どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年11月8日(月)新発売、明星食品のカップ麺「味道楽 焼うどん だし醤油味」の実食レビューです。
明星×丸美屋コラボ最新作は “ふりかけ3強” の一つ「味道楽」を使用した即席カップ焼うどんを市場に投下!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
明星×丸美屋 味道楽 焼うどん
味道楽(あじどうらく)とは、1969年(昭和44年)3月の発売以来、現在も多くも方に愛されているロングセラー商品で、ふりかけの最大手企業・丸美屋食品工業株式会社が誇る主力商品の一つ。同社が1960年(昭和35年)1月から販売を続けている不動の人気商品「のりたま」に次ぐ存在で、いろいろな素材の味や食感が楽しめる “味の道楽” が商品名の由来。
今回の新商品「明星 味道楽 焼うどん だし醤油味」は、ふりかけの王道として語られることも珍しくない「味道楽」を味わう湯切りタイプの汁なしカップ麺で、2021年6月28日に “5回目の復活” を果たした「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」に続く明星×丸美屋共同開発商品の第2弾。次は「すきやき」もしくは「たらこ」が来ると勝手に予想していたので、公式の渋いチョイスにセンスを感じました。
明星×丸美屋共同開発商品の第1弾とされる「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」が初めて発売されたのは、現在を遡ること4年以上、2017年(平成29年)5月8日の話。明星食品が豚肉・カツオ・ローストした醤油の風味などを加えた液体ソースを開発し、ふりかけには本物の「のりたま」を別添。ネット民の間でも “間違いないやつ” と話題になっていた中、その熱が冷めない間に予定数量を完売します。
しかし、さらに遡ること1999年(平成11年)10月、現在から20年以上も前に「明星 のりたまやきそば」という “明星×丸美屋の共同開発商品” を発売していた両社。つまり、そこから数えると20年以上のコラボ歴を持つ明星食品と丸美屋食品なのですが、おそらく「味道楽」を別添したカップ麺の商品化は過去に例を見ない展開。
丸美屋食品を代表する「のりたま」は、子どもを中心に人気を博しているため、その親世代となる20〜30代の女性が主な購買層とされているのに対し「味道楽」の主要購買層は40〜50代と高く、それが前述の “渋いチョイス” と思った理由。筆者(30代・男性)は「のりたま」も「味道楽」も好きなんですけど、それはさておき漠然と「のりたま」よりも「味道楽」のほうが大人っぽいイメージ。
その味を象徴する素材として、パッケージには「甘辛かつお節(本かつお)」や「のり」「ごま」「たまご」の4つをデザインしていますが、味付けに使われている「醤油」や「みりん」のほかに、脇を固める「あおさ」や「マーガリン」「こしあん」「抹茶」「青のり」「鶏肉」「鶏脂」など、さまざまな素材を加えているのですが、いちばんの “こだわり” は “素材を絶妙に組み合わせたバランス” とのこと。
2019年(平成31年)3月に「味道楽」が発売50周年を迎えた際、従来の品質に改良を加えるか悩んだそうですが、味のバランスを変えることができなかったらしく、つまり “それだけ味の完成度が高い” ということ。業界で “ふりかけの3強” とされる「のりたま」や「ゆかり」と肩を並べながら、漠然と3位に位置する印象が無きにしも非ずではあるけれど、現在の丸美屋食品を支える大切な商品です。
それを味わうために開発されたカップ麺「明星 味道楽 焼うどん だし醤油味」のパッケージは、本家「味道楽」に忠実で、4つの素材(かつお節、のり、ごま、たまご)のイラストに “サクサク食感 甘辛かつお節と色々素材” というアピールポイント、さらに背景のデザインまでも完全に一致。前回の「のりたま」コラボがネットでも話題になった分、それなりの期待に応えなければいけないところ。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体ソース」と「味道楽」で合計2袋。ふりかけは一見して明白に「味道楽」で、こちらのデザインも外装フィルムと同じく本家を完コピ。もしや既存の「のりたま&バラエティー ミニパック(20袋入り)」に入っている “お弁当用のアレ” を使い回しているのでは‥‥いや、それでもぜんぜん問題ないと思いますけどw
小袋を引っくり返してみると “お召し上がりの直前にふりかけてください(開封後は使い切ってください)” という「明星 味道楽 焼うどん だし醤油味」専用の注意事項を確認。ただ、念のため原材料の構成も比較してみたところ、そちらも本家に忠実だったので、中身は完全に同じかもしれません。
メーカー希望小売価格は193円(税別)ということで、たとえば明星食品を代表する「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」のレギュラーサイズと同じ値段。もしもコンビニで販売されていた場合、税込価格は198円になりますが、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外の店舗が主な販売店になると思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 味道楽 焼うどん だし醤油味 販売者:明星食品株式会社 製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:110g(めん90g) 商品コード:4902881452069(JAN) |
発売日:2021年11月08日(月) 実食日:2021年11月12日(金) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 商品購入価格:116円(税込) 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:550ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体ソース・味道楽) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、卵粉)、ソース(植物油脂、糖類、しょうゆ、食塩、香味油、かつおぶしエキス、ビーフエキス、たん白加水分解物、豚・鶏エキス、醸造酢、かつおぶし粉末、香辛料)、ふりかけ(味道楽(ごま、かつお削りぶし、糖類、食塩、卵、植物油脂、のり、しょうゆ、小麦粉、みりん、でん粉、かつおぶしエキス、大豆加工品、海藻カルシウム、植物性たん白、アオサ、乳製品、マーガリン、こしあん、抹茶、青のり、鶏肉、卵黄油、鶏脂、イースト、デキストリン、香味油))、かやく(キャベツ)/ 加工デンプン、酒精、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、増粘剤(アラビアガム)、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、カロチノイド色素、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔、アオサ、青のりは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。 |
実食開始
麺は油で揚げた太めのフライうどんで、湯戻し時間は熱湯5分。具材のキャベツは最初から容器の中に入っている状態で、それ以外の固形具材は入っていませんが、2021年6月に復活した「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」と同じ仕様。湯戻し前の麺も似ているので、麺と具材は同じかもしれません。
作り方は前回の「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」や一般的なカップ焼きそばと共通で、お湯を内側の線まで注ぎ、待つこと5分。時間になったら湯切りして、別添の「液体ソース」を馴染ませたあと、仕上げに「味道楽」をトッピングしたら出来上がり。ええ、紛うことなく「味道楽」ですねコレはw
メーカー希望小売価格は193円(税別)と前述しましたが、おそらくスーパーやドラッグストアでの税込価格は120円前後、総合ディスカウントストアだと100円前後で販売している店舗もあると思うので、それも踏まえながら「めん」「ソース」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(110g)あたり |
カロリー:512kcal たん白質:8.2g 脂 質:23.9g 炭水化物:66.0g 食塩相当量:3.7g ビタミンB1:0.33mg ビタミンB2:0.34mg カルシウム:143mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
「味道楽」との相性に問題なし
明星食品のニュースリリースには “ふっくらもっちりとした弾力のある太麺です” との記載があったので、明星食品の油揚げうどんらしいソフトな食感を予想していたのですが、なんのなんの。たしかに表面は “ふっくら” とした優しさを備え、しかしながら噛むとコシは強く、もっちりを通り越して “がっしり” とした弾力の持ち主。
原材料名の構成は「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」と完全に一致するのですが、どちらかといえば “もっちり” 寄りだったので、従来の油揚げうどんよりも力強さを感じます。ただ、この違いは熱湯を注いだときの量をはじめ、室温にも大きく左右されるところ。この商品を実食した日の気温は、2021年6月下旬〜7月上旬よりも明らかに低かったので、室温の違いによる関係かもしれません。
油で揚げた麺なので、炊き立ての白いご飯とは違う、特有の芳ばしい風味が常に並行してくるのですが、まったくもってノープロブレム。そもそも油揚げ麺が苦手な方にとっては厳しいポイントになるかと思いますが、そうでなければ油揚げ麺ならではの甘みが心地好く感じられる可能性が高く、後述する「味道楽」との相性も悪くありませんでした。
ソース
「のりたま」の液体ソースと似ているが違う
商品名では「だし醤油味」となっていますが、ビーフエキスや豚・鶏エキスといった動物系の旨味も組み込んでいるのが特徴で、ローストした醤油の香りを加えているのもポイント。そのため最初は「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」からの使い回しかと思ったのですが、まったく同じ液体ソースではありません。
使用している原材料に大きな違いはないけれど、たとえば香味油の使用量を増やしたり、動物系の旨味や醸造酢の主張を控えめにしたり、新たに “かつおぶし粉末” を加えたり、きちんと「味道楽」用に調整していることが伝わってくるフレームワーク。体感的な塩気の強さも「のりたま」用の液体ソースより弱くなっていたので、ふりかけをトッピングした後も濃すぎることはありませんでした。
具材・ふりかけ
「味道楽」は即席カップめん業界でも勝負できる
キャベツは「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズなどに使い回している例のキャベツだと思うので、これといって書くことはないんですけどw 意識して食べると瑞々(みずみず)しさが箸休めに効果的。そして、仕上げにふりかける「味道楽」は、まさに “あの味道楽” と完全に同じ味です。
たとえば本家の「味道楽(大袋)」とカップ麺の「味道楽(ふりかけ)」を比較してみると「いりごま」の表記が「ごま」に変わっていたり、漢字表記の「鰹削り節」が「かつお削りぶし」に変わっていたり、そういった違いはありますが、原材料名の表示方法はメーカーによって違うため、その誤差が生じているに過ぎません。
甘辛いフレーク状の鰹節に、サクサクとした食感も健在で、程よく香る海苔の風味や「のりたま」にも入っている卵の甘さ、ごまの芳ばしさが絶妙なバランスで絡み合い、これぞ「味道楽」ならではの魅力がダイレクトに伝わってきます。液体ソースとの親和性もバッチリだったので、いい意味で想像通りの仕上がりでした。なんかこう、もとも美味しいけど久々に食べる「味道楽」って異様に美味しいですねw
総評
焼きうどんなのに焼いてない問題についてはさておき、まさに「味道楽」を味わうための即席カップめんだったので、それ以上でもそれ以外でもないのですが、あえて奇を衒わなかった安心感と想像を裏切らない美味しさに価値が見出せる一杯。ちょっと二番煎じな商品ではあるものの、先に開発された「のりたま」用の液体ソースとは違ったので、そこが微調整されていることにも好感が抱けました。
次回作は安心と信頼の「のりたま」を挟んでくるのか、それとも新作の「海苔明太」を宣伝してくるのか、ほかにも「すきやき」「たらこ」「ペパたま」「てりマヨ」「梅かつお」「しそしらす」「旨味さけ」「牛わさび」「ごましお」「磯香のり」など、まだまだネタは尽きないですし、なんだったら「ソフトふりかけ」シリーズもあるので、ガンガンやっちゃってください【author・taka :a(大石敬之)】