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「マルちゃん 縦型ビッグ あつあつ豚汁うどん 2019年」どんぶり型との違いも解説

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年01月14日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 縦型ビッグ あつあつ豚汁うどん」の実食レビューです。

2019年も縦型ビッグの「あつあつ豚汁うどん」が登場! でも、大きな変化が‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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あつあつ豚汁うどん 縦型ビッグ 2019

「マルちゃん 縦型ビッグ あつあつ豚汁うどん」とは、東洋水産の和風シリーズ(和風丼カップ麺シリーズ)から秋冬限定商品として発売されている季節の定番とんぶり型カップ麺「あつあつ豚汁うどん」を手軽な縦型ビッグカップシリーズで再現した商品で、約1年前の同時期にあたる2018年1月22日(月)にもリリースされていました。

昨年も例に漏れず、2018年9月10日(月)に準定番品のレギュラーサイズ「マルちゃん あつあつ豚汁うどん」が「あつあつ牛すきうどん」と一緒に発売されているのですが、初版のリリースは2004年10月12日(火)まで遡り、デビュー作は北海道先行商品でした。その後、同年11月29日(月)に北海道を除く全国で新発売となります。

毎年このカップ麺が発売されるのを心待ちにしている方も多いようですし、発売当初からデザインを大幅に変えていないことからも人気の高さがうかがえます。店頭に並ぶと「秋だなぁ‥」なんて私も思ったりするんですけど、季節の風物詩的なカップ麺ですよね。実は昨年まで輪郭のある味噌感に押されるというか、ちょっと苦手だったんですけど、2018年発売品を食べてからはイメージが大幅に(プラスに)変わりました。

その姉妹品である大盛バージョン「マルちゃん あつあつ豚汁うどん でか盛」も2018年12月3日(月)に発売されていて、具材はレギュラーサイズと同じく味付豚肉、きざみ揚げ、じゃがいも、にんじん、ごぼう、ねぎの6種類。麺は耐久力こそないものの、驚くほど滑らかな質感で摩擦抵抗ゼロでした。ちょっと油断すると、うっかり喉に滑り込んできますアツアツの麺が(笑)。

大盛りなのに柔麺というのが好みの分かれそうなポイントになるのですが、喉越しのよさは特筆すべきものでした。しかし、どっちが美味しいかと聞かれたらレギュラーサイズですね。体感的に液体スープの内容は大差なく、麺が大盛りになった=湯量が増えた分だけ粉末スープで味を補っているような印象というか、ちょっと大味でした。

昨年の同時期にも同じ商品名の製品が発売されていたと書きましたが、それ以前にも “どんぶり型の豚汁うどんを手軽な縦型カップで楽しもう” みたいなコンセプトの「マルちゃん 心あったか とん汁うどん」というカップ麺があって、フリーズドライのFD野菜ブロック(ごぼう・さといも・ねぎ)が入っていました。そして、昨年発売の縦型あつあつ豚汁うどんにもFD野菜ブロックが入っていたのですが‥‥

今年の「縦型ビッグ あつあつ豚汁うどん」からはニンジンがカットされ、具材のラインナップも「味付豚肉・きざみ揚げ・ポテト・ごぼう・ねぎ」の5種類に変更。ニンジンのリストラは許容範囲内ですが、ポテト‥これジャガイモですよね、たぶん。いま開封前にカップをフリフリしてみたのですが、FDブロック系のゴロンッ‥とした手応えは得られませんでした。それでは、開封して中身を確認してみましょう。

開封

開封の前に別添されているフタ上の「特製スープ」を取り外さなければいけないのですが、前回(2018年発売品)の縦型には別添の小袋が付属していなかったので、つゆの味はレベルアップしていそうですね。特に豚脂の厚みや丼型で特徴的だった根菜の香りなどは粉末スープだけだと打ち出しにくいですし、この変化には期待できそうです。

開封した瞬間から輪郭のある味噌と牛蒡の芳ばしい香りがグワッ! と押し寄せてきて「おぉーw」と思ったのですが、やはり残念ながらFD野菜ブロックは入っていませんでした。でも、ゴボウめっちゃ大きいです。レギュラーサイズの「あつあつ豚汁うどん」はカップ麺のアレンジ記事を書くために何度も食べたんですけど、ここまで大きなカットのゴボウは入っていなかったので、縦型用の特注品かもしれません。

ちなみに製造所は「株式会社 酒悦(しゅえつ)」の「房総工場」となっているのですが、(株)酒悦は東洋水産(株)のグループ会社です(と、カップ麺の容器にも書いてあります)。マルちゃんの定番カップ麺や特許製法を駆使している正麺カップシリーズなんかは基本的に東洋水産の自社工場で生産されることが多いんですけど、期間限定の新作タテ型カップ麺では「酒悦 房総工場」の文字を頻繁に見かけますね。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん 縦型ビッグ あつあつ豚汁うどん
販売者:東洋水産
製造所:酒悦 房総工場
内容量:95g(めん70g)
発売日:2019年01月14日(月)
実食日:2019年01月16日(水)
JANコード:4901990362290
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
購入価格:216円(税込)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:470ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、乾燥酵母、植物性たん白、卵白)、添付調味料(みそ、しょうゆ、ポークエキス、食塩、発酵調味料、でん粉、砂糖、たん白加水分解物、香辛料、粉末野菜、魚介エキス、酵母エキス、植物油)、かやく(味付豚肉、味付油揚げ、ポテト、ごぼう、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、香料、カラメル色素、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】小麦・卵・乳成分・さば・大豆・豚肉・ゼラチン

実食開始

特製スープには豚脂を中心としたオイル成分が多いのかと思いきや、ラーメンでいうところのタレ的な成分で、すこし小袋に残っていた特製スープを舐めてみると濃縮タイプの「めんつゆ」みたいな。いわゆる「だし醤油」っぽいテイストで、粉末スープでは出せない液体ならではのフレッシュさに魅力が見出せそうです。

偶然かもしれませんが、火曜日にコンビニで(コンビニでしか売ってないわけではないのですが、最寄りのスーパーに売ってなかったので)購入したところ、午前中に早くも残り3個とか、別の店舗でも他の新商品は並び立ての状態なのに「縦型ビッグ あつあつ豚汁うどん」の棚だけ残りわずかという‥コンビニに新商品が並ぶのは月曜日の深夜~火曜日なので、ちょっと異様な光景でした。

個人的には垢抜けないというか、そんなに大注目されるような新商品ではないと思っていたんですけど、そもそもの入荷が少なかったのか、それとも私の行動圏内にあるコンビニ周辺に豚汁うどんの大ファンが集結していたのか、原因不明のバカ売れ現象発生。この記事を書いている1月16日(水)には売り切れの店舗も何軒かあったので、兵庫県の一部地域では品薄状態です。

それでは、実際に食べてみましょう。どんぶり型との違いにも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(95g)当たり

カロリー:394kcal
たん白質:11.0g
脂  質:16.2g
炭水化物:51.0g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:1.7g)
(スープ:5.1g)
ビタミンB1:1.40mg
ビタミンB2:0.51mg
カルシウム:152mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:394kcal(めん・かやく:314kcal)(スープ:80kcal)

めん

コシが強く歯ごたえのあるうどん。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

たしかにコシは強め

どんぶり型の「あつあつ豚汁うどん」に使用されている油揚げ麺と比較して幅こそ狭いものの、製品説明通りコシが強く、しっかりと歯応えのある硬めの食感。熱湯5分きちんと守る、よくかき混ぜる、特製スープを入れる、よくかき混ぜる(ここまで計5分30秒くらい)で確認してみたところ、適切に食べ頃でした。

表面は滑らかで口当たりと喉越しがよく、油揚げ麺特有の風味も邪魔になりません。むしろ今回のスープに対して油揚げ麺特有の甘みが心地よかったし、縮れが控えめなのもポイントですね。麺の重量は同社の「本気盛(マジモリ)」シリーズなんかだと80gの大盛、今回それよりも10g少ない70gとなっているのですが、どんぶり型の「あつあつ豚汁うどん」もジャスト70gなので、麺のボリュームは同じです。

むしろコシの強い食感から縦型のほうが食べ応えがあると感じたし、なんかこうイメージで縦型ビッグのカップ麺って食べてから「たべたなー」って気分になりません? なりませんかねw でも実際けっこう食べ応えはあって食感の持久力もある、もちろんインスタント感も並行しますけど、スープとのパワーバランスも適切で、これといった不満は浮かびませんでした。

スープ

ポークの旨味をベースに、赤・白の合わせ味噌を加えたコクのあるつゆ。味噌ベースの別添つゆを加えることで、風味豊かに仕上げ、さらにゴボウの香りを利かせて豚汁の特徴を出しました。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

かなり力強い!

製品説明には “味噌ベースの別添つゆ” と書いてあるのですが、別添つゆ(特製スープ)は濃縮タイプの「めんつゆ」みたいな味だったので、だし醤油ベースの別添つゆです。でも結果的に強いのは味噌の味で、それもガツンと濃厚。「心あったか とん汁うどん」は文字通り心あったまる優しいテイストでしたが、どんぶり型と同じく容赦ありません。

しかし、コンビニ販売が主流の縦型ビッグ製品は力強さが求められる傾向にあるので、ストロング感はプラスイメージ。やわらかい豚汁が好きな方には厳しい濃さになるかもしれませんが、どんぶり型のイメージにも通じるポイントになりますし、輪郭のある赤味噌ベースという特徴は縦型でも楽しめます。

ただ、どんぶり型と比較して生姜が弱く、またゴボウの香りも主に具材ありき、豚脂の厚みも思っていたより控えめだったので、やや縦型の利便性に伴って調整された印象が無きにしも非ずではあるものの、「あつあつ豚汁うどん」らしいと思えるポイントはソツなく押さえていて再現性は高いと感じました。

かやく

味付け豚肉、きざみ揚げ、ポテト、ごぼう、ねぎ。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

豚肉と牛蒡の存在感大

FD野菜ブロックの廃止が大きな痛手ではあるものの、さすが東洋水産の味付豚肉は素晴らしく、サイズも大きめで量的な不満もありません。個体差か意図的に選別しているのかは分かりませんが、部位は肉の繊維質が楽しめる赤身が主体。けっこう厚みもあり、噛めば噛むほど旨味が出てくるタイプで、ちょっと豚臭い(※この場合は褒め言葉)リアルな肉具材です。

ポテト(potato)は直訳するとジャガイモですし(里芋は英語で “taro”)、やはり実際に食べてみたところジャガイモだったので、里芋は入っていません。私の地域では豚汁=里芋ぜったいなので、ちょっと寂しかったりもしたんですけど、ジャガイモが定番の地域(中にはサツマイモなど)も珍しくありませんし、私が里芋に執着し過ぎているだけかもしれませんね。

ただ、同社の皮付きポテトはホックホクで最強なんですけど、白くて四角いジャガイモはシャリッとしています。人参は入っていないので彩りは地味ですが、ネギは少量ながら歯触りが食感のアクセントに、刻み揚げは濃いめのスープを吸収して食べ応えに寄与。大きなゴボウはリアルな繊維質とともに風味もよく、スープの味にもプラスに影響していたし、豚汁らしく豚肉も存在感があって想像していたよりも好印象でした。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)

実際に食べる前は「FD野菜ブロック入ってないのかぁ‥」と、すこしネガティヴだったりもしたのですが、実際に食べてみると本家を踏襲した味噌の力強さだったり食べ応えのある豚肉や大きなゴボウ、耐久力のあるコシの強い油揚げ麺という隙のない構成から、ぜんぜん印象は悪くありませんでした。

どんぶり型と縦型どっちがオススメかと聞かれたら迷わず「どんぶり型」を推しますが、コンビニで手軽に購入できる利便性とタテ型ならではのスタイリッシュな食べやすさはポイントですし、選択肢としては充分ありかと思います。しかし、以前はFD野菜ブロックや具材の里芋に大きな価値と個性を感じていたので、またFD野菜ブロックの復活にも期待したいですね。

あ、でもそうなってくると別添の特製スープはカットされちゃうのかな‥‥うーん、悩ましい。もし以前のFD野菜ブロックや具材の里芋に期待していた場合、また本家に匹敵する豚脂(ポーク)の厚みや生姜のアクセントに期待している場合、すこし物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、味のバランスや手軽さを加味すれば充分よくできたカップ麺だと思います。

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