ネット民大絶賛「濃厚豚骨醤油家系ラーメン」ファミマの “壱六家インスパイア” ど乳化スープの極み再び!!

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ファミリーマート

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年10月13日(火)新発売のカップ入りコンビニラーメン、ファミリーマート「濃厚豚骨醤油家系ラーメン(レンジ家系ラーメン)」の実食レビューです。

ど乳化スープがヤバいファミマの脱歴史系「レンジ家系ラーメン」が待望の復活!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、家系コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ファミリーマート レンジ家系ラーメン

家系(いえけい)ラーメンとは、神奈川県横浜市を発祥とする人気ご当地ラーメンで、1974年(昭和49年)創業の「吉村家(よしむらや)」店主・吉村実(よしむら みのる)氏が考案。今では全国的な知名度を誇る巨大ジャンルに成長し、家系総本山「吉村家」の正当な暖簾分け店舗 “直系” をはじめ、その流れを組む “分家” や独自の進化を遂げた “亜流” など、家系には大きく分けて3つの流派が存在します。

今回の新商品「濃厚豚骨醤油家系ラーメン」は、沖縄を除く全国のファミリーマート(2020年10月18日現在)を対象とした人気商品 “レンジ家系ラーメン” の続編で、以前にも何度か発売されており、TwitterなどのSNSを中心にネット民が大絶賛。製造・販売を終了するたびに再販の声が相次ぐため、ファミリーマートのレンジ麺コーナーでも一目置かれる存在になりました。

豚骨醤油ベースのスープに鶏油(ちーゆ)を合わせ、具材には茹でたホウレン草と3枚の海苔をトッピングするなど、いくつか家系ラーメンを象徴する共通の特徴はあるのですが、先ほど大きく分けて “3つの流派が存在する” と書いたように、家系ラーメンといっても一括りにはできません。なかでも「亜流」は異色のスタイルが多く、さらに「資本系」の戦略によって増殖したFC店舗の存在など、かなり奥が深くて複雑な世界。

たとえば家系総本山の「吉村家」では、古くから付き合いのある酒井製麺の特注麺を使い、それをテボ(鉄砲ざる)ではなく平ザルで湯切りするのも特徴的なポイント。スープは鶏油の風味を効かせた醤油が強めの醤油とんこつ味で、具材にはスモークした燻製チャーシューや3枚の海苔、ほうれん草をトッピングした、これぞ王道かつ不変的な “家系ラーメン” の正当なスタイル。

家系総本山が誇る王道のラーメン

そんな家系ラーメンの礎を築いた吉村家の2号店として、1986年(昭和61年)にオープンした「本牧家(ほんもくや)」と、その本牧家で店長を務めていた神藤隆氏が1988年(昭和63年)に独立開業した「六角家(ろっかくや)」が通称 “家系御三家” と呼ばれる家系ラーメン界の大御所で、2020年10月現在の吉村家直系店は「杉田家」「はじめ家」「上越家」「厚木家」「高松家」「内田家」の合計6店舗。

その「六角家」を筆頭に「川崎家」「近藤家」「寿々㐂家(すずきや)」といった本牧家出身の店は “分家” と呼ばれ、かつて一斉を風靡した「六角家 六角橋本店」は、2017年10月末に店主の体調不良を理由に閉店。さらに2020年9月4日、有限会社六角家が横浜地裁より破産開始決定を受け、家系御三家の一つが倒産したと話題になりました(なお別法人が運営している「六角家 戸塚店」や姉妹店は営業継続中)。

「分家」のスープは「本家(直系)」と比較して醤油感が弱く、背ガラのコクと鶏油のインパクトを前に出した豚骨しょうゆ味を基本とし、本家(直系)のスープよりも白濁した見た目。また店内では味濃いめ(醤油多め)のことを “あじこめ” と表記しているのも印象的なポイントで、クラシック系・オールドスタイルなどと呼ばれることもあるのですが、そのどちらにも属さないのが「亜流」の存在。

典型的な亜流(壱系)ラーメンの例

なかでも1992年(平成4年)創業の「壱六家」は、とにかくクリーミーで濃厚な純度100%の豚骨スープを軸に、具材としてウズラの卵をトッピングするなど、従来の家系ラーメンとは一線を隠す独自のスタイルで明確な差別化を図り、亜流の一大勢力 “壱系” を築き上げました。

そして、これまでに何度も高い評価と口コミを得て話題になったファミリーマートの家系レンジ麺「レンジ家系ラーメン」も亜流系の——いや、厳しく分類するなら資本系(セントラルキッチン制の大型チェーン直営店やフランチャイズ店舗)が正しいのかもしれないけれど、歴代商品のスープは完成度が高かったので、今回も高評価を叩き出してくれるかもしれません。

ファミマの「レンジ家系ラーメン」とは——

2020年10月発売品は北海道産小麦きたほなみ使用

ファミリーマートのレンジ麺(電子レンジ専用のカップ入りチルド麺)における家系ラーメンといえば、2017年12月に発売された関東・東海限定商品「家系醤油豚骨ラーメン」が皮切りで、2018年11月に「濃厚醤油豚骨!家系ラーメン」という商品名で復活。その後も2019年1月及び同年4月にも発売するなど、定期的にリリースされる人気商品になりました。

一度は “家系” の名を外したことも——

その続編と思われる2019年10月15日発売の「レンジ醤油豚骨ラーメン」は、なぜか商品名やパッケージに “家系” の文字はなく、けれども明らかに歴代レンジ家系ラーメンの流れを汲んだ仕上がり。これまでネット上では絶賛の声が相次ぐなか “こんなの家系ラーメンじゃない” という否定的な意見も見られたので、それが原因だったのかもしれません。

しかし、2019年12月10日発売の「家系ラーメン(醤油豚骨)」から堂々と “家系” の文字が復活。2020年8月25日発売品も「家系ラーメン(醤油豚骨)」となっていたのですが、このページでレビューする2020年10月13日発売品は「濃厚豚骨醤油家系ラーメン」という商品名なので、より “濃厚さに磨きをかけている” ということでしょうか——

製品詳細情報・購入価格等

製品名:濃厚豚骨醤油家系ラーメン(レンジ家系ラーメン)
製造者:株式会社ジョイアス・フーズ
製造所:京都工場(京都府久世郡久御山町市田大領2-8)
内容量:-(記載なし)
発売日:2020年10月13日(火)
実食日:2020年10月18日(土)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:518円(税込)
希望小売価格:480円(税別)
麺の種類:ゆで中華麺
スタイル:レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
加熱目安:1600W 1分40秒 / 500W 5分00秒
小袋構成:1袋(海苔)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】スープゼラチン、ゆで中華麺、チャーシュー、ほうれん草、動物油脂、袋入り海苔 / 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、pH調整剤、酒精、かんすい、着色料(カラメル、クチナシ)、加工デンプン、酢酸Ca、グリシン、香料、酸化防止剤(V.E)、リゾチーム、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※当工場では、そば・卵を含む製品を生産しています

実食開始

今回も電子レンジで温めるだけの簡単調理

さて、レンジ加熱目安はファミリーマートの業務用電子レンジ(1600W)で1分40秒、家庭用の電子レンジ(500W)なら5分00秒となっていますが、加熱直後も容器も底などが冷たかった場合、様子を見ながら10秒ずつ追加熱します。

ちなみに前回の2020年8月発売品はレビューしていなかったので、このブログに残っている前回の記録は2019年12月10日発売の「家系ラーメン(醤油豚骨)」なのですが、2020年8月発売品の栄養成分表示と比較してみたところ、カロリーは631kcalから671kcalに大きく上昇。さらに脂質も28.6gから34.8gに増えているため、やはりスープのブラッシュアップが今回の見どころになっている様子。

容器内側の色は従来の赤から刷新

また “北海道小麦きたほなみ使用” というのも新しいポイントになりますが、前回・前々回の「家系ラーメン(醤油豚骨)」に入っていた具材のキクラゲはカットされているため、そういったところに麺やスープを練り直したトレードオフが生じています。しかし、歴代レンジ家系ラーメンの超濃厚ど乳化スープを彷彿とさせる、芳醇な香りが頼もしい調理直後。

なお電子レンジ加熱専用ラーメンの構造上、商品名や製品情報が書いてある帯状のフィルムを取り外す必要はなく、別添の海苔も事前に取り外してください等の注意書きはなかったので、買ったままの状態で加熱してください。それでは、歴代商品との違いや共通点に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、レンジ家系ラーメンとしての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当り(推定値)
カロリー:671kcal
たん白質:27.9g
脂  質:34.8g
炭水化物:65.2g
(糖  質:53.8g)
(食物繊維:6.9g)
食塩相当量:4.9g
(麺・具材:0.5g)
 (スープ:4.4g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

柔めの食感がスープにフィット

4.0

前回の2020年8月発売品「家系ラーメン(醤油豚骨)」に使われていた茹で中華麺は、ファミリーマートの公式ウェブサイトで “つるみとコシのある三層麺” と紹介され、小麦の品種までは公開されておらず、若干ながら柔らかめの仕上がり。対して北海道産小麦きたほなみを使用した今回の茹で中華麺も前回と同じように柔らかめの仕上がりですが、後述するスープとの相性は悪くありません。

柔めの家系ラーメンもオツ

形状は角刃で切り出された角断面のストレート麺で、サイズは中太。主原料となっている北海道産小麦の「きたほなみ」は、すでに引退してしまった中薄力向けの秋まき小麦「ホクシン小麦」の後継品種で、交配親(母×父)は北見72号×北系1660。灰分が低く、製粉性に優れた小麦として知られ、有名ラーメン店の自家製麺や老舗製麺所の麺にも使われている小麦。

レンジアップ直後に漂う小麦の香りは芳醇なのですが、コンビニのレンジ麺は通称・日配(ニッパイ)と呼ばれる消費期限の短いデイリー食品なので、地域に製造所(メーカー)が異なります。つまり、このページでは株式会社ジョイアス・フーズ京都工場の製品をレビューしていますが、製造者・工場が変わった場合、麺の仕上がりに違いが生じることもあるため、なかにはコシの強い茹で中華麺も存在するかもしれません。

スープ

脱歴史系の超濃厚ど乳化スープ

7.0

やはり今回も亜流(というか資本系)に通じる豚骨重視の超濃厚ど乳化スープで、いかにもセントラルキッチンで作りました的なw まぁ実際そうなんでしょうけれど、結論から言って今回も絶品。タレは濃口ではなく淡口(うすくち)醤油がメインのテイストで、食塩相当量は4.4gとなっているように、そこそこ塩分のキレも主張してくるのですが、醤油と豚骨のバランスは圧倒的に豚骨が優勢。

ひたすら強火で長時間、豚骨や鶏骨を煮込み続けた背景を彷彿とさせる、とにかく濃厚かつクリーミーな味わいで、ややザラついた舌触りが骨粉の荒々しさを表現。しかしながら一般的にネガティブとされる獣臭は限界まで抑え、動物系のポジティブな旨味だけを最大限に抽出しているような、その濃度は歴代トップクラスといっても過言ではありません。

資本系の缶詰スープよろしく後味には化学調味料が残り、とろみ成分による人工的な口当たりも気になるところではあるものの、ある意味とろみの強さも不自然に思わせない、こってりとした味わいが最大の魅力。前回の栄養成分表示と比較して、カロリーや脂質の数値が高くなっていたように、こってり感も比例して大幅にアップしていました。

具材

このチャーシューも侮れない

5.0

ファミリーマートのレンジ家系ラーメンは、前述の超濃厚ど乳化スープだけでなく、実は具材のチャーシューも大きな見どころ。特別なブランド豚ではないようですが、部位は脂身の多い豚バラ肉で、とろけるような口当たりと脂身の甘みが楽しめる炙り焼きチャーシューを採用しています。数は1枚と多くはないけれど、その存在感とクオリティは記憶に残ること間違いなし。

ほうれん草と海苔はオンザライスがオススメ

家系ラーメンにおける海苔の食べ方は、ひとまずスープに “どっぷり” と浸し、それから麺を巻くようにして食べる、または白ご飯と一緒に食べるのが基本。ほうれん草はクタクタですが、あえて柔らかめに茹で上げている実店舗も多く、そのため白ご飯をスープに運ぶための媒体に誂え向き。今回のスープは白ご飯との相性も抜群なので、それを染み込ませた海苔・ほうれん草をオンザライスで食べるのがオススメです。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

やはり今回も脱歴史系の亜流をモデルにした豚骨重視の家系(というか資本系)だったので、そのジャンルにネガティブな方にはオススメできないけれど、単純にスープの出来は素晴らしく、歴代ファンの期待を裏切らない完成度の高さ。

さらにチューブの生おろしニンニクや鶏油など、家系の実店舗でも定番の調味料を加えてアレンジしても美味しいのですが、個人的にオススメしたいのはファミリーマート限定発売の味付うずら卵「ブタマゴ しょうゆ風味」という常温保存の商品。

レンジ家系ラーメン with ブタマゴしょうゆ風味

「ブタマゴ しょうゆ風味」のパッケージには “本品にブタメンは入っておりません。ブタメンの味を再現したものでもありません” などとユニークで本末転倒な注意書きを記載しているのですが、それはさておき今回の「濃厚豚骨醤油家系ラーメン」にトッピングすると、味付うずら卵を一つの具材として楽しめるだけでなく、徐々にブタマゴの味付けがスープに染み出で生じる変化も見どころ。

ちょい足しアレンジで満足感UP!!

かなり「ブタマゴ」の色が濃いように、醤油のキレもプラスされますが、同時に砂糖のコクが並行することで味わい深く、さらに「濃厚豚骨醤油家系ラーメン」のスープには含まれない鰹節の穏やかなアクセントも効果的。ファミリーマート限定のファミコレ「桜チップで燻製したうずらたまご」をトッピングしても相性抜群なので、ちょい足しアレンジも試してみてください。

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