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今度は黒から!? 寿がきや食品「赤から監修 黒からラーメン」赤からの新業態 “黒から鍋” をカップ麺にアレンジ!!

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年10月12日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「赤から監修 黒からラーメン」の実食レビューです。

「赤から」の新業態 “黒から鍋” をスガキヤがカップラーメンにアレンジ!!

辛い?辛くない?どこに売ってる?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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赤から監修 黒からラーメン

赤から(あかから)とは、愛知県名古屋市中村区を発祥とする居酒屋チェーンで、2003年8月2日に赤から第1号店「赤からレジャック店」をオープン。名古屋味噌と赤唐辛子をブレンドした秘伝のスープで味わう “赤から鍋” と “鶏セセリ焼” の二本柱を名物とし、2010年8月から2020年10月現在にかけて、寿がきや食品とタイアップした「赤からシリーズ」を企画・販売しています。

コラボ10周年を迎えた2020年9月3日のリニューアルより、ノンフライ麺に刷新した定番商品「赤から監修 カップ赤からラーメン」及び「(同)カップ赤からうどん」をはじめ、生タイプ麺の「(同)カップ赤からきしめん」や数量限定の「(同)麻婆風ラーメン」など、赤から名物 “赤から鍋” の味わいをベースにしたカップ麺を販売してきた寿がきや食品。

さらに即席袋麺の「赤からラーメン」や「赤からきしめん」に、チルド商品の「赤から鍋ラーメン」「赤から煮込みうどん」「鍋焼赤からラーメン」他、調味料の「赤から麻婆豆腐の素」「赤から肉豆腐の素」など、様々な関連商品を販売しているのですが、今回の新作「赤から監修 黒からラーメン」は “黒から鍋” をモチーフにした変わり種ということで、赤からシリーズの即席カップめん部門としては初の試み。

黒から(くろから)とは、全国に「赤から」を展開している甲羅グループの新業態(「赤から」の姉妹店)で、2019年11月1日に愛知県豊橋市(運営母体の「株式会社甲羅」が本社を置く都市)の駅前で1号店をオープンしたばかり。看板メニューの “黒から鍋” は、秘伝のブランド味噌に黒マー油(焦がしニンニク油)を使用した商品で、黒マー油の黒が「黒から」たる所以。

焦がしニンニク香る黒マー油×辛旨い赤からスープ

今回のカップ麺「赤から監修 黒からラーメン」は、赤から監修のもと “黒から鍋” の味わいをカップラーメンにアレンジしたという、なんだか困惑しそうなコンセプトになっているのですが、パッケージに記載されている特徴から察するに、特徴を要約すると “赤から鍋の味わいをベースにしたスープに焦がしニンニク香る黒マー油を浮かべたカップラーメン” といったところ。

寿がきや食品と赤からの共同開発商品は、キレのある赤味噌のコクと唐辛子の辛味、それと対比を描く糖類の甘さに加え、実店舗の「赤から鍋」に使われている国産ホルモンをイメージした牛脂の風味も特徴となっており、辛味の強さよりも人工甘味料の甘さが人を選ぶ要因になっているのですが、その甘さこそが中毒性を高めている重要なポイントでもあります。

現在は新業態として独立している「黒から」ですが、2018年に「赤から」の一部店舗限定で “黒から鍋” を提供してた時期があり、運営母体である株式会社甲羅監修のもと、イチビキ株式会社が2019年10月21日にストレートタイプの鍋つゆ「黒から鍋スープ」を新発売。また寿がきや食品も2020年3月24日に袋麺の「赤から監修 黒からラーメン 3食入り」を発売しているのですが、前述のようにカップ麺タイプは今回が初めて。

新業態「黒から」初のカップラーメン

実際の「赤から鍋」には “赤0番〜赤10番” まで11段階の選べる辛さがあり、新業態の「黒から鍋」にも “初級・中級・上級・激辛・鬼辛” と5段階の選べる辛さが設定されているのですが、今回の「赤から監修 黒からラーメン」は赤から鍋の指標であるオススメの「3辛」をイメージしているらしく、黒から由来の焦がしニンニク香る黒マー油が決め手ということで、赤から&黒からの共演に注目です。

開封

別添の小袋は2種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「あとのせかやく」の合計2袋。パッケージのイメージ写真にはニラなどの具材が採用されているのですが、肉そぼろ風の具材は大豆ミート(大豆たん白加工品)を使用しているため、本物の肉そぼろではありません(ただ、寿がきや食品のカップ麺で定番のチャーシューはケミカルな風味が気になるので、ある意味それよりマシかもしれないw)

すでに袋麺は製造終了

ちなみに袋麺タイプの「赤から監修 黒からラーメン 3食入り」は、総合ディスカウントストア等の企業集団を展開している株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)のグループ店舗限定で、2020年10月現在もドン・キホーテで販売されているところを見かけたのですが、すでに製造終了で在庫限り(販売状況は最寄りの店舗で確認してください)。

対してカップ麺タイプの「赤から監修 黒からラーメン」は販路を問わず、販売店や発売地域を限定しない全チャネル販売となっているのですが、寿がきや食品の販売するカップ麺は基本的に “沖縄では売ってない” ので、今回も沖縄を除く全国が対象地域。ちなみにイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)に取り扱いがあったので、そこから購入すれば沖縄在住の方でも取り寄せることは可能です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:赤から監修 黒からラーメン
販売者:寿がきや食品株式会社
製造所:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場
内容量:135g(めん70g)
商品コード:4901677082732(JAN)
商品サイズ:φ167×70(mm)
発売日:2020年10月12日(月)
実食日:2020年10月17日(土)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:250円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(液体スープ・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物油脂、小麦たん白、大豆食物繊維、たん白加水分解物)、スープ(みそ、糖類、たん白加水分解物、香味油、コチュジャン、牛脂、しょうゆ、チキンエキス、豆板醤、野菜エキス、しょうゆもろみ、ゼラチン、唐辛子、ハチミツ、食塩)、かやく(大豆たん白加工品、フライドガーリック、にら、唐辛子)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、フラボノイド、パプリカ色素、クチナシ)、香料、かんすい、炭酸カルシウム、乳化剤、甘味料(甘草、ステビア)、酸化防止剤(V.E、V.C、ローズマリー抽出物)、(一部に乳成分・小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は旧タイプか‥‥

麺は熱湯4分のノンフライ麺で、まだテーブルマーク株式会社の傘下にある加ト吉水産株式会社のフーズ部群馬工場(群馬県高崎市新町2330-26)で製造されていますが、2020年6月30日にテーブルマークと寿がきや食品は譲渡契約を締結。2021年6月30日にカトキチの群馬工場は晴れて寿がきや食品の工場になる予定なので、たとえば「ホームラン軒」をはじめとするテーブルマークのカップ麺は寿がきや食品が製造することになります。

赤から監修の黒い赤から鍋をイメージ(ややこしいw)

今回の小袋は2種類とも食べる直前に加える後入れとなっており、お湯を注いでから4分間、待っている間にフタの上で液体スープの小袋を温めます。なるほど今回も「赤から鍋」を彷彿とさせる牛脂の香りが漂ってくるのですが、同時に「黒から鍋」を象徴する黒マー油の香りも並行し、後入れかやくで見栄えも悪くない実食前。

寿がきや食品の商品説明には “牛脂と野菜の甘みと、コチュジャン・唐辛子の辛さを合わせた赤から特製スープに、黒マー油をガツンときかせた——” とあったので、引き続き「赤から」と「黒から」のバランスや辛味の強さ(辛さレベル)にも注目しつつ、商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(135g)あたり
カロリー:441kcal
たん白質:12.6g
脂  質:13.6g
炭水化物:67.2g
食塩相当量:7.5g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:5.3g)
カルシウム:127mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:441kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:125kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

懐かしの旧タイプだけどクオリティは確実

5.0

寿がきや食品の工場には製麺設備が整っていないため、ノンフライ麺は前述の加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場に製造を委託、油揚げ麺は「ポンポコラーメン」でおなじみの山本製粉株式会社(愛知県豊川市)に製造を委託しており、2017年5月22日に発売された「銀座香味徳(かみとく)監修 鳥取ゴールド牛骨ラーメン」から汎用ノンフライ麺の仕様が大幅に変わったのですが、今回のノンフライ麺は旧タイプ。

しっとりとした口当たりが魅力

つまり、2017年5月以前の商品に使われていた汎用のノンフライ麺と同じ構成で、最近だと2019年12月16日に同社が発売した「冬のコク塩ラーメン(12代目)」と同じ中細ちぢれ麺を採用しており、しっとりとした口当たりが最大の魅力(と、個人的には思っている)。そしてサイズのわりにコシが強く、適度な縮れによってスープとの絡みも悪くありません。

また後述する今回のスープは黒マー油が香り、もちろん麺を食べているときにも明確に主張してくるのですが、それに負けない芳醇な小麦の香りも見どころ。麺の加水率は高く、もちもちとした弾力も魅力となっており、それを最大限に引き出すには熱湯4分きっちり守るのがポイント(むしろ1〜2分くらい長めに待つのがオススメ)なので、調理の際はフライングしないでください。

スープ

まさにイメージ通りの味

5.0

土台のスープは「赤から鍋」の流れを汲んだフレームワークで、塩分濃度の高い赤味噌を軸に、コチュジャンと豆板醤(とうばんじゃん)で辛味と深みのある味わいをプラス。糖類と甘味料による甘さも強めに効かせてありますが、人工甘味料ではなく天然甘味料(甘草・ステビア)とハチミツを隠し味に使うことで深みのある甘さを表現し、牛脂の風味が人気具材の国産牛ホルモンを彷彿とさせます。

そして表面に浮かぶ黒マー油が赤からの新業態「黒から鍋」のアイデンティティを表現しているのですが、見た目ほど黒マー油が全面的に主張してくるわけではなく、唐辛子の辛味は一般的に見てもピリ辛程度。辛い食べ物が好きならピリ辛にも満たない辛さレベルだったので、そこに期待していると物足りなさを感じてしまうかも——

しかし、あいかわらず強めだった甘さは従来の赤からシリーズほど人工的ではなく、焦がしニンニク油のパンチが加わる構成から、そこまでクドい印象は受けません。糖類の甘さや赤味噌のキレ、また濃いめの味付けが苦手な方にとっては厳しいスープになるかもしれないけれど、赤からシリーズらしく中毒性の高い味に仕上がっていました。

具材

寿がきや食品は後入れトッピングに強い

5.0

あとのせかやくの中身は “大豆たん白加工品・フライドガーリック・にら・唐辛子” の4種類で、唐辛子の存在感は飾りに過ぎなかったのですが、にらは風味の強い軸の部分が入っており、フライドガーリックがスープのインパクトを加速。さらに後入れという仕様が功を奏し、寿がきや食品のカップラーメンにしては珍しく貧弱な印象は受けません。

意外と侮れない大豆たん白加工品

大豆たん白加工品(肉そぼろ風大豆ミート)は、焼肉味のふりかけに入ってるやつ(伝わりますかねw)みたいな味わいで、投入直後はサクサクとした食感。時間の経過によって後半はクニッとした弾力に変わるため、けっきょくリアルな肉そぼろではないのですが、スナック的な風味と今回のスープは相性がよく、前述したように汎用の丸型チャーシューよりも好印象でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

麺は旧タイプのノンフライ麺を使用していましたが、現在も充分に通用する品質ですし、スープは「赤から」の魅力を踏襲しつつ、新業態の「黒から」を象徴する黒マー油で既存の赤からシリーズと差別化。もうちょっと唐辛子の辛味や黒マー油の主張を強めたほうが——などと感じた反面、結果的に「赤」と「黒」のバランスは程よく、赤からシリーズ特有の中毒性もバッチリ。

コンビニでの販売価格は税込270円と安くないのですが、特定のコンビニ限定商品ではないですし、アレンジされていても寿がきや食品×赤からシリーズの甘辛い魅力は踏襲されていたので、ファンの期待を裏切ることはないでしょう。

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