感のある組み合わせです。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
通常、このような光景はレギュラーサイズのカップヌードルなんかだと珍しいシチュエーションではないのですが、大盛りバケツ型でこのボリュームは異例です。スクランブルエッグは常識的な量でしたが、ふんわり優しい口当たりと甘い味付けがアクセントに心地よく、ダイス肉も多め。
ダイス肉はカップヌードルの謎肉ほどジャンクな味付けではありませんが、スープに野性味を与えてくれます。で、今回の主役はニラとフライドガーリック。写真ではダイス肉とスクランブルエッグを写すために重ねているのですが、それでも多いですよね。ニラは香りが強く、軸の部分も多めに入っていて、全体のスタミナ感を飛躍的にブースト。
フライドガーリックはニンニクそのものですから、かじれば当たり前のようにニンニクです。熱湯で戻すことによって少しホクホクとした食感と加熱したニンニクの甘味も楽しめるのですが、もれなく完食すると食後の面談が心配になるレベルの爪痕を残しますよw スープ自体のベースは普通に美味しく、それだけに没個性な印象が否めませんでしたが、おかげで具材のニラとフライドガーリックの面目躍如でした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
もっちり太麺&たっぷりラードも然る事乍ら、それよりも具材のインパクトが印象に残りました。私は最初に麺を2〜3口食べて同時にスープの印象を掴み、それからスープを直接2口くらい、順番でいうと具材は最後に手を付けるので、食べ始めは “思ってたよりもインパクトないなぁ‥” などと思っていたのですが、なんのなんの。とりあえず仕事中は避けましょうw
もともとスープに仕込まれていたニンニクが常識的だったのか、それともフライドガーリックを食べたことでメーターがバカになったのかが微妙なところなんですけど(たぶん後者)、結果的にニンニクのインパクトはバッチリ。それに洗練された印象さえ覚える麺の出来栄えは素晴らしく、何と言っても大量のニラとフライドガーリックが非常識でした。(※全力で褒めています)
もうちょっと油の下にも気合を感じたかったのと、メーカー希望小売価格が税別218円の製品なので、コンビニで買うと税込235円になりますが、麺は食べ応えのある大盛り90gですし、ラードとフライドガーリックにポジティブな方にオススメのカップ麺です。